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2014年7月

2014年7月31日 (木)

ベテラン男性シンガーが並ぶ

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

まず1位は韓流の女性アイドルグループが獲得。

今週1位は少女時代の初のベストアルバム「THE BEST」が獲得です。前作「LOVE&PEACE」に続く1位獲得ですが、初動売上7万4千枚は、その前作の12万9千枚からダウン。前作はアルバム購入者対象のライブが開催されるなどプロモーションに力を入れたこともあったのですが、ベスト盤で初動大幅減は、ファンが固定層に限られている事実を物語った結果になっています。

2位はケツメイシ「KETSUNOPOLIS9」。タイトルがアルファベット表記になって2作目。前作は初登場4位でメジャーデビュー以来はじめてのベスト3陥落となりましたが、本作では初登場2位で見事ベスト3復帰です。ただし初動売上5万枚は前作「KETSUNOPOLIS8」の5万6千枚からダウンでこちらは残念ながら下げ止まりませんでした。

そして3位以下にベテラン男性シンガーが並んだ今週のチャート。3位には初登場山下達郎「Big Wave(30th Anniversary Edition)」。1984年にリリースされた、もともとは映画のサントラ盤だったアルバムだそうです。そのリリースから30年がたった今年、リマスターアルバムとして再発。昨年、「MELODIES」「SEASON'S GREETINGS」もリマスターでリリースされましたが、それに続くリリースとなりました。ちなみに初動売上2万枚は、「MELODIES(30th Anniversary Edition)」の1万1千枚(6位)、「SEASON'S GREETINGS(20th Anniversary Edition)」の8千枚(11位)を上回ったのはかなり意外な印象・・・。

さらに5位には小田和正「小田日和」、6位に長渕剛「Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 」とベテラン男性シンガーのアルバムが並んでいます。こちらのロングヒットはまだ続きそう。

ロングヒットといえば今週も4位にランクインしている「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック」。今週でなんと20週連続のベスト10入りを記録しており、これは映画サントラ盤としては史上最長記録だそうです(参考サイト)。売上も90万枚を突破しており、今週も1万6千枚売り上げているため、ミリオン突破も確実な状況。まさに社会現象ともいえるヒットを記録。ここ最近、エンタメ業界全体に元気がない中、異例ともいえるヒットとなっています。もっとも、エンタメ業界全体に元気がないだけに、ひとつヒットが出ると、雪崩を打ったようにみんなそのヒットに飛びつこうとする傾向が少なからずあり、「アナ雪」のヒットも、そんな「みんなが見ているから見る」みたいな雰囲気も感じてしまうのですが。

以下、初登場ベスト10入りは7位に「ドラゴンクエストⅩ 眠れる勇者と導きの盟友 オリジナルサウンドトラック」がランクイン。こちらも根強い人気を誇るテレビゲームのサントラ盤。ドラクエのサントラの前作「Wii U版 ドラゴンクエストX オリジナルサウンドトラック」が最高位27位だったのでまさかの躍進。今回のアルバムは、ドラクエXだけではなく過去のドラクエシリーズで使われた楽曲も収録されている影響でしょうか。

初登場最後。10位にはMACO「23」がランクイン。北海道出身のシンガーソングライターで、テイラー・スウィフトのカバー「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない~We Are Never Ever Getting Back Together(Japanese Ver.)」が話題となり着うた中心に人気を集めたシンガーのようです。こちらがメジャーデビューミニアルバムでいきなりのベスト10ヒットとなりました。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2014年7月30日 (水)

バラエティー富んだチャート

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は様々なタイプのミュージシャンがランクインしてきたチャートになりました。

まず1位はEXILE「NEW HORIZON」。ド派手なジャケットがいかにも田舎のヤンキー的。19人体制になってはじめてのシングルだそうで、すっかり男AKBみたいな状況になりつつあります。初動14万7千枚は前作「No Limit」の7万5千枚(2位)から約倍増ですが、これはMUSIC CARD18種同時発売という点の効果が大きそう。人数を増やせばそれだけMUSIC CARDの種類も増えて売上増を期待できるって訳ですか。

2位はジャニーズ系。Kis-My-Ft2のうちの4人から結成された別働ユニット舞祭組「てぃーてぃーてぃーてれって てれてぃてぃてぃ 〜だれのケツ〜」。SMAPの中居正広プロデュース(ということになっている)曲で、タイトル通りのコミックソング。初動売上7万7千枚は前作「棚からぼたもち」の13万2千枚(2位)よりもダウンですが、これは発売日が日曜日、ということも影響があった模様(ただし前作も金曜日発売)。

3位はメイドカフェから産まれた女性アイドルグループアフィリア・サーガ「マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー」。初のベスト3ヒットとなりましたが初動2万5千枚は前作「S・M・L☆」の2万8千枚(4位)よりダウンしています。

続いて4位以下の初登場曲ですが、まず6位はヴィジュアル系。DOG inTheパラレルワールドオーケストラ「魁!!祭izm」がランクイン。かなりカラフルで(言葉は悪いかもしれませんが)軟派なテイストのヴィジュアル系バンド。楽曲は和風っぽい雰囲気ですが基本的には特に特色のないポップスロック路線。アルバムでのベスト10入りはありましたがシングルでは初のベスト10入り。1万4千枚は前作「妄想日記」の3千枚(34位)から大幅アップ。販売形態が1種から3種に増えた影響も大きいでしょうが、順調に人気を伸ばしていることも間違いなさそう。

7位には話題のロックバンドクリープハイプ「エロ」が入ってきました。上り調子の売上推移を続けていましたが、本作初動1万3千枚は前作「寝癖」(5位)から横バイ。とりあえず一段落といった感じ。

8位初登場がスキマスイッチ「Ah Yeah!!」。TBS系アニメ「ハイキュー!!」オープニングテーマ」。スキマスイッチらしい伸びやかでさわやかなポップチューン。初動売上1万2千枚は前作「Hello Especially」の9千枚(17位)からアップ。ベスト10入りは2012年の「ラストシーン」以来4作ぶり。久々のヒットとなりました。

9位はロックバンド凛として時雨のボーカル、TK from 凛として時雨「unravel」がランクイン。アニメ「東京喰種トーキョーグール」オープニングテーマ。ハイトーンボイスをうまくいかした切ない雰囲気のナンバー。クリープハイプといい、やけにハイトーンボイスの曲が多いなぁ。初のシングルなのですが、シングルチャートにはEPだった「contrast」がランクインしており、初動売上1万枚はその「contrast」の6千枚(10位)よりもアップしています。

そして最後10位には竹内まりや「静かな伝説(レジェンド)」が入ってきました。フジテレビ系ドラマ「ワンダフルライフ」主題歌。静かに歌い上げるものの力強さを感じる大人のポップス。こういう曲がシングルチャートにもっと入ってくるといいんですけどね。初動1万枚は前作「Dear Angie ~あなたは負けない」の1万2千枚(7位)からダウンです。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートはまた明日に!

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2014年7月29日 (火)

予想通り「バンドサウンドが前面」に

Title:FUTUROLOGY(邦楽 フューチャロロジー<未来派宣言>)
Musician:MANIC STREET PREACHERS

前作「Rewind The Film」から、わずか10ヵ月ぶりとなるマニックスのニューアルバム。前作はアコースティックテイストの強い内省的なアルバムになっていましたが、そのアルバムをリリースした段階で、「バンドサウンドを前面に押し出したアルバムを来年春にはリリースする」という話をしていただけに、期待して待っていた新作でした。「春」というにはちょっと暑くなりすぎてからのリリースでしたが・・・(^^;;

それだけにこのアルバムの冒頭「FUTUROLOGY」でガツンとギターサウンドが鳴り響いたところからやはりテンションはあがります。前作「Rewind The Film」もちゃんとマニックスの魅力を感じることが出来た傑作でしたが、やはりマニックスの魅力は、スタジアムバンドらしいスケール感あるバンドサウンドでしょう。その後も「WALK ME TO THE BRIDGE」「SEX POWER LOVE AND MONEY」などパワフルでスケール感あるギターロックの連続にテンションがあがりまくります。

歌詞についても、本作はまた彼ららしい、社会に対して物申す姿勢が鮮明になっています。「LET'S GO TO WAR」なんていうかなりストレートな楽曲もありますし、「THE VIEW FROM STOW HILL」では「陳腐なツイートに哀しいフェイスブック/安っぽさが蔓延するが僕は見てられない」なんて歌詞も登場。さらに国内盤のみのボーナストラックになりますが、そのものズバリ「ANTISOCIALMANIFESTO」(邦題「僕らのアンチソーシャル宣言」)なんて曲まで登場しています。

ただ・・・そんな彼らのスケール感あるギターロックにワクワクして聴いていたのは前半のみ。中盤から後半にかけてはテンションが徐々に下がっていってしまいました。

特に中盤から後半にかけてはどうにも地味なインパクトに欠けるナンバーがチラホラ。メロディーにしても彼ららしいポピュラリティーに欠けていて、言っちゃ悪いが、ちょっとやっつけでは?なんてことも感じてしまいます。

パワフルなギターロック路線にしても中途半端なシンセの音が、それなりにスケール感を出している一方、少々古臭くないか?と感じてしまう側面も。うーん、悪くはないけど・・・といった印象を抱いてしまいました。

「Rewind The Film」と同時期に作成されたらしいのですが、「Rewind The Film」1枚におさまりきらなかったけど、2枚にするにはできた楽曲が少なすぎたので、むりやり水増しした感もなきにはあらず。インストの曲が2曲も収録されている点もそんな印象を増す大きな要因になってしまいます。

前半はそれなりに楽しめるアルバムですし、それなりにファンとしてはチェックして損のないアルバムだとは思うのですが・・・毎回ほぼはずれなしのマニックスのアルバムとしてはちょっと物足りない作品だったかも。どうせなら、「Rewind The Film」を2枚組にするか、曲を絞ってミニアルバムにするか、あるいはもうちょっと厳選して、「Rewind The Film」とまとめて1枚のアルバムにするかしてほしかったなぁ。いい曲もあっただけに、ちょっと残念なアルバムでした。

評価:★★★★

MANIC STREET PREACHERS 過去の作品
Journal For Plague Lovers
POSTCARDS FROM A YOUNG MAN
NATIONAL TREASURES-THE COMPLETE SINGLES
Rewind The Film

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2014年7月28日 (月)

おかえり!コジマユ

Title:渚にて
Musician:小島麻由美

そういえば最近、すっかり名前を聴かなくなっちゃったなぁ・・・なんて漠然と思っていたのですが、前作「BLUE RONDO」から4年5ヶ月というインターバルの久々となるアルバムがリリースされました。公式サイトによる紹介文だと・・・

「超難関を突破して、この春めでたく乳飲み子が区立保育園に入園!」

・・・・・・・・・・・・・・・

ええ~~っっ!!

ってか、いつの間にお母さんに!ってか、いつの間に結婚していたの???

ということはこの約4年半のインターバルはいわゆる産休だったわけですね。いやはや、遅ればせながら、ご結婚&ご出産おめでとうございます(遅すぎ)。

そんな訳で久しぶりの新譜となった今回のアルバムは6曲入りでわずか19分という長さのミニアルバム。今回のアルバムはある意味、非常に小島麻由美らしいアルバムになっている、という印象を受けました。例えば記念すべき1曲目を飾る「泡となった恋」は彼女らしいレトロなポップに切ないラブソングの歌詞が光りますし、続く「月影のナポリ」も、森山加代子のカバーなのですが、軽快でちょっと懐かしさを感じるポップチューンに仕上げています。

活動休止前最後にリリースした「BLUE RONDO」に引き続き今作でもドラムスには元デキシード・ザ・エモンズの八馬義弘が参加。また1曲のみネタンダーズの菅沼雄太も参加していますが、そのため、サウンド的には「泡となった恋」や「ズキュン!」など、カラッとした雰囲気のガレージロック風な作風になっています。基本的な路線は、ここ最近の小島麻由美の方向性を引き継いだ感じになっており、4年半というブランクながらもその進むべき進路は変わっていないことを感じさせます。

産休明け一発目の作品ということで、純然たる新作というよりも活動開始のご挨拶というイメージが強い作品だったと思います。久しぶりにコジマユの作品を聴いたのですが、お母さんになってもガーリーな雰囲気は相変わらずですし、ある意味、安心できた作品でした。今後また、積極的な活動が期待できそうですね。次にリリースされるであろうフルアルバムにも期待!

評価:★★★★★

小島麻由美 過去の作品
a musical biography KOJIMA MAYUMI 2001-2007
ブルーロンド


ほかに聴いたアルバム

種の起源/空想委員会

最近話題の3人組ギターロックバンドの初のフルアルバム。恋愛敗者による歌・・・ということですが、正直、こういうタイプのミュージシャン、最近増えてきてしまって、残念ながら彼らの曲に他とは異なるような個性はさほど感じられません。メロディーはマイナーコード主体のちょっと歌謡曲の入ったようなメロディアスなもの。こちらも悪くはないのですが、最近のバンドによくありがちなパターン。概して、いろいろな意味で「今どきのバンド」なのですが、そのいまどきのバンドから一歩抜け出せるようなプラスアルファに乏しいような。もう一皮むけてほしいなぁ。

評価:★★★

Until The End/coldrain

前作「THE REVELATION」で初のベスト10ヒットを記録した5人組ハードコアバンド。デス声を使ったへヴィーなサウンドを聴かせつつ、サビではすっとひいて、ポップでメロディアスなメロディーを聴かせる抑揚をつけたメロディーがおもしろく感じます。ただその一方、このパターンの曲ばかりで6曲入りのミニアルバムながらももうちょっとバリエーションがほしく感じてしまいました。へヴィーな音に身をゆだねて気持ち良くなりたい、というのならうってつけな感じもしますが。

評価:★★★★

coldrain 過去の作品
THE REVELATION

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2014年7月27日 (日)

45年の歩み

Title:Good Times,Bad Times~Histroy of Carmen Maki~
Musician:カルメン・マキ

カルメン・マキのデビュー45周年を記念してリリースされたオールタイム・ベスト。選曲・監修が本人が行った、まさに彼女の歌手生活を振り返る集大成となっています。

カルメン・マキといえば1969年の大ヒット曲「時には母のない子のように」のイメージが強烈ではないでしょうか。あるいは、その後ロックに転向しリリースしたカルメン・マキ&OZ名義の作品も知られているかもしれません。正直言って私の知識もその程度。魅力的なボーカリストというイメージはあるものの、少々「古い」というイメージも持っていました。

しかし今回のベストで彼女の曲を網羅的に聴くと、確かに時代を感じる曲もチラホラあったものの、それ以上に彼女の楽曲の魅力が大きく上回るように感じました。なによりまず大きな魅力に感じたのはひとつのジャンルにとらわれず、その時代時代にマッチした様々な曲を歌う音楽性の幅広さでした。

そのため今回の3枚組となったアルバムも、1枚毎に楽曲の雰囲気が異なります。1枚目の「Blue Disc」は60年代終盤のフォーキーな作品、2枚目の「Red Disc」は70年代から80年代にかけてのロックな作品、3枚目の「Purple Disc」はそれ以降の作品がおさめられているのですが、こちらはフォークにロック、カントリーにソウルなど様々なジャンルの曲がごった煮になっています。

ただこれだけ楽曲のジャンルがバラバラでありながらも、アルバムを通して聴いてもさほどとっ散らかった感じはありません。それはジャンルこそ異なれ、彼女の音楽生活を通じて共通する柱があるからではないでしょうか。例えば彼女のボーカルも、間違いなくひとつの大きな柱。包容力あり力強く、そして曲によってはちょっとエロちっく。イメージ的には椎名林檎を思い出した部分もあるのですが、ただ良くも悪くも彼女ほどの癖がない点、様々な曲を無理なく歌いこなせるのでしょう。

また楽曲自体、邦楽的な哀愁感を漂わせながらも、一方では洋楽的なスタイリッシュな要素を加えた楽曲が多く、泥臭そうな楽曲でもどことなくいい意味でのバタ臭さも同時に感じるため、J-POP的なサウンドになじんだ耳でも十分楽しめる楽曲に感じました。そういう意味で、邦楽的な要素と洋楽的な要素がその強弱こそあれ、どこか共存しているという点も彼女の楽曲に共通する特徴のように感じました。彼女自体が追い求める音楽、あるいは彼女が求められる立ち位置が、どこか無国籍なものであるからなのでしょうか。それはアメリカ人と日本人のハーフという彼女の生い立ちも影響しているかもしれません。

3枚組のフルボリュームながらも、様々なタイプの曲が収録されているため、私のようなカルメン・マキ初心者でもほとんど飽きることなく最後まで聴きとおすことの出来るアルバムにもなっています。予想以上に魅力的で、彼女のボーカルに聴きほれたベスト盤でした。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

COME TOGETHER/The Birthday

The Birthdayの新作は、全体的にギターリフが主導となったナンバーがメイン。へヴィーなガレージロックチューンに、チバのあの独特のボーカルがピッタリはまって、曲によってはゾクゾクくるようなカッコよさがあります。ただ一方では、そこに流れているメロディーは意外なほどポップ。それはいいのですが、バンドのサウンドと比べるとちょっと軽すぎるようなメロもあり、そこがちょっと気になってしまいました。前作「VISION」も後半のメロディアスな路線でちょっとダレちゃったのですが、本作ではその部分がより前に出てしまったような感じが・・・。

評価:★★★★

The Birthday 過去の作品
TEAR DROP
MOTEL RADIO SiXTY SiX
NIGHT ON FOOL
WATCH YOUR BLINDSIDE
I'M JUST A DOG
VISION

KX/KREVA

KICK THE KAN CREWとしてデビューし、KICK活動休止後もソロラッパーとして確固たる人気を確保しているKREVA。そんな彼のソロデビュー10周年を記念してリリースされたベスト盤。私は通常盤の2枚組を聴いたのですが、さらにレア音源などを加えた4枚組+DVDという豪華なヴァージョンもあり、ボリューム満点のベスト盤になっています。

さてその通常盤の2枚組では、1枚目はエレクトロトラックなナンバーが、2枚目にはよりポップでメロディアスなナンバーがメイン。ただ楽曲全体的にポップなナンバーが多く、ラッパーでありながらもKREVAのその豊かなメロディーセンスを感じます。KREVAの実力とその魅力を存分に感じられるベスト盤でした。

評価:★★★★★

KREVA 過去の作品
心臓
OASYS
GO
BEST OF MIXCD NO.2
SPACE
SPACE TOUR

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2014年7月26日 (土)

カバーアルバム&コラボ盤

Title:Re:6-feat
Musician:10-FEET

Title:6-feat 2
Musician:10-FEET

2枚同時にリリースされた10-FEETのニューアルバムがなかなかユニーク。「Re:6-feat」は10-FEETが影響を受けた様々な楽曲をカバーしたカバーアルバム。一方「6-feat 2」は彼らの楽曲を、様々なミュージシャンとコラボしたアルバム。10-FEETが他のミュージシャンの曲を演奏するアルバムと、10-FEETの曲を他のミュージシャンが演奏するアルバム・・・まさに対照的な作品となっています。ちなみに、この2作品にライブDVDをつけたセットも販売されていますが、このライブDVDは未見です。

カバーの選曲は比較的ストレート。GREEN DAYの「BASKET CASE」やハイスタの「Stay Gold」など、さもありなんといった選曲になっています。BOOWYの「NO.NEWYORK」やエレカシの「今宵の月のように」はメロコアという彼らの路線からはちょっとはずれますが、それでも彼らの楽曲の中に感じる邦楽的な要素から鑑みて、特に意外な選曲といった感じはありません。

一方コラボの方も、スカパラやRHYMESTERみたいなちょっと違う畑からのコラボもありますが、こちらは逆にスカパラやRHYMESTERの方が、様々なジャンルのミュージシャンとコラボをしている「常連」。そういう意味で逆に意外性はありません。ただとはいえ、様々なミュージシャンとのコラボは京都大作戦などのイベントも主催し、様々なミュージシャンとの交流もある10-FEETならでは、ともいえるかもしれません。

そんなある種、カバーにしろコラボにしろあまり意外性がないといえばない組み合わせになっているのですが、この意外性のなさがよくも悪くも10-FEETらしいのかな、という印象も受けました。

例えば「Re:6-feat」の方で顕著だったのですが、カバーにしても基本的には原曲に忠実なアレンジ。ただその一方で10-FEETらしいメロコア的な要素を加えています。それはいわゆるノイジーなパンクロック風にカバーすることにより、非常に心地よいバンドサウンドを加えているという点。ここらへん、10-FEETらしいなぁ、と感じると同時に意外性はありません。もっとも、こういうリスナーの期待にしっかり答える、という側面では彼らのバンドとしての実力を感じます。

「6-feat 2」の方でも基本的には10-FEETの持ち味を出しつつ、一方ではコラボ相手それぞれの色を出したコラボ。こちらも予想通りといった感じで、良くも悪くも意外性はありません。ただこちらにしても、相手との相性を考えつつ、きちんと自分たちの色も相手の色も殺さずプレイできるという点、彼らの実力を感じさせます。

そんな訳で、この「意外性のなさ」という点に10-FEETとしてのバンドの実力を感じることが出来ました。「安心して聴ける」という点でもファンにとっては間違いなくお勧めできるアルバムだと思います。ただもちろんその反面、もちろん既存の10-FEETとしての枠組みを超えていないという点、カバーアルバム、コラボアルバムとしてはもちろんマイナス。まあ、ファンからの期待に応えるという点と、意外性の追求の両立は非常に難しいものではありますが・・・。とりあえず純粋に10-FEETの楽曲を楽しむという意味では文句なしの2枚だと思います。次はそろそろオリジナルを・・・。

評価:どちらも★★★★

10-FEET 過去の作品
VANDALIZE
Life is sweet
thread


ほかに聴いたアルバム

ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2013

毎年恒例、ASIAN KUNG-FU GENERATION主催のライブイベント「NANO-MUGEN FES. 」(2013年は「NANO-MUGEN. CIRCUIT」として開催)に出演するミュージシャンの曲を集めたコンピレーション。漠然と聴いていると、パワーポップやギターポップ系がほとんどでアジカンメンバーの音楽的嗜好もよくわかります。相変わらずおもしろい新人ミュージシャンをいろいろと紹介しており、個人的には爽やかなアコースティックポップ、岩崎愛の「花束」や、ちょっとくるりっぽい?スカートの「ストーリー」がよかったなぁ。また海外勢も参加しており、Sara Radieの「There's A Change」はキュートなガールズポップになっており個人的にも好み。選曲センスの良さは相変わらず。アジカン好きでなくても十分楽しめる作品だと思います。

評価:★★★★★

NANO-MUGEN COMPILATION 過去の作品
ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2008
ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2011
ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN COMPILATION 2012

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (7/26)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【R&B/Soul】【Blues】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

7/26更新
<Time Table発表>
EAT THE ROCK 2014
<Area Map発表>
やらまいかミュージックフェスティバルin浜松
<終了>
Amuse Fes 2014 BBQ in つま恋、ランティス祭り2014、第20回ROOTS REGGAE MUSIC FESTIVAL2014、関ヶ原LIVE WAR 2014 Rock onna Rock

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2014年7月25日 (金)

何度目の「世界進出」??

Title:THE WORLD~X JAPAN 初の全世界ベスト~
Musician:X JAPAN

2007年の再結成以来、活動をしているのかしていないのかわからない状況が続いているX JAPAN。アルバムも出す出すといいながら、時々行うライブ以外は音沙汰のない状態。そしてようやくリリースされたのが、そろそろTM NETWORKや槇原敬之と並んで「何枚目のベスト盤?」状態になりつつあるベストアルバムでした。

一応、タイトルでわざわざ「初の全世界ベスト」と記載されていることからもわかるように、世界進出に先駆けての「あいさつ」代わりのベスト盤だそうです、が・・・・・・いったい何度めの「世界進出」??

ただこのベスト盤を聴いて感じたのは正直、X JAPANは世界進出は難しいんじゃないのかなぁ、と思いました。その主な理由はふたつあって、一つ目は、X JAPANの楽曲がちょっと今の時代にマッチしていないんじゃないのか、と感じる点でした。

出てきた当初こそ、メタリックでへヴィーなサウンドや早いBPMのリズムが強いインパクトを与えたのですが、今となっては彼らのサウンドはそれだけで惹きつけられるほどのへヴィネスさは薄くなってしまっていますし、BPMも今となっては決して「とても速い」というレベルではありません。アレンジにしろメロにしろどこか90年代のJ-POP的。今の時代の流行りからはちょっとはずれているように感じます。

もうひとつは本気で世界進出を狙うのなら、アメリカなりイギリスなりに骨をうずめる覚悟でやらなきゃダメだろ、という話。そもそもアジア圏はともかく欧米ではX JAPANの知名度はゼロに近い状態。そんな中で「ロラパルーザ」出演やら、「マディソン・スクエア・ガーデン」公演やら、わかりやすい形ばかりを追い求めようとするスタイルは、アメリカで真面目に活動しているバンドに対して失礼にすら感じます。もっとも、「世界進出」というのも、あくまでも「日本においてのプロモーションのため」というのが本音かもしれませんが・・・。

そもそも個人的に、X JAPANの、というよりもYOSHIKIに対する評価というのが少々過大評価ではないのか、ということを常々思っています。まあ、YOSHIKIの芸能界的な活動だったり、「Forever Love」が自民党のCMに採用されたり、いかにも「政府御用達のロックバンド」になってしまってきている点もみっともないな、と感じる部分もあるのですが、音楽的な話をすると彼の書くメロディーって、ちょっと優等生すぎる部分を感じます。

ご存じのようにクラシックの素養のある彼。そんなメロディーとメタリックなサウンドのアンバランスさがX JAPANのおもしろさなんですが、それに慣れてくると、正直、ちょっとワンパターンさも感じてしまいます。特にバラードナンバー。ピアノが入って静かにはじまってサビはToshiのハイトーンボイスで盛り上がる・・・うーん、似たようなタイプの曲が多いし、もうひとつのパターンはマイナーコード主体のハイテンポの曲。決して楽曲の幅が広いとは感じられません。

なぁんていろいろ腐してきたのですが、正直言えばこのアルバム、聴いていて結構はまってしまいました(笑)。もちろん思い出補正もあるのでしょうが、上でいろいろ言っていますが、なんだかんだいっても名曲が多いのも間違いありません。個人的には特に「Weekend」のサビや「Endless Rain」のサビ前の、半音で展開していくメロディーが壺。こういうメロが書けるのって、やはりYOSHIKIがギターのようなコード楽器出身ではなく、ピアノのようなメロディー楽器がベースになって作曲をしているからなのでしょうか。

そしてなによりHIDEの曲、いいよね。「SCARS」なんてむしろここ最近のへヴィーロックに通じる部分を感じて、これが20年近く前の作品ということに驚かされます。どちらかというとX JAPANの中で、「天才」と言えるのはHIDEの方で、YOSHIKIはむしろ「秀才」タイプだと思うんですが。

あと、2枚組とはいえ、2枚目は30分近くに及ぶ「ART OF LIFE」1曲のみで、事実上、アルバム1枚に収めたというのも良いと思います。そのため、X JAPANについての本当の代表曲だけに絞り、初心者にとっても手早くX JAPANというバンドを知ることが出来るアルバムになっていました。「全世界へのあいさつ」がどの程度本気かはわかりませんが、いろいろなベスト盤がリリースされている中、最初の1枚としては間違いなくほどよいバランスが取れているベスト盤のように感じます。

そんな訳で、ファンにとっては怒られそうなコメントを書いておきながら、全体的な評価としては下の通り(笑)。なんだかんだいいながらもX JAPANってやはり魅力的なバンドなのは間違いないよな、ということも実感できたベスト盤でした。ただ、それだけに中途半端な世界進出はやめて、腰を落ち着けて、ニューアルバムのリリースを期待したいところなのですが。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

ID/WEAVER

メジャーデビュー5年目の3人組ピアノロックバンドの、初となるベストアルバム。個人的にはピアノ+ギターロックという組み合わせはかなり壺に近く、そういう意味でも彼らのアルバムは基本的に毎作聴いているのですが・・・・・・うーん、やはり正直あまりおもしろくない・・・爽やかなピアノサウンドは正直何のひねりもないですし、メロディーも至って平凡でインパクトも不足気味。一時期、アルバムがチャート4位を記録しながら、その後さっぱりなのもなんとなくわかるような・・・。厳しいことを言っているかもしれないけども、もう一頑張り、一皮むけてほしいバンドなんだよなぁ。

評価:★★★

WEAVER 過去の作品
Tapestry

新世界創造記・前編
新世界創造記・後編

ジュビレーション
Handmade

SINGLE BEST/DOUBLE

1998年のデビューから16年。現在まで発売されているシングルすべてを網羅したDOUBLE初のシングルベスト。DOUBLEというミュージシャン、ご存じの方も多いと思いますが、今はTAKAKOのソロプロジェクトとなっていますが、デビュー当初は彼女と姉のSACHIKOとの姉妹デゥオとしてデビュー。しかし1999年に姉のSACHIKOが急逝し、その後、TAKAKO一人でDOUBLEと名乗り、活動を続けています。

そのためデビューから今まで一貫してソロプロジェクトにも拘わらずハーモニーを聴かせるような楽曲もあったりと、デビュー当初同様、姉妹ユニットを意識したような曲が目立ちます。ただ、そんな一貫したスタイルの一方、曲調は同じR&Bでも時代にあわせてその姿を少しづつ変えているのが特徴的。その時代時代にマッチした「大人のR&B」を聴かせてくれます。

ここ最近、ちょっとDOUBLEとしての活動がご無沙汰気味で気になるところなのですが・・・このベストを機に、また久しぶりに新作を聴きたいなぁ。

評価:★★★★★

DOUBLE 過去の作品
10 Years Best WE R&B
THE BEST COLLABORATION
Ballad Collection Mellow
WOMAN

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2014年7月24日 (木)

ブラックコミュニティーを描く

Title:...and then you shoot your cousin
Musician:THE ROOTS

前作「undun」がグラミー賞にノミネートされるなど、高い評価を得たアメリカのHIP HOPグループの最新作。THE ROOTSといえば、HIP HOPとしては珍しくバンド形態で活動し、楽曲も生音がメインという特徴があります。今回のアルバムも、全編的にストリングスやピアノの生音を取り入れたアレンジが大きな特徴的。ジャズ、ソウル、あるいはアンビエント的な要素を取り入れたトラックが実に魅力的なアルバムになっていました。

今回のアルバムの特徴は、本人たち曰く「ヒップホップに限らず、俺たちのコミュニティの中にいつまでもある固定観念のいくつかを分析した、風刺的な作品」参考サイト)だそうで、実際にストリートの中の貧困を描いた「Never」や、女性に翻弄される男性を描いた「When The People Cheer」のようなリリックが非常に印象に残りました。

アルバム全体の流れとしては、前作同様コンセプチュアルな内容になっています。正直、コミュニティーに立脚した歌詞や宗教にからんだ歌詞は、日本人である私たちには若干わかりずらい部分はあるのは否定できません。ただわからないなりにも、アルバム全編を流れる優しくメロウなメロディーラインには心打つものがありますし、最後を飾るアメリカのシンガーソングライター、ラヒーム・デヴォーンをフューチャーした「Tomorrow」は、その美しいメロディーラインがとても心に響きます。歌詞の内容も

「そして誰もが今すぐ未来を手に入れようとする
でも誰にでも天使が必要だから
誰にでも笑顔が必要だから」

(「Tomorrow」より Written by Raheem DeVaughn,Ray Angry 訳詞 Kana Muramatsu)

と、厳しいコミュニティーの現実を描いたラストとして、とても優しい視点を感じました。

トラックの方は前述の通り、音もかなり絞りつつ、ジャジーだったりアンビエント風だったりメロウに聴かせるトラックが展開されますが、そんな中でちょっとインパクトになっていたのが中盤。「Black Rock」ではちょっとくすんだピアノとベースの音がファンキーなリズムを刻み、続く「Understand」でもファンキーなオルガンの音が印象的なトラックに。アルバムの中でグッと黒さの増したトラックが強い印象に残りました。

HIP HOPシーンの中で、相変わらず独特の個性を保ち続ける彼ら。今回のアルバムも全編わずか33分という昨今のHIP HOPのアルバムとしては驚きの短さ。その短い中に、ギュッと彼らの主張が濃縮された、非常に濃い内容のアルバムになっていたと思います。

HIP HOP以上にブラックミュージックの要素の強い彼らだからこそ、今回のアルバムもまた、HIP HOPリスナー以上にブラックミュージック好き全般にお勧めしたいアルバム。歌詞も魅力的なので、国内盤がお勧めです。

評価:★★★★★

THE ROOTS 過去の作品
WAKE UP!(John Legend&The Roots)
undun
Betty Wright:The Movie(Betty Wright&The Roots)

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2014年7月23日 (水)

久しぶりに女性アイドル躍進

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

・・・ですが1位を獲得したのはSMAP「Top Of The World」。今回は作詞いしわたり淳司、作曲MIYAVI。ただ、スケール感の出したエレクトロチューンで、MIYAVIの良さがあまり出ておらず、SMAPの曲としてもちょっといまひとつかも。初動12万2千枚は前作「Yes we are」の13万8千枚(1位)よりダウン。

2位はPerfume「Cling Cling」。「クリンクリン~♪」というフレーズがインパクトあるのですが、楽曲の雰囲気としてはきゃりーぱみゅぱみゅみたいな雰囲気になってしまっているのが気になるところ。初動7万3千枚は前作「Sweet Refrain」の5万7千枚よりアップし、3作ぶりの初動アップとなりました。ちなみに今週1位SMAPの両A面曲「Amazing Discovery」も中田ヤスタカによる曲。奇しくも1位2位に中田ヤスタカの曲が並びました。

3位も女性アイドルグループ。ハロプロ系女性アイドルグループ℃-ute「The Power」がランクイン。エキゾチックなEDMチューン。初動売上5万5千枚は前作「心の叫びを歌にしてみた」の6万2千枚(2位)からダウン。

2位3位と女性アイドルグループが並びましたが、今週はあと1組。仙台を拠点に活動を続けるアイドルグループDorothy Little Happy「sky traveler」が10位にランクイン。初動1万2千枚は前作「ASIAN STONE」の2万1千枚(7位)からダウンです。

一方、4位以下で目立つのが韓流。4位にラップをメインに活動する男性アイドルグループ防弾少年団「BOY IN LUV」が、7位に同じく男性アイドルグループU-KISS「LOVE ON U」がそれぞれランクインしています。防弾少年団は前作「NO MORE DREAM-Japanese Ver.-」に続く2枚目にして2度目のベスト10入り。初動4万2千枚は前作の3万2千枚(8位)よりアップ。U-KISSは初動2万枚で、前作「Break up」の2万2千枚(5位)よりダウン。

他には・・・5位に4人組ガールズバンドSCANDAL「夜明けの流星群」が入ってきています。映画「ポケモン・ザ・ムービーXY『破壊の繭とディアンシー』」主題歌。アイドルポップテイストの強いギターポップ。初動3万2千枚は前作「Departure」の3万枚(5位)よりアップ。タイアップ効果か?

6位初登場は氷室京介「ONE LIFE」。先日、自身の耳の不調から突然の引退表明を行い、ファンならずとも驚かされました。新作はそんな様子をみじんもみせないヒムロックなナンバー。初動2万6千枚は前作「NORTH OF EDEN」の1万8千枚(6位)から大幅アップ。

最後9位にはEXILEの弟分的なボーカルグループDEEP「Just The Way You Are」がランクイン。ミディアムバラードですが、ビリージョエルのカバーではありません。初動1万4千枚は前作「雪しずり」の1万9千枚(7位)からダウンです。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週もアルバムの初登場は少な目なので、アルバムも同時更新です。

まず1位。初登場はこちらもジャニーズ系。TOKIO「HEART」が獲得。デビュー20年を記念し、ファン投票により選出された楽曲を集めたオールタイムベストです。初動4万1千枚は前作「17」の2万2千枚(5位)よりアップ。普通アイドルは、一部の固定ファンのみがCDを買う傾向にあるため、ベスト盤でも枚数が伸びない傾向にあるのですが、前作より大幅アップするのは、なにげに愛されるキャラ的な立ち位置のTOKIOらしい?ちなみにベスト盤はこれが3枚目なのですが、2001年にリリースされた「BEST EP SELECTION OF TOKIOII」の4万枚(6位)よりもアップしています。

2位はK-POP。男性アイドルグループBIGBANGのメンバーD-LITE(from BIGBANG)「D'slove」が入ってきています。ソロアルバムとしては「D's cover」以来2作目ですが、前作はカバーアルバムだったのでオリジナルとしてはこれが初。初動3万7千枚は、その「D's cover」の3万5千枚(2位)より若干のアップ。

3位4位にはこちらもベスト盤。それも2枚同時発売の作品が並んでいます。それが梶浦由記プロデュースのボーカルユニットKalafina「THE BEST "Blue"」「THE BEST "Red"」。それぞれ3位4位に並んでランクインです。初動売上はそれぞれ2万6千枚と2万5千枚。直近のオリジナルアルバム「Consolation」の1万9千枚(3位)からアップしています。

続いて4位以下の初登場ですが、今週の初登場はあと2枚。まず5位に韓国の人気俳優チャン・グンソクが、友人のDJ BIG BROTHERと組んだユニットTEAM H「Driving to the highway」が入ってきています。初動2万2千枚は前作「I JUST WANNA HAVE FUN」の2万8千枚(6位)からダウン。

最後、9位には天月-あまつき-「Hello,World!」がランクインしています。こちら、人気動画サイトニコニコ動画の「歌ってみた」コーナーで人気の「歌い手」。本作がメジャーデビューアルバムだそうで、いきなりのベスト10ヒットとなりました。

今週のチャート評は以上。ヒットチャートはまた来週の水曜日に!

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2014年7月22日 (火)

25年の軌跡

今年5月29日に結成25年を迎えたLUNA SEA。そのちょうど25年後の前日、5月28日に結成25周年を記念してベストアルバムとライブアルバムをリリースしました。

Title:25th Anniversary Ultimate Best-THE ONE-
Musician:LUNA SEA

Title:NEVER SOLD OUT 2
Musician:LUNA SEA

まずベストアルバムを聴いてLUNA SEAの過去の代表曲をあらためて聴きなおすとまず感じるのは、LUNA SEAというバンドの持つほどよいバランスの良さでした。

要するに、バンドサウンドはロックのカタルシスを感じられるほどほどよくハードに仕上がりつつ、雰囲気や歌詞はヴィジュアル系のイメージにマッチしたほどよく妖艶な雰囲気を感じます。ただその一方でメロディーは決して対象をヴィジュアル系リスナーにとどまらせないくらいのポピュラリティーを持っています。

逆に言うと、バンドサウンドはロックだけどもハード過ぎず、ヴィジュアル系っぽい妖艶でナルシスティックな雰囲気はあるものの、内輪以外を排除するほどに内向きな雰囲気ではなく、メロはポップでも決してベタな歌謡曲路線にはなっていない、そういうバランスの良さが多くのファンを惹きつけたように感じました。

そんな彼らの楽曲ですが、ベスト盤で25年の歩みを聴きなおすと、初期の作品はもうちょっとニューウェーヴっぽさを感じる楽曲もある一方、最近の作品になるほどロック色、それもオルタナ系のロック色が強くなってきています。楽曲全体にイメージの大きな変化はないものの、LUNA SEAのイメージの中で、少しづつ、その姿を時代にあわせて変えていっていることを感じました。

ただ、今回ベスト盤も良かったのですが、それ以上に断然良かったのがライブアルバム。LUNA SEAのライブっていままで一度も見たことないのですが、予想以上に素晴らしい演奏にビックリしてしまいました。

特にCD音源に比べてバンドサウンドの強度がより高まっていました。バンドのへヴィネスさはさらに増して、バンドメンバーの息もピッタリ。そんな中にほどよい緊張感も感じられ、バンドとしての迫力満点のステージ。録音されているのはほとんどアリーナクラスの会場のようですが、アリーナクラスでありながらこれだけの演奏を聴かせてくれるという点で、バンドとしてのLUNA SEAの実力を感じます。

そんな中でも「ROSIER」から「TONIGHT」への展開にはおもわずゾクゾク来るものがありました。もともとギターリフ主導で展開する「TONIGHT」は、LUNA SEAの曲の中でも最もロックテイストの強い曲で個人的にも好きな曲なのですが、ライブではその魅力がより前面に出ていました。

ちょっと残念だったのが、バンドサウンドの迫力が増すにつれて、ボーカルRYUICHIの線の細さが気になってしまった点・・・決してボーカリストとして下手なわけではないのですし、あのボーカルがLUNA SEAの魅力なのは間違いないのですが、やはりあれだけのバンドをバックにすると、少々線が細いように感じてしまいます・・・こればかりは仕方ないのでしょうが、ちょっと残念に感じました。

とにかく、ベスト盤も良かったのですが、それ以上にLUNA SEAの魅力を感じるにはライブ盤がお勧め!正直、ここまでライブバンドとして実力があるバンドとは思っていませんでした。一度彼らのライブも見てみたいな、そう思わせるには十分すぎるほどのライブ盤でした。

評価:どちらも★★★★★

LUNA SEA 過去の作品
COMPLETE BEST
LUNA SEA
A WILL


ほかに聴いたアルバム

あの娘のメルアド予想する/忘れらんねえよ

とことんもてない男性の鬱屈した恋愛観を描いたことで話題のパンクバンド忘れらんねえよのニューアルバム。本作は10曲入りながらも、6曲目以降がライブ音源となっており新曲は5曲のみ。そういう意味で「ミニアルバム」という扱いのようです。

ともすれば引かれそうなレベルのアルバムタイトルといい、「運動ができない君へ」みたいな楽曲といい、まさにもてなかった男性の心理を見事に描写したような単語、フレーズがどんどん飛び出しています。ただ、ここらへんのアイディアはおもしろい反面、歌詞の掘り下げ方がもう一歩のような感じなんですよね。通り一遍等的な内容で、もっともてない野郎がグサグサくるようなどぎつい歌詞も期待したいところなのですが・・・。

ちないに後半のライブ音源は音は悪いものの、ライブの迫力は十分伝わってくるようなナンバー。なにげにこちらも聴きどころかも。

評価:★★★★

忘れらんねえよ 過去の作品
忘れらんねえよ
空を見上げても空しかねえよ

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2014年7月21日 (月)

バンドとしての自信を確固たるものに

Title:マリアンヌの呪縛
Musician:キノコホテル

途中、ミニアルバムを1枚はさみ、フルアルバムとしては約1年半ぶりとなるニューアルバム。ある意味、衝撃的ですらあったデビュー時に比べると少々話題にのぼることも少なくなってしまった印象もあります。リーダーのマリアンヌ東雲以外のメンバーが流動的で、マスメディアが好みそうな「バンド幻想」が産まれにくい雰囲気だから、ということもあるのでしょうか。

ただ、前作「マリアンヌの誘惑」は、キノコホテルとして一皮むけたような傑作に仕上がっており、バンドとしての成長を感じさせる作品になっていました。それだけに次のオリジナルアルバムも楽しみだったのですが、今回のアルバムはそんな期待に応えるかのように、さらなるキノコホテルの進歩を感じさせる作品だったと思います。

タイトル通り、「ボレロ」のリズムを彷彿させるような(「水戸黄門の出だし」ともいう)「ボレロ昇天」から、ちょっと不気味なサイケデリックなサウンドに期待が高まる作品。続く「冷たい街」は彼女たちらしい、歌謡風のガレージロックでファンの耳をグッとつかむのですが、今回のアルバムのひとつのポイントになっていたのが続く「Fの巡回」だったように思います。

7分におよぶ長尺な作品は、ミニマルなリズムトラックにノイジーなギターサウンド、そしてエレピがかさなるキノコホテル流のダンスチューン。ミニマルなトラックとサイケなサウンドにCDで聴いていても軽くトリップできそうな作品。キノコホテルとしてのさらなる可能性を感じます。

続く「ばら・ばら」も彼女たちらしいガレージロックナンバーなのですが、ロックンロールの色合いがさらに強くなり、バンドとしての迫力を感じますし、続く「ゴー・ゴー・キノコホテル」はへヴィーでロックでサイケなインストナンバー。バンドとしての底力を感じる作品になっています。

オリジナルとしての前作「マリアンヌの誘惑」はバンドとしての自信を感じる作品になっていましたが、ベーシストを変えることにより、その自信をさらなる確固たるものとしたアルバムだったように感じます。

そんなバンドとしての側面を強調した前半と比べ、後半は比較的いつものキノコホテル。「セクサロイドM」みたいなエロチックなナンバーを挟みつつ、キノコホテルらしい昭和歌謡風のガレージロックナンバーが続きます。ここらへん、抑えるべきところはきちんと抑えている、といった感じでしょうか。

そんな訳で、さらなる進歩を感じるキノコホテルのニューアルバム。うーん、彼女たちからはまだまだ目が離せなさそう。個人的にはもっともっと注目されてもいいバンドだと思うんだけどなぁ。これからの活躍も楽しみです。

評価:★★★★★

キノコホテル 過去の作品
マリアンヌの憂鬱
マリアンヌの休日
クラダ・シ・キノコ
マリアンヌの恍惚
マリアンヌの誘惑
キノコホテルの逆襲


ほかに聴いたアルバム

Cans Of Freak Hits/黒猫チェルシー

黒猫チェルシー、初となるベストアルバム。いままでのアルバムは、ガレージサウンドがカッコいいと思いつつ、いまひとつピンと来なかったのですが、さすがベスト盤として代表曲を並べるとはまってしまいます。タイプ的にはかなりストレートなガレージロックで、ひねりのないストレートなサウンドが心地よい感じ。後半はイエモンの「パール」や奥田民生の「息子」をカバーしているのですが、しっかり自分たちのものとしています。代表曲をセレクトすればこれだけカッコいいものがつくれるんだから、オリジナルアルバムももっと期待したいのですが・・・。

評価:★★★★★

黒猫チェルシー 過去の作品
All de Fashion
猫Pack
NUDE+
猫Pack2
HARENTIC ZOO

So Nice/MAMALAID RAG

田中拡邦のソロプロジェクト、MAMALAID RAGのニューアルバム。前作ではブルース方向にシフトした彼ですが、最新アルバムではAORの王道を行くような曲が並んでおり、ソフトロックなサウンドが実に心地よいポップスになっています。ただ、メロディーラインの良さは文句なしなのですが、全体的にやはりどこかキリンジだったり大滝詠一だったりを思い出してしまうような曲が並んでいるのが否定できません。MAMALAID RAGだけの個性がもうちょっとほしい感じがするのですが・・・。メロディーの良さは抜群だと思うんだけどなぁ。

評価:★★★★

MAMALAID RAG 過去の作品
the essential MAMALAID RAG
SPRING MIST

LIVING
Day And Night Blues

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2014年7月20日 (日)

サッカーで結びついた2人

Title:AMIGO
Musician:ウカスカジー

ご存じMr.Childrenの桜井和寿、そしてEAST ENDのMCとして、日本のHIP HOP黎明期から活動を続けるGAKU-MC。直接接点のなさそうな二人が、サッカー好きという共通点からむすびつき結成されたユニットがウカスカジー。もともと8年前、ワールドカップのドイツ大会を機に、GAKU-MC/桜井和寿 (Mr.Children)名義でシングル「手を出すな!」をリリースし大ヒットを記録しましたが、それから8年。ウカスカジーというユニット名もついて、アルバムのリリースとなりました。

残念な結果に終わってしまった先日のワールドカップ。その日本代表の公式応援歌として、このアルバムにも収録されている「勝利の笑みを 君と」が採用されました。ただこの曲、ちょっと気になった部分があります。それは、歌詞の最後に「奪いに行くんだゴールを日本!!」とわざわざ日本に限定してしまっている内容になっている点でした。

日本代表の公式応援歌なんだから「日本」と入るのは当然という考えはもっともですが、ただ、この部分以外には非常に普遍性ある内容の歌詞にも拘わらず、あえて「日本」と対象を限定するという歌詞の構成には、特に日本をふくめてナショナリズムが排外主義とむすびつきやすい昨今の状況から考えると少々違和感を覚えました。

ただひょっとしたら彼らもこのサッカーとナショナリズムのむすびつき、さらにその先に横たわっている危険のある排外主義とのむすびつきを気にしている部分はあるのかもしれません。そう感じたのはこのアルバムに収録されている「サンシャインエブリデイ」にこんな歌詞があるからです。

「ヤツは誰 出身はどこ 肌の色 気にしないでいい
歌は好き 趣味は何 夢はある そうそれくらいがいい」

(「サンシャインエブリデイ」より 作詞 ウカスカジー)

明確にサッカーを通じた友好をテーマとしたこの曲をあえて入れてくるあたり、彼らがそういうサッカーを媒介としたナショナリズムの危険性について自覚しているからかもしれません。

さて、ちょっと難しい話はこのくらいにして、実はこの気になる1点を除いて今回のアルバム、実によく出来ている傑作に感じました。

楽曲は基本的にサッカーをテーマとした構成。メインとなるのはミスチルのようなポップソングに、所々GAKUのラップが重なるスタイルとなっています。ただ、このおそらく桜井が書いているポップソング、ちょっと昔のミスチルを彷彿とさせるようなシンプルな曲調に仕上がっており、彼のメロディーメイカーとしての実力がいかんなく発揮された楽曲になっていました。

特にここ最近のミスチルは、あれだけビックになってしまったからか、やたらめったらスケール感ある曲が多くなってしまっています。でもこのアルバムに収録された曲は、そんな最近のミスチルで聴けなくなってしまったような素朴なポップソングがメイン。ミスチル同様、少々アレンジ過剰な部分は気になりますが、「最近よりも昔のミスチルが好きだった」という方には無条件で納得できそうなポップソングがつまっています。

一方で、おそらくGAKUがメインとなったラップ中心の曲もユニーク。リズミカルで楽しいポップソングになっており、ラップがメインとしてもきちんとメロディーが流れているため、HIP HOPが苦手・・・という方でも苦なく聴ける楽曲になっていたと思います。桜井の書くポップなメロと、GAKUのリズミカルなラップが重なることにより楽曲のバリエーションが増していました。

正直若干、桜井の歌うメロディーとGAKUのラップが少々うまく重なっておらず、ラップに唐突感ある部分も否めないのですが、まあそれはそれでアルバムの「味」として楽しめそうなレベルにはおさまっています。サッカーを媒介にむすびついた2人ですが、そこで登場したアルバムはサッカーに興味がなくても十分楽しめる、予想以上に楽しい作品になっていました。

このユニットは今後もコンスタントに続くのかなぁ。まあ、次はミスチルの新作、とは思うのですが、ミスチルの合間にでもたまにアルバムをリリースしてくれるとおもしろいかも。というか、次はまた4年後か?

評価:★★★★★

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2014年7月19日 (土)

5年ぶりの「開店」

Title:Ken's Bar III
Musician:平井堅

アルバムのリリースがちょっとご無沙汰だった平井堅のニューアルバムは、おなじみカバーアルバムの第3弾。「Ken's Bar」シリーズとしては約5年ぶりとなる新作となりました。

基本的にアルバムの内容は以前の「Ken's Bar」シリーズから大きな変化はありません。最初、客入れのオープニングから開始して、「Ken's Bar」のテーマ「even if」のインストバージョンでスタート。途中、休憩のようなインターミッションが入り、最後はクロージングで終わるという、同タイトルのライブをそのままCDで再現することを意識した構成になっています。

今回も邦楽洋楽入り混じってのカバー。基本的に比較的誰もがしっているような有名曲が並んでいる一方、ジャンル的には福山雅治のようなJ-POPからジャミロクワイのようなアシッドジャズ、「切手のないおくりもの」のような童謡などバリエーションが豊富。ポップシンガー平井堅が様々なジャンルからの影響を受けていることを感じさせます。

アレンジに関してもいつものように非常にシンプルなアレンジ。基本的にピアノやアコースティックギターをベースに必要最小限な音に抑えており、あくまでも平井堅の歌を聴かせることに主眼を持ったアレンジになっています。そのため、今回のアルバムも楽曲がもともと持つメロディーの良さ、また平井堅のボーカルの魅力が存分に味わえる作品になっていたと思います。

本作では、かねてから平井堅が敬愛してやまないサザンオールスターズの「いとしのエリー」のカバーに挑戦。サザンからのカバーのセレクトとしては正直かなりベタなのですが、奇をてらわず有名曲を心をこめてカバーするあたり、逆にサザンに対する愛情もうかがえます。

一方ユニークなところではブラックビスケッツの「タイミング」のカバー。ブラックビスケッツはウッチャンナンチャンのバラエティー番組から登場したユニットで、この曲は当時100万枚を超える大ヒットを記録したナンバー。「企画モノ」的なイメージの強い曲をシンプルにファンキーなカバーしており、楽曲の魅力を再認識する意外なカバーになっていました。

ただ、この「タイミング」以外は原曲のイメージを大きく変えるようなカバーも少なく、基本的に意外性みたいなものは薄め。一方ではそれぞれの曲の良さはきちんと出ていた、非常にまじめで、丁寧なカバーに仕上げていたように感じます。そういう点でも、いままでの「Ken's Bar」同様、平井堅本人の人柄も感じられました。

平井堅のファンはもちろん、多くの音楽ファンが楽しめそうなカバーアルバム。久しぶりに、「Ken's Bar」のライブの方も行ってみたくなってきたな・・・。

評価:★★★★★

平井堅 過去の作品
FAKIN' POP
Ken's Bar II
Ken Hirai 15th Anniversary c/w Collection '95-'10 ”裏 歌バカ”
JAPANESE SINGER


ほかに聴いたアルバム

氷の世界-40th Anniversary Special Edition/井上陽水

井上陽水が1973年にリリースした、彼の代表する「名盤」が、40周年記念盤としてリマスターされリリースされまいた。これが当時売れに売れ、LPとしては日本の音楽史上最初のミリオンセラーを記録しています。ただ内容は、メロディーこそフォークの系譜を継ぐ、メロディアスで、かつ哀愁漂うメロディーがインパクトあるのですが、暗喩的要素を多分に含んだ歌詞は、難解とはいい難いものの決してわかりやすいものではなく、こういうアルバムがミリオンセラーを記録したという事実は驚くべきものを感じます。逆に言えば、今のJ-POPの一部に見られるような、薄っぺらい前向き応援歌やラブソングなんかではなくても、この日本では十分アルバムが売れる素地があるはず・・・ということなのでしょうが・・・。正直、フォーキーなサウンドはちょっと時代を感じる部分もあるのですが、それを差し引いても、今なお心をつかまされる名盤です。

評価:★★★★★

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (7/19)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【R&B/Soul】【Blues】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

7/19更新
<開催決定>
RISE UP 2014、浜松ブルースフェスティバル2014
<出演者追加>
KAWASE夏祭り@BIG NATURE2014、篠島フェス2014、やらまいかミュージックフェスティバルin浜松、TOYOTA ROCK FESTIVAL 2014、第23回ハママツ・ジャズ・ウィーク
<Time Table発表>
ランティス祭り2014、関ヶ原LIVE WAR 2014 Rock onna Rock
<Area Map発表>
ランティス祭り2014、OTONOTANI 2014
<終了>
MEANING presents Pack This Air x Red Bull Live on the Road TRUCK STAGE、OUR FAVORITE THINGS

続きを読む "名古屋圏フェス・イベント情報2014 (7/19)"

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2014年7月18日 (金)

向井秀徳の歩み

先日、NUMBER GIRLのメジャーデビューアルバム「School Girl Distortional Addict」のリマスターアルバムを紹介しましたが、続いて、2ndアルバム「SAPPUKEI」と3rdアルバム「NUM HEAVYMETALLIC」のリマスターアルバムがリリースされました。

Title:SAPPUKEI 15th Anniversary Edition
Musician:NUMBER GIRL

Title:NUM-HEAVYMETALLIC 15th Anniversary Edition
Mucisian:NUMBER GIRL

いまから聴いても、NUM-HEAVYMETALLICがやばすぎる!

2002年の私個人の年間ベスト1位に選んだほど、その当時もはまりまくった1枚だったのですが、12年(もうそんなになるのか・・・)が経過した今聴いても全く色あせていない事実に、驚きすら感じてしまいます。

間違いなくこの時期の向井秀徳は、自分のやりたいことのアイディアにあふれまくっていたのではないでしょうか。同封のライナーツノートによると、このアルバム完成後も「京都大学西部講堂でレコーディングを行い、ギター・ロック盤/ダブ盤で20曲・2枚組のアルバムをつくる」というアイディアがあったそうですから、その創作意欲のほどがうかがえます。

このアルバムでも、デビュー以来のギターロックサウンドを主軸としながらも、和のテイストやダブ、HIP HOP、向井秀徳らしい言語感覚の歌詞、独特なギターサウンド・・・etcなど、向井秀徳のアイディアにあふれています。ただ、そのアイディアもあくまでもNUMBER GIRLという所与としたもの。その枠組みが取っ払われ、事実上、向井秀徳のワンマンバンドとなったZAZEN BOYSと比べると、そのアイディアにも制約条件が付されています。

しかし、その制約条件が逆に彼のアイディアをよりおもしろいものとしているように感じました。いわば他のバンドメンバーとの摩擦により、向井秀徳本人にもおそらく思いもよらないような次元に消化している、このアルバムを聴くとそう感じます。だからこそ、このリマスター盤についていたライブ音源では、このNUM-HEAVYMETALLICの世界が、さらなる進化を遂げていました。

例えば「NUM-HEAVYMETALLIC」では、一部ボーカルを田渕ひさ子が担当したことにより、より狂気な雰囲気が増し、また向井秀徳とのラップとの対比が際立っていましたし、「Inuzini」でもバンドサウンドがより迫力を増していました。一番顕著だったのが「delayed brain」。正直、オリジナルアルバムではちょっと地味に感じるこのアルバムも、ライブにするとダビーな雰囲気が増し、けだるい雰囲気がライブの中でもひとつのインパクトとなっているように感じました。

まさにNUMBER GIRLの完成系ともいえる「NUM-HEAVYMETALLIC」。ただそこには向井秀徳の個性と他のバンドメンバーとの摩擦が生じており、その後解散という流れになったのは、今から考えると自然だったのかなぁ、とすら思います。

一方、2ndアルバム「SAPPUKEI」は、メジャーデビューアルバムにして初期衝動の塊だったデビューアルバム「School Girl Distortional Addict」、そしてナンバガの完成系「NUM-HEAVYMETALLIC」と比べると、今から聴くと正直ちょっと地味な印象は否めません。

今から聴くと、というのはそれを聴いた当時にしては、間違いなく「School Girl~」に比べると大きな進歩、新たな一歩を踏み出した印象のあったアルバムなのですが、その後の「NUM-HEAVYMETALLIC」がリリースされた後となっては、やはり「SAPPUKEI」は成長の途上だったんだな、という印象を抱いてしまいます。

とはいえこのアルバムの聴きどころは、やはりいかに向井秀徳がその個性を獲得していったか、という過程。デビューアルバムではもやもやとした感じであらわれていた向井秀徳らしさ、独特のギターサウンドや個性的な歌詞の言語表現などが、このアルバムで徐々に確立されているのが感じます。

もちろん、そういう流れを抜きにしてもひとつのギターロックアルバムとしては文句なしの傑作なのは間違いありません。ともすれば向井秀徳としての個性が強すぎる「NUM-HEAVYMETALLIC」や、それ以降のZAZEN BOYSとしての作品と比べて、まだ向井秀徳があくまでもバンドの一員という立場を保っているこのアルバムは、ひょっとして一番気に入る、という方も少なくないかもしれません。

さて、今回のリマスターなのですが、正直言うと、デビューアルバムに比べると、その差は大きくないように感じました。

もともとこの2枚のアルバム、今回リマスターを担当したデイヴ・フリッドマンがプロデュースを行っており、そういう意味で、リマスターを行っても、素人の耳でもはっきりするだけの大きな変化はなかったのかもしれません。もっとも、オリジナルと同時並行で聴けば、はっきりわかるだけの差異もあったのかもしれませんが・・・。

そんな訳で、どちらのアルバムも間違いなく日本のロック史に残すべきアルバム。特にライブ盤はオリジナルアルバム以上の出来だっただけに、オリジナルを持っているファンも、これは買わざるを得ないでしょう。あらためてナンバガの魅力を再確認できた作品でした。

評価:
どちらも ★★★★★

NUMBER GIRL 過去の作品
School Girl Distortional Addict 15th Anniversary Edition

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2014年7月17日 (木)

W杯開催国より

Title:MAGIC
Musician:Sergio Mendes

キャリア50年。ボサノヴァブームをけん引し、「マシュ・ケ・ナダ」の大ヒットなどでも知られるブラジル音楽の大御所中の大御所、セルジオ・メンデスの最新アルバムがリリースされました。ブラジル、といえば先日まで開催されていたサッカーワールドカップ。このアルバムには、その「FIFAワールドカップブラジル大会公式アルバム」に収録されている「One Nation」も収録されています。

そしてこの「One Nation」がとても楽しい!祝祭色の強いラテンなナンバーですが、スタジアムでみんなで盛り上がれそうなアゲアゲなナンバー。「One nation Love nation All nations」(ひとつの国よ 愛の国よ 世界の国よ)と歌うそのナンバーは、決してどこか一国を応援したものではなく、サッカーの楽しさ、そしてサッカーを通じて世界の国とつながることの出来るすばらしさを歌ったナンバーになっています。

それに続く「MY MY MY MY LOVE」もなかなかユニーク。Black Eye PeasのWill I Amと組んだこの曲は音数を絞ったタイトなトラックに、ラップの要素を入れたナンバーがどこか今風。御年73歳という年齢を感じさせないアグレッシブさを感じさせます。

ただ、それ以降のナンバーについては、基本的にメロウなAORがメイン。「Don't say goodbye」あたりがその典型的なナンバーでしょうか。他にも「Sou Eu」のようなラテンポップなナンバー、「When I Feel In Love」のようなボッサ風なナンバーなど、全体的には「量質なポップス」といった形容詞がつきそうな楽曲が並んでいます。

おもしろいのは楽曲によって英語詞とポルトガル語の歌詞が並んでいること。楽曲によってそれぞれマッチした言語を使用しているようなのですが、英語詞以上にポルトガル語のナンバーは日本人にとっては聴きなれない言語。そのため、ポルトガル語ゆえにどこか感じる異国情緒がまた、ひとつの魅力になっているように感じました。

個人的には「One Nation」や「MY MY MY MY LOVE」みたいなアグレッシヴなナンバーの方が好みで、中盤以降のおとなしめのメロウなポップスは、確かに良質なポップソングだとは思うんだけども・・・なんてことも感じてしまう部分も。特に表題曲にもなっている「Magic」に至っては、あまり良くない意味も含めてイージーリスニング風になってしまっているのでは?

もっとも、アルバムとしては決して悪くない内容なので、ブラジル音楽好きなら存分に楽しめるアルバムだったと思います。「One Nation」あたりはライブで聴いたら楽しいんだろうなぁ、なんておもいつつ、W杯の舞台を思い返す時のBGMとしても最適の1枚?

評価:★★★★

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2014年7月16日 (水)

今週は女性陣

ここ最近、男性ボーカルの勢いが優っていたヒットチャートですが、今週は女性勢が上位にランクインしています。アルバムは新譜は少な目だったので、今週はシングルアルバム同時にこうです。

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

まずシングルチャートはベスト3が女性勢。

まず1位はAKBがらみ。乃木坂46「夏のFree&Easy」が獲得。初動売上42万1千枚で、前作「気づいたら片思い」の45万7千枚(1位)よりダウンしています。続く2位も女性アイドルグループ、E-Girls「E.G.Anthem -WE ARE VENUS-」が入ってきています。EXILEの事務所のアイドルグループDream、Happiness、FLOWERの合同ユニット。初動4万9千枚は前作「Diamond Only」の7万2千枚(2位)よりダウン。MUSIC CARD28種同時リリースというすさまじいドーピングは相変わらず。ただ今週は1位は(一応)清純派、2位はキャバ嬢みたいなグループと、対照的な1位2位となりました。

3位はアニメキャラによるアイドルプロジェクト、μ's「KiRa-KiRa Sensation!」が入ってきています。アニメ「ラブライブ!」挿入歌。初動売上4万9千枚は前作「Love wing bell」の4万6千枚(3位)からアップ。

続いて4位以下の初登場ですが、まず4位にGLAY「BLEEZE」がランクインしています。90年代テイストのかなり爽やかなポップチューン。初動売上4万5千枚は前作「DIAMOND SKIN」の3万7千枚(4位)よりアップ。今回の楽曲、この夏、仙台で開催される「GLAY EXPO 2014 TOHOKU 20th Anniversary」のテーマソングで、通常盤とは別にローソン、ミニストップ、HMV限定で「チャリティーエディション」なる別バージョンが発売。初動増はその影響も少なくなさそう。

5位初登場は、日本人2人、韓国人3人からなる日韓混合の男性アイドルグループBEE SHUFFLE「グイグイグイ↑↑↑」。前作「Welcome to the Shuffle!!」はテレビ番組の企画で、初登場5位以上でなければ解散という企画がったのですが、本作は初動売上2万6千枚で、前作の1万6千枚(5位)を上回る結果に。2枚目としては好調な結果となっています。

6位はいきものがかり「ラブソングはとまらないよ」が初登場。「カルピスウォーター」CMソングですが、爽やかさの中に切なさも感じられる楽曲。初動1万5千枚はポケモン映画の主題歌というタイアップに恵まれた前作「笑顔」の3万1千枚(5位)から半減という厳しい結果に。同じく「カルピスウォーター」CMソングだった前々作「1 2 3~恋がはじまる~」の1万7千枚よりもダウンしてしまいました。

8位にランクインしてきたのがゴスペラーズ「SING!!!!!」。前山田健一プロデュースによるエレクトロテイストの入った、彼らとしてはちょっと珍しいにぎやかな雰囲気のナンバー。初動売上1万1千枚は前作「ロビンソン」の9千枚(10位)から若干のアップ。

最後10位はaccess「Vertical Innocence」。ハイテンポでシンセがガンガン鳴りまくるaccessらしいナンバー。シングルのベスト10入りは2010年の「Higher Than Dark Sky」以来6作ぶり。初動6千枚は前作「JOY TRAIN」の3千枚(17位)より大幅アップ。ただ、前回が1種リリースだったのが、今回は2種リリースに増加した影響が大きそうですが・・・。


今週のアルバムチャート

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こちらも1位は女性ミュージシャン

1位はきゃりーぱみゅぱみゅ「ピカピカふぁんたじん」が獲得。3枚目となるオリジナルアルバムで、前作「なんだこれくしょん」に続く1位獲得となりました。ただ、ここ最近、シングルの売上も伸び悩んでいる彼女ですが、このアルバムも初動4万7千枚と、前作の12万6千枚の半減以下というかなり厳しい結果になりました。正直若干「ネタ切れ」な感も否めず、ここが正念場といった感じでしょうか。

2位は韓国のアイドルグループ2PMメンバーによるソロアルバム。JUNHO(from 2PM)「FEEL」がランクインです。これが2枚目となるソロアルバム。初動4万5千枚と、こちらも前作「キミの声」の6万1千枚(3位)からダウンしています。

3位は小田和正「小田日和」が先週から同順位をキープ。ちなみに長渕剛「Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 」も今週4位につけており、2週連続小田和正の勝利となりましたが、どちらもベテラン勢らしい根強いロングヒットを続けています。

続いて4位以下の初登場ですが、実は今週初登場は1枚のみ。それが8位初登場、男性アイドルグループw-inds「Timeless」。約2年ぶりとなるニューアルバム。初動売上1万4千枚で、前作「MOVE LIKE THIS」の2万2千枚(4位)からダウンしています。

今週のチャート評は以上。また来週の水曜日に!

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2014年7月15日 (火)

新作はコード譜付

Title:音街巡旅I
Musician:空気公団

昨年の2月から6月まで行われたライブツアー「音街巡旅2013」。今回のアルバムはその時のライブ音源に音をつけくわえることにより再構成されたアルバム。いわば企画盤的な内容になっています。よくよく考えると、その時のツアーの基となった「夜はそのまなざしの先に流れる」もライブレコーディングにスタジオ録音で音を重ねたスタイルだっただけに、少々、屋上に屋を重ねていないか?ということも思ってしまったのですが・・・。

今回のアルバムでひとつ特徴的なのがそのジャケット。歌詞カードのところについているのはコード譜。このコード譜により空気公団の楽曲の展開がわかるようになっています。ただ、今回のジャケット、B5サイズの大きなジャケットにも拘わらず、基本的に載っているのはこのコード譜のみ。逆に思った以上の情報量の少なさにちょっとビックリしてしまいます。

ただ逆に、彼女たちとしては伝えるべきものは音楽のみ、という点がよりクローズアップされているのかもしれません。そもそも空気公団というバンド自体、あまり雑誌などで積極的にプロモーションしている印象もありませんし、以前はほとんどライブも行っていませんでした。その奏でる音楽だけで勝負、というスタンスがこのコード譜という歌詞カードに象徴されているようにも感じました。

その楽曲の方ですが、今回のアレンジも基本的にシンプル。後半の「天空橋にて」のようなちょっと幻想的な曲調の作風もありましたが、基本的にはピアノとアコースティックギターを最小限に入れただけのアレンジ。シンプルなだけに、どこか緊張感が楽曲から漂っている、というのもライブ録音ならではでしょうか。ここらへんは前作「夜はそのまなざしの先に流れる」に通じるような点も感じました。

しかし今回のアルバム、通して聴いて正直な感想としてちょっと地味すぎたかなぁ、という印象を抱きました。いや、地味な作風というのは失礼ながら空気公団全体を通じてのイメージではあるのですが、ただ、そんな中でも1曲2曲、アップテンポに垢抜けた曲があったりしてひとつのインパクトとなっていたりするのですが、今回のアルバムに関しては最初から最後まで比較的淡々とすすむようなイメージ。そのため、正直言うと、ちょっと物足りなさも感じてしまいました。

いや、1曲1曲は間違いなく良質なポップソングが揃っていると思うのですが、同時にちょっと内向きな部分も強く出てしまったように感じる作品。ちょっと惜しい印象を受けたアルバムでした。

評価:★★★★

空気公団 過去の作品
空気公団作品集
メロディ
ぼくらの空気公団
春愁秋思
LIVE春愁秋思
夜はそのまなざしの先に流れる
くうきにみつる(くうきにみつる)


ほかに聴いたアルバム

20 FLAKES~Coupling Collection~/ザ・クロマニヨンズ

ライブ盤、シングルベストとリリースされて、クロマニヨンズ今度のアイテムはシングルのカップリング曲集。もっともシングルのカップリングといっても基本的にそこはクロマニヨンズ、楽曲のタイプ的にはシングルとそんなに大差はありません。ただ一方では「マナティ」のようなレゲエテイストの曲だったり「ヤッターキング2009」みたいなアニソンのカバーだったり、シングルとはちょっと異なる、彼らの遊び心が感じるナンバーが間に挟まっているところが楽しい作品になっています。

評価:★★★★★

ザ・クロマニヨンズ 過去の作品
CAVE PARTY
ファイヤーエイジ
MONDO ROCCIA
Oi! Um bobo
ACE ROCKER
YETI vs CROMAGNON
ザ・クロマニヨンズ ツアー2013 イエティ対クロマニヨン
13 PEBBLES~Single Collection~

Ballada/安室奈美恵

安室奈美恵のバラード集。「SWEET 19 BLUES」や大ヒットした「CAN YOU CELEBRATE?」なども収録されています。1曲1曲はもちろん名曲揃い。ただ、アルバム全体としてはどうも物足りなさを感じます。まずバキバキのEDMチューンでカッコよくキメてくれる安室奈美恵らしさが出ている楽曲と比べると、比較的「よくありがち」なバラードナンバーが多く、安室奈美恵の個性が薄く感じる点も理由のひとつ。また、安室奈美恵の歌唱力はもちろん申し分ないと思うのですが、パワフルに声量を聴かせるタイプでも独特な声色や表現力で圧倒するタイプでもなく、正直あまりバラードシンガーといったタイプでもないのも理由のひとつ。そういう意味ではオリジナルアルバムの中の1曲としては文句なしの作品でも、それを集めると、全体としてはちょっと物足りなさを感じてしまいました。

評価:★★★★

安室奈美恵 過去の作品
BEST FICTION
Past<Future
Checkmate!
Uncontrolled
FEEL
namie amuro FEEL tour 2013

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2014年7月14日 (月)

和風ハンバーグステーキ

Title:ボカロ三昧
Musician:和楽器バンド

個人的にボカロ近辺がおもしろいなぁ、と感じているのは、すぐれたミュージシャンが多く名曲が多い・・・からではなくて、「動画サイト」を通じて、どんな素人でも自由に曲を発表でき、かつ「初音ミク」というソフトの存在により、他の楽器と異なりいままで人間に頼るしかなかったボーカルすら、機械を使用することが出来るようになったため、結果として様々な人たちが作品を発表する場が提供された、ということにおもしろさを感じています。

やはりどんな人たちでも垣根なく自由にその才能を発表できるという状況があたらしいムーブメントを生み出すと思うし、結果、「プロ」には思いつかないような新しい音楽も生まれる可能性も大きいと思っています。そんな中出てきたのが、ボーカロイドをつかって発表された楽曲を和楽器をつかってアレンジして演奏するバンド。こういうアイディアをすぐに発表でき、かつCDリリースまで至ってアルバムがベスト10ヒットするまでの人気を得るという、この流れはとてもおもしろいと思いました。

ただ、彼女たちのアイディア自体は非常におもしろいと思う反面、楽曲やアレンジに関しては、ある程度は予想していたものの、ちょっと残念な印象もありました。まず和楽器を用いているものの、基本的にはロックのアレンジに、楽器を和楽器に持ち替えているだけのスタイルという点。個人的にはこれで「和風だ」「日本のロックだ」と言ってしまうにはかなり抵抗があります。例えるならば彼らの音楽は「和風ハンバーグステーキ」。しょうゆだれという点で和風な雰囲気を出しているものの、基本的には洋食。ある意味、わかりやすい「和風」であるため受けはいいかもしれませんが、逆にこれを「日本的だ」ととらえられた場合、少々本質をはずして受け止められる危険性も感じられました。

また、おそらく和楽器の雰囲気にあう曲を選んだからでしょうか、曲が全体的にマイナーコードの哀愁感あるメロディーの曲ばかりになっている点。結果、アルバム全体としては少々単調に感じられる部分もありました。それに和楽器を組み込んでくるため、アレンジも似たような雰囲気となってしまい、聴いていて後半はだれたかな?ここらへん、無理にメロディーラインとかに「和」のテイストを持ってくる必要性はなかったんじゃないかなぁ、とも感じました。

そんな訳で、純粋に楽曲のみを考えた場合、ちょっと残念に感じる部分がある一方、演奏自体はメンバーそれぞれその道のプロらしく、間違いなく安定感ある演奏を聴かせてくれますし、普段、機械音で歌われるボカロ曲を人間のボーカルで聴けるというのは、機械音が苦手で、という方にも楽しめるアルバムになっていたと思います。

楽曲自体はちょっと物足りなさを感じたため、3。和楽器の演奏とボカロ曲を組み合わせるというアイディアのおもしろさに1つ追加で。ただ、ここからのアイディアの広がりをちょっと感じにくいのが難しいところなのですが・・・次回作はどんなスタイルで聴かせてくれるのか、期待半分、不安半分で待っていたいと思います。

評価:★★★★

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2014年7月13日 (日)

予想以上の盛り上がり

Charisma.com 「DIStopping」発売記念インストアイベント

会場 名古屋パルコ西館1Fイベントスペース 日時 2014年6月22日(日)14:00~

Charisma

最近話題の女性2人組ラッパー、Charisma.comのインストアライブが名古屋パルコで行われたので見に行きました・・・といってもこの日偶然名古屋パルコのタワレコに出かけていて、ちょうど1時間後に彼女たちのステージが行われることを知り、見に行った、という感じなのですが・・・(^^;;会場はいままでの何度かライブを見た、名古屋パルコ西館1階外のイベントスペースです。

5分くらい前に会場に行くと、すでにかなりの人が彼女たちのライブを待ちわびていました。14時ちょうどにライブがスタートです。彼女たち、楽曲はいままで1、2曲程度You Tubeでチラッと聴いただけだったのですが、エレクトロなトラックのダンスナンバーの連続。おもった以上にダンス色が強いナンバーで、楽曲にあわせて思わず身体が動き出してしまうような曲が続きます。

最初の2曲は四つ打ちがリズミカルなエレクトロナンバーで会場は盛り上がります。メンバー2人もこの日もちろんはじめて見たのですが、「OLのお姉さま方」という印象(笑)。ラップはちゃんとリズムにのっていてテンポよく意外と(失礼)本格派な印象。特にリズム感の良さが印象に残りました。

その後MCを挟んだ3曲目はトライバルな雰囲気のトラック、4曲目はシンセの分厚い音がちょっと80年代っぽいナンバーと、エレクトロなトラックながら雰囲気も曲ごとに変わってその幅広さを感じます。また、インストアイベントながらも、ダンスナンバーメインだからか、観客もかなりの盛り上がり。既になれた振付で踊っている方もいて、なにげに固定ファンも多くついていているんだな、と感じます。

さらにMC挟んで5曲目は(ようやく曲名がアナウンスされた)「Train HELL」。通勤電車の哀愁をラップしたトランシーなナンバー。そして最後は、こちらはYou Tubeでチラッと聴いたことがあった「HATE」で締めくくり。全6曲30分程度のステージでした。

はじめて彼女たちのライブを見たのですが、予想外に良く、楽しめたステージでした。なによりもダンサナブルなエレクトロトラックが気持ちいいですし、そんな中、インストアイベントながらも観客をうまくあおりつつのステージングもなかなか。観客もみんな楽しんで盛り上がっていました。

残念ながらラップのリリック自体はあまり聴き取れなかったのですが、断然CDも聴いてみたくなったステージ。ライブも楽しかったですし、また機会があれば見てみたいなぁ。偶然に見たステージだったのですが、予想外に楽しめたステージで、これからの彼女たちの活躍も楽しみです。

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2014年7月12日 (土)

心地よいギタポにはまります

Title:Days Of Abandon
Musician:The Pains of Being Pure at Heart

セルフタイトルのデビューアルバムが大きな話題となったアメリカのインディーバンドの3作目。前作「Belong」も名作だったのですが、そこから3年。待望のニューアルバムがリリースされました。

前作「Belong」はマイブラ直系の王道シューゲイザー。個人的に壺にはまったサウンドとメロディーがとても心地よかった作品。それだけに本作も楽しみにしていたのですが、本作もまた、しっかり私の壺にはまった傑作になっていました。

ただし、その音楽の方向性は前作とはちょっと異なる作品になっています。1曲目「Art Smock」ではアコースティックなサウンドに美しいメロディーが鳴り響いています。続く「Simple And Sure」な軽快なポップソング。基本、美しいギターノイズが鳴り響くのではなく、シンプルなアコースティックテイストの強いギターポップを楽しむことが出来ます。特に前半、ネオアコからの影響を強く感じました。

もっとも楽曲の根本に流れているのは前作同様、マイブラやらジザメリ、あるいはTEENAGE FANCLUBからの影響。もともと彼らの楽曲もノイジーなギターサウンドにのっているもののメロディー自体は非常にポップでキュート。一方でPBPH(この略し方でいいのかな?)の作品の方も、どこか80年代っぽさが漂うサウンド。そういう意味でも、今出てきたミュージシャンたちのファンなら間違いなく気に入りそう。ってか、私がそうですが(笑)。

一方「Kelly」「Life After Life」などでは女性ボーカルがもだえそうになるほどクリアで美しいポップソング(笑)。ちょっとモータウンビートが入ったような「Kelly」など、80年代っぽいメロの軽快なポップソングが、まるで80年代のアイドルソングみたいにすら感じるキュートなナンバーに仕上がっています。

ネオアコ路線の強かった前半に比べて後半ではバンドサウンドもちゃんと表に出てきており、シューゲイザー路線を期待していた方も楽しむことが出来ます。特に「Until The Sun Explodes」ではギターノイズがもろシューゲイザーな作品。ここらへんの路線も個人的には壺だよなぁ。

アルバムの最初から最後まで、美しくキュートなメロディーラインのギタポが続いており、本当に私の壺をつきまくるような傑作(笑)。もちろん、私個人の感じ方以上に間違いなくポップなメロを楽しめる傑作のギターポップアルバムだと思います。今年のベスト盤候補クラスの傑作。これはしばらくはまりそう・・・。

評価:★★★★★

The Pains of Being Pure at Heart 過去の作品
Belong

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (7/12)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【R&B/Soul】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

7/12更新
<開催決定>
KAWASE夏祭り@BIG NATURE2014、seedleSs&range party 2014
<出演者追加>
TOKAI SUMMIT '14
<Time Table発表>
Pack This Air x Red Bull Live on the Road TRUCK STAGE
<Area Map発表>
Pack This Air x Red Bull Live on the Road TRUCK STAGE、Amuse Fes 2014 BBQ in つま恋、TOKAI SUMMIT '14

続きを読む "名古屋圏フェス・イベント情報2014 (7/12)"

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2014年7月11日 (金)

名曲も少なくないけど

Title:48:13
Musician:KASABIAN

イギリスでは国民的バンドとなっているKASABIANの約3年ぶりとなるニューアルバム。イギリスのアルバムチャートでは当たり前のように1位を獲得。その人気ぶりをみせつけています。タイトルの「48:13」はこのアルバムの曲の長さ。こういうシンプルなタイトルのつけ方をするあたり、このアルバムに対する自信があるから、なのでしょうか。

さてそんなニューアルバムですが、感想は?と言われると、うーん、難しいなぁ、と感じてしまいました。まず間違いなく前半は傑作と言える内容だったと思います。イントロを挟んで事実上の1曲目となる「Bumblebeee」はダイナミックなバンドサウンドが耳を惹いたかと思えば、ゆっくりとうねるような歌がスタート。このグルーヴィーなメロディーラインにパンキッシュなサウンドは、まさにイギリスのギターロックそのもの。続く「Stevie」もテンポよいメロとノイジーなギターサウンドは、UKロック好きにはたまらない楽曲ではないでしょうか。

ここらへん、ちょっとoasisを彷彿とさせ、日本人にとっても壺なのですが、それ以上にイギリス人にとっても壺にはまるようなサウンドなのでしょうか。だからこそ、これで5作連続チャート1位を獲得しているということ?ちゃんとリスナーの壺はきちんと押さえてあり、そういう意味では安心して聴ける、いいアルバムになっていました。

ただ、ちょっとそれが怪しくなってきているのが中盤あたりから。ここらへんから今回のアルバム、シンセが目立ちエレクトロ色が強くなるのですが、これがどうもエレクトロサウンドの使い方が中途半端でつまらなさを感じてしまいました。

例えばアルバムの中盤「Treat」では、6分を超えるアルバム一番の長さの曲なのですが、シンセの音が目立つ一方、エレクトロな要素をいかしているわけでもなく、ちょっとダラダラした印象を受けてしまいましたし、同じくエレクトロサウンドが目立つ「Explodes」も、シンセを取り入れて、逆に序盤のようなダイナミズムさが薄くなってしまい、物足りなさを覚えてしまいました。

アルバム全体としては彼らの実力を感じさせる名曲が少なくない反面、ちょっとどうかなぁ、と感じさせる曲もあり、特にいまひとつな曲が後半に並んでいたため、アルバムを聴き終わった後の印象はあまり良くありませんでした。ただ、再度最初から聴いてみると、確かに前半にいい曲が並んでいて、3にするほどの凡作といった感じでもなく・・・。ちょっと煮え切らない感想を抱いてしまった、そんな作品でした。

評価:★★★★

KASABIAN 過去の作品
West Ryder Pauper Lunatic Asylum
VELOCIRAPTOR!

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2014年7月10日 (木)

ベテラン勢対決

今週のアルバムチャート

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まずは今週の1位。先週に引き続きジャニーズ系。Kis-My-Ft2「Kis-My-Journey」が獲得しました。オリジナルアルバムとしては3枚目のアルバムとなります。初動売上24万5千枚。直近は今年3月にリリースされたベスト盤「HIT!HIT!HIT!」で、こちらの初動は21万7千枚(1位)なのでこちらからはアップ。また、オリジナルとしての前作「Goodいくぜ!」の22万2千枚(1位)よりもアップしています。

続く2位はUVERworld「0 CHOIR」。約1年8か月ぶりとなるニューアルバム。2位は前作「THE ONE」の4位よりアップし、2作ぶりのベスト3入りとなりました。ただし初動売上は8万4千枚で、前作の9万5千枚よりダウンしています。

さて、続く3、4位はタイトルのベテラン勢対決。小田和正と長渕剛という2人のベテラン男性シンガーが並んでランクインしています。インテリ系の小田和正とマッチョ系の長渕剛という対照的な2人ですが、結果は3位に小田和正「小田日和」、4位に長渕剛「Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。 」となりました。

小田和正は御年66歳10ヶ月。ベスト10入りは日本人最年長だそうです。本人曰く「最後から2番目のアルバム」ということですが、これはアルバム1作あたり、製作期間が5年くらいかかることを考えると、年齢からあと1枚くらいが限度だろう、という話だそうです。とかいいながら、あと2、3枚くらい普通に作ってきそうな気もするのですが(笑)。初動7万4千枚は前作「どーも」の8万1千枚(1位)からダウン。

長渕剛は全4枚組からなるオールタイムベスト。ここ最近、山下達郎、ユーミン、矢沢永吉などベテランミュージシャンのオールタイムベストのリリースが続いていますが、その流れに乗った感じでしょうか。初動売上6万8千枚は前作「Stay Alive」の4万2千枚(3位)よりアップ。ただ、他のベテラン勢のオールタイムベストに比べると少々さびしい印象も。4枚組というボリュームや、また、完全にファンが固定されてしまった長渕剛というミュージシャンの特性からくる結果でしょうか。

そして、なんとこんな位置に!浜崎あゆみのニューアルバム「Colours」が5位にランクイン。一時期に比べてかなり人気が落ちぶれてしまった感は否めないとはいえ、いきなりのベスト3圏外にはビックリ。初動売上3万9千枚は、直近のライブ盤「ayumi hamasaki 15th Anniversary TOUR ~A BEST LIVE~」の1万5千枚(7位)からはさすがにアップしたものの、オリジナルとしての前作「LOVE again」の5万3千枚(1位)より大きくダウン。かなり厳しい結果となっています。

そしてそれに続くのは、元AKB48の板野友美のソロデビューアルバム「S×W×A×G」が6位初登場。ソロデビューシングル「Dear J」から最新シングル「little」までの全シングルが収録されていますが、初動売上は1万9千枚。直近のシングル「little」の初動が3万4千枚なので、それの半減近いという厳しい結果となっています。

初登場ラストは10位。韓流の男性アイドルグループVIXXの日本デビューアルバム「DARKEST ANGELS」が初動1万2千枚を売り上げ、デビューアルバムでいきなりのベスト10入りを果たしています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2014年7月 9日 (水)

今週も男性アイドルが1位2位

今週のシングルチャート

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今週も先週に引き続き男性勢が1位2位を獲得しました。

1位は関ジャニ∞「オモイダマ」。初動売上は16万8千枚で前作「キング オブ 男!」の35万2千枚(1位)から大幅ダウン。また前々作「ひびき」の20万6千枚も下回っています。発売形態が3種→2種に減少したり、また前作ではイベント参加権の企画などもあり大幅に売上が増加していたのですが、ただ、楽曲はJ-POPらしいよくありがちな前向き応援歌的な楽曲で正直いまひとつ。楽曲の出来不出来も影響したのかも。

そしてそれに続く2位は韓流男性アイドルグループ。INFINITE「Last Romeo~君がいればいい~」。約2年ぶりというアイドルグループとしては異例とも思われるスパンでのリリース。しかし初動4万7千枚は前作「She's Back」の3万8千枚(3位)よりアップ。なんだかんだいってもまだまだ韓流には一部に熱烈なファンが存在するようで。

3位はavexの男女混合ダンスグループAAA「Wake up!」。フジテレビ系アニメ「ONE PIECE」主題歌で、「ONE PIECE」らしい爽やかな前向きナンバー。初動売上4万枚は前作「Love」の3万7千枚(4位)からアップ。タイアップ効果もありそうですが、ツアー限定で7種類のMUSIC CARD発売というドーピング付。

一方、女性アイドルグループは今週もおとなしい感じ。唯一の初登場ベスト10入りは8位Doll☆Elements「君のネガイ叶えたい!」。2作目となるベスト10ヒットで、初動売上6千枚は前作「君のトナリで踊りたい!」の5千枚(11位)から若干アップしています。

もっとも他にも女性陣もがんばっており、まず4位には女性シンガーソングライターmiwa「君に出会えたから」がランクイン。資生堂「SEA BREEZE」CMソングというタイアップ曲らしい、ラテンテイストのアップテンポな爽やかなサマーチューン。ただ2万5千枚は前作「Faith」の3万3千枚(4位)からダウン。

また7位には人気女性声優、小倉唯と石原夏織のユニットゆいかおり「Intro Situation」も入ってきています。初動売上8千枚は前作「LUCKY DUCKY!!」の7千枚(8位)から微増。いまどきのアイドルよりもアイドルらしい雰囲気のアイドルソングになっています。

そのほかの初登場は・・・まず5位にビジュアル系バンドν[NEU]「ひとりじゃない」がランクイン。初動売上1万4千枚は前作「『妄想日記』」の7千枚(12位)から大幅アップしていますが、これは初回盤5種+通常盤5種に、さらに初回盤をまとめたボックスセットまで発売というアイドル並のドーピング効果と思われます。まあ、もともとアイドル風なバンドなのですが。

9位には東京スカパラダイスオーケストラ「Wake Up! feat.ASIAN KUNG-FU GENERATION」が入ってきています。今週は偶然、同名の曲が2曲入ってきているんですね。楽曲のタイプは全く異なりますが。こちらはタイトル通りアジカンをゲストに迎えてのナンバー。初動売上6千枚は前作「流れゆく世界の中で feat.MONGOL800」の5千枚(18位)から若干のアップ。シングルのベスト10入りは2010年の「流星のバラード」以来4作ぶり。アジカン効果もあったのでしょうが、それよりも異常なまで低水準の今週のチャートがベスト10入りの大きな理由のよう・・・。

今週の初登場は以上。上記のように9位スカパラがわずか6千枚でベスト10入りという異常なまでに低水準なチャートとなりました。その影響か今週10位はベスト10返り咲き組。福田こうへい「峠越え」が先週の28位からランクアップし、わずか3千枚でベスト10入りを果たしています。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートはまた明日!

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2014年7月 8日 (火)

フリーダウンロード2作品

今日はまた、例のごとくネット上で無料で配信されたアルバムのご紹介。ちょうと同じ時期に2枚のおもしろそうなアルバムが、ネット上で無料配信されていました。

Title:2012-13 LIVE EP
Musician:Red Hot Chili Peppers

Rhcp_live

まず1枚目は、なんとレッチリのライブ盤!「I'm With You」ツアーの2012年から2013年にかけての音源から、チャド・スミスがセレクトしたものだそうです。

参考サイト
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ライヴEPを無料配信

1曲目「Breaking The Girl」など、グルーヴ感あふれるドラムスの演奏にゾクゾクと来ますし、「Power Of Equality」とかファンキーなレッチリのサウンドを楽しむことが出来ます。

ただ、全体的にミディアムテンポのナンバーが多く、昂揚感は控えめ。若干音も悪く、それがある種の臨場感を与えている一方、楽曲の迫力的にはマイナスになってしまっている感もありました。

まあ、わずか5曲という短さもありますし、なんだかんだいっても無料なので文句を言う筋合いはないのかもしれませんが、レッチリのライブ盤、というイメージからすると期待したほどではなかったかなぁ、というのが正直な印象。とはいえ、要所要所にレッチリらしいカッコよさもしっかりとあらわれていたのですが。

フリーですし、全曲あわせても30分にみたない内容なので、レッチリの入門盤的にも手軽で楽しめる内容とは思います。また、なんだかんだいっても、聴いて損はない内容なのは間違いなし。フリーダウンロードがいつまで続くかは不明ですが・・・興味ある方は、是非、下のアドレスからダウンロードしてみてください。

http://www.livechilipeppers.com/music/0,11065/Red-Hot-Chili-Peppers-mp3-flac-download-2012-13-LIVE-EP.html

評価:★★★★

Red Hot Chili Peppers 過去の作品
I'm With You

で、もう1枚は昨年デビューアルバムが話題となったイギリスのロックバンドThe 1975。

Title:Facedown EP
Musician:The 1975

The_1975_facedown_ep

デビューアルバムに先駆けてリリースされたEP盤が、無料ダウンロードされています。

参考サイト
ザ・1975、EP『Facedown EP』を無料配信中

幻想的なオープニングの「Facedown」にはじまり、2曲目「The City」はそのデビューアルバムにも収録されているナンバー。デビューアルバムの紹介盤としての役割も果たしているEPとなっています。

それだけに作品は、残り2曲「Antichrist」「Woman」を含めて、The 1975というバンドを4つの異なる角度から切り取ったような作品ではないでしょうか。幻想的な「Facedown」、アップテンポでポップ色の強い「The City」、ミディアムテンポでメロディーをしっかり聴かせる「Antichrist」、音数を絞りながらも、ドリーミーな雰囲気に仕上げた「Woman」と、それぞれ楽曲のタイプは異なります。

ただ一方でどの曲も、エレクトロ色を取り入れ、どこか80年代ニューウェーヴの影を感じ、かつポップという意味でひとつ通った軸のようなものを感じます。まさにThe 1975とはどんなバンドか知るためには最適なEPと言えるかもしれません。

ダウンロードはこちらのサイトから
http://zaphod.uk.vvhp.net/vvreg/7923-347312

無料ですし、デビューアルバム「The 1975」を未聴の方こそ、是非。

評価:★★★★★

The 1975 過去の作品
The 1975


ほかに聴いたアルバム

...Like Clockwork/Queens Of The Stone Age

約6年ぶりとなるQueen Of The Stone Ageの新作。前作「ERA VULGARIS」ではギターロック、むしろギターポップに近い路線に走ってしまい「あれ?」といった感じになったのですが、本作は再びへヴィーなバンドサウンドを聴かせてくれます。メタリックな雰囲気のへヴィーなサウンドがズシリとお腹に来る反面、必要以上にテクニックを見せることなく、メロディーは比較的シンプルなポップという、メタルやハードロック、オルタナ系ギターロックのおいしいところ取りなスタイルは、個人的に傑作だと思っている「R指定」のあたりを彷彿とさせるような・・・。全盛期が戻ってきたようにすら感じさせる傑作でした。

評価:★★★★★

Queens Of The Stone Age 過去の作品
ERA VULGARIS

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2014年7月 7日 (月)

日本人なら味噌汁だろ

Title:ME SO SHE LOOSE
Musician:味噌汁's

今年5月突然のメジャーデビューを果たした、奇妙な鼻眼鏡がインパクトの新人バンドのデビューアルバム・・・・・・うーん、変なほのめかしは逆につまんないのでやめますね。はっきりいえば、RADWIMPSの別名バンド味噌汁'sが、なんとメジャーデビューしアルバムまでリリースしてしまいました。

もともとはRADWIMPSのイベントに「出演」していたり、RADWIMPSのカップリング曲に味噌汁's名義で楽曲を歌っていたりと、ちょくちょくとコンスタントに活動は進めていたようですが、ここに来て、なんとアルバムリリースまでこぎつけてしまいました。

鼻眼鏡をかけて演奏するスタイルといい、メンバーの名前がジョン、ポール、マッカー、トニーとして活動しているスタイルといい(ジョージとリンゴのファンは怒りそうだな)、一種の「ジョークバンド」的なイメージを持っていて、このアルバムもどちらかというとコミックソング的なイメージで聴いてみたのですが・・・これが予想以上に本格的なロックの傑作アルバムに仕上がっていました。

RADWIMPSというと、比較的独特のリズムを奏でていたり、あるいはちょっとひねったインパクトある歌詞が特徴的だったりします。それに対して味噌汁'sは非常にシンプルなサウンドや歌詞が大きな特徴となっていました。例えば先行シングルとなった「OKAN GOMEN」では、バンドを組んだ時の喜びをストレートでシンプルなパンクロックにのせて歌い上げています。たとえて言うならばロックの初期衝動的な、変なひねりや狙いのないシンプルな楽曲が味噌汁'sの大きな特徴となっており、それがまたRADWIMPSとしての曲とは大きな違いを感じました。

もっとも楽曲によってはRADWIMPSそのまま、という曲もあり、例えば「ジェニファー山田さん」などはギターロックのサウンドも、そして何よりその歌詞も、そのまんまRADWIMPSといった雰囲気の曲。そのままRADWIMPSとして発表してもおそらく誰も違和感を抱かないのではないでしょうか。そういう意味では、もうちょっとRADWIMPSと味噌汁'sの違いを明確にした方がいいのかな、と思う部分がないわけではありません。

ただ一方、味噌汁'sの歌詞にしても、「友達の友達」のようにコミカルな歌詞ながらもその実は世界中のあらゆる人がつながっているんだよ、というメッセージ性を感じる楽曲もあり、決してコミカルな作風だ、と馬鹿にすることはできません。むしろ、ここ最近、変に狙いすぎている部分もあるRADWIMPSに比べると、よりシンプルでかつ主張が明確な楽曲が並んでいたように感じます。

シンプルで、初期衝動的な楽曲は、部分的にはむしろRADWIMPSのアルバムよりも良いのでは?とすら感じたアルバム。RADWIMPSのファンはもちろん聴いているでしょうが、そうでなくても、「変名バンド」「サイドプロジェクト」「コミカルな雰囲気のお遊びバンド」みたいなイメージで聴かないのはもったいないアルバムだと思います。RADWIMPSの直近作がちょっと暴走気味に感じただけに、それに対するストッパーとしても味噌汁'sとしての活動がちょうどよく機能するかも?RADWIMPSとしての方向性との違いがよりはっきりすれば、ひょっとしたら今後もコンスタントに活動を続けたらおもしろいのでは?さてさて、2枚目はリリースされるのか??

評価:★★★★★

RADWIMPS 過去の作品
アルトコロニーの定理
絶対絶命
×と○と罰と


ほかに聴いたアルバム

スキマスイッチ 10th Anniversary“Symphonic Sound of SukimaSwitch"/スキマスイッチ

「また出すの」感が否めないスキマスイッチのライブアルバム。ただ今回のアルバムは、日本武道館でオーケストラをバックに行われたライブの模様を収録したアルバム。そういう意味では「ライブ盤としてリリースする意味」はある作品、かもしれません。

ただ正直、オーケストラを導入した作品ながらも基本的には原曲に忠実なアレンジ。試みにちょっとオーケストラにアレンジをかえてみました、程度の内容で、「これ、オーケストラいる?」程度の内容になっているのが非常に残念。普通にスキマスイッチの曲を楽しむ、という感じならば申し分ないのですが、わざわざオーケストラを導入したライブアルバムとしてはもったいない感じのするアルバムでした。

評価:★★★

スキマスイッチ 過去の作品
ARENA TOUR'07 "W-ARENA"
ナユタとフカシギ
TOUR2010 "LAGRANGIAN POINT"
musium
DOUBLES BEST
TOUR 2012 "musium"

POP MAN'S WORLD~All Time Best 2003-2013~
スキマスイッチ TOUR 2012-2013"DOUBLES ALL JAPAN"
スキマスイッチ 10th Anniversary Arena Tour 2013“POPMAN'S WORLD"

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2014年7月 6日 (日)

泡のような愛

Tilte:泡のような愛だった
Musician:aiko

約1年11ヵ月ぶりとなるaikoのニューアルバム。とにかくまず感じるのは、うん、安心の安定感。もちろん、それはポップシンガーである彼女にとって決して悪い意味ではありません。高いクオリティーを持ったメロディアスなポップソングはデビュー以来大きな変化はないものの、15年を経過しても全く飽きのこない力を持っています。

今回のアルバムの特徴はまずその歌詞でしょう。「泡のような愛だった」という切ないタイトルがつけられたアルバムですが、全体的に切ない歌詞の曲が目立った印象がありました。

例えば「明日の歌」は、タイトルからして前向きな応援歌的な曲かと思いきや、内容は別れた恋人を思う歌詞が切ないナンバー。「遊園地」なんかも明るいタイトルで、楽曲もホーンセッションなどを入れて明るい雰囲気ながら、歌詞は

「二度と行けないあの場所 何回目をつぶれば
消えて行くのだろう あなたのいる遊園地」

(「遊園地」より 作詞 AIKO)

と、こちらも別れた恋人を思う切ないナンバー。そしてラストを飾る「卒業式」も・・・こちらはタイトルそのまま、いうまでないですね。

そんな「コンセプトアルバム」・・・とまでいくかどうかは微妙ですが、一本、切ない歌詞という筋が通ったアルバムになっている本作。一方で今回のアルバム、もうひとつ特徴的に感じたのは比較的素直なポップソングが多かったという点。要するに、前作「時のシルエット」ではいつも以上に出していたaiko節がちょっと薄めのアルバムになっていました。

aiko節というのは、ブルーノートを多用して、ポップソングながらもブルージーにすら感じられる彼女独特の楽曲展開。「染まる夢」あたりにちょっとaiko節っぽい部分は感じられたのですが、今回のアルバムではそんな彼女らしい独特の展開を持った楽曲はほとんどありませんでした。

個人的にはこの点についてはちょっと残念なのですが、もっとも、それによってアルバム全体のクオリティーが下がるわけではありません。ちゃんとaikoらしいインパクトあるポップソングがアルバム全体にわたって聴かせてくれています。本作もまた極上のポップアルバムになっている点は間違いないでしょう。

またアレンジも「透明ドロップ」のようなギターロック路線があったり、ホーンセッションを入れたりと、様々なバリエーションも展開。その点でも最後まで飽きることなく聴くことが出来るアルバムになっていました。

そういう意味で本作も、ファンにとっては納得の、安心して聴けるポップアルバムになっていました。さすがaiko、といった感じですね。これからもまだまだ傑作のポップソングを次々と聴くことが出来そうです。

評価:★★★★★

aiko 過去の作品
秘密
BABY
まとめI
まとめII

時のシルエット


ほかに聴いたアルバム

IMMORTALIS/sukekiyo

DIR EN GREYのボーカル、京によるソロプロジェクトのデビューアルバム。作風としては、DIRよりもよりダークな雰囲気と哀愁感あるメロディーが前に出て、逆にメタリックなサウンドは後ろに下がった感じ。DIR EN GREYの路線を引き継ぎつつもバンド色が弱くなった、という意味ではソロっぽい作品。ただ、DIR EN GREYよりもある種の「癖」が強くなった感じで、これが受け入れられないと、ちょっと厳しいかも。個人的には正直、ちょっと苦手かも。出来としては決して悪くはないと思うのですが・・・下記の評価は個人的な好みも含めて・・・。

評価:★★★

We Love PIANO MAN~Tribute To Billy Joel

ビリー・ジョエルの名盤「PIANO MAN」のリリースから40年。それを記念し、日本のミュージシャンたちによるビリー・ジョエルのトリビュートアルバムがリリースされました。槇原敬之やオリジナル・ラヴ田島貴男、ゴスペラーズらそうそうたるメンバーが顔をそろえています。

ただ、その内容については一言で言ってしまうと、普通。もともとビリー・ジョエル自体、基本的にポップなメロディーが売りのミュージシャンなだけに、そのメロディーをはずさずちゃんと歌えば、それなりのカバーに仕上がるはず。で、原曲を思いっきり崩すようなミュージシャンもおらず、基本的には予想した通りの内容。それ以上でも以下でもありません。もっとも今風にエレクトロなサウンドを入れてくるミュージシャンも少なくなかったのですが、ただでさえ派手めなビリー・ジョエルの曲だから、正直、エレクトロサウンドが入るとちょっと仰々しい感じが。蛇足だったような印象も。

そんな訳で、悪いカバーではなく、参加しているミュージシャンが好きならチェックしてみても損のないアルバムだと思います。ただ、参加ミュージシャンに興味はないけど、ビリーのファンだから、という方には積極的にはお勧めできないかも。あと、「日本のビリー・ジョエル」我らがKANちゃんが参加していない点もマイナスかも。

評価:★★★

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2014年7月 5日 (土)

ジャック・ホワイトの魅力が凝縮

Title:Lazaretto
Musician:Jack White

ご存じ元White Stripesのボーカル&ギタリスト、ジャック・ホワイトのソロ2作目。Jack Whiteといえば、White Stripesの時代からルーツ志向のロックンロールナンバーで音楽ファンを楽しませてくれてきました。ソロ第2弾となる本作にも、そんなルーツ志向の彼らしいロックナンバーが多く収録されています。ただ一方、ルーツロックのみならず様々な音楽性が垣間見れ、かつ、全体的には非常にポップな感触に仕上がったアルバムになっていました。

ルーツ志向で最も「らしい」といえるのがタイトルチューンでもある「Lazaretto」。へヴィーなギターリフが主軸となるロックナンバー。おなじロックナンバーといえば、「High Ball Stepper」もジャック・ホワイトのギターサウンドがさく裂しているインストナンバーになっています。

一方、そんなガレージテイストのロックナンバーのみならず、例えば「Temporary Ground」ではカントリー、「Entitlement」ではフォークと、様々な音楽の要素を今回のアルバムでは取り入れています。ただ、どの曲も基本的にはルーツに対するリスペクトを感じられる点、ジャック・ホワイトらしい、と言えるかもしれません。ちょっと毛色のかわったところでは「That Black Bat Licorice」。ダイナミックなリズムがどこか日本の祭り囃子に通じるようなところが・・・・・・もちろん、本人は意識していないとは思うのですが(^^;;

そんな様々な音楽性を垣間見せながらも、アルバム全体としては非常にポップな雰囲気に仕上がっていたのも大きな特徴。例えば冒頭を飾る「Three Women」は、こちらもリフ主導のガレージ風のナンバーなのですが、そのリフをピアノが奏でていることによって、爽やかでポップな雰囲気に仕上げています。他にもラストナンバー「Want and Able」に至っては、メロディーラインが素晴らしく、「美メロ」と言ってしまってもいいほどのナンバーに仕上がっていました。

ソロ第1弾も、ヘビーなギターロックを主導にアコースティックな作品も取り入れた作品になっていましたが、今回のアルバムも、その路線をさらにすすめた格好。彼のコアな部分であるルーツロックにちゃんと軸足を置きつつ、様々な音楽性を取り入れたうえで、メロディーメイカーとしての実力も発揮した作品になっていました。

前作はその結果、少々物足りなさも感じたのですが、今回はメロにしてもサウンドにしても、魅力的な内容になっており、ジャック・ホワイトというミュージシャンの様々な要素を1枚のアルバムに凝縮した内容のように感じました。もう、「元White Stripes」という肩書が全く不要になったように感じられる、そんな傑作でした。

評価:★★★★★

Jack White 過去の作品
BLUNDERBUSS

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (7/5)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【R&B/Soul】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

7/5更新
<開催決定>
iNTERACT2014、国際陶磁器フェスティバル美濃「食と器と音楽と」
<出演者追加>
EAT THE ROCK 2014、まんまる音楽祭2014、WINDBLOW'14、わちゃわちゃフェスタ2014
<Time Table発表>
WINDBLOW'14
<Area Map発表>
EAT THE ROCK 2014
<終了>
UP PARK CAMP 2014 SHIMA REGGAE FESTIVAL

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2014年7月 4日 (金)

心に突き刺さるような歌詞

Title:おかえりロンサムジョージ
Musician:井乃頭蓄音団

個人的に、今、もっとも注目しているバンドのひとつ、井乃頭蓄音団。先日、SAKAE SP-RINGではじめてそのライブを見てさらにはまってしまったのですが、ちょっと遅ればせながら先日発売されたニューアルバムを聴きました。

井乃頭蓄音団というバンドは、主に作詞作曲を手掛ける松尾遥一郎率いる4人組のバンド。楽曲的にはシンプルなフォークロックがメインであり、アコースティックテイストの強いサウンドに、ポップなメロディーとそして歌詞を主軸に据えた楽曲が特徴となっています。

さて、私が井乃頭蓄音団というバンドにはまった最大の理由はその歌詞でした。はじめて聴いたのは東日本大震災へのチャリティーアルバム「Play for Japan」の中の1曲でしたが、その後ちゃんとアルバム単位で聴いたのはおととし発売された「親が泣くLIVE at 下北沢GARDEN 29 Feb.2012」。例えばそこに収録されていた「親が泣く」では、いつまでたっても音楽で成功しない自分のことをそのまま歌った内容に、親でなくても涙がちょちょぎれますし、「帰れなくなるじゃないか」もおなじく、親の期待に添えない自分の情けなさをストレートに歌った内容。どちらも聴いていてとても胸につきささるような内容です。

今回リリースされたニューアルバムも、まさにそんなダメな自分をちょっとユーモラスな視点から描写する歌詞がとても心に響きます。例えば「昔はよかった」という曲では、タイトル通り昔を懐かしむ曲なのですが、かといって前向きな落ちがあるわけではなく「昔に戻ったら 帰れなくなるだろう」と最後まで基本的に後ろ向き。また、前述のライブ盤にも収録されていた「けんちゃん」では自分がいじめられないためにいじめられっこを一緒にいじめる話。こちらにも決して救いはありません。

もっともこの他にも、ノストラダムスの大予言をユーモラスにGS調のサウンドとメロにのせて歌った「アンゴルモア」や、彼氏との別れ話を、心底醒めた視点から描いた「この人は誰だろう」のようなユーモアテイストあふれる楽曲も並んでいます。どの曲もかなり癖がある、でも人によってはおそらく聴いていて胸につきささるような歌詞ばかり。ちょっと本作では、前述のライブ盤で感じた松尾遥一郎の私小説的な部分は薄れたように感じたのですが、それでもインパクト満載の内容になっていました。

楽曲は基本的にフォークロックやカントリーロック。ただ楽曲によってはブルースやハードロック的な要素も見え隠れしており、なにげに歌詞に注目がいきがちなのですが、音楽的な土壌もかなりしっかりした基礎を持ったバンドに感じました。そういうベースがしっかりしたバンドだからこそ、これからのさらなる活躍にも期待できそう。

以前聴いたライブアルバムに比べてちょっと癖は薄め。そういう意味では個人的にはライブアルバムの方が好きかなぁ、とは思うのですが、逆に井乃頭蓄音団の最初の一枚として、つかみとしてはこちらの方が最適なアルバムのようにも感じます。個人的に大注目のお勧めのバンド。是非是非、チェックしてみてください。

評価:★★★★★

井乃頭蓄音団 過去の作品
親が泣くLIVE at 下北沢GARDEN 29 Feb.2012


ほかに聴いたアルバム

Masterpeace/Koji Nakamura

元スーパーカーのボーカル、ナカコーこと中村弘二が、はじめて自らの名前名義でリリースしたオリジナルアルバム。基本的に後期のスパカを彷彿とさせるような楽曲が多く、その中にスパカとは異なる新機軸を入れている感じなので、スパカ好きなら気に入るかも。ただ一方、好きなことをやった結果、ちょっと楽曲が内向きになってしまっている印象があるのが気にかかるところ・・・。

評価:★★★★

THE BEST 2008-2014 MONUMENT/flumpool

flumpool初となるベストアルバム。基本的にオルタナ系のギターロックが主軸のバンドなのですが・・・うーん、なんというか、「普通・・・」という何とも言えない感想が浮かんでしまいました。もちろん、アルバムをリリースすればベスト10入りしてくる彼らなだけに、メロにしても歌詞にしてもインパクトはあります。ただ、メロディーにしても歌詞にしてもサウンドにしても、これだけで売りにするにはflumpoolだけが持っているような特色が薄いような印象が。良くも悪くもJ-POPの王道を行っている、という印象もあるのですが。

評価:★★★★

flumpool 過去の作品
What's flumpool?

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2014年7月 3日 (木)

見事1位は獲得するも・・・

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャート1位はKAT-TUN「come Here」。これで見事8作連続アルバムチャート1位獲得となりました。しかし初動売上は7万5千枚と前作「楔-kusabi-」の16万8千枚と大苦戦。前作は初回盤2種類+通常盤の3種同時発売が、初回盤+通常盤の2種同時発売に戻った影響とはいえ、ここまでのダウンはかなり厳しい結果に。

2位はCHRIS HART「Heart Song II」が入ってきました。アメリカ出身の彼は、ご存じ「J-POPをカバーする歌の上手い外人」として話題となり、カバーアルバムの前作「Heart Song」は大ヒットを記録しました。本作はそのカバーアルバムの第2弾。今回は小田和正の大ヒット曲「ラブ・ストーリーは突然に」やドリカムの「うれしい!たのしい!大好き!」など、90年代から最近のヒット曲をカバーしています。初動売上は3万8千枚。オリジナルアルバムだった前作「Song for You」の1万7千枚(7位)より大きくアップ。カバーアルバムとしての前作「Heart Song」の初動1万4千枚(3位)よりも大きくアップしています。

3位は安室奈美恵「Ballada」が先週から同順位をキープしています。

続いて4位以下の初登場です。4位には韓国の女性アイドルグループ2NE1「CRUSH」がランクイン。初動売上1万9千枚は前作「COLLECTION」の2万4千枚(5位)からダウン。ただ、約2年のインターバルの割には健闘した方かも?

6位には木村カエラ「10years」が入ってきています。今年でデビュー10周年を迎えた彼女の、2作目となるベスト盤。初動売上1万4千枚はオリジナルの直近作「Sync」の2万1千枚(5位)からダウン。また、2010年にリリースしたベスト盤「5years」の21万5千枚の10分の1以下という散々な結果に。さすがにわずか10年で2枚のベストは厳しいような。ここ最近、目立った大ヒットもないし・・・。

7位初登場はスフィア「4 colors for you」。人気女性声優4人によるユニット。タイトル通り(?)これが4枚目となるアルバム。初動売上1万3千枚は前作「Third Planet」の2万1千枚(3位)から大きくダウンしてしまいました。

そして初登場最後は、9位10位に女性ソロシンガーAimerがらみの作品が並んでランクインしています。9位はAimer名義「Midnight Sun」、10位はSawanoHiroyuki[nZk]:Aimer名義「UnChild」。Aimerはシングル「RE:I AM EP」、「StarRingChild EP」に収録された曲がアニメ「機動戦士ガンダムUC」に起用され一躍注目を集めたシンガー。今回、自身のオリジナルアルバムと、「機動戦士ガンダムUC」の音楽を担当する澤野弘之と組んだコラボ作「UnChild」が同時にリリースされ、見事2作ともベスト10入り。Aimerとしても初のベスト10ヒットとなり、ガンダム人気の根強さを感じさせます。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2014年7月 2日 (水)

男性勢強し

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週はベスト3に男性ボーカルグループが並びました。

まず1位を獲得いたのがEXILEの弟分ユニット、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE「R.Y.U.S.E.I.」でした。前作に引き続きアップテンポなエレクトロチューン。特に特徴もないような感じもするのでうが・・・初動売上16万2千枚は前作「S.A.K.U.R.A.」の10万9千枚(2位)よりアップ。

そして2位初登場は、スターダストプロモーション所属のももクロの弟分のアイドルグループ、DISH//「サイショの恋~モテたくて~」。ORANGE RANGEのNAOTOプロデュースによるナンバーで、そういわれればどこかORANGE RANGEっぽさも。テレビ東京系アニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」エンディング・テーマ。初動売上3万9千枚は前作「FREAK SHOW」の3万4千枚(5位)からアップ。

さらに3位には韓流。SHINee「LUCKY STAR」が初登場でこの位置。前作同様、エレクトロテイストの爽やかなアイドルソング。初動3万5千枚は、前作「3 2 1」の6万7千枚(3位)より大幅減。ここ数作、4万8千枚→8万8千枚→6万7千枚と推移しており、特典やイベントなどの影響でかなり売上が左右されている模様。

ちなみに今週韓流はもう1曲。韓国の人気俳優チャン・グンソクが、友人のDJ BIG BROTHERと組んだユニットTEAM H「Take me」が5位にランクイン。K-POPらしいさわやかなエレクトロポップにだみ声のラップが載っかかったナンバー。これがはじめてのシングル。なお、アルバムでは直近作「I JUST WANNA HAVE FUN」が初動2万8千枚(6位)を記録。本作は初動1万8千枚だったのでそれを下回る結果になりました。

対する女性アイドルグループは今週も少な目で唯一のベスト10入りがX21「恋する夏!」。第13回全日本国民的美少女コンテストのファイナリストが組んだアイドルグループ。既存のコンテストの参加者をアイドルグループで組ませるというのは、かなりやっつけ感あふれるグループだなぁ。シングル2枚目にして初のベスト10入り。初動7千枚は前作「明日への卒業」の6千枚(15位)から微増。

さて、今週の初登場は残り4曲。4位美風藍「うたの☆プリンスさまっ♪アイドルソング 美風藍(A.I)」。ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪All Star After Secret」挿入歌。「うたの☆プリンスさまっ♪アイドルソング」では黒崎蘭丸「うたの☆プリンスさまっ♪アイドルソング 黒崎蘭丸(Not Bad)」以来で、初動2万6千枚は、その前作の2万4千枚(7位)から若干のアップ。

6位にはビジュアル系バンドNIGHTMARE「TABOO」がランクイン。映画「奴隷区 僕と23人の奴隷」主題歌。初動1万枚は前作「リライト」の1万1千枚(2位)より微減。

8位初登場は大原櫻子(from MUSH&Co.) 「頑張ったっていいんじゃない」。大原櫻子は映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」のヒロイン役に抜擢されてデビューした女優。その映画の劇中バンド、MUSH&Co.のボーカルとして歌手デビューしていますが、ソロとしてははじめてのシングルとなります。楽曲は亀田誠治が作詞作曲。90年代のガールズポップといった雰囲気ですが、かなりポップに咀嚼した椎名林檎といった感じも。初動売上7千枚は、MUSH&Co.名義でリリースした「明日も。」(15位)から横バイながら、低水準のチャートに助けられ、初のベスト10ヒットとなりました。

そして最後10位にはロックバンドストレイテナー「Super Magical Illusion」が入ってきました。ちょっとガレージっぽい雰囲気のインパクトあるナンバーで、2010年の「Man-like Creatures」以来4作ぶりのベスト10ヒット。ただ初動売上は5千枚とシングルチャートのベスト10水準としてもかなり低い水準でのランクインで、前作「From Noon Till Dawn」の8千枚(14位)よりダウンしてしまっています。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートはまた明日に!

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2014年7月 1日 (火)

B'zメンバーのソロ2作

昨年はベスト盤のリリースとその後のツアーがあり、デビュー25周年を盛大に祝ったB'z。今年はB'zとしての活動は一段落。それぞれソロ活動に入っています。そんな中、メンバー2人のソロアルバムがリリースされました。

Title:Singing Bird
Musician:稲葉浩志

まずはこちらボーカル稲葉浩志のソロアルバム。ソロとしては前作「Hadou」から3年9ヵ月ぶりとなるアルバムになっています。

基本的に楽曲のイメージとしてはポップに咀嚼されたB'zといった感じ。「Cross Creak」「孤独のススメ」のようなハードロックテイストのB'zっぽい楽曲も収録されていますし、テイストとしてはどこかハードロック風味(ハードロックとは言わない)。なによりも稲葉浩志の個性的なボーカルがB'zっぽさを出していますし、そんなハードなボーカルを持っていながら「ルート53」のような、歌詞が文科系な雰囲気なのもB'zっぽいイメージが強く感じます。

ただ一方、楽曲的にはハードな作品はほとんどなく基本的にポップでメロディアスな作品がほとんど。ソロ作品に共通しているのですが、彼が全作詞作曲を手掛けてます。普段のB'zでは基本的に松本が作曲を手掛けているのですが、メロディーのセンスに関しては決して彼も松本の引けを取りません。むしろ今回のアルバムでは、稲葉浩志のメロディーセンスの良さが最初から最後まで感じられるメロディアスでポップな作品となっていました。

しかし、これは前作「Hadou」でも感じたのですが、ハードロック志向がわかりやすいB'zの作品とは異なり、彼のソロアルバム、いまひとつそのルーツを感じられません。ハードロックっぽいんですが、特に本格的なハードロック志向も感じられず、どこかルーツレス。こういう「洋楽っぽいんだけどいまひとつルーツがわからない」というのは良くも悪くもJ-POP的なものを感じます。

だからソロアルバムなのですが、いまひとつB'z以外の何を目指したいのかわからず、フワフワ浮いちゃっている感じ。アルバムの出来は悪くないのですが、ソロでなにを目指したかったのか、いまひとつわかりませんでした。そういう意味では稲葉浩志はあくまでも「B'zのボーカリスト」なのかなぁ。個人的には、ソロではB'zとは違う方向性(あるいはふっきって、B'zの路線をさらに突き進んだような曲)を見せてほしいのですが・・・。

評価:★★★★

稲葉浩志 過去の作品
Hadou

Title:New Horizon
Musician:TAK MATSUMOTO

で、こちらが相方、松本孝弘ことTAK MATSUMOTOのソロアルバム。すいません、率直に言わせてください。つ・・・つまんない・・・・・・(^^;;正直、前作「Strings Of My Soul」もそうだったのですが、全編フュージョンのアルバム。ジャズ風のイージーリスニングで楽曲として全くおもしろみも刺激もありません。

これでも前作は、Larry Carltonとのコラボ作でおもしろい作品もあったのですが、今回の作品はそれすらなくなってしまいました。メロディアスな作風なので、決して聴いていて苦痛、といったつまらなさなのではないのですが、まるで大型ショッピングモールでBGMとして流れていそうな、右から左に聞流せてしまうそんな音楽でした。

アルバムの出来はよかったものの方向性がわからなかった稲葉浩志の作品とは、ある意味対局の作風。つまり、方向性はわかりやすいのですがアルバムとしての出来はいまひとつ。以前、Larry Carltonと組んだことからも、基本的に現在の彼の興味はジャズ志向なのでしょう。それはそれでB'zとは異なる方向なのでとてもおもしろいと思います。実際、その「TAKE YOUR PICK」は間違いなく傑作でしたし。

ただ、松本本人がジャズの作品をつくろうとすると、単なるイージーリスニングになってしまっちゃうんですよね。せっかくB'zで培ったものがあるんだから、もっとロックテイストとジャズをうまく融合させるとか、やり方があると思うんですが・・・実際、「TAKE YOUR PICK」はその方向性で大成功した作品だったと思うのですが・・・。非常に残念な作品でした。

評価:★★★

TAK MATSUMOTO 過去の作品
TAKE YOUR PICK(Larry Carlton&Tak Matsumoto)
Strings Of My Soul


ほかに聴いたアルバム

「スペース☆ダンディ」O.S.T.1 ベストヒット BBP

テレビアニメ「スペース☆ダンディ」のサントラ。岡村靖幸が主題歌を歌っているほか、向井秀徳やクラムボンのミトが参加しているアルバムだったので聴いてみました。このカセットにラジカセといういかにもなジャケットからも想像できる通り、ちょっと「レトロフューチャー」なエレクトロポップがメイン。サントラということもあり、基本的には断片のような楽曲がメインなのですが、それでもディスコやAOR、ちょっと前にはやったロボ声を取り入れた曲にHIP HOPまでバラエティー豊かな作風で、アニメを見ていなくても十分楽しめる内容だったと思います。

ただ・・・・・・主題歌の岡村ちゃんと、エンディングテーマのやくしまるえつこの曲が「TV Size」ということで1分半程度の短いナンバーになっているのがかなり辛い・・・。そしてどちらもこれが名曲だっただけに、フルで聴きたかったな、という不満を強く感じてしまいました。そういう意味で、その点さえ除けば4つといった感じなのですが、ひとつマイナスで・・・。

評価:★★★

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