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2014年7月 1日 (火)

B'zメンバーのソロ2作

昨年はベスト盤のリリースとその後のツアーがあり、デビュー25周年を盛大に祝ったB'z。今年はB'zとしての活動は一段落。それぞれソロ活動に入っています。そんな中、メンバー2人のソロアルバムがリリースされました。

Title:Singing Bird
Musician:稲葉浩志

まずはこちらボーカル稲葉浩志のソロアルバム。ソロとしては前作「Hadou」から3年9ヵ月ぶりとなるアルバムになっています。

基本的に楽曲のイメージとしてはポップに咀嚼されたB'zといった感じ。「Cross Creak」「孤独のススメ」のようなハードロックテイストのB'zっぽい楽曲も収録されていますし、テイストとしてはどこかハードロック風味(ハードロックとは言わない)。なによりも稲葉浩志の個性的なボーカルがB'zっぽさを出していますし、そんなハードなボーカルを持っていながら「ルート53」のような、歌詞が文科系な雰囲気なのもB'zっぽいイメージが強く感じます。

ただ一方、楽曲的にはハードな作品はほとんどなく基本的にポップでメロディアスな作品がほとんど。ソロ作品に共通しているのですが、彼が全作詞作曲を手掛けてます。普段のB'zでは基本的に松本が作曲を手掛けているのですが、メロディーのセンスに関しては決して彼も松本の引けを取りません。むしろ今回のアルバムでは、稲葉浩志のメロディーセンスの良さが最初から最後まで感じられるメロディアスでポップな作品となっていました。

しかし、これは前作「Hadou」でも感じたのですが、ハードロック志向がわかりやすいB'zの作品とは異なり、彼のソロアルバム、いまひとつそのルーツを感じられません。ハードロックっぽいんですが、特に本格的なハードロック志向も感じられず、どこかルーツレス。こういう「洋楽っぽいんだけどいまひとつルーツがわからない」というのは良くも悪くもJ-POP的なものを感じます。

だからソロアルバムなのですが、いまひとつB'z以外の何を目指したいのかわからず、フワフワ浮いちゃっている感じ。アルバムの出来は悪くないのですが、ソロでなにを目指したかったのか、いまひとつわかりませんでした。そういう意味では稲葉浩志はあくまでも「B'zのボーカリスト」なのかなぁ。個人的には、ソロではB'zとは違う方向性(あるいはふっきって、B'zの路線をさらに突き進んだような曲)を見せてほしいのですが・・・。

評価:★★★★

稲葉浩志 過去の作品
Hadou

Title:New Horizon
Musician:TAK MATSUMOTO

で、こちらが相方、松本孝弘ことTAK MATSUMOTOのソロアルバム。すいません、率直に言わせてください。つ・・・つまんない・・・・・・(^^;;正直、前作「Strings Of My Soul」もそうだったのですが、全編フュージョンのアルバム。ジャズ風のイージーリスニングで楽曲として全くおもしろみも刺激もありません。

これでも前作は、Larry Carltonとのコラボ作でおもしろい作品もあったのですが、今回の作品はそれすらなくなってしまいました。メロディアスな作風なので、決して聴いていて苦痛、といったつまらなさなのではないのですが、まるで大型ショッピングモールでBGMとして流れていそうな、右から左に聞流せてしまうそんな音楽でした。

アルバムの出来はよかったものの方向性がわからなかった稲葉浩志の作品とは、ある意味対局の作風。つまり、方向性はわかりやすいのですがアルバムとしての出来はいまひとつ。以前、Larry Carltonと組んだことからも、基本的に現在の彼の興味はジャズ志向なのでしょう。それはそれでB'zとは異なる方向なのでとてもおもしろいと思います。実際、その「TAKE YOUR PICK」は間違いなく傑作でしたし。

ただ、松本本人がジャズの作品をつくろうとすると、単なるイージーリスニングになってしまっちゃうんですよね。せっかくB'zで培ったものがあるんだから、もっとロックテイストとジャズをうまく融合させるとか、やり方があると思うんですが・・・実際、「TAKE YOUR PICK」はその方向性で大成功した作品だったと思うのですが・・・。非常に残念な作品でした。

評価:★★★

TAK MATSUMOTO 過去の作品
TAKE YOUR PICK(Larry Carlton&Tak Matsumoto)
Strings Of My Soul


ほかに聴いたアルバム

「スペース☆ダンディ」O.S.T.1 ベストヒット BBP

テレビアニメ「スペース☆ダンディ」のサントラ。岡村靖幸が主題歌を歌っているほか、向井秀徳やクラムボンのミトが参加しているアルバムだったので聴いてみました。このカセットにラジカセといういかにもなジャケットからも想像できる通り、ちょっと「レトロフューチャー」なエレクトロポップがメイン。サントラということもあり、基本的には断片のような楽曲がメインなのですが、それでもディスコやAOR、ちょっと前にはやったロボ声を取り入れた曲にHIP HOPまでバラエティー豊かな作風で、アニメを見ていなくても十分楽しめる内容だったと思います。

ただ・・・・・・主題歌の岡村ちゃんと、エンディングテーマのやくしまるえつこの曲が「TV Size」ということで1分半程度の短いナンバーになっているのがかなり辛い・・・。そしてどちらもこれが名曲だっただけに、フルで聴きたかったな、という不満を強く感じてしまいました。そういう意味で、その点さえ除けば4つといった感じなのですが、ひとつマイナスで・・・。

評価:★★★

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