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2014年7月22日 (火)

25年の軌跡

今年5月29日に結成25年を迎えたLUNA SEA。そのちょうど25年後の前日、5月28日に結成25周年を記念してベストアルバムとライブアルバムをリリースしました。

Title:25th Anniversary Ultimate Best-THE ONE-
Musician:LUNA SEA

Title:NEVER SOLD OUT 2
Musician:LUNA SEA

まずベストアルバムを聴いてLUNA SEAの過去の代表曲をあらためて聴きなおすとまず感じるのは、LUNA SEAというバンドの持つほどよいバランスの良さでした。

要するに、バンドサウンドはロックのカタルシスを感じられるほどほどよくハードに仕上がりつつ、雰囲気や歌詞はヴィジュアル系のイメージにマッチしたほどよく妖艶な雰囲気を感じます。ただその一方でメロディーは決して対象をヴィジュアル系リスナーにとどまらせないくらいのポピュラリティーを持っています。

逆に言うと、バンドサウンドはロックだけどもハード過ぎず、ヴィジュアル系っぽい妖艶でナルシスティックな雰囲気はあるものの、内輪以外を排除するほどに内向きな雰囲気ではなく、メロはポップでも決してベタな歌謡曲路線にはなっていない、そういうバランスの良さが多くのファンを惹きつけたように感じました。

そんな彼らの楽曲ですが、ベスト盤で25年の歩みを聴きなおすと、初期の作品はもうちょっとニューウェーヴっぽさを感じる楽曲もある一方、最近の作品になるほどロック色、それもオルタナ系のロック色が強くなってきています。楽曲全体にイメージの大きな変化はないものの、LUNA SEAのイメージの中で、少しづつ、その姿を時代にあわせて変えていっていることを感じました。

ただ、今回ベスト盤も良かったのですが、それ以上に断然良かったのがライブアルバム。LUNA SEAのライブっていままで一度も見たことないのですが、予想以上に素晴らしい演奏にビックリしてしまいました。

特にCD音源に比べてバンドサウンドの強度がより高まっていました。バンドのへヴィネスさはさらに増して、バンドメンバーの息もピッタリ。そんな中にほどよい緊張感も感じられ、バンドとしての迫力満点のステージ。録音されているのはほとんどアリーナクラスの会場のようですが、アリーナクラスでありながらこれだけの演奏を聴かせてくれるという点で、バンドとしてのLUNA SEAの実力を感じます。

そんな中でも「ROSIER」から「TONIGHT」への展開にはおもわずゾクゾク来るものがありました。もともとギターリフ主導で展開する「TONIGHT」は、LUNA SEAの曲の中でも最もロックテイストの強い曲で個人的にも好きな曲なのですが、ライブではその魅力がより前面に出ていました。

ちょっと残念だったのが、バンドサウンドの迫力が増すにつれて、ボーカルRYUICHIの線の細さが気になってしまった点・・・決してボーカリストとして下手なわけではないのですし、あのボーカルがLUNA SEAの魅力なのは間違いないのですが、やはりあれだけのバンドをバックにすると、少々線が細いように感じてしまいます・・・こればかりは仕方ないのでしょうが、ちょっと残念に感じました。

とにかく、ベスト盤も良かったのですが、それ以上にLUNA SEAの魅力を感じるにはライブ盤がお勧め!正直、ここまでライブバンドとして実力があるバンドとは思っていませんでした。一度彼らのライブも見てみたいな、そう思わせるには十分すぎるほどのライブ盤でした。

評価:どちらも★★★★★

LUNA SEA 過去の作品
COMPLETE BEST
LUNA SEA
A WILL


ほかに聴いたアルバム

あの娘のメルアド予想する/忘れらんねえよ

とことんもてない男性の鬱屈した恋愛観を描いたことで話題のパンクバンド忘れらんねえよのニューアルバム。本作は10曲入りながらも、6曲目以降がライブ音源となっており新曲は5曲のみ。そういう意味で「ミニアルバム」という扱いのようです。

ともすれば引かれそうなレベルのアルバムタイトルといい、「運動ができない君へ」みたいな楽曲といい、まさにもてなかった男性の心理を見事に描写したような単語、フレーズがどんどん飛び出しています。ただ、ここらへんのアイディアはおもしろい反面、歌詞の掘り下げ方がもう一歩のような感じなんですよね。通り一遍等的な内容で、もっともてない野郎がグサグサくるようなどぎつい歌詞も期待したいところなのですが・・・。

ちないに後半のライブ音源は音は悪いものの、ライブの迫力は十分伝わってくるようなナンバー。なにげにこちらも聴きどころかも。

評価:★★★★

忘れらんねえよ 過去の作品
忘れらんねえよ
空を見上げても空しかねえよ

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