SAKAE SP-RING 2014 その3
その2により
DJみそしるとMCごはん@TIGHT ROPE
THE 抱きしめるズのステージの後はそのままTIGHT ROPEに残り、続くDJみそしるとMCごはんのステージへ。実はこの日2組目のお目当ては彼女。ユニット名と異なり女性1人のHIP HOPソロプロジェクト。で、そのHIP HOPの内容がすべて食事の作り方というユーモラスさで今注目を集めているそうです。
ライブは、彼女がつくってきたトラックを(カセットテープで?)流しながら彼女がラップするというスタイル。トラック自体は基本的にかなりシンプルなリズムを奏でつつ、彼女のラップは最初「ピーマンの肉詰め」からスタート・・・って本当に内容がピーマンの肉詰めのレシピなんですが(笑)。彼女のラップはいわゆる脱力系といった感じで、脱力な歌詞とあいまって、非常にゆる~~~いステージが繰り広げられていました。
その後のメニューは「ぶり大根」に「スクランブルエッグ」、さらに即興で「稲荷寿司」をたたえるラップを(笑)。観客ともゆるいコールアンドレスポンスを行っていました。そのあとも「牛乳カン」に「PIZZA」。「PIZZA」では観客に、手で「P」「I」「Z」「A」の形を作らせてゆるく踊らせてもいました。最後は「白玉ぜんざい」。なかなかメロウで聴かせるトラックだったのですが、歌詞の内容はそのままゆるい内容でした(笑)。
彼女自体もどこか天然キャラが入っているようなかわいらしい女の子。終始脱力テイストのゆるいステージでした。ただ一方でトラックはシンプルながらもそれなりにしっかり作りこんでいますし、ラップ自体もちゃんと韻を踏んでいてラップの作法を守っています。それにも拘わらず、歌詞の内容が料理のレシピという発想が非常にユニーク。ゆるゆるで独特の空気につつまれたライブハウスでしたが、なかなかおもしろいものが見れたなぁ、と満足に感じつつ、会場を後にしました。
↑クラブクワトロの入り口にて
村松拓@NAGOYA CLUB QUATTRO
続いてはクワトロへ。ちょうどNothing's Carved In Stoneの村松拓のソロライブがスタートしたところでした。この日は彼のソロライブ。彼ひとりがアコギ一本のみをかかえてのステージになっていました。
楽曲はかなり洋楽テイストの強いSSW風のポップス。1曲目は途中にoasisの「wonderwall」のフレーズをワンフレーズだけ混ぜたりして、イギリスのロックバンドからの影響は強く感じました。
この日のステージはひとりだけでのステージということもあってかなりゆるゆる。何を歌うのかは決めていないみたいで、歌の途中で長いMCが入りウダウダとゆるい空気が流れる展開になりました。
途中にはなぜか「昔の日本の歌を」ということで浜田省吾の「悲しみは雪のように」をカバー。なぜこの曲を??と思いつつ、懐かしくおもわず一緒に口ずさんでしまいました(^^;;
そんな感じでゆるい雰囲気の40分弱のステージ。2ステージ続けてゆるい雰囲気のステージが続き、ちょっと中休みといった感じ・・・かな?
FOLKS@NAGOYA CLUB QUATTRO
その後はそのままクワトロで。FOLKSという北海道出身のバンドのステージを見ました。音ははじめて聴いたのですが、名前だけは聞いたことがあるバンドだったので。6人組のバンドで、シンセにさらに電子パーカッションのメンバーまでついた大所帯でのステージでした。
それだけのメンバーが揃っているだけに音はかなり分厚いサウンド。楽曲自体はちょっとサイケの入ったギターロックといった感じ。普通の曲に関してはちょっとこれといった個性は薄く感じたのですが、その一方、楽曲によってはドラムにパーカッションのリズムを鳴らしまくり、さらにはボーカルまでもが太鼓をたたきだすステージに。そのド迫力なリズムには圧巻されるステージでした。
で、実はここで一度SAKAE SP-RINGを離れて、同日、久屋大通公園で開催されていた名古屋ブラジルフェスタに参加してきました。そちらのレポートはこちらで。
怒髪天@NAGOYA CLUB QUATTRO
で、7時ちょっと前に再びクワトロに戻ってきて、SAKAE SP-RING最後に見たのは怒髪天のライブ。最初は入場規制がかかっていて会場に入れなかったのですが、Wiennersのライブが終わると、客の入れ替えがあり、無事、会場に入ることが出来ました。
怒髪天については名前はもちろん知っていたのですが、音をちゃんと聴くのははじめて。彼らは自分たちの音楽のことを「リズム&演歌」と評しているだけにイメージはなんとなくついていたのですが。
そしてやがてライブスタート。演奏がはじまりまず感じたのは、やはり上手い!今年、結成30周年という大ベテランバンドの彼らですが、やはり全然違うは。バンドサウンドはかなり迫力あるのですが、音が全体的にグチャといった感じにならず、それぞれの音が主張しながら耳に飛び込んできますし、ボーカルはボーカルでちゃんと歌が、歌詞まで耳に飛び込んできます。当たり前かもしれませんが、ベテランバンドとしての格の違いを感じました。
楽曲は、最初持っていたイメージ通りに、骨太で和風なロック。ただ楽曲は「演歌」というほどではなく、歌謡曲っぽいメロディーに、図太いロックサウンドが重なる感じ。ただ、メロディーは非常にインパクトがあって耳馴染みやすく、この日、はじめて彼らの曲を聴いたのですが、思わず一緒に腕を振り上げて歓声をあげていました。直前のブラジルフェスタでアルコールを入れてほろ酔い気味だったのもあるけど(笑)。
途中のMCでは、「自分たちが、このSAKAE SP-RINGでは唯一の40代だ」とネタにしていたり、「Wiennersが終わって出て行ったのはみんな若い子たちばかりだったけど、自分たちのライブで入ってきたやつはみんなおっさんばっかだ」なんてことを言ったりと(ただ、周りを見回しても、結構平均年齢は普通に若かったと思うけど)、MCでも笑わせ盛り上げつつライブは進んでいきました。
最後はアンコールにも答えてライブは終了。最後には観客全員を一度しゃがませて思いっきりジャンプさせ、会場全体が一体となり盛り上がったところで終了。完全にはじめてのライブでしたが、思いっきり盛り上がっていました。いやぁ、楽しかった!
そんな訳で今回はじめてフルではないもの2日間の参戦となりました。毎年、かなりの混雑模様のサカスプ。今年はダイホが加わりもうちょっと緩和されるかな、と思ったのですが・・・・・・・土曜日はそれなりにダイホでも途中入場が出来たみたいなのですが、日曜日は朝から入場規制。途中からダイホに入るのはかなり厳しい状況だったみたいで、これ、本当にもうちょっとなんとかならないんでしょうか・・・。例えば集客力あるミュージシャンを同時間帯にぶつけるなど、客を分散させる方法を考えてほしいんですが。
今回、見てみたかったOGRE YOU ASSHOLEが見れなかったのはちょっと残念だったのですが、お目当ての井乃頭蓄音団は見えたし、パスピエや怒髪天のステージは予想以上によかったし、忘れらんねえよやDJみそしるとMCごはんのステージも見れたし、それなりに満足した2日間でした。うーん、ただあの混雑はちょっと辛い。また、今回の井乃頭蓄音団みたいに、これは、といったミュージシャンが参加すれば、また参加したいのですが。
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