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2014年6月 3日 (火)

橋の下のお祭り!

橋の下世界音楽祭~SOULBEAT ASIA 2014

会場:豊田大橋下千石公園特設ステージ 日時:5月17日(土)

Hashinoshita2014_1

昨年、はじめて足を運んだ、TURTLE ISLAND主催のライブイベント「橋の下世界音楽祭」。今年も出かけてきました。アジア圏の大衆音楽を奏でるミュージシャンを集めたイベントで、日本はもちろん、沖縄や韓国などの民謡を奏でるミュージシャンから、ロックバンドでもワールドミュージック色の強いミュージシャンが多く、昨年も参加したのですが、大衆音楽のパワーをヒシヒシと感じるイベントになっていました。

今回は土曜日のみ参加。1時頃に会場についてブラブラ。去年同様、様々な屋台が並んでいますが、昨年はつかわれていなかった橋のすぐ横の広場にまで屋台が広がっていて、会場全体が広くなっており、昨年以上の盛況を感じます。

ナナシノ楽隊@草原ステージ

まずは草原ステージで、TURTLE ISLANDのメンバーによる別働隊的ユニットのライブ。タイムテーブルには「ナナシノ楽隊」と載っていましたが、どうも単純にバンド名をつけていないだけみたいです(^^;;草原ステージは、橋の横の広場に設置された、草原に座りながらライブを楽しめる心地よいステージでした。

メンバーは三線やアフリカの楽器、ンゴニを抱えての登場。のんびりとした哀愁あふれる民謡を歌い上げます。「カゴメカゴメ」といったおなじみのナンバーや沖縄民謡、あるいはアフリカの民謡を歌ったりして、草原に座りながら心地よいメロディーをのんびりと聴いていました。30分弱の短い時間だったのですが、草原を吹き抜ける風が気持ちよく音楽にもマッチしており、とても心地よい時間を過ごせました。

柳家三亀司の江戸曲独楽いろは@下町ステージ

で、続いては下町ステージへ。柳家三亀司という芸人さん。普段は大須演芸場で活動していた方らしく、江戸曲独楽の芸を披露してくれました。要するにコマ回しの曲芸。漫談でのユーモアな話術をまじえつつ、客をいじりつつ(笑)、でもさすがにコマ回しはあざやかな芸を披露。扇子の上で回してみせたり、自分の片手から違う手までコマを回しながら移動させてみたり、見事な芸を披露してくれました。

こういう普通のフェスではお目にかかれないようなステージもこの「音楽祭」の大きな魅力ですね。短いステージでしたが、とても楽しいステージでした。

そして、次のMARJINALのライブの間に、大きな蛇の出しモノがあらわれ、「パレード」がはじまります。

Hashinoshita2014_2

このイベント、基本的にチケットはないのですが、「投げ銭制」で自ら思う金額を差し出す方式。そのおひねりのお願いもかねておこなわれた「パレード」。この日も何度か行われていたのですが、とてもにぎやかに楽しく、まさにこの「音楽祭」の「お祭り」そのままの出し物となっていました。

MARJINAL@本丸ステージ

続いては、このイベントのメインステージ、本丸ステージでMARJINALのライブ。MARJINALはインドネシアはジャカルタのパンクバンド。ボーカルはモヒカンでタトゥーも入っている、見るからに「パンク」といった風貌でした。

ただライブは最初、軽快なパーカッションのトライバルなリズムからスタート。軽快なリズムにワクワクしつつ、バンドサウンドが入るとまさに正統派のハードコアパンク。かなりへヴィーでガツンとくるバンドサウンドを聴かせてくれます。

彼らが奏でるパンクロック自体もかなりかっこよく、分厚いサウンドを楽しめたのですが、所々で入るパーカッションのリズムがトライバルでちょうどよい味付けになっていました。後半には日本語の曲を披露するサービス(?)も。また、メンバーがアコギやアコーディオンをかかえ、フォーキーな曲も披露するなど、幅広い音楽性も見せてくれました。音はもちろん名前もはじめて聴くバンドでしたが、実にカッコいいバンド。インドネシアでもカッコいいロックシーンがあるんだ、と感じさせるステージでした。

T字路s@下町ステージ

続いては下町ステージにT字路sというバンド。DIESEL ANNの伊東妙子とCOOL WISE MANの篠田智仁によるユニット。正直、ほとんど期待していなかったのですが・・・これがビックリするほど素晴らしいユニットでした。

彼女たちはブルースデゥオ。なによりビックリしたのは、そのボーカル伊東妙子の声。ぱっと見はとてもかわいらしい彼女なのですが、一度歌うと、そのへヴィーなしゃがれ声にビックリ。ブルースにピッタリの渋い歌声を聴かせてくれます。

基本的にベッシー・スミスからの影響が顕著で、楽曲もジャズの雰囲気も入ったブルース。そのベッシー・スミスの「Send Me to the 'Lectric Chair」を日本語詞でカバー。この曲、愛しい彼氏の浮気から彼氏を殺してしまった女性が、判事に「電気椅子につれてって」と歌う、英語でもかなり刺激的なナンバーで、それを日本語でカバーしてしまい、かなり強烈なナンバーに仕上がっていました。

比較的小柄な体に大きなヴィンテージギターをかかえて歌いながら演奏する姿はベッシー・スミスというよりはメンフィス・ミニーを彷彿とさせてくれましたが、メンバー2人ともそのヴィンテージな楽器でブルージーなサウンドを聴かせてくれるのが実に魅力的。最後はニューオリンズ風の軽快なナンバーでステージ前を盛り上げライブを締めくくりました。実に素晴らしいステージ。一気に気になる存在となってしまいました。また、彼女たちのライブ、是非とも足を運びたいです。

朝崎郁恵withマブリ@本丸ステージ

続いて本丸ステージで、奄美大島の島唄の歌い手、朝崎郁恵のステージ。ベテランシンガーの彼女ですが、奄美の衣装を着た彼女はとても優しいおばあちゃん(・・・というとちょっと失礼かな?)といった雰囲気。ただ、その歌声はとても伸びやかで優しい歌声を聴かせてくれました。

演奏は本人に、三線、太鼓という3人組でのステージ。労働歌のテンポのよい楽曲を聴かせてくれたり、しんみりとその歌声を聴かせてくれたり、ロックなステージとはまた異なった魅力的なステージをみせてくれました。最後は「六調」という、奄美の島唄でも最後に唄われることが定番となるアップテンポな踊れるナンバーでステージ下が盛り上がりつつ終了しました。

正直、ちょっとステージ前の客数が若干寂しかったのが気になりました。最後の方は徐々に人が集まってきたのですが。とても素晴らしいステージだっただけにちょっともったいない感じも。それだけ素敵な歌声を聴かせてくれ、楽しめたステージでした。

その2

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