今週は男性アイドル!
今週はまた、アルバムチャート初登場が極端に少ない週となりました。そのため、シングル・アルバム同時更新です。
今週のシングルチャート
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まずシングルチャート。今週は男性アイドルグループが目立つチャートとなっています。まず1位2位は日韓のアイドル勢が並んだチャートに。1位はジャニーズ系NEWS「ONE -for the win-」、2位は東方神起「Sweat」が並びました。
1位NEWSは日テレ系のワールドカップ中継のテーマソング。ブラジルW杯らしいラテン調のナンバーになっています。初動売上は18万2千枚。前作「WORLD QUEST」の13万枚(1位)からアップ。ちなみに前作も日テレ系の「クラブワールドカップ」中継のテーマソングでしたね。東方神起は初動11万9千枚で前作「Hide&Seek」の10万7千枚(2位)からアップしています。また前作はアルバムからの先行シングルだったのですが、前々作「Very Merry Xmas」の11万6千枚からも若干のアップ。
男性アイドル勢は他にも6位にももクロの弟分的グループ超特急「Believe×Believe」が、7位にw-inds.「夢で逢えるのに~Sometimes I Cry~」がそれぞれランクインしています。
超特急はいかにも今風なエレクトロナンバーでテレビ東京系アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」オープニングテーマ。初動3万2千枚は前作「kki!!!!!i!!」(4位)から横バイ。w-inds.はアメリカのソウルシンガー、エリック・ベネイのカバー曲で、ファルセットボイスでしんみりとメロウなソウルナンバーを聴かせてくれます。初動2万9千枚は前作「A Little Bit」の3万5千枚(4位)からダウンしています。
一方、女性アイドル勢では今週5位にEXILEの妹分のアイドルグループFlower「熱帯魚の涙」が、7位には東京パフォーマンスドール「BRAND NEW STORY」がそれぞれランクインです。
Flowerは前作「白雪姫」に続き和風テイストのナンバー。初動売上3万4千枚は、その前作の3万6千枚(3位)から若干のダウン。そして東京パフォーマンスドールは懐かしい名前ですね、かの篠原涼子がかつて在籍していた90年代に活躍したアイドルグループ。ただ、このアイドルブームに乗じた復活は、単なる名前を引き継いだだけにすぎず、売れるんだったら何でもありなのか、という疑問を抱いてしまいます。
さて、ようやくベスト3に戻ってきて3位初登場はアニメキャラクターによるアイドルプロジェクトμ's「Love wing bell」がランクイン。曲タイトルは時期的にもっと冬のイメージがあるのですが・・・。初動4万6千枚は前作「ユメノトビラ」の4万枚(3位)からアップ。
4位には星野源「Crazy Crazy」が入ってきています。病気からの本格復帰後初となるシングル。歌詞にクレイジーキャッツのメンバーの名前が織り込まれているユーモラスでポップなナンバー。初動3万6千枚は前作「地獄でなぜ悪い」の2万5千枚(5位)からアップ。その人気のほどをうかがわせます。
9位に椎名林檎「NIPPON」がランクイン。NHKワールドカップ中継のテーマソング。歌詞の内容が右翼的ということで一部で話題となっています。正直、そこまで問題視するレベルとは思わないのですが、過去にはワールドカップの試合が原因で戦争も起きたことがあり、ある種の過剰なナショナリズムと隣り合わせの危険性から考えると、ちょっと無自覚すぎるのかな、という印象も受けます。特に同じワールドカップ中継のテーマソングの、今週1位のNEWSの曲が、ブラジルということでラテン調の曲にして、歌詞にあえて他の出場国の名前を入れるなどワールドカップ全体の盛り上がりを視野に入れた応援歌であることと比較すると、椎名林檎のこの曲は、視野が狭いような印象を抱いてしまいます。とかく日本のみならず排外主義が世界的に問題視されている現在、ちょっと残念な印象を抱いてしまいました。初動売上1万3千枚は前作「いろはにほへと」の1万7千枚(8位)よりダウン。あまりタイアップ効果も効いていない模様・・・。
最後10位にはケツメイシ「RHYTHM OF THE SUN」が入ってきています。ラテン調のナンバーは、こちらこそワールドカップの応援歌にピッタリきそう。初動1万1千枚は前作「カリフォルニー」の1万3千枚(6位)からダウンしてしまっています。
今週のアルバムチャート
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今週は極端に新譜が少ない週となりました。
まずは1位は安室奈美恵のバラード集「Ballada」が2週連続の1位獲得。根強い人気を感じます。
2位にはウカスカジー「AMIGO」がランクイン。ウカスカジーはMr.Childrenの桜井和寿とEAST ENDのGAKU-MCからなるユニット。サッカーが大好きという共通項で結びついた2人で、日本サッカー協会公認のサッカー日本代表応援ソング「勝利の笑みを 君と」をはじめ、サッカーにからんだ曲が多く収録しています。ちなみにGAKU-MCといえばEAST END×YURIの「DA.YO.NE」ですが、このYURIこと市井由理もちょうど今週シングルチャートにランクインしてきた東京パフォーマンスドールのメンバーでしたね。
3位には相変わらず強い「アナと雪の女王 オリジナルサウンドトラック」が今週もベスト3をキープしています。
続いて4位以下の初登場ですが、今週の新譜はなんとあと1枚だけ。4位にランクインしてきた女性シンガーBENIの「BEST All Singles & Covers Hits」だけでした。タイトル通り、彼女のシングル曲と過去にリリースしたカバーアルバムから選曲したナンバーを収録したベスト盤。初動売上2万2千枚は直近作でカバーアルバム「COVERS:3」の2万6千枚(2位)からダウン。ただ、直近のオリジナル「RED」の1万枚(7位)よりはアップしており、それなりに固定ファン層以外にもアピールできた結果になっています。
さて、これほど新譜の少ないチャートだっただけに、ベスト10圏外からの返り咲きが今週は3枚も。Michael Jackson「XCAPE」が11位から5位、May.J「Heatful Song Covers」が14位から7位、「TERRACE HOUSE TUNES」が13位から8位にアップしています。ただ売上枚数的にはいずれも先週よりダウンしており、それだけ寂しいチャートだった、という結果となっています。
今週のチャートは以上。次回はまた来週の水曜日に!
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