SAKAE SP-RING 2014 その2
その1より
前回に引き続きサカスプのレポ。2日目、6月8日(日)のレポートです。
この日はまず上前津のclub Zionへ。13時半スタートの井乃頭蓄音団がお目当てだったのですが、万が一、入場規制で入れなかった場合のことを考えて、その前のバンドから見ることにしました。
THE TON-UP MOTORS@club Zion
まずはTHE TON-UP MOTORSなるバンド。音を聴くのもはじめてなら、名前を聞くのもはじめてという完全に初耳のバンドでした。
会場には開始時間の12時半ギリギリで到着。ちょうどライブがスタートしたところでした。メンバーは4人組。リズム隊の3人はビシッとスーツで決めてソウルっぽい図太いビートを奏でていました。そして登場してきたボーカルは、赤いフリルのついたシャツにスパンコールを配したド派手なスーツで登場してきました。
最初の楽曲は、JBバリそのままのファンクナンバーからスタート。予想以上にブラックなスタートに個人的には思わず身を乗り出して聴いていました。その後はソウルの影響を強く感じつつ、楽曲的にはJ-POP色強いメロディーにロックンロールやソウルをからめた楽曲がメイン。かなり迫力あるサウンドに、ポップで聴きやすいメロにおもわずウキウキしながら楽しく聴いていました。
イメージ的にはウルフルズに近い感じかな。ただ、歌謡色の強いへヴィーなロックサウンドはちょっとエレカシあたりの雰囲気も感じました。井乃頭蓄音団目当てに見てみたバンドだったのですが、予想以上に楽しいバンドに満足のステージでした。
井乃頭蓄音団@club Zion
そしてこの日、というよりも今回のサカスプ最大のお目当て、井乃頭蓄音団の登場。個人的には彼らのライブは一度是非とも見てみたく、今回、サカスプ参戦を決めた理由の9割くらいが、彼らのライブを見るため、という理由だったりします(^^;;
ライブ開始10分前に、音合わせでメンバー全員が登場。ボーカル松尾遥一郎曰くボーナストラックということで「帰れなくなるじゃないか」をまるっと演奏してくれました。松尾さんは名古屋出身ということで、歌詞の一部がもっと具体的な地名になっていたんですが・・・この地名が出身地だとすると、思いっきり同郷なんですが(^^;;なんかちょっとうれしくなりました(笑)。
そして時間になりライブ本編がスタート。最初は最新アルバムから「昔はよかった」からスタート。2曲目もおそらく最新アルバムの「この人は誰だろう」。どちらも軽快なカントリー調の曲調が楽しいのですが、一方では相変わらずインパクトの強い、そして「普通の人たち」の弱い部分をそのまま表現した歌詞が、強く印象に残ります。
続いての「アンゴルモア」も最新アルバムから。昔のアイドル歌謡曲っぽいダイナミックな曲調がインパクト満点な作品。途中、松尾遥一郎が曲にあわせて振付で踊るのですが、これがまたちょっと怪しくて笑ってしまいます。
その後は「ディスコ」で会場全体が盛り上がります。さらに「カントリーロード」では、有名なスタンダードナンバーに井乃頭らしい日本語詞が載った曲。その日本語詞がまた井乃頭らしい、人生を振り返るようなグッとくる歌詞を聴かせてくれました。
そして最後は「親が泣く」でしめくくり。しっかりと約30分強のステージを楽しませてくれました。
とても楽しみにしていた井乃頭蓄音団のライブ。予想通り、とても楽しいステージでした。妙に怪しげに動き回る松尾遥一郎もステージに立っているだけでインパクトありまくりだったのですが、ギターのヒロヒサカトーのMCもなかなか笑わせてくれ、会場を盛り上げていました。ライブ自体もとてもしっかりとした演奏でバンドとしての実力を感じましたが、それ以上に歌詞が、特にオーバーサーティーには心に突き刺さるようなライブ。本当に楽しかったです。また彼らのライブには足を運ばなくては!
THE 抱きしめるズ@TIGHT ROPE
井乃頭蓄音団のライブが終わり、次は最初、ダイヤモンドホールに足を運ぼうかと考えていたのですが、かなりの人が集中しており、またいつものように(?)入場はいつになるかわからな状況らしい・・・。ということで、次の候補で考えていたTIGHT ROPEへ。club Zionからは地下鉄での移動となったのですが、ちょうどついた時、次のTHE 抱きしめるズのステージがはじまったところでした。
THE 抱きしめるズは名前は知っていたのですが、音を聴くのははじめて。会場につくと、すでにかなりハードな音が鳴り響いており、ステージ前ではファンの盛り上がりが。個人的には「パンクバンド」と思っていて、実際、パンキッシュなステージだったのですが、それ以上にハードロックやメタルちっくなサウンドが、ズンズン重低音で響くライブでした。
メンバーのうちボーカルとギターは赤いスーツでビシッと決めたステージ。メタルちっくなへヴィーなサウンドながらもメロディーは人なつっこいポップ。ちょっと違うかもしれませんが、ちょっとWeezerっぽいかも、なんてことも思ってしまいました。ただ、そのへヴィーなサウンドにのせボーカルも暴れる暴れる。途中、観客席にダイブもして、赤いスーツは汗でビッチョリでした。
さらに最後の曲では、観客席の真ん中にサークルをつくらせて、ウォール・オブ・デスならぬ渡辺(ボーカルの名前)・オブ・デスということで、ボーカルの渡辺ヒロユキにむかって観客みんなでモッシュ!そのまま彼はダイブして観客席へ。まさにもみくちゃになりながらボーカル本人一番暴れまくっていたステージでした。
いやぁ、予想以上に熱いステージ。これだけへヴィーなライブを見たのは久しぶりだなぁ。さすがに私はモッシュの中には飛び込めませんでしたが、思いっきり盛り上がることが出来るステージでした。
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