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2014年6月27日 (金)

2年ぶりの参加

SAKAE SP-RING 2014

会場 DIAMOND HALL、APPOLO BASE 他 日時 6月7日(土)8日(日)

2年ぶりの参加となります、名古屋の繁華街、栄一帯で行われるライブサーキットイベント、SAKAE SP-RING。すっかり初夏のライブイベントとして定着したこのイベント。今年からは、なんと名古屋地域では2番目に大規模な人数を収容できるダイヤモンドホールが会場として加わり、グッとスケール感が増しました。

まずはチケットをパスに引き換えに栄のラシックへ。朝早くの到着だったのですが、すでに長蛇の列が。チケットの引き換えは10分待ち程度だったのですが、おととし参加した時は、入場規制の連続だったので、ちょっと不安を感じつつ、街に繰り出しました。

吉田山田@DIAMOND HALL

まず最初にやってきたのは今年から会場に加わったダイヤモンドホール。実は目当ては2番手のパスピエだったのですが、ギリギリに行くと入場規制がかかりそうな予感がしたため、あえてその前の吉田山田からライブハウス入りしました。

Sakae_spring1

吉田山田は、アコギとボーカルの吉田と、ボーカルの山田の2人組となるユニット。ゆずやコブクロ的な、ストリートライブ出身っぽいアコギ一本のみでのステージとなりました。

正直、楽曲の方は、「アコギを抱えた街角にいそうなユニット」というイメージそのままのJ-POP。ゆずやコブクロの亜流といった感じ。決して悪くはないですし、途中、ソウルっぽい要素を含んだ曲などは「おっ」ともおもったのですが、おおむね、よくありがちな曲だな、という印象を抱きました。

ただ最後に披露した「日々」という曲は、長い間結婚生活をつづけたおじいさんとおばあさんの唄で、ネタ的にはいかにもなネタなのですが、グッと来るものがあり、とてもよかったです。

また、観客の盛り上げ方もなかなか上手く、この日はやはり次のパスピエ目当ての観客も多かったのですが、そこもうまくつかって観客席を盛り上げていたのは見事。ステージングに関してはなかなか楽しませてくれたライブでした。

パスピエ@DIAMOND HALL

そして次に登場してきたのがパスピエ。さすがに今注目のミュージシャンなだけにライブハウスは超満員で、入場規制もかかりました。開始10分前にはリハでメンバー全員がステージ上に登場。さわりだけなのですが、「YES/NO」と「ハイカラさん」を演り、客席は盛り上がりました。

そしてライブはスタート。率直に言って、そのステージにはビックリしました。それは予想以上に彼女たちが「ロックバンド」だったから。パスピエというとイメージとしてはポップスバンドなイメージが強く、この日のステージも正直、ポップなメロと普段あまり表に出てこないバンドメンバーの顔を拝む(笑)のが主目的で、バンドとしてのステージングは期待していませんでした。

しかし、ライブでの彼女たちのステージは生音の占める比重がCDでの音源に比べるとグッと上昇しています。確かにシンセの音も大きなインパクトとなっていましたが、それ以上にバンドサウンドが迫力あり実に魅力的。特にドラムとベースのリズム隊がグイグイと聴くものを惹きこむようなサウンドを出しており、パスピエのサウンドの要となっていました。

この日は、近日発売予定のアルバムからの新曲「トーキョーシティー・アンダーグラウンド」などを演奏しつつ、最後は「最終電車」「MATATABI STEP」「S.S.」と締めくくり、やはりパスピエ目当ての観客が多かったダイヤモンドホールは最高潮の盛り上がりとなりました。

ロックバンドとしてのパスピエはほとんど期待していなかっただけに、この日のステージで彼らに対する見る目が変わりました。ライブバンドとして「実力派」とはっきり言えるレベルの内容だったと思います。これにはちょっとビックリでした。ただ逆に、パスピエの大きな特徴のボーカルの声が、ちょっと線が細く感じてしまったのがマイナス点でしょうか。あ、ちなみにボーカルの大胡田なつきさんは長い黒髪がとても美しい、きれいな方でしたよ(笑)。

Sakae_spring2 MAMADRIVE@APOLLO BASE

次のお目当ては15時45分からの忘れらんねえよ。場所はダイホの隣のアポロベース。ただ、例のごとく、アポロベースは入場規制がかかっていたみたいなので、念のため、一組前のMAMADRIVEから見てみることにしました。ミュージシャンのチェンジのタイミングで一度入場規制は解除され、無事、会場に入ることが出来ました。

そんな訳で、どんなバンドか音どころか名前も初耳。それだけに期待半分、不安半分だったのですが、これが大正解でした!バンドは女性2人(ギターボーカル&ベース)+男性1人(ドラムス)の3ピースバンド。そして楽曲は、へヴィーなガレージロック。このガレージロックがかなり迫力があり、かつ、カッコよかったです。

なによりかなりへヴィーな音を、かわいらしい2人の女の子が奏でているあたりからしてかっこよいのですが、それに加えてテンポよいリズムがとても心地よく響きます。いわばガレージロックのサウンドにダンスミュージック的な要素を入れたような曲。そのため、とてもテンポがよく、知らず知らずに身体が動き出してしまいます。

彼女たち、「女の穴」というタイトルの映画の主題歌を歌ったそうなのですが、途中、この「女の」「穴」というコールアンドレスポンズで盛り上げたり、ちょっとボーカルの女の子は微妙に痛いMCなんかもあったりしたのですが(笑)、それがまたユニーク。いや、この手のライブイベントはこういう出会いがあるから楽しいですよね。予想以上に素晴らしいステージでした。

忘れらんねえよ@APOLLO BASE

そしてそのままアポロベースに残って、この日最後のお目当て、忘れらんねえよのステージへ。開始10分前の音合わせで、メンバー全員が出てきて、「慶応ボーイになりたい」をちょっとだけ演奏し、会場は盛り上がります。そしてライブがスタートとなりました。で、この入場時のBGMが、今話題のCHAGE&ASKAの「僕はこの瞳で嘘をつく」!個人的にかなり笑いそうになったのですが、会場は無反応・・・うーん、ファン層的にチャゲアスをあまり知らない世代なのかなぁ(それとも毎回、入場の音楽はチャゲアスなの?)。

忘れらんねえよ、といえばこのライブイベントの直前、ボーカルの柴田隆浩が童貞を偽装していたというネタニュースが流れましたが、まずはMCでその件に軽く触れ、ライブがスタートしました。

彼らのステージに関してはかなりパンキッシュなステージを想像していて、確かにパンキッシュだったのですが、ライブに関してはかなりボーカルの歌をしっかりと聴かせるバランスになっていました。それだけ彼らの売りが「歌詞」ということなのでしょう。そのため、パンキッシュなサウンドとは反面、ポップなメロがとても聴きやすく楽しめるステージになっていました。

そういうちゃんとバンドの「売り」を考えたステージングもそうなのですが、なにげに彼ら、いい意味でちゃんと計算されたクレバーな部分を感じます。MCも妙におもしろくて観客をちゃんと笑わせてもりあげたり、途中、ボーカルの柴田さんが観客席に飛び込んでみんなでモッシュする、というシーンもあったのですが、ライブ全体、ファンを盛り上げるためによく考えられているように感じました。

最後は「CからはじめるABC」でライブを最高潮まで盛り上げ、オーラスは「忘れらんねえよ」でちょっとクールダウンさせてライブは終了。30分程度のライブだったのですが、密度の濃い、そしてとても楽しいステージ。最後は私も腕を振り上げて盛り上がりまくっていました。

へヴィーなバンドサウンドも楽しめたのですが、それ以上に思ったよりもポップな要素を前に出してきており、そしてエンタテイメント性もちゃんと発揮していた、おもったよりも考えられたステージで、とても感心しました。予想していた以上に楽しいステージ。これはまた見てみたいですね!満足のいく30分でした。

そしてこの日はその後に用事があったため、ここでライブは終了。会場を離れます。この日は予想以上の満足なステージが多く、とても楽しい気分で帰路につきました。

その2

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