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2014年6月 7日 (土)

これがはじまり

Title:Definitely Maybe (Remastered) (Deluxe)
(邦題 「オアシス」20周年記念デラックスエディション)
Musician:oasis

いまさら説明するまでもないかもしれませんが・・・90年代を代表するイギリスのロックバンド、oasisのデビューアルバム。そのリリース20周年を記念してリマスターアルバムがリリースされました。デラックスエディションでは同時期にリリースしたシングルのカップリングやライブ盤、デモ音源を収録したボーナスディスクもついた3枚組でのリリースとなりました。

個人的にoasisはもっとも好きなミュージシャンの一組。でも、このアルバムにそんなに思い入れがあるか、といわれると正直微妙で、彼らのアルバムで一番思い入れがあるのはやはり一番最初に聴いた「(WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY?」。その後「BE HERE NOW」やカップリング集の「THE MASTER PLAN」を聴いた後にこのアルバムを聴いただけに、思い入れという面ではそれほど強いものではありません。

私がはじめて「モーニング・グローリー」を聴いた時は、まだ聴いている音楽はJ-POPがメイン。エアロスミスやボンジョビといった「いかにも」な洋楽ミュージシャンをチラホラと聴いてはいましたが、今のように邦楽と同じくらいいろいろなミュージシャンを聴いている、という状況ではありませんでした。

「モーニング・グローリー」はそんな私が本格的に洋楽を聴くようになったきっかけの作品。このアルバムのなにが惹かれたかというとまずカッコよさを感じたのはそのロックサウンド。いままであくまでもメロディーと歌詞のみに焦点をあてた聴き方をしていた私にとって、はじめてバンドサウンドのカッコよさを感じたアルバムでした。

でも、私がoasisにはまったのはそのバンドサウンドもさることながら、J-POPリスナーでも十分インパクトを感じるだけのメロディーだったんだろうなぁ、と今となっては思います。誰でも口ずさめるインパクトあるサビは、わかりやすく、J-POPに慣れ親しんだ耳にも洋楽の良さを認識させるには十分すぎる内容でした。

さてそんな訳で「モーニング・グローリー」から遡ってこのデビューアルバム。今聴いてみるとメロディーにしてもサウンドにしても決して凝っているわけではありません。むしろかなりシンプル。ただシンプル故に、そのメロディーがダイレクトに耳に飛び込んできますし、バンドサウンドはロックンロールのカッコよさを感じさせます。それはこのデビューアルバムも次の「モーニング・グローリー」にも共通しています。

今回のデラックス・エディションでは同時期のカップリング曲なども収録されているのですが、これらの曲がビックリするほど名曲揃い。ブックレットに収録されているインタビューにはノエルの発言として「(この時期の)シングルのBサイド曲は、みんなサードアルバムにすべきだった」という発言をしていますが、これほどの名曲を続々と思い浮かべられるほど、ノエルの腕が冴えまくっていたということなんでしょう。

ノエル曰く「隠れた名曲」の「Sad Song」なんかはまさにその時期の彼らの勢いを感じさせます。美メロといっていいこの楽曲は、メロディーメイカーとしてのノエル・ギャラガーの才能をいかんなく発揮した作品。これがアナログ盤のボーナストラックという扱いとは・・・どんなに勢いがあったんだ(^^;;

デモ音楽は、先日も紹介した「Origianl 1993 Demos」収録の音源かな?完成版と比べるとシンプルも荒々しい印象。ただ、完成版よりも生々しい部分があるため、デモ音源はデモ音源で魅力的。そういう意味でもシングル単位で所有されている方でも、デラックス・エディション、お勧めです。

しかし、これだけ魅力的な曲を書くロックバンド、これからなかなかあらわれないだろうなぁ。次の「モーニング・グローリー」と比べてもあまりにも完成度の高いデビューアルバム。リアルタイムで聴いていないのですが、リアルタイムで聴いたらどんな感想を抱いただろうか・・・ある意味、スタートがこのアルバムというのはoasis、おそるべし、といった感じでしょうか。

評価:★★★★★

oasis 過去の作品
DIG OUT YOUR SOUL
Time Flies 1994-2009
Original 1993 Demos


ほかに聴いたアルバム

2014-05-18:Warsaw,Brooklyn,New York/Panda Bear

アニマル・コレクティヴのメンバーで自らもソロアルバムをリリースしているPanda Bearが、先月18日にブルックリンで行ったライブ音源がフリーダウンロードで聴けるようなので、さっそくダウンロードして聴いてみました。

参考サイト
パンダ・ベア、新曲披露の最新ライヴ全編が無料ダウンロード可能に

近日リリース予定のアルバムからの新曲も多く演奏されたようなのですが・・・・・・うーん、はっきりいって音がかなり悪い・・・(^^;;あきらかに観客席からの録音で音量が低いうえに音がこもっていて、正直、楽曲の状況すらあまりわかりません。サイケなサウンドだけど、意外とメロウでポップな楽曲という感じでしか・・・・・・。正直、かなり熱心なファン以外には到底お勧めできない感じ。まあ、無料なので文句を言う筋はないのかもしれませんが、それにしても・・・。

ちなみに興味がある方は、↓のサイトからダウンロード可能なようです。お勧めはしませんが。
http://www.two-sails.blogspot.jp/2014/05/panda-bear-warsaw-5182014.html

評価:

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