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2014年6月

2014年6月30日 (月)

まるで日本ではないような・・・

名古屋ブラジルフェスタ2014

会場:久屋大通公園久屋広場 日時:2014年6月8日(日)

SAKAE SP-RINGがちょうど行われていた6月8日。同じ栄の久屋広場では、名古屋ブラジルフェスタというイベントが行われていました。ブラジルに関するミュージシャンも多く参加した、ちょっとした「フェス」みたいなイベント。この日、SAKAE SP-RINGに参加していた私ですが、その合間を縫って、ちょっとだけ参加してきました。

参加したのは、クワトロでFOLKSのライブが行われた後。17時半からこのライブのオオトリ、Cidade Negra(シダーチ・ネグラ)というミュージシャンのステージが行われたため、それにあわせて会場入りしました。

Brazil_1

会場は予想以上の大混雑。人人人の人の群れ。で、ビックリしたのは、8割くらいがおそらくブラジル系の外国人ということ。SAKAE SP-RINGでは30代後半という年代が少数派だったのですが、こちらでは日本人ということが浮いちゃう要素だったりするほど(笑)。いや、もちろんそれなりに日本人も参加していましたけどね。

Brazil_2

会場にはこんな感じで、ブラジルがらみの屋台がたくさん店を連ねていました・・・いや、ブラジル以外にもなぜかトルコ料理や沖縄料理の屋台もあったのですが(^^;;かなりの混雑だったのですが、来た時間が夕方だったせいか、品物を買う待ちは、さほど長くありませんでした。

Brazil_3

せっかくなので屋台でブラジル料理を購入。パステルというブラジルのパイ包み菓子と、カイピリンニアというブラジルのカクテルを購入。カイピリンニアは甘くて飲みやすかったけど、それなりの度数だったので、ちょっと酔っぱらってしまいました(笑)。

Cidade Negra

で、予定の17時半を10分くらいまわった時に、シダーチ・ネグラのライブがスタートしました。全く初耳のミュージシャンなのですが、3人組のレゲエバンド。ステージには加えてホーンセッションやシンセなども加わった、にぎやかなステージになっていました。

彼らのレゲエはどちらかというとポップで聴きやすい感じ。この日は暑い日だったのですが、夕方になって風も出てきて涼しくなってきて、彼らのポップで横ノリの爽やかなレゲエがとても心地よい雰囲気でした。

基本的にレゲエのリズムにロックやポップスの要素を入れて、ちょっとラヴァーズ・ロック的な雰囲気も加えた感じ・・・でしょうか?全く初耳のミュージシャンですが、心地よいポップソングがすんなりと耳に入ってきた感じ。歌詞はポルトガル語でMCももちろんポルトガル語だったので全くわからなかったのですが(・・・もちろん英語でもほとんどわからないのですが(笑))、途中、いきなりMCで「ガンバリマス」なんて日本語も飛びだしたりしていました。

会場は上にも書いた通り、8割程度が外国人。そのため、雰囲気的には海外のフェスに来ているような錯覚に陥るような瞬間すらありました。見上げたら、すぐ横に松坂屋があるんですけどね(^^;;結構、彼らの曲について一緒に歌っている観客も多かったので地元では有名なのでしょうか?ちなみに、日本のフェスと比べて、ライブの最終も好き勝手やっている人が多く、ここらへん、ちょっと日本のフェスとは違った空気感もありました。

ただ、アルコールの力もあるのでしょうか、最初、あまりの外国人比率の多さにドギマギしちゃったのですが、ライブが進むにつれて気持ち良くなってライブを思いっきり楽しむことが出来ました。ほろ酔い気分でとても気持ちよく、ちょっとした野外ライブの雰囲気を満喫しながら、SAKAE SP-RINGに戻っていきました。

⇒その後のSAKAE SP-RINGはこちらから。

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2014年6月29日 (日)

SAKAE SP-RING 2014 その3

その2により

DJみそしるとMCごはん@TIGHT ROPE

THE 抱きしめるズのステージの後はそのままTIGHT ROPEに残り、続くDJみそしるとMCごはんのステージへ。実はこの日2組目のお目当ては彼女。ユニット名と異なり女性1人のHIP HOPソロプロジェクト。で、そのHIP HOPの内容がすべて食事の作り方というユーモラスさで今注目を集めているそうです。

ライブは、彼女がつくってきたトラックを(カセットテープで?)流しながら彼女がラップするというスタイル。トラック自体は基本的にかなりシンプルなリズムを奏でつつ、彼女のラップは最初「ピーマンの肉詰め」からスタート・・・って本当に内容がピーマンの肉詰めのレシピなんですが(笑)。彼女のラップはいわゆる脱力系といった感じで、脱力な歌詞とあいまって、非常にゆる~~~いステージが繰り広げられていました。

その後のメニューは「ぶり大根」に「スクランブルエッグ」、さらに即興で「稲荷寿司」をたたえるラップを(笑)。観客ともゆるいコールアンドレスポンスを行っていました。そのあとも「牛乳カン」に「PIZZA」。「PIZZA」では観客に、手で「P」「I」「Z」「A」の形を作らせてゆるく踊らせてもいました。最後は「白玉ぜんざい」。なかなかメロウで聴かせるトラックだったのですが、歌詞の内容はそのままゆるい内容でした(笑)。

彼女自体もどこか天然キャラが入っているようなかわいらしい女の子。終始脱力テイストのゆるいステージでした。ただ一方でトラックはシンプルながらもそれなりにしっかり作りこんでいますし、ラップ自体もちゃんと韻を踏んでいてラップの作法を守っています。それにも拘わらず、歌詞の内容が料理のレシピという発想が非常にユニーク。ゆるゆるで独特の空気につつまれたライブハウスでしたが、なかなかおもしろいものが見れたなぁ、と満足に感じつつ、会場を後にしました。

Sakae_spring4

↑クラブクワトロの入り口にて

村松拓@NAGOYA CLUB QUATTRO

続いてはクワトロへ。ちょうどNothing's Carved In Stoneの村松拓のソロライブがスタートしたところでした。この日は彼のソロライブ。彼ひとりがアコギ一本のみをかかえてのステージになっていました。

楽曲はかなり洋楽テイストの強いSSW風のポップス。1曲目は途中にoasisの「wonderwall」のフレーズをワンフレーズだけ混ぜたりして、イギリスのロックバンドからの影響は強く感じました。

この日のステージはひとりだけでのステージということもあってかなりゆるゆる。何を歌うのかは決めていないみたいで、歌の途中で長いMCが入りウダウダとゆるい空気が流れる展開になりました。

途中にはなぜか「昔の日本の歌を」ということで浜田省吾の「悲しみは雪のように」をカバー。なぜこの曲を??と思いつつ、懐かしくおもわず一緒に口ずさんでしまいました(^^;;

そんな感じでゆるい雰囲気の40分弱のステージ。2ステージ続けてゆるい雰囲気のステージが続き、ちょっと中休みといった感じ・・・かな?

FOLKS@NAGOYA CLUB QUATTRO

その後はそのままクワトロで。FOLKSという北海道出身のバンドのステージを見ました。音ははじめて聴いたのですが、名前だけは聞いたことがあるバンドだったので。6人組のバンドで、シンセにさらに電子パーカッションのメンバーまでついた大所帯でのステージでした。

それだけのメンバーが揃っているだけに音はかなり分厚いサウンド。楽曲自体はちょっとサイケの入ったギターロックといった感じ。普通の曲に関してはちょっとこれといった個性は薄く感じたのですが、その一方、楽曲によってはドラムにパーカッションのリズムを鳴らしまくり、さらにはボーカルまでもが太鼓をたたきだすステージに。そのド迫力なリズムには圧巻されるステージでした。

で、実はここで一度SAKAE SP-RINGを離れて、同日、久屋大通公園で開催されていた名古屋ブラジルフェスタに参加してきました。そちらのレポートはこちらで。

怒髪天@NAGOYA CLUB QUATTRO

で、7時ちょっと前に再びクワトロに戻ってきて、SAKAE SP-RING最後に見たのは怒髪天のライブ。最初は入場規制がかかっていて会場に入れなかったのですが、Wiennersのライブが終わると、客の入れ替えがあり、無事、会場に入ることが出来ました。

怒髪天については名前はもちろん知っていたのですが、音をちゃんと聴くのははじめて。彼らは自分たちの音楽のことを「リズム&演歌」と評しているだけにイメージはなんとなくついていたのですが。

そしてやがてライブスタート。演奏がはじまりまず感じたのは、やはり上手い!今年、結成30周年という大ベテランバンドの彼らですが、やはり全然違うは。バンドサウンドはかなり迫力あるのですが、音が全体的にグチャといった感じにならず、それぞれの音が主張しながら耳に飛び込んできますし、ボーカルはボーカルでちゃんと歌が、歌詞まで耳に飛び込んできます。当たり前かもしれませんが、ベテランバンドとしての格の違いを感じました。

楽曲は、最初持っていたイメージ通りに、骨太で和風なロック。ただ楽曲は「演歌」というほどではなく、歌謡曲っぽいメロディーに、図太いロックサウンドが重なる感じ。ただ、メロディーは非常にインパクトがあって耳馴染みやすく、この日、はじめて彼らの曲を聴いたのですが、思わず一緒に腕を振り上げて歓声をあげていました。直前のブラジルフェスタでアルコールを入れてほろ酔い気味だったのもあるけど(笑)。

途中のMCでは、「自分たちが、このSAKAE SP-RINGでは唯一の40代だ」とネタにしていたり、「Wiennersが終わって出て行ったのはみんな若い子たちばかりだったけど、自分たちのライブで入ってきたやつはみんなおっさんばっかだ」なんてことを言ったりと(ただ、周りを見回しても、結構平均年齢は普通に若かったと思うけど)、MCでも笑わせ盛り上げつつライブは進んでいきました。

最後はアンコールにも答えてライブは終了。最後には観客全員を一度しゃがませて思いっきりジャンプさせ、会場全体が一体となり盛り上がったところで終了。完全にはじめてのライブでしたが、思いっきり盛り上がっていました。いやぁ、楽しかった!

 

そんな訳で今回はじめてフルではないもの2日間の参戦となりました。毎年、かなりの混雑模様のサカスプ。今年はダイホが加わりもうちょっと緩和されるかな、と思ったのですが・・・・・・・土曜日はそれなりにダイホでも途中入場が出来たみたいなのですが、日曜日は朝から入場規制。途中からダイホに入るのはかなり厳しい状況だったみたいで、これ、本当にもうちょっとなんとかならないんでしょうか・・・。例えば集客力あるミュージシャンを同時間帯にぶつけるなど、客を分散させる方法を考えてほしいんですが。

今回、見てみたかったOGRE YOU ASSHOLEが見れなかったのはちょっと残念だったのですが、お目当ての井乃頭蓄音団は見えたし、パスピエや怒髪天のステージは予想以上によかったし、忘れらんねえよやDJみそしるとMCごはんのステージも見れたし、それなりに満足した2日間でした。うーん、ただあの混雑はちょっと辛い。また、今回の井乃頭蓄音団みたいに、これは、といったミュージシャンが参加すれば、また参加したいのですが。

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2014年6月28日 (土)

SAKAE SP-RING 2014 その2

その1より

前回に引き続きサカスプのレポ。2日目、6月8日(日)のレポートです。

この日はまず上前津のclub Zionへ。13時半スタートの井乃頭蓄音団がお目当てだったのですが、万が一、入場規制で入れなかった場合のことを考えて、その前のバンドから見ることにしました。

THE TON-UP MOTORS@club Zion

まずはTHE TON-UP MOTORSなるバンド。音を聴くのもはじめてなら、名前を聞くのもはじめてという完全に初耳のバンドでした。

会場には開始時間の12時半ギリギリで到着。ちょうどライブがスタートしたところでした。メンバーは4人組。リズム隊の3人はビシッとスーツで決めてソウルっぽい図太いビートを奏でていました。そして登場してきたボーカルは、赤いフリルのついたシャツにスパンコールを配したド派手なスーツで登場してきました。

最初の楽曲は、JBバリそのままのファンクナンバーからスタート。予想以上にブラックなスタートに個人的には思わず身を乗り出して聴いていました。その後はソウルの影響を強く感じつつ、楽曲的にはJ-POP色強いメロディーにロックンロールやソウルをからめた楽曲がメイン。かなり迫力あるサウンドに、ポップで聴きやすいメロにおもわずウキウキしながら楽しく聴いていました。

イメージ的にはウルフルズに近い感じかな。ただ、歌謡色の強いへヴィーなロックサウンドはちょっとエレカシあたりの雰囲気も感じました。井乃頭蓄音団目当てに見てみたバンドだったのですが、予想以上に楽しいバンドに満足のステージでした。

井乃頭蓄音団@club Zion

そしてこの日、というよりも今回のサカスプ最大のお目当て、井乃頭蓄音団の登場。個人的には彼らのライブは一度是非とも見てみたく、今回、サカスプ参戦を決めた理由の9割くらいが、彼らのライブを見るため、という理由だったりします(^^;;

ライブ開始10分前に、音合わせでメンバー全員が登場。ボーカル松尾遥一郎曰くボーナストラックということで「帰れなくなるじゃないか」をまるっと演奏してくれました。松尾さんは名古屋出身ということで、歌詞の一部がもっと具体的な地名になっていたんですが・・・この地名が出身地だとすると、思いっきり同郷なんですが(^^;;なんかちょっとうれしくなりました(笑)。

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そして時間になりライブ本編がスタート。最初は最新アルバムから「昔はよかった」からスタート。2曲目もおそらく最新アルバムの「この人は誰だろう」。どちらも軽快なカントリー調の曲調が楽しいのですが、一方では相変わらずインパクトの強い、そして「普通の人たち」の弱い部分をそのまま表現した歌詞が、強く印象に残ります。

続いての「アンゴルモア」も最新アルバムから。昔のアイドル歌謡曲っぽいダイナミックな曲調がインパクト満点な作品。途中、松尾遥一郎が曲にあわせて振付で踊るのですが、これがまたちょっと怪しくて笑ってしまいます。

その後は「ディスコ」で会場全体が盛り上がります。さらに「カントリーロード」では、有名なスタンダードナンバーに井乃頭らしい日本語詞が載った曲。その日本語詞がまた井乃頭らしい、人生を振り返るようなグッとくる歌詞を聴かせてくれました。

そして最後は「親が泣く」でしめくくり。しっかりと約30分強のステージを楽しませてくれました。

とても楽しみにしていた井乃頭蓄音団のライブ。予想通り、とても楽しいステージでした。妙に怪しげに動き回る松尾遥一郎もステージに立っているだけでインパクトありまくりだったのですが、ギターのヒロヒサカトーのMCもなかなか笑わせてくれ、会場を盛り上げていました。ライブ自体もとてもしっかりとした演奏でバンドとしての実力を感じましたが、それ以上に歌詞が、特にオーバーサーティーには心に突き刺さるようなライブ。本当に楽しかったです。また彼らのライブには足を運ばなくては!

THE 抱きしめるズ@TIGHT ROPE

井乃頭蓄音団のライブが終わり、次は最初、ダイヤモンドホールに足を運ぼうかと考えていたのですが、かなりの人が集中しており、またいつものように(?)入場はいつになるかわからな状況らしい・・・。ということで、次の候補で考えていたTIGHT ROPEへ。club Zionからは地下鉄での移動となったのですが、ちょうどついた時、次のTHE 抱きしめるズのステージがはじまったところでした。

THE 抱きしめるズは名前は知っていたのですが、音を聴くのははじめて。会場につくと、すでにかなりハードな音が鳴り響いており、ステージ前ではファンの盛り上がりが。個人的には「パンクバンド」と思っていて、実際、パンキッシュなステージだったのですが、それ以上にハードロックやメタルちっくなサウンドが、ズンズン重低音で響くライブでした。

メンバーのうちボーカルとギターは赤いスーツでビシッと決めたステージ。メタルちっくなへヴィーなサウンドながらもメロディーは人なつっこいポップ。ちょっと違うかもしれませんが、ちょっとWeezerっぽいかも、なんてことも思ってしまいました。ただ、そのへヴィーなサウンドにのせボーカルも暴れる暴れる。途中、観客席にダイブもして、赤いスーツは汗でビッチョリでした。

さらに最後の曲では、観客席の真ん中にサークルをつくらせて、ウォール・オブ・デスならぬ渡辺(ボーカルの名前)・オブ・デスということで、ボーカルの渡辺ヒロユキにむかって観客みんなでモッシュ!そのまま彼はダイブして観客席へ。まさにもみくちゃになりながらボーカル本人一番暴れまくっていたステージでした。

いやぁ、予想以上に熱いステージ。これだけへヴィーなライブを見たのは久しぶりだなぁ。さすがに私はモッシュの中には飛び込めませんでしたが、思いっきり盛り上がることが出来るステージでした。

その3

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (6/28)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

6/28更新
<出演者追加>
関ヶ原LIVE WAR 2014 Rock onna Rock、森の音楽祭、Re:mix2014、イナズマロックフェス2014、Mt.ENA ROCK FESTIVAL 2014
<Time Table発表>
OUR FAVORITE THINGS
<Area Map発表>
UP PARK CAMP 2014 SHIMA REGGAE FESTIVAL

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2014年6月27日 (金)

2年ぶりの参加

SAKAE SP-RING 2014

会場 DIAMOND HALL、APPOLO BASE 他 日時 6月7日(土)8日(日)

2年ぶりの参加となります、名古屋の繁華街、栄一帯で行われるライブサーキットイベント、SAKAE SP-RING。すっかり初夏のライブイベントとして定着したこのイベント。今年からは、なんと名古屋地域では2番目に大規模な人数を収容できるダイヤモンドホールが会場として加わり、グッとスケール感が増しました。

まずはチケットをパスに引き換えに栄のラシックへ。朝早くの到着だったのですが、すでに長蛇の列が。チケットの引き換えは10分待ち程度だったのですが、おととし参加した時は、入場規制の連続だったので、ちょっと不安を感じつつ、街に繰り出しました。

吉田山田@DIAMOND HALL

まず最初にやってきたのは今年から会場に加わったダイヤモンドホール。実は目当ては2番手のパスピエだったのですが、ギリギリに行くと入場規制がかかりそうな予感がしたため、あえてその前の吉田山田からライブハウス入りしました。

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吉田山田は、アコギとボーカルの吉田と、ボーカルの山田の2人組となるユニット。ゆずやコブクロ的な、ストリートライブ出身っぽいアコギ一本のみでのステージとなりました。

正直、楽曲の方は、「アコギを抱えた街角にいそうなユニット」というイメージそのままのJ-POP。ゆずやコブクロの亜流といった感じ。決して悪くはないですし、途中、ソウルっぽい要素を含んだ曲などは「おっ」ともおもったのですが、おおむね、よくありがちな曲だな、という印象を抱きました。

ただ最後に披露した「日々」という曲は、長い間結婚生活をつづけたおじいさんとおばあさんの唄で、ネタ的にはいかにもなネタなのですが、グッと来るものがあり、とてもよかったです。

また、観客の盛り上げ方もなかなか上手く、この日はやはり次のパスピエ目当ての観客も多かったのですが、そこもうまくつかって観客席を盛り上げていたのは見事。ステージングに関してはなかなか楽しませてくれたライブでした。

パスピエ@DIAMOND HALL

そして次に登場してきたのがパスピエ。さすがに今注目のミュージシャンなだけにライブハウスは超満員で、入場規制もかかりました。開始10分前にはリハでメンバー全員がステージ上に登場。さわりだけなのですが、「YES/NO」と「ハイカラさん」を演り、客席は盛り上がりました。

そしてライブはスタート。率直に言って、そのステージにはビックリしました。それは予想以上に彼女たちが「ロックバンド」だったから。パスピエというとイメージとしてはポップスバンドなイメージが強く、この日のステージも正直、ポップなメロと普段あまり表に出てこないバンドメンバーの顔を拝む(笑)のが主目的で、バンドとしてのステージングは期待していませんでした。

しかし、ライブでの彼女たちのステージは生音の占める比重がCDでの音源に比べるとグッと上昇しています。確かにシンセの音も大きなインパクトとなっていましたが、それ以上にバンドサウンドが迫力あり実に魅力的。特にドラムとベースのリズム隊がグイグイと聴くものを惹きこむようなサウンドを出しており、パスピエのサウンドの要となっていました。

この日は、近日発売予定のアルバムからの新曲「トーキョーシティー・アンダーグラウンド」などを演奏しつつ、最後は「最終電車」「MATATABI STEP」「S.S.」と締めくくり、やはりパスピエ目当ての観客が多かったダイヤモンドホールは最高潮の盛り上がりとなりました。

ロックバンドとしてのパスピエはほとんど期待していなかっただけに、この日のステージで彼らに対する見る目が変わりました。ライブバンドとして「実力派」とはっきり言えるレベルの内容だったと思います。これにはちょっとビックリでした。ただ逆に、パスピエの大きな特徴のボーカルの声が、ちょっと線が細く感じてしまったのがマイナス点でしょうか。あ、ちなみにボーカルの大胡田なつきさんは長い黒髪がとても美しい、きれいな方でしたよ(笑)。

Sakae_spring2 

MAMADRIVE@APOLLO BASE

次のお目当ては15時45分からの忘れらんねえよ。場所はダイホの隣のアポロベース。ただ、例のごとく、アポロベースは入場規制がかかっていたみたいなので、念のため、一組前のMAMADRIVEから見てみることにしました。ミュージシャンのチェンジのタイミングで一度入場規制は解除され、無事、会場に入ることが出来ました。

そんな訳で、どんなバンドか音どころか名前も初耳。それだけに期待半分、不安半分だったのですが、これが大正解でした!バンドは女性2人(ギターボーカル&ベース)+男性1人(ドラムス)の3ピースバンド。そして楽曲は、へヴィーなガレージロック。このガレージロックがかなり迫力があり、かつ、カッコよかったです。

なによりかなりへヴィーな音を、かわいらしい2人の女の子が奏でているあたりからしてかっこよいのですが、それに加えてテンポよいリズムがとても心地よく響きます。いわばガレージロックのサウンドにダンスミュージック的な要素を入れたような曲。そのため、とてもテンポがよく、知らず知らずに身体が動き出してしまいます。

彼女たち、「女の穴」というタイトルの映画の主題歌を歌ったそうなのですが、途中、この「女の」「穴」というコールアンドレスポンズで盛り上げたり、ちょっとボーカルの女の子は微妙に痛いMCなんかもあったりしたのですが(笑)、それがまたユニーク。いや、この手のライブイベントはこういう出会いがあるから楽しいですよね。予想以上に素晴らしいステージでした。

忘れらんねえよ@APOLLO BASE

そしてそのままアポロベースに残って、この日最後のお目当て、忘れらんねえよのステージへ。開始10分前の音合わせで、メンバー全員が出てきて、「慶応ボーイになりたい」をちょっとだけ演奏し、会場は盛り上がります。そしてライブがスタートとなりました。で、この入場時のBGMが、今話題のCHAGE&ASKAの「僕はこの瞳で嘘をつく」!個人的にかなり笑いそうになったのですが、会場は無反応・・・うーん、ファン層的にチャゲアスをあまり知らない世代なのかなぁ(それとも毎回、入場の音楽はチャゲアスなの?)。

忘れらんねえよ、といえばこのライブイベントの直前、ボーカルの柴田隆浩が童貞を偽装していたというネタニュースが流れましたが、まずはMCでその件に軽く触れ、ライブがスタートしました。

彼らのステージに関してはかなりパンキッシュなステージを想像していて、確かにパンキッシュだったのですが、ライブに関してはかなりボーカルの歌をしっかりと聴かせるバランスになっていました。それだけ彼らの売りが「歌詞」ということなのでしょう。そのため、パンキッシュなサウンドとは反面、ポップなメロがとても聴きやすく楽しめるステージになっていました。

そういうちゃんとバンドの「売り」を考えたステージングもそうなのですが、なにげに彼ら、いい意味でちゃんと計算されたクレバーな部分を感じます。MCも妙におもしろくて観客をちゃんと笑わせてもりあげたり、途中、ボーカルの柴田さんが観客席に飛び込んでみんなでモッシュする、というシーンもあったのですが、ライブ全体、ファンを盛り上げるためによく考えられているように感じました。

最後は「CからはじめるABC」でライブを最高潮まで盛り上げ、オーラスは「忘れらんねえよ」でちょっとクールダウンさせてライブは終了。30分程度のライブだったのですが、密度の濃い、そしてとても楽しいステージ。最後は私も腕を振り上げて盛り上がりまくっていました。

へヴィーなバンドサウンドも楽しめたのですが、それ以上に思ったよりもポップな要素を前に出してきており、そしてエンタテイメント性もちゃんと発揮していた、おもったよりも考えられたステージで、とても感心しました。予想していた以上に楽しいステージ。これはまた見てみたいですね!満足のいく30分でした。

そしてこの日はその後に用事があったため、ここでライブは終了。会場を離れます。この日は予想以上の満足なステージが多く、とても楽しい気分で帰路につきました。

その2

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2014年6月26日 (木)

企画モノが目立つ

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週のアルバムチャートは先週から変わって新譜が多いチャートに。そんな中で1位を獲得したのはジャニーズ系。Hey!Say!JUMP「smart」が1位獲得です。初動売上は12万6千枚。前作「JUMP WORLD」(1位)から初動売上は見事横バイ。これで3作連続の1位獲得なのですが、初動売上横バイは固定ファンを確保した、とみるべきか、3作目にして伸び悩んでいる、とみるべきか。

2位はX JAPAN「THE WORLD~X JAPAN 初の全世界ベスト~」。そろそろTM NETWORK、槇原敬之と並んで「ベスト盤何枚目?ミュージシャン」に名前を連ねそうな彼ら(苦笑)。「全世界」とやたらめったら世界進出を強調していますが、彼らが「世界進出」するのって、何度目だろう??ただそれでも初動3万9千枚売り上げられるところに根強い人気は感じます。もっとも、ベスト盤としての前作「X JAPAN BEST~FAN'S SELECTION~」の初動4万5千枚よりはダウンしていますが・・・ちなみに2001年リリースの前作は13位でこちらは2位。ここ10年くらいのCD売上の減少ぶりを如実に表した結果になっています。

そして3位には先週1位だった安室奈美恵「Ballada」が2ランクダウンでベスト3をキープしています。

さて今週のアルバムチャート、2位がベスト盤で3位がバラード集と、オリジナルアルバムではないいわば「企画モノ」なのですが、今週はなぜかこの「企画モノ」が目立つチャートになっています。

他にも6位にランクインしたALFEE「Alfee Get Requests! 2」はセルフカバーアルバム、7位DJ MAKIDAI from EXILE「EXILE TRIBE PERFECT MIX」はDJ Mixアルバム、8位KREVA「KX」はベスト盤、そして10位10-FEET「Re:6-feat」はカバーアルバムと、なぜかオリジナルアルバム以外のアルバムが目立っています。

まずALFEE。こちらはタイトル通り、ファンからのリスエストに基づき選曲された曲をセルフカバーしたアルバムの第2弾。おととしリリースされた「ALFEE GET REQUESTS」に続くリリースとなります。初動売上は1万9千枚。その前作は初動2万2千枚(3位)だったので、そちらからはダウン。ちなみにTHE ALFEEとしての前作も、このリクエストアルバム第1弾となります。

DJ MAKIDAIはソロでの4作目。いままでは洋楽ナンバーのミックスアルバムをリリースしてきましたが、本作はEXILE及びその仲間たちの曲をミックスしたアルバム。初動1万7千枚は前作「DJ MAKIDAI from EXILE Treasure MIX3」の1万8千枚から微減。

今年ソロデビュー10周年を迎えるKREVAは、こちらが2作目となるベスト盤。初動1万6千枚はベスト盤としての前作「クレバのベスト盤」の5万8千枚(4位)から大幅ダウン。さすがに10年で2枚目のベスト盤は早すぎたか。ただ、オリジナルアルバムとしての直近作「SPACE」の1万5千枚(7位)からは若干アップしました。

10-FEETのカバーアルバムはハイスタやBOOWYのような邦楽勢、GREENDAYのような洋楽勢の楽曲をカバー。ちなみに様々なミュージシャンたちとのコラボ曲を集めた「6-feat 2」も同時にリリースし、こちらは今週惜しくも11位にランクイン。なお、この2枚のアルバムにライブDVDをつけたスペシャルパッケージも同時リリースされているのですが、こちらはベスト50に見当たりません。それぞれのアルバムに別々に加算されたのでしょうか。なお、初動売上1万6千枚は前作「thread」の2万7千枚(7位)よりダウンしています。

一方、オリジナルアルバムのランクインは今週2作品。まず4位にアメリカのロックバンドLinkin Park「The Hunting Party」がランクイン。日本でも人気の高い彼ら。ただ、初動売上2万7千枚は前作「Living Things」の4万6千枚(2位)よりダウンしています。

もう1枚のオリジナルアルバムが9位初登場の女性アイドルグループ9nine「MAGI9 PLAYLAND」。初動売上1万6千枚は前作「CUE」の7千枚(15位)からアップし、前々作「9nine」に続き2作ぶり2作目のアルバムでのベスト10入りとなっています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2014年6月25日 (水)

久々の韓流1位獲得

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は久しぶりに韓流アイドルが1位獲得です。

初登場1位はキム・ヒョンジュン「HOT SUN」。韓流アイドルがシングルチャートで1位を獲得するのは昨年10月28日付チャートの2PM「Winter Games」以来。また、自身ソロデビュー作の「HEAT」以来2作目の1位獲得となりました。初動売上は8万3千枚。シングルの前作「Living Because ~僕が生きているのは~」は初動5千枚(23位)だったのですが、こちらは初回限定生産という特殊な販売形態だった影響。前々作「TONIGHT」の11万5千枚(2位)よりダウン。6種類同時発売で、うち4種類発売でサイン会等のイベント参加可能など、あいかわらずの複数毎買い商法が目立ちます。

さて今週のシングルチャート。韓流がもう2枚。うち1枚が初登場で9位に男性アイドルグループF.CUZ「Feeling My Soul」が入ってきています。これが6枚目のシングル。初動売上は1万2千枚で前作「Change」の1万1千枚(11位)から微増で初のベスト10ヒットとなりました。また7位に先週2位の東方神起「Sweet」がランクインしています。

今週は韓流勢が目立つ一方、日本勢のアイドル系はゼロ。特に女性アイドルのシングルがゼロというのは、ここ最近では珍しい感じがします。

ベスト3に戻ります。2位にはUVERworld「7日目の決意」がランクイン。メロディアスで聴かせるタイプのナンバーで、これといって特徴のないある意味王道のJ-POPナンバー。初動売上5万1千枚は前作「ナノ・セカンド」の5万5千枚(2位)からダウン。

3位にはボカロ系プロデューサーじん「daze」がランクイン。アニメ「メカクシティアクターズ」主題歌。オルタナ系のギターロックに初音ミクのあえて機械音を強調したスタイルが彼らしい新作。初動3万9千枚は前作「チルドレンレコード」の2万9千枚(3位)からアップ。2作連続ベスト3入りとなりました。

続いて4位以下の初登場ですが、まず4位にゲームソフト「アイドルマスター」の登場人物によるユニット765PRO ALLSTARS「ラムネ色 青春」が入ってきました。映画「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」挿入歌。初動1万8千枚は前作「M@STERPIECE」の2万7千枚からダウン。

5位初登場は遊助ことタレント上地雄輔の「Sunshine」。ミディアムテンポのレゲエ風味のポップナンバー。初動売上1万7千枚は前作「いるよ」の2万1千枚(6位)からダウン。前作はアルバム先行シングルで売上を落としたのですが、そこからさらにダウンしてしまった結果が気になるところ。

続く6位にはSilent Siren「ラッキーガール」がランクイン。読者モデルを中心に結成されたアイドル色の強いガールスバンドでこの曲もかなりかわいらしいポップソングになっています。初動売上1万6千枚は前作「I×U」の1万2千枚(9位)からアップし自己最高位に。

8位には絢香「にじいろ」が初登場。NHK朝の連ドラ「花子とアン」主題歌。それでこの位置というのはちょっと低めな印象もあるのですが、絢香にとっては「みんな空の下」以来、活動再開後は初となるシングルでのベスト10入り。初動売上1万4千枚は前作「number one」の8千枚(15位)からアップしており、タイアップ効果は明らかな模様。

そして最後。10位には[Alexandros]「Adventure」がランクインです。[Alexandros]は今年3月まで[Champagne]と名乗っていたバンド。「Champagne」という名前がフランス・シャンパーニュ地方の原産地名称として保護されていることから、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(C.I.V.C.)日本支局から要請を受け改名したということ。シャネルズがラッツ&スターになった理由と似ていますね。初動売上1万枚で、[Champagne]としてのラストシングルとなった「Run Away」の1万1千枚(10位)から若干のダウン。改名効果はプラスにもマイナスにも働かなかった模様。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは明日に!

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2014年6月24日 (火)

ちょっと期待したのとは違ったような

Title:Turn Blue
Musician:The Black Keys

前作「El Camino」がグラミー賞で4冠を獲得するなど、大きな注目を集めたアメリカのロックバンドの新作。前作は日本でも一部で高い評価を得ただけに、新作も注目を集めました。

The Black Keysは前作「El Camino」ではじめて聴いたのですが、その前作は、いわゆるヴィンテージ感のあるガレージロールやブルースロックが個人的にははまりました。それだけに本作も、そんなブルージーなロックナンバーを期待していたのですが・・・そういう期待からすると、ちょっとはずされた感じもするアルバムになっていました。

確かに本作でもへヴィーなバンドのグルーヴ感はよく出ていましたし、「In Time」あたり、ソウルなテイストが強いナンバーも多く収録されていました。ただ、今回のアルバムは、あまりガレージロック色やブルースロック色は弱め。先行シングルとなった「Fever」もそうなのですが、ギターのサウンドにからめつつ、シンセのサウンドを入れてきたりして、むしろサイケロックの色合いが強くなったように感じました。

哀愁漂うメロディーラインは魅力的ですし、うねるようなサウンドはもちろん本作も健在。「It's Up to You Now」のようなへヴィーなギターリフが魅力的なナンバーや、「Gotta Get Away」のような、軽快でダンサナブルな、オルタナ色も強いガレージロックナンバーなどのような魅力的な名曲も多く、そういう意味では本作も魅力的なアルバムであるには間違いないと思います。

ただ、サイケなアレンジよりも、The Black Keysのバンドとしての魅力を前に出してほしかったかなぁ、という印象も受けましたし、個人的には前作の方が魅力的。こちらはこちらで彼らがいまやりたいことを演った、という感じはしますし、こちらもこちらで十分、魅力的な作品だとは思うのですが。

評価:★★★★

The Black Keys 過去の作品
EL CAMINO

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2014年6月23日 (月)

まさかの第4弾!

Title:レシキ
Musician:レキシ

まさかの・・・といってもすっかりレキシとしての活動が定着しちゃったんですけどね。SUPER BUTTER DOG池田貴文のソロプロジェクト、レキシの4thアルバム。相変わらず、日本史ネタを楽曲の中にちりばめた、ユーモラスな楽曲が展開されています。

今回のアルバムで一番の特徴的だったのが、いままでの作品でメインとなっていたファンク的な要素が薄れ、ポップな要素が強くなったという点でしょう。ナイアガラサウンド風の「キャッチミー岡っ引きさん」からはじまり、秦基博あらため旗本ひろしが参加する「年貢 for you」も、秦基博が歌いそうな爽やかなポップチューンになっています。

後半の「憲法セブンティーン」「ドゥ・ザ・キャッスル」みたいなファンキーなナンバーもあるのですが、アルバム全体に軽快なポップというひとつの筋を感じられる作品になっていました。

ただし、基本的な路線はいつものレキシそのまま。今回も豪華なゲストが多数参加。持田香織(ELT)が、もち政宗の名前でそのクリアなボーカルを聴かせてくれますし、ちょっとジャジーな「お犬様」では二階堂和美あらため尼んだが可愛らしい歌声を聴かせてくれてます。

ユーモラスな歌詞も冴えまくっています。「僕の印籠知りませんか?」ではタイトル通り、印籠をなくした御仁が印籠を探しまくる歌詞が笑えますし、一番笑えたのは、ニセレキシことタブラ奏者のU-zhaanが参加した「Takeda,」で、歌詞カードに記載されているそのまま「織田に負けた武田のやり場のない感情と、馬を思う切ない気持ちを、ニセレキシのタブラにのせて。」というナンバー。一度聴いただけで捧腹絶倒の(ある意味、わけのわからない)楽曲に仕上がっています。

すっかりレキシとしての活動が板についてきた彼。特にライブでの人気はうなぎのぼりみたいで、8月にはついに武道館での単独ライブも決定!まだまだレキシの勢いは止まらなさそう。それも納得の、最初から最後まで楽しめるアルバムでした。

評価:★★★★★

レキシ 過去の作品
レキツ
レキミ


ほかに聴いたアルバム

YANKEE/米津玄師

もともと、ボカロ系のプロデューサー「ハチ」としてネットコミュニティーで人気のあった彼が、自らの名前で、自らの歌唱でリリースしたアルバムの2枚目。前作同様、基本的にはギターロックがベースな一方、ストリングスや打ち込みなどを取り入れてバンドという形態にこだわらないスタイルや、ロックバンドとは異なった奇抜な展開がユニーク。また、ハイテンポの曲が多く、その目くるめくサウンドの展開とあわせて、良くも悪くも情報量過多なサウンドでネット発のミュージシャンっぽいな、という印象。ただ、ポップなメロに独特な世界観は前作同様で、ネットコミュニティー以外にも十分アピールできるだけの内容になっています。

評価:★★★★

米津玄師 過去の作品
diorama

For Bored Dancers/TAMTAM

今、話題の5人組レゲエバンドのメジャーデビュー作。6曲入りのミニアルバムなのですが、タビーなサウンドと、サイケな雰囲気もかもしだすへヴィーでノイジーなギターサウンドが非常に心地よい反面、女性ボーカルは端正で、メロディーも至ってポップ。特に切なさを感じさせるメロディーが胸に来るものがあります。へヴィネスさ、タビーな部分とポップな部分のバランスがおもしろいバンドです。サウンドもメロもそれだけを切り取るとちょっとインパクト不足な感じもするのですが、これからが楽しみになるバンドです。

評価:★★★★

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2014年6月22日 (日)

ウルフルズ、完全復活

Title:ONE MIND
Musician:ウルフルズ

2009年7月、惜しまれつつその活動を休止したウルフルズ。その彼らが、4年半ぶりに帰ってきたのが今年の2月。そしてついに待望のニューアルバムがリリースされました。オリジナルアルバムとしての前作「KEEP ON,MOVE ON」から6年半。まさに待ちに待った新作で完全復活を宣言しています。

そんな久々となったニューアルバムは、待ちに待ったファンにとってはおそらくうれしくなるような、ちゃんとウルフルズらしさを満載したアルバムになっていました。「あーだこーだそーだ!」は彼ららしい背中を押してくれるような応援歌になっていますし、配信先行シングルとしてリリースされた「どうでもよすぎ」は彼ららしいルーツ志向のロックンロールナンバー。皮肉を入れたユーモラスな歌詞もインパクト大です。アルバムの核になりそうな楽曲「ヒーロー」は、とても暖かみを感じる歌詞が実に魅力的な曲に仕上げています。

ちょっとユーモラスな作風としては、ちょっとグループサウンズ風の「ブヤカシャー!」なんて曲が入っていたり、エアロスミス風のハードロックなギターリフで構成された「メイド イン ジャパン」なんて曲もあったり、ロックンロールやソウルミュージック志向な作風を軸としながらも、バラエティー富んだ作風をユーモラスに聴かせてくれます。これもまた、ウルフルズらしい、と言えるかもしれません。

ただ、そんなウルフルズらしさを主軸としながらも今回のアルバムでは全体としてソウルやファンクを前面に出した作品よりもポップでメロディアスな楽曲が目立ったように思います。そのため、アルバム全体としては柔らかさを感じる作風になっていました。

この点ではちょっとパンチ不足かな、という感じも否定はできないのですが、そんなポップなメロにしても、ちゃんとウルフルズらしい暖かみとソウルフルな要素も感じられ、間違いなく彼らなりの魅力を感じる曲ばかり。復帰後の第一弾として、ちゃんと彼らの魅力を伝えるアルバムになっていたと思います。

ちなみに初回盤は2枚組となっており、もう1枚は全10曲入りのベスト盤。こちらは「ガッツだぜ!!」「それが答えだ」などのウルフルズの代表曲が収録。10曲というコンパクトな内容といい、ウルフルズ初心者にもピッタリな内容。こちらも復帰第一弾として、はじめてウルフルズに触れる方向け、ということなのでしょうか。あらためて彼らの実力、魅力を知るにはうってつけの作品でした。

評価:★★★★★

ウルフルズ 過去の作品
KEEP ON,MOVING ON


ほかに聴いたアルバム

The Early Days Selection/柴田淳

Shibajun

柴淳のドリーミュージック時代の楽曲を収録した初期ベスト。どうも本人が関与しない部分でリリースされた作品のようです。ただ、収録されている作品はどれも絶品。切ない女心をストレートに綴った歌詞に、聴いていて胸が締め付けられるようなメロディーは実に素晴らしく、柴田淳というミュージシャンの魅力が凝縮されています。正直、全編バラードという点がちょっと物足りなさも覚えるのですが・・・柴淳の入門盤としては最適な作品だと思います。

評価:★★★★★

柴田淳 過去の作品
親愛なる君へ
ゴーストライター
僕たちの未来
COVER 70's
あなたと見た夢 君のいない朝
Billborda Live 2013

DRESS2/TM NETWORK

TM NETWORKの最新作は、1989年にリリースされた"リプロダクションアルバム"「DRESS」の第2弾。要するに過去の彼らの楽曲を再構築したリミックスアルバム。「DRESS」では基本的に外部のミュージシャンがリミックスを手掛けたのに対して、本作では小室哲哉本人が過去のTM NETWORKの楽曲をリミックスしています。

今回の小室のリミックスは、それなりに今風な音にアップデートされてはいるのですが、基本的には必要以上に今風を追及せずに、彼らしいトランス色を入れたリミックスがメイン。それなりに原曲のアレンジの色を生かしたものとなっているため、おそらくファンにとってもさほど違和感がなく聴くことが出来るのではないでしょうか。まあ、この手のリミックスはTMファンなら昔から慣れていそうですし(^^;;

ただもっとも、原曲のアレンジに対して必要以上に音数を入れたり長くしたりするリミックスが基本なのでファン以外の方に勧められるか、と言われるとちょっと微妙な点は否めません。完全なファンズアイテムといった感じ。昔からのファンの方なら素直に楽しめるかも。そういう方以外は「・・・」ですが。

評価:★★★

TM NETWORK 過去の作品
SPEEDWAY
TM NETWORK THE SINGLES 1
TM NETWORK THE SINGLES 2
TM NETWORK ORIGINAL SINGLES 1984-1999

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2014年6月21日 (土)

全体主義へのアンチ

Title:ナマで踊ろう
Musician:坂本慎太郎

元ゆらゆら帝国、坂本慎太郎のニューアルバムは非常に強烈な作品です。いや、メロディーやアレンジ自体はパッと聴いた感じだと、一般的にイメージするような強烈さはあまり感じません。そこにあるのは強烈なサウンドで私たちの耳をつんざくようなロックとはある意味真逆のタイプの音。しかし、このアルバムには、今の日本に対する坂本慎太郎の強烈なメッセージが込められています。ある意味、どんなロックなアルバムよりも「ロック」な作品と言えるかもしれません。

まず楽曲自体は、ロックというよりもムード音楽なテイストが流れています。本人曰く「ホテルのラウンジで、みんながご飯を食べている横でなんとなく演奏しているバンドとかのあの感じ。」をイメージしたかと。ムード音楽だったりAORだったり、あるいはスティールギターをつかってハワイアンな雰囲気が流れていたり。確かに、ロックのようにみんなでこぶしを振り上げたり、シングアロングしたりするああいう雰囲気からはかけ離れています。

ただ、このムード音楽のような楽曲にも彼なりの強烈なメッセージが込められているということ。それは全体主義に対するアンチ。インタビューでも「みんな同じ方を向いて、同じことをしているって怖い」ということを語っていました。

そのメッセージ性は歌詞にも強くあらわれています。特に今回の歌詞は、寓話性を含んだ歌詞ながらも、その内容はかなりストレート。例えば「めちゃくちゃ悪い男」では

「みんな待ちつかれたとき 誘ってくる
妙に耳障りよく 甘く溶けそうな言葉で」
「(めちゃくちゃ悪い男)誘ってくる
妙なものを売るために お前は来た」

(「めちゃくちゃ悪い男」より 作詞 坂本慎太郎)

なんて歌詞は、ゾッと来ますし、「この世はもっと素敵なはず」

「見た目は日本人 同じ日本語
だけどもなぜか 言葉が通じない」

(「この世はもっと素敵なはず」より 作詞 坂本慎太郎)

というフレーズにも、今の日本で思い当たる部分があり怖くなります。

また、一番印象に残ったのは「あなたもロボットになれる」という曲で、「チップを埋めるだけで」「不安や虚無から解放される」という不気味で耳障りよいメッセージからスタート。最初は「日本の2割が賛成している」という歌詞からはじまるのに、最後は

「日本の5割が賛成している
危険のランプが点滅している」

(「あなたもロボットになれる」より 作詞 坂本慎太郎)

と締めくくられる歌詞。ある種の不安や恐怖を誇張し、最初は決して多数派ではなかったのに、最後は半数近い日本人が、「ロボットになる」という方向に流されてしまう・・・正直、この曲はいまの日本をストレートに表現した、強烈なメッセージに感じました。

このアルバム、確かにライブで演奏してみんなで一体感を出して盛り上がる曲ではありません。ただ一方で、ムード音楽のように聴き流せる音楽でもありません。それはそれだけ彼がこのアルバムにかけているメッセージが強力だから。また楽曲自体も、確かにムーディーな雰囲気はあるものの、ゆらゆら帝国から続くサイケポップな流れも確かに感じますし、比較的音数を絞った曲の構成は緊張感もあり、聴き始めれば癖になるような深みを感じます。イージーリスニングのような類のものとは大きく異なるのは間違いありません。

ジャケットも、骸骨になった本人にきのこ雲というこれまた強烈なメッセージ。今の日本に対する彼の強烈な危機感を感じさせるアルバム。それだけに、最初に書いた通り、どんなロックアルバムよりもロックを感じさせる作品でした。

評価:★★★★★

坂本慎太郎 過去の作品
幻とのつきあい方

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (6/21)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

6/14更新
<開催決定>
Pack This Air x Red Bull Live on the Road TRUCK STAGE、第20回ROOTS REGGAE MUSIC FESTIVAL2014、IWATA MUSIC FES 2014、音もダチ!フェスタ2014.、UTSUMI MUSIC FESTIVAL Summer Land 2014、CHITAHANROCK R247 2014 MOSH PIT、第23回ハママツ・ジャズ・ウィーク
<出演者追加>
篠島フェス2014、Re:mix2014、FREEDOM NAGOYA 2014、WINDBLOW'14、TREASURE05X、中津川THE SOLAR BUDOKAN 2014

<終了>
FUKUNE MUSIC FES. 2014

続きを読む "名古屋圏フェス・イベント情報2014 (6/21)"

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2014年6月20日 (金)

名古屋にハワイの香り?

NAGOYA HAWAII FESTIVAL 2014

会場 名古屋テレビ塔下特設会場 他 日時 2014年6月1日(日)

6月に入ったばかりなのに、日中の気温が35度を超えたこの日、名古屋は栄の中心部で開催された「NAGOYA HAWAII FESTIVAL」に出かけてきました。といっても、栄での買い物の途中に、1時間ちょっとチラッと立ち寄っただけなのですが・・・。

Hawaiian_1

テレビ塔下の公園や、オアシス21で開催されたいたのですが、この日訪れたのは、テレビ塔会場。ハワイアンフードや雑貨などのお店がたくさん軒を連ねていました。

Hawaiian_2

ただ正直、ハワイアンフードはほとんどがロコモコで、なぜかタイ料理やトルコ料理の店も・・・(^^;;

Hawaiian_3_2

私が会場についた時は、フラダンスを踊るグループが、フラダンスを披露していました。ゆっくりと踊るだけではなく、ハイテンポでビートの強い曲もあり、なかなか楽しめたステージでした。

山内アラニ雄喜

まずはハワイアンギターのミュージシャン、山内アラニ雄喜のライブ。サポートギターのカモク高橋というギタリストとの2人のステージとなりました。山内アラニ雄喜本人はダブルネックのギターを抱えての登場でした。

彼らの弾くギターは、スティック・キー・ギターという、ハワイ独特のチューニングによるギターだとか。2人の奏でるギターの音色が心地よく奏でられるインストチューンでした。山内アラニ雄喜はこの日、日本に来日したばかりで、ハワイよりも暑い、とMCで言っていました(笑)。

演奏は30分程度でしたが、ハワイアンらしいさわやかなメロディーは、この暑くなった日にピッタリで、その音色に聴き入ってしまいました。とても心地よい時間を過ごすことが出来ました。

平井大

続いては平井大というミュージシャン。テレビ塔のステージではアコースティック編成でのステージで、本人含め5人組でのステージ。本人はウクレレを抱え、他にギター、ベース、パーカッション、さらにスティール・ギターの5人からなるステージでした。

平井大本人は、名前だけは聴いたことあるけど・・・程度。はじめて見た感じはいかにもサーファー(?)といった雰囲気の方。楽曲の方は、まさにハワイというイメージにふさわしい、爽やかで洋楽テイストの強いサーフミュージックといった感じでした。

この日のテレビ塔会場では、ステージ前がビアガーデンとなっていて、彼のライブの前までは開店準備のためステージ前には立ち入れなかったのですが、彼のライブの時は、このビアガーデンのスペースが解放。かなり多くのファンがステージ前に集まっていました。

ライブは(MCで曲紹介してくれたので曲のタイトルまでわかったのですが・・・)最初「Island Chicken」からスタート。軽快でさわやかなポップチューンで、会場は盛り上がります。その後は「Anyday」「Amuse」と軽快なナンバーが続きます。この頃は夕方になり、暑い会場にも風が吹き込んできて、ちょっと過ごしやすい雰囲気になってきました。

その後は「One Love」でしんみり聴かせ、ラストを締めくくる「For The Future」ではいままでの爽やかな雰囲気からちょっと変わって哀愁感あるメロがインパクトあるナンバーでした。

そんな訳で彼のライブも30分弱。会場にいたのは1時間強。ちょっと暑い日でしたが、爽やかなハワイアンな音楽を楽しめました。ライブは無料ですし、チラッと足を運ぶにはちょうどよい思った以上に楽しめたイベントでした。暑い夏の入りに、ちょっとだけ(??)ハワイの雰囲気を味わうことのできました(???)。

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2014年6月19日 (木)

テンポよく展開

Title:28 Grams
Musician:Wiz Khalifa

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アメリカの人気HIP HOPミュージシャン、Wiz Khalifaが先日リリースしたミックステープ。先日、大麻所持で逮捕され、拘置所からの自家撮り写真をTwitterでアップした、ということでも話題となりました。うーん、良くも悪くもさすがアメリカ(^^;;で、その後公表されたミックステープが本作です。

ミックステープは全部1時間半程度の長さ。ただ、それだけ長くても、28曲も収録されているため、1曲あたり2、3分、長くて4分という短さ。そのため、テンポよいHIP HOPが次々と展開されていく、という感じになっていました。

正直なところ、楽曲は比較的似たようなタイプの曲が多く、メロウで哀愁の漂うトラックが流れる中、比較的ミディアムテンポでラップするスタイル。ただ、1曲1曲が短く、次々と展開していくスタイルのため、これだけの長さでも聴いていてあまり飽きはきません。

もちろんいい曲も少なくありません。個人的に一番インパクトを感じたのは終盤の「Something Special」かなぁ。メロウなトラックが気持ち良いナンバーになっています。

ただ一方では正直捨て曲も少なくないように感じ、トラックのネタも似たようなものがチラホラ。全体的には決して悪くはないけど、以前聴いたミックステープの「Taylor Allderdice」の方がよかったな、といった印象。悪い作品ではないと思うので、興味ある方は、といった感じでしょうか。

参考サイト
[mixtape] Wiz Khalifa ’28 Grams’

ちなみにダウンロードはこちらから。

評価:★★★★

Wiz Khalifa 過去の作品
Taylor Allderdice
Rolling Papers

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2014年6月18日 (水)

今週は男性アイドル!

今週はまた、アルバムチャート初登場が極端に少ない週となりました。そのため、シングル・アルバム同時更新です。

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

まずシングルチャート。今週は男性アイドルグループが目立つチャートとなっています。まず1位2位は日韓のアイドル勢が並んだチャートに。1位はジャニーズ系NEWS「ONE -for the win-」、2位は東方神起「Sweat」が並びました。

1位NEWSは日テレ系のワールドカップ中継のテーマソング。ブラジルW杯らしいラテン調のナンバーになっています。初動売上は18万2千枚。前作「WORLD QUEST」の13万枚(1位)からアップ。ちなみに前作も日テレ系の「クラブワールドカップ」中継のテーマソングでしたね。東方神起は初動11万9千枚で前作「Hide&Seek」の10万7千枚(2位)からアップしています。また前作はアルバムからの先行シングルだったのですが、前々作「Very Merry Xmas」の11万6千枚からも若干のアップ。

男性アイドル勢は他にも6位にももクロの弟分的グループ超特急「Believe×Believe」が、7位にw-inds.「夢で逢えるのに~Sometimes I Cry~」がそれぞれランクインしています。

超特急はいかにも今風なエレクトロナンバーでテレビ東京系アニメ「遊☆戯☆王ARC-V」オープニングテーマ。初動3万2千枚は前作「kki!!!!!i!!」(4位)から横バイ。w-inds.はアメリカのソウルシンガー、エリック・ベネイのカバー曲で、ファルセットボイスでしんみりとメロウなソウルナンバーを聴かせてくれます。初動2万9千枚は前作「A Little Bit」の3万5千枚(4位)からダウンしています。

一方、女性アイドル勢では今週5位にEXILEの妹分のアイドルグループFlower「熱帯魚の涙」が、7位には東京パフォーマンスドール「BRAND NEW STORY」がそれぞれランクインです。

Flowerは前作「白雪姫」に続き和風テイストのナンバー。初動売上3万4千枚は、その前作の3万6千枚(3位)から若干のダウン。そして東京パフォーマンスドールは懐かしい名前ですね、かの篠原涼子がかつて在籍していた90年代に活躍したアイドルグループ。ただ、このアイドルブームに乗じた復活は、単なる名前を引き継いだだけにすぎず、売れるんだったら何でもありなのか、という疑問を抱いてしまいます。

さて、ようやくベスト3に戻ってきて3位初登場はアニメキャラクターによるアイドルプロジェクトμ's「Love wing bell」がランクイン。曲タイトルは時期的にもっと冬のイメージがあるのですが・・・。初動4万6千枚は前作「ユメノトビラ」の4万枚(3位)からアップ。

4位には星野源「Crazy Crazy」が入ってきています。病気からの本格復帰後初となるシングル。歌詞にクレイジーキャッツのメンバーの名前が織り込まれているユーモラスでポップなナンバー。初動3万6千枚は前作「地獄でなぜ悪い」の2万5千枚(5位)からアップ。その人気のほどをうかがわせます。

9位に椎名林檎「NIPPON」がランクイン。NHKワールドカップ中継のテーマソング。歌詞の内容が右翼的ということで一部で話題となっています。正直、そこまで問題視するレベルとは思わないのですが、過去にはワールドカップの試合が原因で戦争も起きたことがあり、ある種の過剰なナショナリズムと隣り合わせの危険性から考えると、ちょっと無自覚すぎるのかな、という印象も受けます。特に同じワールドカップ中継のテーマソングの、今週1位のNEWSの曲が、ブラジルということでラテン調の曲にして、歌詞にあえて他の出場国の名前を入れるなどワールドカップ全体の盛り上がりを視野に入れた応援歌であることと比較すると、椎名林檎のこの曲は、視野が狭いような印象を抱いてしまいます。とかく日本のみならず排外主義が世界的に問題視されている現在、ちょっと残念な印象を抱いてしまいました。初動売上1万3千枚は前作「いろはにほへと」の1万7千枚(8位)よりダウン。あまりタイアップ効果も効いていない模様・・・。

最後10位にはケツメイシ「RHYTHM OF THE SUN」が入ってきています。ラテン調のナンバーは、こちらこそワールドカップの応援歌にピッタリきそう。初動1万1千枚は前作「カリフォルニー」の1万3千枚(6位)からダウンしてしまっています。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は極端に新譜が少ない週となりました。

まずは1位は安室奈美恵のバラード集「Ballada」が2週連続の1位獲得。根強い人気を感じます。

2位にはウカスカジー「AMIGO」がランクイン。ウカスカジーはMr.Childrenの桜井和寿とEAST ENDのGAKU-MCからなるユニット。サッカーが大好きという共通項で結びついた2人で、日本サッカー協会公認のサッカー日本代表応援ソング「勝利の笑みを 君と」をはじめ、サッカーにからんだ曲が多く収録しています。ちなみにGAKU-MCといえばEAST END×YURIの「DA.YO.NE」ですが、このYURIこと市井由理もちょうど今週シングルチャートにランクインしてきた東京パフォーマンスドールのメンバーでしたね。

3位には相変わらず強い「アナと雪の女王 オリジナルサウンドトラック」が今週もベスト3をキープしています。

続いて4位以下の初登場ですが、今週の新譜はなんとあと1枚だけ。4位にランクインしてきた女性シンガーBENI「BEST All Singles & Covers Hits」だけでした。タイトル通り、彼女のシングル曲と過去にリリースしたカバーアルバムから選曲したナンバーを収録したベスト盤。初動売上2万2千枚は直近作でカバーアルバム「COVERS:3」の2万6千枚(2位)からダウン。ただ、直近のオリジナル「RED」の1万枚(7位)よりはアップしており、それなりに固定ファン層以外にもアピールできた結果になっています。

さて、これほど新譜の少ないチャートだっただけに、ベスト10圏外からの返り咲きが今週は3枚も。Michael Jackson「XCAPE」が11位から5位、May.J「Heatful Song Covers」が14位から7位、「TERRACE HOUSE TUNES」が13位から8位にアップしています。ただ売上枚数的にはいずれも先週よりダウンしており、それだけ寂しいチャートだった、という結果となっています。

今週のチャートは以上。次回はまた来週の水曜日に!

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2014年6月17日 (火)

アレンジ合戦

Title:逆輸入~港湾局~
Musician:椎名林檎

2012年の東京事変解散後、再び本格的に活動を開始した椎名林檎。昨年はシングルやコンピ盤、ライブ盤のリリースがありましたが、今年、まずリリースされたのは本作。過去に彼女が他のシンガーに提供した楽曲を自ら歌いなおしたセルフカバーアルバムです。

今回、このアルバムでユニークなのは、収録された11曲すべてについて、別々のミュージシャンがアレンジを担当しているということ。それもアルバム全体として統一性は全くもたせず、それぞれのアレンジャーが自分たちのスタイルで、椎名林檎の楽曲のアレンジを手掛けていて、アレンジャーそれぞれにつき聴き比べが出来ます。さながら椎名林檎のアルバムの中で、アレンジ合戦が行われているようでした。

で、結果、圧勝だったのが「主演の女」をアレンジした大友良英。ホーンセッションとガレージロックなバンドサウンドで昭和の空気がプンプン感じるキャバレーロック風に仕上げています。椎名林檎のパブリックイメージそのまんまといった感じなのですが、やはり彼女の歌い方とメロディーはこういうアレンジが一番ピッタリくるような気がします。「椎名林檎を聴いた!」と満足感を覚えるような曲でした。

また「カプチーノ」を手掛けた小林武史もノイジーなギターとピアノで、ちょっと怪しげな雰囲気をふくませた椎名林檎らしいアレンジに。最近はどうも大味なプロデュースが多いように感じる彼ですが、ここではきちんとアレンジャーとしての実力をみせてくれます。また、ハードロック風に仕上げた「雨傘」の根岸孝旨も、椎名林檎らしさをよく生かしたアレンジになっていたように感じます。

逆に残念だったのが、「プライベイト」を手掛けた前山田健一。軽快なテクノポップにはアレンジャーとしての自己主張を強く感じ、椎名林檎としての個性とぶつかりあってしまった感じが。アイドルみたいに歌っている本人のキャラクターが重要、というのであれば、こういうアレンジもありなんでしょうが、ボーカリストとして歌も聴かせるようなタイプのシンガーのアレンジとしては、ちょっと自己主張が強すぎるような印象を受けました。

さらにぶっとんじゃったのがAA=の上田剛士の「渦中の男」。いつも通りのデジタルハードコアサウンドはかっこよかったけど、椎名林檎の曲というよりも、「上田剛士 featuring 椎名林檎」といった感じ。完全に上田剛士の曲になってしまっていて、椎名林檎の曲として聴いた時にはちょっと物足りなさも感じました。

そんな感じで、アレンジャーによる良し悪しはあったのですが、全体的には椎名林檎の楽曲の良さをよく引き出していたアレンジが多かったように思います。また、椎名林檎の個性が出まくっていながらも、変に暴走せず、ポップにまとまっている楽曲が多く、セルフカバーアルバムということですが、逆に人に提供した曲だからこそ、変なエゴが出なかったのかもしれません。いい意味で椎名林檎らしい曲が並んでいて、椎名林檎のオリジナルアルバム感覚で楽しめるアルバムになっていたと思います。

セルフカバーアルバムということですが、そんな訳なので、椎名林檎が好きならまず聴くべきアルバム。アレンジャーそれぞれの実力もさることながら、椎名林檎の魅力もしっかりと伝わってくるアルバムでした。

評価:★★★★★

椎名林檎 過去の作品
私と放電
三文ゴシップ
蜜月抄
浮き名


ほかに聴いたアルバム

暁のファンファーレ/THE BACK HORN

THE BACK HORN10枚目となるオリジナルアルバム。「ビリーバーズ」のようなへヴィーなギターリフがガツンと来るような曲もあるものの、全体的には比較的ポップで聴きやすいものを感じました。ただ、この聴きやすさという点、インパクトはあった一方、ちょっとチープさを感じてしまう曲も。

評価:★★★★

THE BACK HORN 過去の作品
BEST
パルス
アサイラム
リヴスコール

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2014年6月16日 (月)

アジアの大衆音楽

Title:橋の下世界音楽祭 SOUL BEAT ASIA 2012 完全実況生活劇&録音

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ちょうど先日も、ライブレポートをアップしたのですが、毎年、Turtle Island主催により豊田市で行われている「橋の下世界音楽祭」。今年で3回目となるこのイベントは、アジアの大衆音楽をテーマに、日本や沖縄、さらにはアジアの民謡や民俗音楽、あるいはそれらの音楽をベースとしたロックやポップを奏でるようなバンドやミュージシャンを多数集めて、一部では話題になっています。

今回紹介するのは、そのイベントの第1回目、要するにおととしに行われた「橋の下世界音楽祭」の模様を収録したCDとDVD。実は去年からすでに発売していたのですが、昨年、音楽祭に足を運んだ時はスルーしてしまい、今年、会場で購入してきました。

この年の橋の下音楽祭は、私も見逃していて参加していなかったのですが、基本的に参加した昨年、今年と同様、海外組も含めて多くの魅力的なミュージシャンが参加しています。そして、彼らに共通している点、古くから日本、あるいはアジア各国の大衆の間に引き継がれてきた音楽をその楽曲に取り入れている点。まさに文字通りの大衆音楽と言えるでしょう。

そしてそんな大衆音楽の大きな特徴が、いわゆる頭で考えた音楽ではなく、私たちの普段の営みから自然発生的にわきあがってきた音楽ということ。そのため、聴いているだけで、身体がそのリズムに反応してしまいますし、また、会場も、まさに老若男女一体となってみんなで楽しんでいるのが伝わってきます。

ここに収録されているどのミュージシャンも実に魅力的。個人的には民謡とロックを見事融合させたようなアラゲホンジがとても魅力に感じましたし、山本大の三味線の演奏も、お祭り囃子とは異なる緊迫感あるステージが大きな魅力。海外勢、モンゴル族のロックを聴かせてくれるHANGGAIや、このイベントの主催者TURTLE ISLANDのステージも迫力満点で、音楽が本来持っているパワーを感じます。

DVDの方も、ステージを撮るだけではなく、合間合間に会場の模様などを写していて、会場の雰囲気がとてもよく伝わってきます。あまり凝った内容ではなく、ただただ会場の雰囲気を収めただけ、という内容なのですが、それが逆に会場の空気をよりリアルに伝えてくれているように感じました。

ちょっと残念なのは曲名の記載がなく、詳しいミュージシャンの説明がないこと。まあ、曲の名前なんぞ、曲を聴く時に関係ない、ということなのでしょうか。また、OKI DUB AINU BANDはCD、DVDともに未収録という点。権利関係でなにか問題があったのでしょうか。先日の橋の下でも素晴らしい演奏を聴かせてくれていただけに非常に残念です。

ちなみにこのアイテム、おそらく来年の「橋の下世界音楽祭」でも発売されるでしょうが、こちらの通販サイトでも販売されています。興味がある方は是非。しかしこのアイテム、2013年版や2014年版も発売されないかなぁ~。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

上陸/MONSTER大陸

今、注目の新人4人組バンド。昨年、フジロックにも出演した彼らですが、何が注目かというとその音楽のジャンル。彼らが奏でるのはバリバリのブルースロック。特に千賀太郎のブルースハープが、大きなインパクトとなっています。

そんな彼らの2ndアルバム。「Everything’ s going to be alright」みたいな王道を行くブルースナンバーもありつつ、ブルースロックナンバーもありつつ、全体的にはロックンロールの色あいが強いナンバー。ただ全体的にはアップテンポで踊れるナンバーが多く、どうもブルースというと「座ってじっくり聴く、渋い音楽」的なイメージが強い今の日本においては、ブルースの本来持っているエンターテイメントな側面を体現化したようなバンドになっています。これを機に、若い世代ももっとブルースの魅力にはまってくれるとうれしい感じ。タイプ的にはTHE BAWDIESあたりに通じる部分も多く、今後、もっともっと注目を集めそう。とても楽しみなバンドでした。

評価:★★★★★

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2014年6月15日 (日)

期待に応えたラスト作

Title:To From
Musician:SOUL'd OUT

このアルバムのリリース発表と同時に解散を発表したSOUL'd OUT。結成から15年、メジャーデビューから11年、数々のヒットシングルを飛ばしつつ、残念ながら最近は少々低迷気味だったのですが、その活動に幕を下ろしました。思えば2009年に活動を休止。その後、活動再開したものの結局解散というパターンは、よくありがちなケースではあるのですが。

そのラストアルバムとなった本作。2枚組の作品となっており(初回盤はDVD付の3枚組)、1枚目は最後のオリジナルアルバム、2枚目はファン投票により選曲されたベストアルバムになっています。まさに最後を飾るにふさわしいアルバム、と言えるでしょう。

特にオリジナルアルバムに関しては、彼ら自身、これが最後ということを明確に意識した作品になっていました。具体的にいえば、前半から中盤にかけては、まさにこれがSOUL'd OUTだ、と思わせる、実に彼ららしい楽曲が並んでいます。例えば「SUCK MY ART」では空耳を感じさせるようなサビがテンポよく、かつどこかユニークですし、「Sweet Grrl パイセン」で抜けるようなファルセットを入れてくるあたりも彼ららしいといった感じでしょう。

中盤も「Hoochie Coo Baby」ではジャズ、「one man cast alone」ではロックの要素など入れつつ、彼ららしいスタイルに取り込んでいるのが彼ららしいところ。良くも悪くも様々なジャンルのおいしい部分を拝借するスタイルも、J-POPらしさを感じます。

また、これらの楽曲も含めて、彼らの大きな特徴がベタベタであるという点なのですが、そのベタさ、ある種の「ダサカッコよさ」もこのアルバムによくあらわれていたように感じます。例えばラップは必要以上の巻き舌で、あくまでも英語っぽく聞こえることに主眼を置いたラップ。そのため、ユーモラスになっている空耳なラップはこのアルバムでも大きなインパクトになっていました。

そしてそれ以上に彼らがこれが最後ということを意識していたのがこのアルバムの終盤。11分にも及ぶ「scribbles」では、前半はインストのナンバーなのですが、中盤以降で語られる英語のモノローグは、彼らの今の思い、そしてファンへのメッセージ。そしてラストを飾る「Dear My Cru」はファンへのメッセージがこちらは日本語で歌詞に織り込まれ、SOUL'd OUTの最後を飾るにはふさわしい楽曲になっていました。

もう1枚収録のベスト盤も、ファン投票による選曲ということもあって、SOUL'd OUTの代表曲が並んだ、彼らの魅力がよくわかる作品。特にテンポのよいダンサナブルな楽曲の連続に、聴いていて思わず身体が動いてしまいそう。

HIP HOPに歌謡曲的な要素を加え、それをベタに表現するという、ダサカッコいいスタイルは、間違いなく彼らの大きな個性であり、また、ほかに類を見ないスタイル。それだけに彼らの解散は非常に残念に感じます。ただ一方で、このスタイルは出しつくした感も否定はできないので、ちょうどよいタイミングだったのかもしれませんが。解散を意識したこのアルバムは、いままで彼らのアルバムを少しでも聴いたことある方なら、ぜひとも最後に聴いておきたいアルバムだと思います。ベスト盤も付いていますし、昔、SOUL'd OUTを聴いていた、という方は是非!

評価:★★★★★

SOUL'd OUT 過去の作品
ATITUDE
Flip Side Collection
so_mania
Decade


ほかに聴いたアルバム

フリーソウル・キリンジ/キリンジ

今回のキリンジのアルバムは、「Free Soul」シリーズの一環としてのコンピレーションアルバム。「Free Soul」は90年代初頭に渋谷で発足したムーブメントで、簡単に言ってしまえば、レア・グルーヴにスポットをあてた活動で、その流れからリリースされたコンピレーションも大きな話題となりました。

今回のキリンジのアルバムは、まさにそんな「レア・グルーヴ」的な観点から、知る人ぞ知る的な選曲がされている一方、おなじみの代表曲も多く収録。そういう意味ではキリンジファンにとっても、キリンジを知るための1枚としても最適な選曲になっていました。あらためて、キリンジが優れたグループであったことを実感させられるアルバム。ファンならずともそのメロウなグルーヴに酔いしれることの出来る作品です。

評価:★★★★★

キリンジ 過去の作品
KIRINJI 19982008 10th Anniversary Celebration
7-seven-
BUOYANCY
SONGBOOK
SUPERVIEW
Ten

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2014年6月14日 (土)

緊迫感ある演奏

Title:ALIVE
Musician:上原ひろみ THE TRIO PROJECT

「VOICE」「MOVE」に続く、アンソニー・ジャクソン(ベース)とサイモン・フィリップス(ドラムス)と組んだトリオ・プロジェクトの最新アルバム。個人的に、このプロジェクト、「VOICE」ではまって「MOVE」もそれに続く傑作だったのですが、「ALIVE」もまた、この2作に続く傑作に仕上がっていました。

このトリオ・プロジェクトの大きな特徴としてはジャズと同じくくらいロック的な要素が強いという点。1曲目にいきなり表題曲の「ALIVE」からスタートするのですが、上原ひろみの爽やかなギターとバンドサウンドがからむスリリングな展開になっています。途中、ドラムスの複雑なリズムがからまり、非常に爽やかな雰囲気を保ちつつも、緊迫感ある演奏を楽しめます。

特にロック色を強く感じたのが「WARRIOR」。こちらもピアノとドラムスのからみが実にスリリングで、イメージ的にはジャズというよりもむしろプログレッシブ・ロック的な枠組みでも語れちゃいそうなナンバー。ジャズリスナー以上にロックリスナーが楽しめそうな楽曲になっています。

いままでのトリオ・プロジェクトのアルバムと同様、メンバー3人が同じ方向を向いて仲良く演奏する、というよりも、お互いに対峙してそれぞれの楽器で争っているようなそんな印象すら受ける演奏で、とてもヒリヒリした緊迫感あるサウンドが楽しめます。「ジャズ」というと特に日本では、「ゆっくり聴く大人の音楽」みたいな一般的イメージがありますが、このアルバムとはとてもゆっくり聴いてはいられない、そんな「大人の音楽」とはちょっと異なる雰囲気がとても魅力的です。

ただ一方でいままで2作と比べると、そういうパブリックイメージ的な「ジャズ」の要素が一番強かったように感じます。例えば「DREAMER」はメロディアスなピアノを聴かせてくれる、ジャジーな雰囲気のナンバーですし、「FIREFLY」もピアノソロなのですが、ゆっくりと聴かせるナンバーになっています。まあ、ジャズのアルバムの感想で「ジャジー」ってのも変な話なのですが(^^;;

そんなわけで、前2作に続く傑作。ジャズリスナー以上にロックリスナーにお勧めしたいアルバムだったと思います。そのスリリングな演奏からは終始、耳が離せません。これはライブも一度見てみたいなぁ。

評価:★★★★★

上原ひろみ 過去の作品
BEYOUND THE STANDARD(HIROMI'S SONICBLOOM)
Duet(Chick&Hiromi)
VOICE(上原ひろみ featuring Anthony Jackson and Simon Phillips)
MOVE(上原ひろみ featuring Anthony Jackson and Simon Phillips)
Get Together~LIVE IN TOKYO~(矢野顕子×上原ひろみ)


ほかに聴いたアルバム

EACH TIME 30th Anniversary Edition/大滝詠一

昨年12月、突然の訃報に多くの音楽ファンがショックを受けた、稀代のポップスメイカー、大滝詠一の、1984年にリリースしたオリジナルアルバムを、本人がリマスターした30周年記念盤。珠玉のポップソングが揃っている、というのはいまさら言うまでもないこと。同じく名盤の「A LONG VACATION」と比べると、和的な要素が強くなっているような印象も?DISC2では、トラックのみを収録したインスト盤を収録。大滝詠一の魅力がよりわかる内容なのですが、基本的にはこちらはファンズアイテムかな。

評価:★★★★★

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (6/14)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

6/14更新
<開催決定>
森の音楽祭、OTONOTANI2014
<出演者追加>
ランティス祭り2014、関ヶ原LIVE WAR 2014 Rock onna Rock、WINDBLOW'14
<Area Map発表>
OUR FAVORITE THINGS
<終了>
頂 ITADAKI 2014、名古屋ブラジルフェスタ、SAKAE SP-RING 2014

続きを読む "名古屋圏フェス・イベント情報2014 (6/14)"

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2014年6月13日 (金)

突然のリリース

Title:Ghost Stories
Musician:Coldplay

かなり突然リリースされた感のあるCOLDPLAYの新作。昨年、突然のリリースが話題となったBeyonceといい、ネット時代になると名前だけである程度売れるようなミュージシャンは雑誌などをつかって時間をかけてプロモーションというやり方を徐々にとらなくなってくるのでしょうか。

そんなCOLDPLAYの新作は、基本的にいままでのCOLDPLAYらしい美しいメロディーラインを主軸としながらも、一方では前作までのCOLDPLAYとはちょっと違う方向性も感じる作品になっています。

それはいままでのCOLDPLAYはバンドサウンドによってスタジアムバンドらしい壮大なスケール感を楽曲に出してきたのに対して、本作はエレクトロサウンドをメインに、比較的シンプルな音づくりを基調としてきたという点。「True Love」のようにそれなりに彼ららしい大きなスケールを感じさせる曲もあるのですが、むしろどちらかというとインディーバンドの延長にすら感じるシンプルな雰囲気を出しているアルバムでした。

特にそんな傾向が顕著に感じられたのが「Oceans」でしょうか。アコギと静かな打ち込みをからめたナンバー。ファルセットを使ったメロディーラインも実に美しい楽曲に仕上がっています。ただ一方で、このタイプの楽曲って、例えばBon IverだったりJames Blakeだったり、最近話題になることの多い美メロ系のミュージシャンと近いイメージを受けました。

とすると、ちょっとCOLDPLAYの新作には中途半端さも感じます。いや、メロディーラインの美しさという意味でいえば、決して負けていないと思いますよ?例えば「O」などはピアノのラインも実に美しい名曲に仕上がっていますし、アルバム全体としては決して悪いアルバムだとは思いません。ちゃんとCOLDPLAYとしての良さもちゃんと出ているアルバムだったとは思います。

ただ、美メロ系のほかのミュージシャンとCOLDPLAYをわける大きな要素のひとつはスタジアムバンドらしいスケール感だと思うんですよね。ある意味、美メロに圧倒される、という感覚。今回のアルバムではそういう感覚をこのアルバムから感じることはできませんでした。

じゃあ、それに代わる何かがあるか、と言われると、それもちょっと微妙。そういう意味では、ちょっと小さく縮こまってしまったアルバムになったかなぁ、という印象を受けます。

もっともスケール感といっても前作「MYLO XYLOTO」はそれが行き過ぎてトゥーマッチな感じになってしまったし、正直、ここらへんのバランスは難しいところなんでしょうけど・・・ある意味、そこらへんのバランスが見事だった傑作「Viva La Vida」のイメージが私自身も強すぎるのかなぁ・・・。

評価:★★★★

COLDPLAY過去の作品
Viva La Vida or Death And All His Friends(美しき生命)
Prospekt's March
LeftRightLeftRightLeft
MYLO XYLOTO

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2014年6月12日 (木)

なんと!レキシがベスト10入り!

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

とりあえずタイトルの件は後ほど。

まずは1位。安室奈美恵のバラード集「Ballada」が1位獲得です。初動25万4千枚は前作「FEEL」の24万7千枚(1位)を上回りました。通常、売上が落ちがちなバラード集で初動売上をあげてくるというのは、それだけ固定ファン以外のリスナー層がこのアルバムを購入した、ということでしょう。ちなみに今回のバラード集、最近の曲のみならず、彼女の代表曲「CAN YOU CELEBRATE?」や「SWEET 19 BLUES」のような小室時代の懐かしいナンバーも収録しています。

2位は顔出し非公開の2人組アイドルグループClariS「PARTY TIME」がランクイン。メジャー3枚目。このアルバムでメンバーの一人、アリスが「卒業」するそうです。その影響もあってか、初動売上は4万3千枚で前作「SECOND STORY」の3万8千枚(6位)からアップ。

そして3位には、相変わらず強い、「アナと雪の女王オリジナルサウンドトラック」がこの位置。ベスト3をキープしています。

続いて4位以下の初登場ですが、まず4位。BUCK-TICK「或いはアナーキー」がこの位置に来ました。アルバムでは2作ぶりのベスト10入り。ただし、初動売上1万8千枚で、前作「夢見る宇宙」の1万9千枚(14位)から若干ダウンしています。

5位には松田聖子「Dream&Fantasy」が入ってきました。ウェディングドレスにブーケを抱えたジャケット写真は正直「うわぁ」といった感じですが、まあ、それも含めて松田聖子らしい感じ。初動売上1万3千枚は、前作「A Girl in the Wonder Land」(5位)から横バイ。

そしてそして、7位にはなんとレキシ「レシキ」がランクイン!レキシはここのサイトでも毎回取り上げていますのでご存じかと思いますが、元SUPER BUTTER DOG池田貴史のソロプロジェクト。タイトル通り、日本史研究が趣味の彼が、日本史をテーマとしてつくった楽曲がおさめられています。正直、趣味性の高いコンセプトなので、特に音楽雑誌とかでも大きく取り上げられていないのですが、ライブを中心に注目があつまり、ついにベスト10入りとなりました。初動売上1万2千枚は前作「レキミ」の7千枚(20位)から大幅アップ。8月にはついに武道館でのワンマンライブも決定!ますます目が離せなさそう。

初登場最後は8位。Base Ball Bear「二十九歳」が入ってきています。初動売上1万枚は、直近作であるミニアルバム「THE CUT」の8千枚(18位)からアップ。ただし、フルアルバムとして前作「新呼吸」の初動1万2千枚からはダウンしています。

最後に、ベスト10返り咲き組が1枚。10位にPHARRELL WILLIAMS「GIRL」が先週の13位からアップし、2週ぶりのベスト10返り咲きとなっています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週に!

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2014年6月11日 (水)

とりあえず今週もアイドルだらけ

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週のシングルチャートで1位を獲得したのはKAT-TUN「In Fact」。フジテレビ系ドラマ「ファースト・クラス」主題歌。マイナーコードのエレクトロチックなダンスナンバーはいかにも今風な感じ。前作から1年1か月ぶりとアイドルとしてはちょっと長いスパンの末のリリース。初動売上は14万5千枚。前作「FACE to Face」の13万1千枚(1位)から若干のアップ。ただ、前々作までキープしていた初動15万枚ペースには回復できませんでした。

2位はEXILEのメンバー、EXILE SHOKICHIのソロデビュー作「BACK TO THE FUTURE」。楽曲はいかにも流行りっぽいEDMナンバー。現在のEXILEメンバーではソロ3人目。初動売上は6万1千枚。他のソロデビュー組と比べると、EXILE ATSUSHIの単独でのシングルデビュー作「MELROSE ~愛さない約束~」が初動9万2千枚(2位)、EXILE TAKAHIROの「一千一秒」が8千3千枚(2位)なのでそちらよりはダウン。ちなみにすでに脱退した清木場俊介のソロデビュー「いつか・・・」5万2千枚(3位)よりは上回りました。

3位はももいろクローバーZの妹分ユニット、私立恵比寿中学「バタフライ・エフェクト」がランクイン。フジテレビ系アニメ「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」オープニングテーマ。今回は比較的シンプルなJ-POPナンバー。初動売上5万3千枚(4位)は前作「未確認中学生X」の4万6千枚よりアップ。

ちなみに今回は女性アイドルグループは他に、4位Berryz工房「愛はいつも君の中に」、9位にGEM「Do You Believe?」がそれぞれランクインしています。

Berryz工房はダークでちょっと大人なイメージのナンバー。初動売上4万4千枚は前作「大人なのよ!」の3万枚(4位)よりアップ。イベント参加のため、5種類同時購入が必要というドーピング仕様。GEMはavexが送り出したアイドルグループ。メジャー2作目にして初のベスト10入り。初動1万1千枚は前作「We're GEM!」の1万枚(12位)から微増です。

一方、韓流のアイドルグループも。8位に防弾少年団というグループの「NO MORE DREAM-Japanese Ver.-」が入ってきています。HIP HOPをメインとしたアイドルグループで、スタイル的にはハードコアテイストのラップを歌っています。これが日本デビュー作で見事ベスト10入り。なにげにK-POPは相変わらず一定の固定ファンがついているようで。ただ、「防弾少年団」という名前、日本のアイドルグループには、なかなかつけられないだろうなぁ。

さて、アイドルグループ以外だと、6位にコブクロ「陽だまりの道」がランクイン。フジテレビ系ドラマ「ブラック・プレジデント」主題歌。コブクロらしい暖かい雰囲気の聴かせるポップナンバー。初動売上は3万7千枚。前作「今、咲き誇る花たちよ」の1万9千枚(7位)よりアップしてますが、こちらはアルバムのリカットシングルだった影響。前々作「One Song From Two Hearts」の6万3千枚(3位)からは大きくダウンしてしまいました。

最後はゲームソング。ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ!」から派生したラジオ番組「アイドルマスター ミリオンラジオ!」の主題歌春日未来(山崎はるか),最上静香(田所あずさ),箱崎星梨花(麻倉もも) 「U・N・M・E・Iライブ」が10位にランクインしています。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは明日に!

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2014年6月10日 (火)

青春のナンバガ

Title:School Girl Distortional Addict 15th Anniversary Edition
Musician:NUMBER GIRL

NUMBER GIRLというバンド、今の若い方でもその名前くらいはどこかで聞いたことあるのではないでしょうか。いまはZAZEN BOYSとして活動している向井秀徳がかつて所属していたバンド。1999年にシングル「透明少女」でデビュー。その後活動期間はわずか3年程度、アルバムもメジャーからはわずか3枚のみもリリースでしたが、そのバンドとしての圧倒的な演奏力と強烈な個性が多くのロックリスナーの耳を惹きつけました。特にその後の音楽シーンへの影響力はすさまじく、アジカンやBase Ball Bearなど、多くのバンドがその影響とリスペクトを公言していますし、さらに海を越えて、台湾では「透明雑誌」なるバンド名からしてまんまナンバガなバンドまで登場しています。

今回リリースされたのは、その彼らのメジャーデビューアルバムの15周年記念盤。Marcury Revのメンバーであり、数多くのロックミュージシャンの作品のプロデュースを手掛けたデイヴ・フリッドマンによるリマスターが行われたアルバムと、さらに収録曲全曲のライブ音源を収録した2枚組。この手の「○周年記念盤」は、ここ最近、「名盤」と呼ばれる様々な作品においてリリースされていますが、ナンバガのデビューアルバムも名実ともに、邦楽の「名盤」の仲間入りをした、と言えるでしょう。

個人的にもNUMBER GIRLというバンドはとても思い入れの深いバンド。「透明少女」でデビューした頃、ネット界隈でも大きな評判となり、私も当サイトに来てくださっている方のお勧めで聴き始めたバンド。すっかりはまってしまい、デビュー当初はかなり足しげくライブにも足を運びました。ちなみにこのアルバムの次にリリースされ、こちらも名盤の誉れ高いライブ盤「シブヤROCKTRANSFORMED状態」が収録された渋谷クワトロでのライブを最前列で見ていたというのは、私の音楽に関する数少ない自慢のひとつです(笑)。

それだけにこのアルバムも何回も聴いて、とても思い入れの深いアルバムです。そして、久しぶりにこのアルバムを聴いて、やはり15年前の事をいろいろと思い出してしまいました。ただ、その反面、このアルバム、今聴いても全く色あせていないことにも気がつかされました。特にアルバムを聴き始めてすぐ飛び込んでくる迫力あるバンドサウンドは、久しぶりに聴いても、思わず鳥肌がたつほどの緊迫感あるものでした。

特に今回のリマスターで、より音が太く、迫力が増したように感じます。そのバンドサウンドが、今回のアルバムではより強調されたように感じました。

いまのZAZEN BOYSで聴くことができる向井秀徳の個性は、この頃から既に健在。ただその一方で、向井秀徳の事実上、ワンマンバンドとしての色合いが濃いZAZEN BOYSに比べて、NUMBER GIRLは明らかにほかのバンドメンバーが向井秀徳と同等の個性を持ってそのサウンドを生み出しています。おそらく、田渕ひさ子のギター、中尾憲太郎のベース、そしてアヒト・イナザワのドラムスがあってこそ、NUMBER GIRLだ、というのはファン誰もが共通する認識ではないでしょうか。ZAZEN BOYSでの向井秀徳の活動を経て、今あらためて聴くナンバガだからこそ、その認識をさらに強くしました。

また、同時に収録されているライブ音源がこれまた見事。この頃の活動にはどこか初々しさも感じます。特にライブ活動が中心だったナンバガにとって、むしろライブ盤こそがよりNUMBER GIRLというバンドを知るには重要なアイテム。そういう意味でも今回の記念盤にライブ音源がついた意味は大きいと思います。

初期の彼らのライブ音源らしく、曲の間に客いじりのMCが入るのもユニーク。その頃のライブの空気を伝えていますし、この頃、よくライブに足を運んでいた私にとっても、ちょっと懐かしさも感じました。

今後、これ以降の彼らの作品もリマスターされライブ盤もセットにして再発されるということ。これは楽しみ。今回の記念盤であらためてNUMBER GIRLというバンドの魅力を実感しました。リアルタイムでナンバガを知らない方は要チェック。アジカンやベボバのファンも一度聴いてみてください。間違いなく日本のロック史上に残る名盤だと思います。

評価:★★★★★

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2014年6月 9日 (月)

同時メジャーデビュー

以前、ここでも紹介した、今注目のHIP HOPバンド、ゲスの極み乙女。そのボーカルであり、作詞作曲を手掛けているのが川谷絵音なのですが、その彼が、ゲスの極み乙女。と同時並行で組んでいるバンドがあります。それがIndigo la End。この2組のバンドが、アルバムを同時にリリースし、同時にメジャーデビューしたということが話題となっています。

Title:みんなノーマル
Musician:ゲスの極み乙女。

Title:あの街レコード
Musician:Indigo la End

当たり前といえば当たり前なのですが、どちらも川谷絵音が手掛けているバンドだけあって、楽曲は似たような部分が多々あります。音の作り方というと、ゲスな極み乙女。はピアノを軸に、Indigo la Endはギターロックという違いはありますが、どちらも比較的、音を絞ったシンプルな音。澄んだ雰囲気のサウンドも魅力的ですし、どちらもちょっとファンクの要素を入れており、テンポよいリズムも魅力となっています。

またどちらもメロディーはどこか歌謡曲的な哀愁感漂うもの。Indigo la Endはもちろんですが、ゲスの極み乙女。も、ラップが基本でありながら耳馴染みやすいメロディーが楽曲に流れています。

ただ両者での違いも感じます。もちろんギターロックとラップという違いが一番大きいのですが、それと同時に感じる違いは歌詞。Indigo la Endでは切ないラブソングがメインとなっているのですが、ゲスの極み乙女。についてはどこか世の中を斜めから見たような歌詞がメイン。もっとも、Indigoでもそういう要素は感じますし、逆にゲスでも切ない歌詞も見受けられるのですが。

そしてもうひとつ大きな違いとして感じてしまうのはインパクトの差。正直言って、Indigo la End、それなりに聴かせるバンドです。ただ、普通のギターロックバンド、という枠組みを出ていません。一方で、ゲスの極み乙女。はラップというスタイルが大きなインパクトに。また男性2女性2というメンバーも一種のインパクトになっていますし、どこか醒めた雰囲気を感じるのも、今時のバンドらしく、ひとつの特徴となっています。

個人的には歌詞とかIndigo la Endの方が好きなんですけどね。でも一方で、売上や話題的にはゲスの極み乙女。が上回る、というのはとても納得。また、川谷絵音がこの2つのバンドの活動を今後どうやって進めていくのかも注目したいところ。どちらも、今要チェックなバンドなのは間違いないでしょう。

評価:
みんなノーマル ★★★★★
あの街レコード ★★★★

ゲスの極み乙女。 過去の作品
踊れないなら、ゲスになってしまえよ


ほかに聴いたアルバム

YOU/ART-SCHOOL

ART-SCHOOLの新作「革命家は夢を観る」ではラッパー環ROYがラップを披露。アジカンの後藤正文をプロデューサーに迎えるなど、新たな挑戦を感じます。ただ一方でアルバム全体としてはシンプルなUK直系のオルタナ系ギターロック。ちょっと切ない歌詞やメロも魅力的。ART-SCHOOLらしさがよく出ている、いい意味でシンプルなアルバムになっているように感じました。ただ一方で、インパクトあるキラーチューンはちょっと少なかったような印象も。

評価:★★★★

ART-SCHOOL 過去の作品
Ghosts&Angels
ILLMATIC BABY

14 SOULS
Anesthesia
BABY ACID BABY
The Alchemist

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2014年6月 8日 (日)

没後2作目の「新作」

Title:XCAPE
Musician:Michael Jackson

その突然の訃報から早くも5年近くが経とうとしているマイケル・ジャクソン。逝去後、未発表音源集のアルバム「MICHAEL」がリリースされましたが、またもや未発表音源集「XCAPE」がリリースされました。

今回のアルバムは、生前に残されたマイケルのボーナストラックに、ティンバランドやスターゲイトといったプロデューサー勢が現代風にアレンジしたアルバム。ちなみにデラックス・エディションでは原曲も同時に収録されており、聴き比べが出来る内容になっています。私は通常版を購入したので、今回の感想はあくまでもアレンジ後の作品についての感想ということで。

以前の「MICHAEL」の感想でも書いたのですが、この手の未発表曲集というのは一種のジレンマ的なものを感じます。要するに、本人がボツとした楽曲を後世の判断で勝手にリリースしてもいいものか、という。一方ではファンとしては未完成でも彼のつくった楽曲を、そのパーツでも聴きたい、と思うのは自然なことでしょう。

今回のアルバム、ファンキーなマイケルのシャウトとメロウで優しい歌のバランスがとても良く取れていて、いい意味でマイケルらしい作風になっていました。なによりも聴いていてワクワク楽しくなってくるようなポピュラリティーを持った作品ばかりで、そこらへんはさすが、といった感じでしょうか。

ただ正直傑作か、といわれるといまひとつインパクトという面では物足りなさも。シングルカットされる、とか、アルバムの代表的なナンバーになる、といった感じの曲ではなく、隠れた名曲的な立ち位置。アルバムの中で人気投票をすると、4番目とか5番目に来るのようなそんな曲ばかりに感じました。

アレンジに関しては原曲と聴きくらべていないのでなんともいえないのですが、いかにも現代風というよりも、マイケルらしさを尊重したようなアレンジになっています。必要以上に流行にのることなく、ただそれなりに今の耳で聴いて古臭さがないようなアレンジという感じでしょうか。そういう意味ではこちらもほどよくバランスが取れているように感じました。

全体としては良くできているアルバムだな、と思う反面、やはり傑作というにはかなりの物足りなさも感じたアルバム。そういう意味ではこういう形で世に出しちゃうのはどうなのかな、と思います。ただ、楽曲の出来は悪くないので、機会があれば本人もアルバムの1曲としてリリースするつもりだったのかもしれませんが。どちらかというとファンズアイテム的な要素も強いので、没後、彼に興味を持った方というよりも、昔からのファンなら手に取りたい作品といった感じでしょうか。

評価:★★★★

MICHAEL JACKSON 過去の作品
Thriller(25th Anniversary Edition)
MICHAEL JACKSON'S THIS IS IT
KING OF POP
MICHAEL

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2014年6月 7日 (土)

これがはじまり

Title:Definitely Maybe (Remastered) (Deluxe)
(邦題 「オアシス」20周年記念デラックスエディション)
Musician:oasis

いまさら説明するまでもないかもしれませんが・・・90年代を代表するイギリスのロックバンド、oasisのデビューアルバム。そのリリース20周年を記念してリマスターアルバムがリリースされました。デラックスエディションでは同時期にリリースしたシングルのカップリングやライブ盤、デモ音源を収録したボーナスディスクもついた3枚組でのリリースとなりました。

個人的にoasisはもっとも好きなミュージシャンの一組。でも、このアルバムにそんなに思い入れがあるか、といわれると正直微妙で、彼らのアルバムで一番思い入れがあるのはやはり一番最初に聴いた「(WHAT'S THE STORY)MORNING GLORY?」。その後「BE HERE NOW」やカップリング集の「THE MASTER PLAN」を聴いた後にこのアルバムを聴いただけに、思い入れという面ではそれほど強いものではありません。

私がはじめて「モーニング・グローリー」を聴いた時は、まだ聴いている音楽はJ-POPがメイン。エアロスミスやボンジョビといった「いかにも」な洋楽ミュージシャンをチラホラと聴いてはいましたが、今のように邦楽と同じくらいいろいろなミュージシャンを聴いている、という状況ではありませんでした。

「モーニング・グローリー」はそんな私が本格的に洋楽を聴くようになったきっかけの作品。このアルバムのなにが惹かれたかというとまずカッコよさを感じたのはそのロックサウンド。いままであくまでもメロディーと歌詞のみに焦点をあてた聴き方をしていた私にとって、はじめてバンドサウンドのカッコよさを感じたアルバムでした。

でも、私がoasisにはまったのはそのバンドサウンドもさることながら、J-POPリスナーでも十分インパクトを感じるだけのメロディーだったんだろうなぁ、と今となっては思います。誰でも口ずさめるインパクトあるサビは、わかりやすく、J-POPに慣れ親しんだ耳にも洋楽の良さを認識させるには十分すぎる内容でした。

さてそんな訳で「モーニング・グローリー」から遡ってこのデビューアルバム。今聴いてみるとメロディーにしてもサウンドにしても決して凝っているわけではありません。むしろかなりシンプル。ただシンプル故に、そのメロディーがダイレクトに耳に飛び込んできますし、バンドサウンドはロックンロールのカッコよさを感じさせます。それはこのデビューアルバムも次の「モーニング・グローリー」にも共通しています。

今回のデラックス・エディションでは同時期のカップリング曲なども収録されているのですが、これらの曲がビックリするほど名曲揃い。ブックレットに収録されているインタビューにはノエルの発言として「(この時期の)シングルのBサイド曲は、みんなサードアルバムにすべきだった」という発言をしていますが、これほどの名曲を続々と思い浮かべられるほど、ノエルの腕が冴えまくっていたということなんでしょう。

ノエル曰く「隠れた名曲」の「Sad Song」なんかはまさにその時期の彼らの勢いを感じさせます。美メロといっていいこの楽曲は、メロディーメイカーとしてのノエル・ギャラガーの才能をいかんなく発揮した作品。これがアナログ盤のボーナストラックという扱いとは・・・どんなに勢いがあったんだ(^^;;

デモ音楽は、先日も紹介した「Origianl 1993 Demos」収録の音源かな?完成版と比べるとシンプルも荒々しい印象。ただ、完成版よりも生々しい部分があるため、デモ音源はデモ音源で魅力的。そういう意味でもシングル単位で所有されている方でも、デラックス・エディション、お勧めです。

しかし、これだけ魅力的な曲を書くロックバンド、これからなかなかあらわれないだろうなぁ。次の「モーニング・グローリー」と比べてもあまりにも完成度の高いデビューアルバム。リアルタイムで聴いていないのですが、リアルタイムで聴いたらどんな感想を抱いただろうか・・・ある意味、スタートがこのアルバムというのはoasis、おそるべし、といった感じでしょうか。

評価:★★★★★

oasis 過去の作品
DIG OUT YOUR SOUL
Time Flies 1994-2009
Original 1993 Demos


ほかに聴いたアルバム

2014-05-18:Warsaw,Brooklyn,New York/Panda Bear

アニマル・コレクティヴのメンバーで自らもソロアルバムをリリースしているPanda Bearが、先月18日にブルックリンで行ったライブ音源がフリーダウンロードで聴けるようなので、さっそくダウンロードして聴いてみました。

参考サイト
パンダ・ベア、新曲披露の最新ライヴ全編が無料ダウンロード可能に

近日リリース予定のアルバムからの新曲も多く演奏されたようなのですが・・・・・・うーん、はっきりいって音がかなり悪い・・・(^^;;あきらかに観客席からの録音で音量が低いうえに音がこもっていて、正直、楽曲の状況すらあまりわかりません。サイケなサウンドだけど、意外とメロウでポップな楽曲という感じでしか・・・・・・。正直、かなり熱心なファン以外には到底お勧めできない感じ。まあ、無料なので文句を言う筋はないのかもしれませんが、それにしても・・・。

ちなみに興味がある方は、↓のサイトからダウンロード可能なようです。お勧めはしませんが。
http://www.two-sails.blogspot.jp/2014/05/panda-bear-warsaw-5182014.html

評価:

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (6/7)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

6/7更新
<出演者追加>
関ヶ原LIVE WAR 2014 Rock onna Rock、NAGOYA GROOVIN' SUMMER 2014、愛知REGGAE BREEZE2014、FREEDOM NAGOYA 2014、TREASURE05X、イナズマロックフェス2014、中津川THE SOLAR BUDOKAN 2014
<Time Table発表>
FUKUNE MUSIC FES. 2014、NAGOYA GROOVIN' SUMMER 2014
<Area Map発表>
FUKUNE MUSIC FES. 2014、NAGOYA GROOVIN' SUMMER 2014
<終了>
やまのて音楽祭2014、Nagoya HAWAII Festival 2014、TAICOCLUB'14、FRESH AIR 2014

続きを読む "名古屋圏フェス・イベント情報2014 (6/7)"

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2014年6月 6日 (金)

橋の下世界音楽祭2014 その2

その1から

Hashinoshita2014_3_2

↑メインステージの本丸ステージ

照屋まさおのゆんたく民謡ショー@草原ステージ

続いては草原ステージで照屋まさおという沖縄民謡の歌い手によるステージ。民謡ショーという名前の通り、トークと歌を交えてのユニークなショーといった感じのステージでした。

・・・なんですが、はじまって横になって聴き始めたはいいのですが、すっかり気持ちよくなって寝てしまいました(^^;;そんな訳で、序盤のトークと、沖縄民謡を1曲だけ聴いた段階から記憶にありません(笑)。ちょっと残念でしたが、夕方近くの草原ステージ、とても気持ち良かったなぁ(笑)。

HANGGAI@本丸ステージ

で、気が付いたら本丸ステージでHANGGAIのステージがはじまる直前。HANGGAIは北京在住のモンゴル族のバンド。かなりガタイのよい男性7人によるバンドで、多分街中であったら、絶対目を合わさないで避けてしまいそうな迫力のあるメンバーでした(笑)。

メンバー全員、モンゴルの民俗衣装を身にまといつつ、モンゴルの楽器を演奏しながら、エスニックなテイストあふれるロックを聴かせてくれます。いかにもモンゴルの大草原をイメージできそうなスケール感の大きなサウンド。かなりのド迫力で、野外のステージにもピッタリ来るようなへヴィーロックを聴かせてくれます。

ダイナミックでモンゴル的なエスニックさを感じつつも、その一方でメロディーは意外と日本人にもなじみやすいポピュラリティーがありました。そういう意味でもイメージ的にはちょっとスタジアムロック、(あまりポジティブな言い方ではないですが)産業ロックあたりのバンドと通じるような部分もあるかも。ちょっと大味かな、と感じる部分もありつつも、その大味がまた、大陸っぽさに一役かっているような雰囲気のあるバンドでした。

途中のMCはほとんどおそらく中国語でもなくモンゴル語で、意味不明(笑)。でも、なにか知らないけど盛り上がっていました(笑)。途中の「カンパイ!」という叫び声だけはわかりましたが。その迫力あるサウンドに思いっきり盛り上がったステージでした。

桑名六道a.k.a.ジャジャ岩城@草原ステージ

続いては再び草原ステージに。今度は桑名六道というミュージシャンのステージでした。彼がエレアコ1本抱えてのステージ。フォーキーで、ちょっとブルージーな作品をかなり力強い歌声で聴かせてくれたステージでした。

途中、いきなりギターとマイクの電源が切れてしまうトラブルなんかもあったのも、この日の電源が太陽電池の充電池のみのこのイベントならでは。今度もまた草原に寝転がりながら、心地よく力強い彼の歌声に耳を傾けました。

OKI DUB AINU BAND@本丸ステージ

そしてまた、本日のお目当ての一組、OKI DUB AINU BANDのステージへ。OKIのライブは、おととしのスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドで見たことがあり、とても素晴らしいステージでしたので、この日も楽しみにしていました。

前回見たときはOKIひとりでのステージでしたが、この日は「OKI DUB AINU BAND」名義で、バンドメンバーを率いてのステージ。1曲目は、メンバーの一人でアイヌ人でもある居壁太がアイヌの踊りを舞いながらのステージ。ただ一方でサウンドはおなじみアイヌの楽器トンコリを奏でながらも、エレクトリックなサウンドに強いリズムがメインとなるステージでした。

以前見たOKIのステージは、彼がひとりでトンコリを奏でながら歌を聴かせるステージでしたが、この日はパワフルなバンドサウンドを前面に出して観客を踊らせるステージ。ご存じ「サハリン・ロック」などを挟みつつ、アイヌ音楽を見事ロックに転換させたようなステージに、知らず知らずのうちに惹かれていくステージでした。

ライブはバンド名の通り、ダブの要素を入れたジャムっぽい演奏でステージ前のテンションは最高潮に。途中、謎の白人があわれて、マイクで何か叫びだす(その後スタッフにむりやり連れられて行った・・・)トラブルなんかがあったのですが、そんなもの物ともせず、ステージは進んでいきました。

とにかくアイヌ音楽とダブ、そしてロックを融合させた独特のサウンドに終始踊らされっぱなしのとても楽しいステージ。期待以上の素晴らしいステージでした。

Hashinoshita2014_4

そして、OKIのステージが終わり、続いては阿波踊り・・・と思ったら、会場の後ろの方から賑やかな演奏が。足を運ぶと、すでに次の阿波踊り太閤連が、踊りはじめていました。(⇒暗くて良く見えなくてすいません・・・)

阿波踊り太閤連

最初は後ろの方から景気良い阿波踊りのリズムにのせて、太閤連のみなさんが本丸ステージの方へむかっていきました。

やがてステージ上で阿波踊りがはじまります。軽快なリズムにあわせて、文字通りの老若男女が阿波踊りを踊っていました。ステージの下でもすでに大盛り上がり。いまにもみんな踊りだしそうな雰囲気でした。

で、この後はステージ下でみんなで阿波踊り・・・となるのですが、私はここで時間切れ。用事もあったので、残念ながら会場を後にしました。うーん、阿波踊り踊りたかったなぁ・・・・・・。

そんな訳で今年で2回目の参加となった橋の下世界音楽祭。今年もまた、音楽が本来持っているパワーを全身に感じることが出来ました。しかし毎年、大衆音楽の魅力を感じることが出来るミュージシャンが参加して、本当に楽しいイベントで、心の底から楽しめます。特に投げ銭制といいタダだからでしょうか、親子連れがかなり目立ったイベントで、参加者も若い世代から年配の方もちらほら。非常に幅広い客層も魅力的でした。

このイベントを毎年続けているTURTLE ISLANDのメンバーの方には本当に頭が下がります(といっても去年も今年も彼らのステージは見ていないのですが(^^;;)。昨年に比べて、量質ともに間違いなく進化したこのフェス。来年もどんなミュージシャンに出会えるのか、今からとても楽しみになってくる、そんな素晴らしいライブでした。

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2014年6月 5日 (木)

1998年組

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週はデビュー同期組が1位と3位にランクインです。

今週1位を獲得したのはaikoのニューアルバム「泡のような愛だった」が獲得。約2年ぶりのニューアルバム。アルバムの1位獲得はこれで3作連続となります。ただし、初動売上は8万2千枚と前作「時のシルエット」の10万1千枚(1位)からダウン。ここ数作、16万7千枚→13万5千枚→10万1千枚→8万2千枚と下がり調子なのが気にかかります。残念ながら本作でも下げ止まりませんでした。

2位はあいかわらず強い「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック」を挟み、3位には椎名林檎「逆輸入~港湾局~」がランクインです。彼女が過去に他のミュージシャンへ提供した曲をセルフカバーしたアルバム。タイトルのつけ方が彼女らしいところ。初動売上は3万1千枚。前作の「浮き名」「蜜月抄」の2万1千枚(5位)、1万4千枚(6位)からアップしています。

ちなみにご存じの方も多いと思いますが、aikoと椎名林檎は同じ1998年にデビューしたミュージシャン。この年には他にも宇多田ヒカルやゆず、くるりといったミュージシャンがデビューしており、いわばJ-POPが最後の輝きを見せた年と言えるかもしれません。

なお、4位に「Ken's Bar III」がランクインしてきた平井堅も、彼女たちからちょっと遅れての2000年に「楽園」でブレイク。本当に、この90年代後半から2000年代初頭には今も人気の多くのミュージシャンがデビュー、ブレイクしており、いまから考えると、いい時代だったな、と思わせます。

話を戻して・・・ご存じ「Ken's Bar III」は、彼が定期的に開催しているカバー曲中心のライブのタイトルであり、こちらはそんなライブで披露されているカバー曲をおさめたアルバム。今回はサザンの「いとしのエリー」、カバーの定番「KILLING ME SOFTLY WITH HIS SONG」、ちょっとかわったところでは、ブラック・ビスケッツの「タイミング」などをカバーしています。初動売上は3万枚。平井堅の前作「JAPANESE SINGER」の6万枚(3位)からダウン。また、「Ken's Bar」としての前作「Ken's Bar II」の6万4千枚(2位)からも大きくダウンしてしまいました。

5位にはちょっと変わったバンドが。味噌汁's「ME SO SHE LOOSE」がランクイン。まあ、ぶっちゃけた話、RADWIMPSの変名バンドです。初動売上は2万6千枚。RADWIMPSの前作「×と○と罪と」が初動7万6千枚(2位)だったので、さすがにこちらからは大きくダウンしています。

6位初登場は韓国の5人組バンドFTISLAND「NEW PAGE」が入ってきました。初動2万2千枚は、前作「RATED-FT」の3万2千枚(2位)よりダウンしています。

アルバム初登場最後は7位。The Birthday「COME TOGETHER」。約2年ぶりとなるニューアルバム。初動売上1万4千枚は、前作「VISION」の1万6千枚(9位)から若干のダウンという結果となっています。

アルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に!

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2014年6月 4日 (水)

アイドルvs韓流vsアニソン

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

タイトル通り。韓流もアイドルなのでチャートはアイドル系とアニソンのみというシングルチャートになっています。

そんな中で1位獲得は、やはり強い、嵐「誰も知らない」。テレビ朝日系ドラマ「死神くん」主題歌。4月に前作「GUTS!」がリリースされたばかりですが、わずか1ヵ月のスパンでの新曲となりました。ただ初動売上は46万1千枚と、その「GUTS!」の50万1千枚(1位)よりダウン。さすがに新曲のスパンが短すぎたか?

で、先週1位からワンランクダウンの2位AKB48「ラブラドール・レトリバー」からはじまり、女性アイドルグループが4位BiS「FiNAL DANCE」、6位アイドリング!!!「キュピ」、7位Happiness「JUICY LOVE」、10位フェアリーズ「Super Hero」と並んでいます。

7月の横浜アリーナライブで解散となるBiSはこれがラストシングルとなる楽曲。初動3万3千枚は前作「STUPiG」の1万7千枚(7位)から大きくアップ。解散というアナウンス効果が大きかったのと、MUSIC CARD9枚同時発売という例の戦略が影響した模様。アイドリング!!!は初動売上2万7千枚は前作「シャウト!!!」の2万6千枚(6位)から微増。24種類のトレーディングカードが初回盤と通常盤にそれぞれ1枚ずつ、ランダムに封入している仕様。HappinessはEXILEの事務所所属のアイドルグループ。初動2万6千枚は前作「Sunshine Dream ~一度きりの夏~」の3万3千枚(7位)よりダウン。MUSIC CARD8種などで相変わらずのドーピングぶり。最後フェアリーズは初動1万6千枚で前作「Run With U」の1万8千枚(8位)から若干のダウン。CD7種まとめ買いセットというドーピングは前作と同様。

もうなんか楽曲の内容よりも「いかにファンに複数枚を買わせるか」だけが焦点になっているような感じですが、それはK-POP勢も同様。まずは5位BEAST「ADRENALINE」は、MUSICCARD付チケットを発売。初動3万2千枚は前作「Sad Movie」の1万5千枚(10位)から大幅アップ。ここ最近、4万2千枚→2万枚→1万5千枚と減少傾向が続いていただけに、「次作ではなんらかのプロモーションをかけてくるかも」と予想していたのですが、予想通りすぎる展開でしたね。そして9位にBOYFRIEND「スタートアップ!」がランクイン。こちらもMUSICCARD7種発売。ただ初動1万9千枚は前作「My Avator」の2万3千枚(6位)からダウンです。

そんな嵐以外はドーピングしまくりのアイドル勢の中に割って入ったのがアニソン組。3位にμ's「ユメノトビラ」。アニメ「ラブライブ!」挿入歌。初動4万枚は前作「どんなときもずっと」の4万5千枚(2位)からダウン。7位には黒崎蘭丸「「うたの☆プリンスさまっ♪アイドルソング 黒崎蘭丸(Not Bad)」がランクイン。ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪All Star After Secret」挿入歌。初動2万4千枚。「うたの☆プリンスさまっ♪」がらみでは寿嶺二「うたの☆プリンスさまっ♪アイドルソング 寿嶺二(愛しき人へ)」以来で、その2万3千枚(3位)から若干のアップです。

アニソン組はどちらもCD発売形態は1種(ただし、μ'sは9種類のトレーディングカードのうちランダムに1種類封入している複数枚買い戦略があるみたいですが)。楽曲自体はあえてベタな路線を狙ったようなふた昔前のJ-POPで面白味はないのですが、ドーピングしまくりでなんとか上位に食い込んでくるアイドル勢よりファンの数はこちらの方が多いのかも、と思ってしまったりして。

そんな感じのシングルチャートは以上。アルバムチャートは明日!

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2014年6月 3日 (火)

橋の下のお祭り!

橋の下世界音楽祭~SOULBEAT ASIA 2014

会場:豊田大橋下千石公園特設ステージ 日時:5月17日(土)

Hashinoshita2014_1

昨年、はじめて足を運んだ、TURTLE ISLAND主催のライブイベント「橋の下世界音楽祭」。今年も出かけてきました。アジア圏の大衆音楽を奏でるミュージシャンを集めたイベントで、日本はもちろん、沖縄や韓国などの民謡を奏でるミュージシャンから、ロックバンドでもワールドミュージック色の強いミュージシャンが多く、昨年も参加したのですが、大衆音楽のパワーをヒシヒシと感じるイベントになっていました。

今回は土曜日のみ参加。1時頃に会場についてブラブラ。去年同様、様々な屋台が並んでいますが、昨年はつかわれていなかった橋のすぐ横の広場にまで屋台が広がっていて、会場全体が広くなっており、昨年以上の盛況を感じます。

ナナシノ楽隊@草原ステージ

まずは草原ステージで、TURTLE ISLANDのメンバーによる別働隊的ユニットのライブ。タイムテーブルには「ナナシノ楽隊」と載っていましたが、どうも単純にバンド名をつけていないだけみたいです(^^;;草原ステージは、橋の横の広場に設置された、草原に座りながらライブを楽しめる心地よいステージでした。

メンバーは三線やアフリカの楽器、ンゴニを抱えての登場。のんびりとした哀愁あふれる民謡を歌い上げます。「カゴメカゴメ」といったおなじみのナンバーや沖縄民謡、あるいはアフリカの民謡を歌ったりして、草原に座りながら心地よいメロディーをのんびりと聴いていました。30分弱の短い時間だったのですが、草原を吹き抜ける風が気持ちよく音楽にもマッチしており、とても心地よい時間を過ごせました。

柳家三亀司の江戸曲独楽いろは@下町ステージ

で、続いては下町ステージへ。柳家三亀司という芸人さん。普段は大須演芸場で活動していた方らしく、江戸曲独楽の芸を披露してくれました。要するにコマ回しの曲芸。漫談でのユーモアな話術をまじえつつ、客をいじりつつ(笑)、でもさすがにコマ回しはあざやかな芸を披露。扇子の上で回してみせたり、自分の片手から違う手までコマを回しながら移動させてみたり、見事な芸を披露してくれました。

こういう普通のフェスではお目にかかれないようなステージもこの「音楽祭」の大きな魅力ですね。短いステージでしたが、とても楽しいステージでした。

そして、次のMARJINALのライブの間に、大きな蛇の出しモノがあらわれ、「パレード」がはじまります。

Hashinoshita2014_2

このイベント、基本的にチケットはないのですが、「投げ銭制」で自ら思う金額を差し出す方式。そのおひねりのお願いもかねておこなわれた「パレード」。この日も何度か行われていたのですが、とてもにぎやかに楽しく、まさにこの「音楽祭」の「お祭り」そのままの出し物となっていました。

MARJINAL@本丸ステージ

続いては、このイベントのメインステージ、本丸ステージでMARJINALのライブ。MARJINALはインドネシアはジャカルタのパンクバンド。ボーカルはモヒカンでタトゥーも入っている、見るからに「パンク」といった風貌でした。

ただライブは最初、軽快なパーカッションのトライバルなリズムからスタート。軽快なリズムにワクワクしつつ、バンドサウンドが入るとまさに正統派のハードコアパンク。かなりへヴィーでガツンとくるバンドサウンドを聴かせてくれます。

彼らが奏でるパンクロック自体もかなりかっこよく、分厚いサウンドを楽しめたのですが、所々で入るパーカッションのリズムがトライバルでちょうどよい味付けになっていました。後半には日本語の曲を披露するサービス(?)も。また、メンバーがアコギやアコーディオンをかかえ、フォーキーな曲も披露するなど、幅広い音楽性も見せてくれました。音はもちろん名前もはじめて聴くバンドでしたが、実にカッコいいバンド。インドネシアでもカッコいいロックシーンがあるんだ、と感じさせるステージでした。

T字路s@下町ステージ

続いては下町ステージにT字路sというバンド。DIESEL ANNの伊東妙子とCOOL WISE MANの篠田智仁によるユニット。正直、ほとんど期待していなかったのですが・・・これがビックリするほど素晴らしいユニットでした。

彼女たちはブルースデゥオ。なによりビックリしたのは、そのボーカル伊東妙子の声。ぱっと見はとてもかわいらしい彼女なのですが、一度歌うと、そのへヴィーなしゃがれ声にビックリ。ブルースにピッタリの渋い歌声を聴かせてくれます。

基本的にベッシー・スミスからの影響が顕著で、楽曲もジャズの雰囲気も入ったブルース。そのベッシー・スミスの「Send Me to the 'Lectric Chair」を日本語詞でカバー。この曲、愛しい彼氏の浮気から彼氏を殺してしまった女性が、判事に「電気椅子につれてって」と歌う、英語でもかなり刺激的なナンバーで、それを日本語でカバーしてしまい、かなり強烈なナンバーに仕上がっていました。

比較的小柄な体に大きなヴィンテージギターをかかえて歌いながら演奏する姿はベッシー・スミスというよりはメンフィス・ミニーを彷彿とさせてくれましたが、メンバー2人ともそのヴィンテージな楽器でブルージーなサウンドを聴かせてくれるのが実に魅力的。最後はニューオリンズ風の軽快なナンバーでステージ前を盛り上げライブを締めくくりました。実に素晴らしいステージ。一気に気になる存在となってしまいました。また、彼女たちのライブ、是非とも足を運びたいです。

朝崎郁恵withマブリ@本丸ステージ

続いて本丸ステージで、奄美大島の島唄の歌い手、朝崎郁恵のステージ。ベテランシンガーの彼女ですが、奄美の衣装を着た彼女はとても優しいおばあちゃん(・・・というとちょっと失礼かな?)といった雰囲気。ただ、その歌声はとても伸びやかで優しい歌声を聴かせてくれました。

演奏は本人に、三線、太鼓という3人組でのステージ。労働歌のテンポのよい楽曲を聴かせてくれたり、しんみりとその歌声を聴かせてくれたり、ロックなステージとはまた異なった魅力的なステージをみせてくれました。最後は「六調」という、奄美の島唄でも最後に唄われることが定番となるアップテンポな踊れるナンバーでステージ下が盛り上がりつつ終了しました。

正直、ちょっとステージ前の客数が若干寂しかったのが気になりました。最後の方は徐々に人が集まってきたのですが。とても素晴らしいステージだっただけにちょっともったいない感じも。それだけ素敵な歌声を聴かせてくれ、楽しめたステージでした。

その2

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2014年6月 2日 (月)

飛ばしていっている・・・だけではなく

Title:飛ばしていくよ
Musician:矢野顕子

矢野顕子のニューアルバム。ちょっと意外だったのが、純然たるスタジオアルバムとしては2008年の「akiko」以来5年半ぶりのアルバムということ。その間にもアルバムはリリースしていましたが、「音楽堂」はピアノによる弾き語りのアルバム、昨年リリースした「矢野顕子、忌野清志郎を歌う」はタイトル通りカバーアルバム。コンスタントに活動を続けている、というイメージがあっただけにちょっと意外でした。

今回のアルバムに関して大きな特徴だったのがエレクトロサウンドの導入という点でしょう。「在広東少年」のセルフカバーでは砂原良徳がトラックメイカーとして参加。へヴィーなロック風な「Never Give Up on You」ではBoom Boom Satellitesが参加しています。また、エレクトロアレンジということで一番奇抜だったのが小田和正の「YES-YES-YES」のカバー。元曲のイメージをガラリと変えるエレクトロなサウンドで、最初は何の曲かわかりませんでした(^^;;ちなみにこの曲は矢野顕子本人がトラックメイキングを手掛けているようです。

ただ、このエレクトロサウンドに関しては、正直言ってこのアルバムの中であまり大きなプラスとして働いていないように感じました。様々なトラックメイカーを参加させた結果、1曲1曲は悪くないかもしれませんが、アルバム全体として方向性がバラバラになってしまって、いまひとつ、アレンジの方向性をぼやけさせる結果になったように思います。特に矢野顕子のエレクトロといえばyanokamiとしての活動が記憶に新しいところ。やはりレイハラカミの特徴的なトラックが頭にある、という影響もあるのでしょうか?

しかし、それでもこのアルバム、素晴らしい傑作に仕上がっています。それはやはり矢野顕子本人の書く曲の良さと彼女のボーカルのすばらしさがあるからでしょう。もちろん、トラックに関しても、プラスに働いていない一方で決してマイナスにも働いていなかったと思うのですが・・・。

今回のアルバムで印象的だったのは矢野顕子らしいほっこりとした雰囲気の楽曲でした。まずはなにより「リラックマとわたし」。リラックマという誰でも知っているキャラクターを用いて、リラックマの雰囲気を曲に持たせつつも、ちゃんと矢野顕子の曲に仕上がっているのはやはり彼女の実力でしょう。リラックマらしいほっこりとした曲調に心暖まる作品になっています。

「ISETAN-TAN-TAN」もいいよね。デパートの名前がそのまま入ったコマーシャルチックな曲でもちゃんと矢野顕子らしい曲になっているところがさすが。ほっこりといえば「ごはんとおかず」も印象的。旦那をごはんに自分をおかずに例えて夫婦生活を歌った曲。後半は倦怠期らしい描写も飛び出しつつも、どこか温かさを感じさせる描写がとても楽しい楽曲になっていました。

タイトルナンバーも「飛ばしていくよ」はまさにこのアルバムを象徴するようなエレクトロでアップテンポなナンバーなのですが、「飛ばしていくよ」といいながらもいろんなところで休憩を挟みつつ、楽しくゆっくりと進んでいくようなアルバムになっていました(笑)。エレクトロサウンドが特徴的ながらも矢野顕子らしさが良く出ていたアルバムだと思います。時にはワクワクしながら、そして時にはほっこりとしながら聴きたいそんなアルバムです。

評価:★★★★★

矢野顕子 過去の作品
akiko
音楽堂
荒野の呼び声-東京録音-
Get Together~LIVE IN TOKYO~(矢野顕子×上原ひろみ)
矢野顕子、忌野清志郎を歌う


ほかに聴いたアルバム

TETSUYA KOMURO EDM TOKYO/小室哲哉

globeの「Judgement」、安室奈美恵の「You're my sunshine」をEDM風にアレンジした曲も含まれる小室哲哉の最新アルバム。玉置浩二とのコラボ曲「EDM TOKYO 2014」も収録されています。最近流行りのEDMを前面に押し出しているアルバムなのですが、EDMって確かに雑誌などでは大きく取り上げられてりもするのですが、音楽好きにとっては、「いまさら・・・」的な感じもあり、このアルバムのEDMも正直2周遅れくらいのちょっと厳しい内容。EDMのアルバムとして聴いた場合はあきらかに小室哲哉が今の音にアップデートできていない、グダグダな内容でした。

ただ一方で小室哲哉らしいメロディーセンスは随所に感じられます。特に、アレンジを重視してメロディーが後手にまわっていた数年前の作品と比べると、彼らしいいい意味で「ベタ」なメロが前に出てきており、そういう意味では聴きやすいアルバムだったと思います。「新しさ」を求めるとかなり厳しいアルバムだと思うのですが、素直に小室哲哉らしいポップアルバムを、と考えると、個人的にはそれなりに楽しめたアルバムでした。

評価:★★★★

小室哲哉 過去の作品
Digitalian is eating breakfast 2
Far Eastern Wind-Complete
DEBF3

A Gift for You/福原美穂

福原美穂初となるベストアルバム。もともとそのボーカルとしての実力が大きな話題となりデビューした彼女ですが、このベスト盤からはその実力を否応なく感じることが出来ます。時には力強く、時には優しく歌い上げる彼女のボーカルはとても印象的。楽曲は、基本的にソウルやファンクがメインですが、ポップとしていい意味で聴きやすくインパクトも十分。もっともっと売れてもよかったのになぁ、ということを感じさせます。

ただその一方で、確かに福原美穂というひとりのシンガーとして考えた時に、彼女だけが持っているような特徴みたいなものは少々薄め。個性という点ではちょっと弱かったかな、とも感じ、その点がいまひとつブレイクしきれなかった理由なのかも、とも感じました。今後彼女は充電期間に入るそうで、またソニーからも一度離れるとか。充電後、さらに大きくなるであろう彼女の活躍に期待したいところです。

評価:★★★★★

福原美穂 過去の作品
RAINBOW
Music Is My Life
Regrets of Love
The Soul Extreme EP
The Soul Extreme EP II
The Best of Soul Extreme

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2014年6月 1日 (日)

国境を超えない音楽

Title:ヤバ歌謡 SUPER NONSTOP MIX~MIXED BY DJフクタケ
Musician:DJフクタケ

今回紹介するアルバムは、昭和歌謡曲のいわゆるレアグルーヴを収録したDJ MIXアルバム。DJフクタケは、90年代にいち早く「テクノ歌謡」というジャンルを提唱したことでも知られ、都内のクラブで和モノを中心にプレイするDJとしても知られているそうです。

このアルバムでは、いきなり中原めいこの「君たち キウイ・パパイア・マンゴー だね。」というご存じのヒット曲からスタートするのですが、アイドル歌謡曲から和製ディスコ、歌謡曲にノベルティーソングなどなど、B級と呼ばれそうな知る人ぞ知るような昭和の隠れた名曲がつながっています。

いやぁ、これがまたおもしれ~~!!以前、昭和歌謡曲のレアグルーヴを収録したコンピ盤として「GROOVIN'昭和」シリーズを紹介したことがあるのですが(参考1 )、基本的に方向性としては似たようなものを感じます。洋楽では味わうことのない、非常に濃ゆい魅力あふれたポップソングにおなか一杯となる1枚です。

先日紹介したオザケンのライブ盤の中に、「笑いというのは対象とするコミュニティーが狭ければ狭いほどおもしろい」という指摘がありましたが、このアルバムに収録されている曲にも似たようなものを感じます。日本人だからこそわかるおもしろさ、和製レアグルーヴの大きな魅力のひとつはそこにあるのではないでしょうか。

ノベルティー的なおもしろさはやはり文化を共有していないと理解することは難しい点がありますし、また洋楽の要素を和風に作り替えたような曲で、元とする洋楽と歌謡曲の微妙なバランスがおもしろいのは歌謡曲に知らず知らず慣れ親しんだ日本人だからこそ。洋楽と比べてどうこう、というよりも洋楽とは全く違う評価軸でのおもしろさを感じます。

もちろんそれは「だから日本は素晴らしい」ということは全く言うつもりはなく、他の国でもこれと同様の音楽はそれぞれのコミュニティーが持っているのでしょう。例えばアメリカのビルボードチャートをながめるだけで、日本では全くヒットしていないのにアメリカでは大ヒットしているカントリーや、クリスチャン・ロックの曲をしばしばみかけますが、これもまさにアメリカのコミュニティーに根付いたポップソングなのでしょう。

よく「音楽は国境を超える」みたいな物言いをします。それは半分は事実なのでしょうが、一方では全く国境を超えない音楽も間違いなくあるわけで。このアルバムに収録されている音楽は、まさしく「国境を超えない音楽」と言えるかもしれません。

もともとDJフクタケがテクノ歌謡を提唱したDJということもあって選曲はエレクトロやテクノポップの曲がメイン。個人的には70年代の歌謡曲あたりをもっと選曲してほしかったな、という印象も受けたのですが、「今のDJとしての視点から選んだ」というコメントをしていますので、あくまでもフロアでみんなが楽しめる曲を選んだ、ということなのでしょう。

このアルバムに選曲されている曲で特に印象に残ったのが突っ走りすぎたようなテクノポップのスターボー「ハートブレイク太陽族」や、海援隊のイメージがぶっ飛ぶようなディスコナンバー「JODAN JODAN」、また聴いていて大爆笑必死なエロナンバー野坂昭如「通せば天国」などなど。「コンピューターおばあちゃん」は個人的にかなり懐かしさを感じてしまう選曲。あとなぜか選ばれているKANちゃんの「君から目がはなせない」はファンとしてはかなり違和感のある選曲(^^;;「一般的なイメージとは違う曲」ということなのですが、ファンからすれば、まさしくKANちゃんらしい曲だよなぁ・・・。

そんな訳で聴いていてとにかく楽しくなってくるDJ盤。難しいこと抜きにして、まずは聴いて楽しんでみてください!すっごい濃ゆい時間が過ごせます。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Yes,We Love butchers~Tribute to bloodthirsty butchers~Night Walking

bloodthirsty butchersへのトリビュートアルバム第3弾。ズシリと来るようなへヴィーでノイジーなバンドサウンドが心地よい作品が並んでいます。前作同様、こうやってカバーで聴くと、メロディーの意外なポピュラリティーに気が付かされたりするのがおもしろかったり。個人的にはフィードバックノイズが心地よいきのこ帝国の「discordman」なんかがよかったりするのですが、他にも少年ナイフの「ファウスト」など、完全にナイフの色に染めてしまっているあたりがおもしろかったりもしました。

評価:★★★★★

Yes,We Love butchers~Tribute to bloodthirsty butchers~ 他の作品
Mumps
Abandoned Puppy

SELF-PORTRAIT/やけのはら

HIP HOPミュージシャンやけのはらによるリミックス作品を集めた企画盤。基本的に今風のビートを強調したエレクトロなアレンジが多く、どの作品もそれなりの内容になっている反面、やけのはらならではの強烈な個性という点ではちょっと薄かった印象が。熱心なファンならどうぞ、といった感じかなぁ。

評価:★★★

やけのはら 過去の作品
SUNNY NEW LIFE

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