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2014年5月20日 (火)

8年目の彼ら

Title:13 PEBBLES~Single Collection~
Musician:ザ・クロマニヨンズ

今年デビュー8年目となるザ・クロマニヨンズ。ご存じヒロト&マーシーがブルーハーツ解散後に結成したザ・ハイロウズに続いて結成したバンド。彼らが8年間に残してきたシングルをまとめた、初となるベスト盤がリリースされました。

ここ最近、昨年に初となるライブアルバム、そして5月にはカップリング集もリリース。ブルーハーツもハイロウズも結成から解散まで10年、となるとザ・クロマニヨンズもひょっとしたら・・・・・・と思ってネットで検索をかけると、やはり同じことを思っていた人はたくさんいる模様(^^;;8月にはニューシングル、9月にはニューアルバムも予定されていますが、その疑念は消えません。

さて、そんな彼らのベスト盤ですが、やはりザ・クロマニヨンズの魅力といったら、そのシンプルな8ビートのロックサウンド。このシンプルさはブルハ、ハイロウズとバンドを経ることに強くなっていっているのはみなさんご存じのとおり。バンドを続ければ続けるほど、無駄な要素が必要なくなり、シンプル・イズ・ベストという境地に到達するのでしょうか。

曲名にしても「タリホー」「ギリギリガガンガン」など意味よりも楽曲のノリ、インパクトを重視したような曲が多くなっているのも特徴的。それだけ、シンプルな、本来ロックンロールが持っているノリの部分を追及している、ということなのでしょう。

ただその一方で

「ナンバーワン野郎! ナンバーワン野郎!
いなせな まっしぐら ナンバーワン野郎!」

(「ナンバーワン野郎」より 作詞 真島昌利)

「合言葉は雷雨決行
嵐に船を出す

引き返す訳にゃいかないぜ
夢がオレたちを見張ってる」

(「雷雨決行」より 作詞 甲本ヒロト)

のように、聴いていてリスナーとして煽られるような、ワクワクするような歌詞も結構多く、こういうシンプルで、ロックンロールの原点のような歌詞は、どこかロックンロールをはじめて聴いたころに戻るような感覚になります。

そういう意味では歌詞もメロもサウンドも、ロックンロールの原点ともいえる彼ら。だからこそバンド名も、人間としての原点「クロマニヨン人」からとられたのでしょうか?

ただもっともそれも結成から10年近くたてば、彼らにとってはひょっとしたら「やりきった感」も出てくるのかも??別にベスト盤やライブ盤リリースが相次いだからといって解散が決まっているわけではないのですが、これからの彼らの活動が気にかかるところ。もっとも万が一クロマニヨンズ解散となっても、おそらくすぐに2人で新しいバンドを組むのでしょうが。

評価:★★★★★

ザ・クロマニヨンズ 過去の作品
CAVE PARTY
ファイヤーエイジ
MONDO ROCCIA
Oi! Um bobo
ACE ROCKER
YETI vs CROMAGNON
ザ・クロマニヨンズ ツアー2013 イエティ対クロマニヨン


ほかに聴いたアルバム

憂歌兄弟/憂歌兄弟

日本を代表するブルースバンド憂歌団の、木村充揮と内田勘太郎による別働隊的ユニット。もともと憂歌団のスタートはこの2人の出会いからだったそうで、そういう意味では憂歌団の「原点」ともいえるコンビだそうです。楽曲は戦前ブルースからそのまんまな曲がある一方、歌謡曲やフォークの色合いが濃い曲もあり、ここらへんが日本のブルースユニットとしての「味」なのでしょうか。ただ、全体的に感じる個人的にはちょっと違和感が。かくいう私も十分おじさんなはずなのですが(苦笑)。

評価:★★★★

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