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2014年5月 9日 (金)

話題の映画サントラ盤

Title:アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック

日本を含む世界中で大ヒットを記録し話題となったディズニー映画「アナと雪の女王」。映画のみならず劇中の音楽も大きな評判となり、このサントラ盤もアメリカをはじめ日本でも大ヒットを記録しています。そんな話題の映画のサントラならば、これはぜひ聴いておかなければ、というわけでチェックしてみた次第。ちなみに映画は未見です(^^;;

そのサントラ盤を聴いてみたまずは率直な感想として・・・・・・そんなにずば抜けていいかなぁ・・・・・という印象がまずありました。いや、これは決してこのサントラが思ったより悪かったという訳ではありません。というよりも「予想通りよかった」といった方が正解かも。ただ、個人的にディズニー映画というと音楽が素晴らしい、というイメージがあるだけに、そのディズニー映画の音楽の水準としては、当然このくらいのレベルだろう、という意味で、ずば抜けていい、という印象は抱きませんでした。

もっともこの私のディズニー映画の音楽の水準、というのは例えば「ピーターパン」の「星に願いを」だとか「ファンタジア」だとか、もっと近いところだと「アラジン」の「A Whole New World」だとか(といっても20年以上前の作品ですが・・・)、そういう誰もが知っている「傑作」をベースに見ているため、ディズニーといっても日本であまり話題にならない作品を含めてみているわけではないので・・・そういう意味では、「アナと雪の女王」も、そんなディズニー映画音楽のスタンダードに名前を連ねるようになった、という感じでしょうか。

そんな話題の映画の楽曲は、いわゆるいかにもディズニー映画の音楽!といった雰囲気。主題歌で話題となっている「Let It Go」はいかにも今風といった感じのスケール感あるポップナンバーになっていますが、そのほかの楽曲に関しては古き良きディズニー映画音楽のスタイルを継承しているように感じました。

それはいわゆる聴いていてとても楽しくてどこかコミカル。ポップなメロディーがとにかく壺で、聴いていてワクワク楽しくなってくるような作品。いかにもディズニーランドに流れていそうな作品で、リスナーをその場で夢の世界に入り込めるようなそんな素敵な楽曲が数多く収録されていました。

今回の映画はアニメでもミュージカル風なつくりということ。音楽が話題になったのは音楽自体の良さはさることながら、それ以上に映画の中での使われ方もあったのでしょう。そういう意味では映画未見の私にとってはあれだけサントラが大ヒットしている理由は残念ながら若干つかみかねる部分はありました。

特に後半11曲目からは映画のサウンドトラックスコアになり、オーケストラ主体のインストになるのですが、こちらはやはり映画を見ていないと若干退屈。最後のMay.Jの「Let It Go」のカバーも力作でさすがに上手いけど、ちょっと力が入りすぎているような感じがして、ほどよく力を抜いているイディナ・メンゼルの原曲バージョンの方がやはりよかったかな。

サントラだけでもそれなりには楽しめるとは思うのですが、半分がインストということもあってやはり映画を見てナンボといった感じの作品。映画未見の方はまずは映画を見てから、といった感じかな。

評価:★★★★

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アルバムレビュー(洋楽)2014年」カテゴリの記事

コメント

こんばんわ。アナと雪の女王大ヒットしてますね。
映画も見に行きましたが、映画のストーリー自体はゆういちさんがサントラで抱いた印象とあまり変わらないかも。
ずば抜けていいわけでもなく「予想通り良かった」って感じです。
ストーリー自体に目新しさも感動も特にないです。ただミュージカル調でテンポも良く、その中で展開する曲はやっぱり惹きつけられますね。

あと販売戦略がうまいのかなと。見せ場である「Let it go」をあれだけCMや予告編で流せば、曲自体も覚えやすいし歌いやすいですから耳にも残りますし、映画も気になってきます。あの曲は単独でも一つのポップナンバーで成り立ちますが、映画ではあの曲はストーリーの一部。映画館ではそこまでの段階がきちっとあった上で聴くことになるので、曲だけで聴くのと印象も変わるんですよね。
映画自体がミュージカル調だからか、映画館で見た人にとってはなんか歌いたくなる曲なんですよ(笑)。
そういう意味で、映像作品を見て楽しむだけじゃないこの作品は、
これまでのディズニーで一番大衆性のある映画なんじゃないのかなと思います。

長文失礼いたしました。

投稿: 亮 | 2014年5月11日 (日) 01時21分

>亮さん
私は映画は見ていませんが・・・そうですか、ディズニー映画としては「普通」という印象ですか。まあ、もちろんそれでも一般的な映画に比べれば、ずっとハイクオリティーな内容なのでしょうが。
確かに戦略的に上手いのと、曲と映画のマッチが上手いんでしょうね。
あとここ最近、ひとつのものが売れると、誰もがそちらに流れて一気にメガヒットになるような傾向があるように思うので、そういう今の風潮も影響しているのかもしれません。

投稿: ゆういち | 2014年5月15日 (木) 22時20分

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