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2014年5月25日 (日)

KICK THE CAN CREW復活?

Title:アカリタイトル1
Musician:LITTLE

KICK THE CAN CREWのLITTLEによる6年ぶりとなるソロアルバム。KICK THE CAN CREWメンバーのソロアルバムのうち、J-POPからの影響が強い、といえばMCUのソロアルバムですが、LITTLEの久しぶりのニューアルバム、非常にJ-POP、要するにラップ以外の邦楽のポップソングからの影響を強く感じるアルバムになっていました。

例えば「FUNKYウーロンハイ」ではタイトルから想像できるようにSUPER BUTTER DOGの「FUNKYウーロン茶」をサンプリングしたナンバーですし、「おれたちのイマジン」ではMCUのソロでもゲスト参加した浜崎貴司とのコラボによるポップ色が強いナンバー。「いったいぜんたい」はギターリフが心地よい、ロック色の強いナンバーになっています。

J-POPからの影響という意味では正直悪い意味でベタな部分もあって、「ゲリラ雷雨」などは今風のEDMナンバーになっているのですが、ちょっとベタであまりおもしろさは感じませんでした・・・。

ただ一方では最後を締めくくる「D.R.E.A.M」ではHIP HOPらしいマイクリレーで締めくくり、HIP HOPのアルバムとして締める部分はちゃんと締めているのもおもしろいところ。ここらへん、HIP HOPらしい部分と、いい意味でも悪い意味でもベタさがあるJ-POPとのバランスがおもしろく、とても聴きやすいアルバムになっていたと思います。

評価:★★★★★

LITTLE 過去の作品
“Yes”rhyme-dentity

そんなLITTLEがなんと・・・・・・!!

Title:ULTRAP
Musician:UL

同じくKICK THE CAN CREWのMCUと新ユニット結成!そしてプロデュースはなんとKREVA!!それじゃあ、事実上、KICK THE CAN CREWじゃん!と思っていたら、ROCK IN JAPANにKICK THE CAN CREW名義で出演決定!そういう意味でこのアルバムはKICK THE CAN CREW活動再開の布石、ということでしょうか?

そんな訳で、事実上のKICK THE CAN CREWの新作、のような感覚で聴いたアルバムだったのですが・・・率直な感想を言ってしまうと、若干期待はずれだったかなぁ、という感じがします。

基本的にエレクトロサウンドのトラックに、ポップなラップが載るスタイル。確かにラップながらもある種のメロディアスなメロディーが楽曲に流れていて聴きやすいですし、KICK THE CAN CREW好きならば、間違いなく楽しめそうな内容だとは思います。

ただその反面、エレクトロなトラックといい、ラップ自体といいあまりLITTLEとMCUという特徴をあまり感じなかったように思います。それぞれのソロアルバムでは、それなりにソロラッパーとして特色を出したアルバムをリリースしていた彼らでしたが、2人が揃ったこのアルバムでは、そのスタイルが悪い意味で中和してしまったような印象すら受けました。

決して悪いアルバムではないと思いますし、KICK好きならそれなりに楽しめると思うのですが・・・LITTLEとMCUのユニットでプロデューサーがKREVAという期待感からするとちょっと物足りなさを感じる・・・そんなアルバムでした。

評価:★★★


ほかに聴いたアルバム

Stage Bright~A Cappella & Acoustic Live~/スターダストレビュー

昨年12月に行われた「スターダスト☆レビュー 東日本大震災復興支援 ア・カペラ&アコースティックチャリティライブ」の模様を収録したライブアルバム。アカペラ&アコースティック、といってもそこはスタレビ。決して「しんみり聴かせる」だけではなく、明るく楽しいポップソングで会場を盛り上げます。アカペラも絶品ですが、スウィングジャズの要素を入れたポップソングの数々がとても楽しく、さすがライブに定評のある彼らだけに、その魅力がアルバムを通しても伝わってくるような作品です。

ちなみに通常版では、彼らの持ち味であるユーモラスなMCのみを収録した「MCD」も付属・・・・・・なのですが、こちらは正直期待していたほどでは(^^;;ライブの中で聴くならおもしろいんでしょうが、これ単独だけだと、ちょっと辛いかも。どちらかというと、通常版のライブアルバムの曲の合間に聴きたかったかも。

評価:★★★★★

スターダストレビュー 過去の作品
31
ALWAYS
BLUE STARDUST
RED STARDUST

太陽のめぐみ
B.O.N.D

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コメント

KICK完全復活はやはり難しいと思います
KREVAが以前KICKを復活させるときはLITTLEが相当やばいときとどこかでいっていたみたいなので・・・
ただ実は今年ってKICKが活動停止してからちょうど10年なんです
ですのでひょっとしたらいよいよ再始動するかもしれません

投稿: softman | 2014年5月26日 (月) 01時39分

>softmanさん
KICKはMEET THE WORLD BEATにも出演決定らしいですが、完全復活という面ではやはりまだ厳しいのでしょうか。是非またあの3人での新曲を聴きたいのですが・・・。残念です。

投稿: ゆういち | 2014年5月29日 (木) 01時07分

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