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2014年5月

2014年5月31日 (土)

栄ミナミ音楽祭 その2

Sakaeminami14_2

その1より

シューク・フラッシュ!@矢場公園

その後はそのまま矢場公園に。続いて登場してきたのはシューク・フラッシュ!。米米CLUBの女性パフォーマーグループ、シュークリーム・シューに、キーボードのフラッシュ金子を加えた米米の派生ユニット。シュークリーム・シューのふたりは、フリフリの服をきて、アイドルみたいなスタイルでの登場となりました(笑)。

楽曲は、昔の歌謡曲のようなメロディーに、ソウルやファンクの要素を加えたような歌謡ファンクで、路線的には米米CLUBと似たような方向性。基本的にはシュークリーム・シューの2人が、アイドルよろしくステージでかわいらしいダンスを披露しながら歌うスタイル。途中、カールスモーキー石井作曲の「出産の歌」みたいなコミカルな曲もあり、コントのようなMCも間に入ったりして、まさに米米同様のエンターテイメント性あふれるユニークなステージでした。

最後には、観客全員が振付を教わりダンスをして盛り上がったりして、本当に楽しいパフォーマンスを見せてくれました。ここらへんのエンターテイメント性はさすがといった感じですね。また、是非とも彼女たちのステージは見てみたいです!

中村あゆみ@矢場公園

そして続いては中村あゆみの登場。おそらく、知名度という点ではこの日一番で、会場も後ろの方までギッシリと人がつまりました。彼女が登場すると会場も一気に盛り上がります。そして、登場1曲目からいきなり代表曲「翼の折れたエンジェル」からスタート。一気に最高潮になります。

彼女のステージはこの日はじめてみました。イメージとして失礼ながら「過去のシンガー」というイメージが強かったのですが、ボーカルに全く衰えがなかったのが一番驚かされました。全盛期のイメージと同じくパワフルでハスキーなボイス。ある意味、年齢を重ねてさらにすごみが出てきたように感じます。ただちょっと残念だったのは、「翼の折れたエンジェル」はカラオケでの披露だった点。そこはちょっと残念でした。

もう1曲、最新アルバムから「紬 -tsumugi-」をカラオケで披露した後は、ギターの鎌田ジョージがアコギ1本かかえてのアコースティックスタイルでのステージ。ここでは、小田和正の「言葉にできない」のカバーも飛び出しました。

とにかく会場はかなりの盛り上がりで、いまだに熱心なファンを多くかかえているんだな、ということを実感しました。特に会場後列には、大きな旗を振っているファンもいて、その熱心さをうかがわせます。最後は坂本冬美に提供した「アジアの海賊船」を披露。彼女自身もハッピを着て、お祭りのような雰囲気の曲で、この時、その大きな旗を振っていたファンもステージ上に呼び出され、大盛り上がりでステージは終わりました。

南佳孝@矢場公園

そして最後に登場してきたのが南佳孝。本人のアコースティックギターとピアノのサポート2人のみのアコースティックなステージになりました。この日は最高気温30度を超える5月としては暑い日だったのですが、このころは夕方となり、心地よい風が会場に流れ込みます。

そんな夕方の時間帯にピッタリの、心地よいAORを聴かせてくれる、まさに「大人のステージ」を聴かせてくれます。彼の代表曲「スローなブギにしてくれ」もしんみりと歌い上げます。その後も「涙のステラ」「プールサイ」「スコッチ・アンド・レイン」「Midnight Love Call」などを歌い上げ、会場では彼の歌声とそのメロディーに聴き入りました。

さらに薬師丸ひろ子に提供した「スタンダード・ナンバー」からラストはこれまたおなじみの「モンロー・ウォーク」で終了。最後は会場全体でみんな立ち上がり、盛り上がりつつステージは終わりました。

本人曰く「ヒット曲2曲で40年」と言っていましたが、なにげに他のシンガーへの提供曲でのヒット曲も多く、この日も聴いたことあるような曲がメインの構成。それもあって、南佳孝はアルバム「摩天楼のヒロイン」くらいしか聴いたことないのですが、それでもかなり楽しむことの出来るステージでした。

そんな訳で、すべて終了したのは6時半ころ。この日は天気がとても良く、昼間はちょっと暑いくらいだったのですが、夕方になり少々涼しくもなってきた中、家路につきました。様々なミュージシャンのステージが楽しめたこの日のイベント。正直、玉石混合なところもあるのですが、それでもアノインテッド~以降の矢場公園のステージに立ったミュージシャンたちはさすがですね。GW明けの休みの1日を有意義に過ごすことが出来た、とても楽しいイベントでした。

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (5/31)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

5/31更新
<開催決定>
NAGOYA GROOVIN' SUMMER 2014、聖地じゅんれい!夏期講習編、わちゃわちゃフェスタ2014、Mt.ENA ROCK FESTIVAL 2014
<出演者追加>
ランティス祭り2014、TOKAI SUMMIT '14、伊吹の天窓2014、Re:mix2014、TREASURE05X
<Time Table発表>
TAICOCLUB'14、頂 ITADAKI 2014、名古屋ブラジルフェスタ
<Area Map発表>
TAICOCLUB'14、
頂 ITADAKI 2014、Re:mix2014
<終了>
SSMC2014、豊田ジャズスクエア

続きを読む "名古屋圏フェス・イベント情報2014 (5/31)"

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2014年5月30日 (金)

総勢360組以上が参加!

栄ミナミ音楽祭'14

会場:矢場公園特設会場 他 日時:2014年5月10日(土)

今年で8回目になるそうです、栄地域一体の街角をライブステージとしてミュージシャンがライブを行う「栄ミナミ音楽祭」。毎年スケールがアップして、今年は総勢360組以上。場所も住吉町・矢場町エリアだけではなく、久屋大通や大須まで地域を広げ、スケールアップしています。私はおととし以来2度目の参加。10日11日の2日間開催なのですが、うち10日のみ足を運んできました。

ケイタク@大須万松寺境内

今回は大須にちょっと用事があったので、最初は大須万松寺境内での13時半からのケイタクのライブからスタート。男性2人組のアコースティックデゥオ。一応名前だけは知っていたこともあり、足を運んでみました。

曲は全く知らなったのですが、イメージとしてゆずのフォロワー的な立ち位置を想像いました。そのイメージはある程度は当たっていて、爽やかなメロディーのポップソングを聴かせてくれました。ただちょっとおもしろかったのは、アコギの演奏の中でちょっとブルージーな要素なんかがあったり、メロディーにも爽快感ある気持ちよさを感じたり、想像していたよりもよかったです。4曲15分程度のステージでしたが、思ったよりも楽しめたステージでした。

Sakaeminami14_1

GILLE@矢場公園

続いては矢場町に移動。メインステージである矢場公園の特設ステージでGILLEのステージ。デビュー時に、You Tubeで覆面でカバー曲を公開して「謎の歌姫」的に売り出した女性シンガーですね。

この日もカバー曲からスタート。「モンキーマジック」「六本木心中」、さらにはユーミンの「ひこうき雲」を英語詞で歌い上げました。

一時期You Tubeで話題になるのも納得の、確かに歌は間違いなく上手いですね。緩急つけて、時にはしんみり、時にはパワフルに歌い上げるボーカルは、リスナーを惹きつけるものがあります。

ただ一方、GILLEならではの個性というのはちょっと薄いかな、といった印象。聴き終わった後、楽曲の良さが印象に残る反面、GILLEというボーカリストが残ってこない部分も。デビュー時の話題性と反面、その後の売上が伸び悩んでいる要因はそこかもしれません。

最後に1曲だけオリジナル。こちらは歌い上げるような爽やかなポップチューン。前向き応援歌な歌詞も含めて、いかにもJ-POP的なナンバーでした。

ワカバ@ソニーストア名古屋前

続いては矢場公園をちょっと離れてソニーストア名古屋前のステージ。ワカバという、これまた男性2人組のアコースティックデゥオ。彼らも一応名前だけは知っていた・・・ということもあり、そのステージを見てみました。

こちらは正直、ゆずのフォロワー的なユニットという印象。楽曲は王道のJ-POPな雰囲気のナンバー。それなりにインパクトもあったのですが、まあ、よくありがちだよね・・・といった印象が素直な感想になってしまいます。

アノインテッドマスクワイヤー@矢場公園

ここでまた矢場町に戻ります。最初、ナディアパークのステージでMASHのステージを見ようとチラ見したのですが、いまひとつな雰囲気だったので、そのまま矢場公園に戻ってきました。矢場公園でのライブはアンインテッドマスクワイヤーという大所帯のゴスペルグループ。2年前の栄ミナミ音楽祭でも見た、このイベント常連のグループです。

どのくらい大所帯かというと、あまりに人数が多すぎてステージにあがりきれず、ステージ下でもメンバーが歌っているくらい(笑)。楽曲はゴスペルというよりも、洋楽の有名曲をゴスペル風にカバーしたナンバーがメイン。スティーヴィー・ワンダーの「I Just Called To Say I Love You」やボブ・ディランの「Forever Young」などをゴスペル風にアレンジして聴かせてくれました。

とにかく総勢100名以上というメンバーが歌い上げるだけにその迫力は満点。そのうち2,3人がソロでも力強い歌声を披露してくれていました。アップテンポな曲では会場の観客も立ち上がりとにかく盛り上がり、聴かせる曲ではしっかりと聴かせる。

2年前の栄ミナミ音楽祭で彼らのステージを見たときもその迫力あるステージがとても印象に残ったのですが、今回もとにかくその力強い歌声のパフォーマンスに圧倒されました。ちなみに途中のMCではいろいろなミュージシャンのサポートで出演した話をしていて、サマーソニックでスティーヴィー・ワンダーと共演した話も・・・って、あの時の聖歌隊って、彼らだったのか!日本人が参加しているなぁ、という記憶があっただけにちょっとビックリしました。

その2

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2014年5月29日 (木)

1位2位は接戦

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週1位2位は、僅差での勝負となりました。

1位を獲得したのはB'zのボーカリスト稲葉浩志のニューアルバム「Singing Bird」。これでソロデビュー作以来5作連続の1位で、男性ソロシンガーが5作連続1位を記録するのは氷室京介以来21年ぶりということです。⇒参考サイト

ただし初動売上7万8千枚は前作「Hadou」の12万2千枚(1位)より大幅ダウン。また今回の売上(78,196枚)は、2位につけた「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック」の77,698枚からわずか498枚差!まさに僅差での1位獲得となりました。

そして続く3位はflumpool初のベストアルバム「The Best 2008-2014『MONUMENT』」が獲得。2枚組(初回盤はプラスDVD)のオールタイムベスト。ただし初動売上4万1千枚は前作「experience」の5万枚(5位)からダウンしており、固定ファン以外をあまり取り込めていない模様。

続いて4位以下の初登場組ですが、まずは4位、Michael Jackson「XSCAPE」が先週の12位から大幅に順位を上げ、2週目にしてベスト10入りしています。これは先週、輸入盤の発売によりランクインしたものの、今週、国内盤が発売されたことにより順位をあげた影響。生前、未発表だったナンバーを収録したオリジナルアルバム。今週の売上は3万2千枚。ただし、前作でおなじく逝去後リリースされたアルバム「MICHAEL」は初動5万5千枚(3位)だったのに対し、本作は先週の売上をあわせても3万8千枚と、前作を下回る結果となってしまいました。

5位にはフジテレビの人気テレビ番組「テラスハウス」で使用された楽曲を集めた「TERRACE HOUSE TUNES」が入ってきています。番組自体はチラ見程度しかしたことがなく、あまり興味はないのですが、こちらはTaylor Swift「We Are Never Ever Getting Back Together」などにまじってWeezer「Island in the Sun」やらTAHITI 80「Heartbeat」やらオルタナ系ギターロック好きを刺激しそうな楽曲もチラホラ。

6位初登場は氷川きよし「氷川きよしの昭和の演歌名曲集」がランクイン。田端義夫の「かえり船」や村田英雄の「無法松の一生」など、昭和演歌の名曲をカバー。ただし初動売上2万2千枚は前作「演歌名曲コレクション19~満天の瞳~」の2万9千枚(4位)よりダウン。氷川きよしの支持層がおばさん方といっても、さすがに選曲はちょっと古すぎたか?

7位には、イギリスの人気ロックバンドCOLDPLAY「Ghost Stories」が入ってきています。イギリスのみならずアメリカでも絶大な人気を誇る、間違いなく「世界で最も人気のあるロックバンド」の一組である彼ら。今回の作品は、3月に突如リリースが告知され、ある意味、かなり突然リリースされたアルバム。初動売上2万枚は、前作「MYL OXYL OTO」の2万8千枚(3位)からダウン。日本では突然のリリースであまりプロモーションされなかったことが大きな理由でしょうか。

そして8位に、このたび5年ぶりに活動を再開したウルフルズの、6年半ぶりとなるニューアルバム「ONE MIND」がランクインしてきました。初動1万4千枚は、その前作「KEEP ON,MOVE ONE」の2万5千枚(9位)よりダウン。ただし、6年以上前のCDのセールス状況と比べると、十分な健闘といった感じか。多くのファンが待ちわびていたということでしょう。

最後、10位にGLAY「灰とダイヤモンド Anthology」が入ってきています。1994年にリリースしたGLAYのデビューアルバムで唯一インディーズでのアルバムの、リマスター盤。リリースからちょうど20年目にあたる5月25日にリリース。日曜日のリリースというチャート上、不利なリリースながらも1万3千枚を売り上げ、見事ベスト10入り。なにげに人気の高さを見せつけています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2014年5月28日 (水)

また例の・・・

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週1位は、いろいろな意味で話題のあのグループが獲得です。

1位はAKB48「ラブラドール・レトリバー」が獲得。恒例の「AKB48 37thシングル 選抜総選挙」の投票券が封入されたシングルで、初動売上166万2千枚は前作「前しか向かねえ」の109万1千枚よりアップ。ただし、昨年の投票券付シングル「さよならクロール」の176万2千枚(1位)よりダウン。一方で、発売初日の売上は、「さよならクロール」を上回ったそうなので、それだけ一部の固定ファンによる複数毎買いが集中した、とみるべきでしょう。

2位は西野カナ「We Don't Stop」。EDM風のアップテンポなナンバーはありがちなナンバーですが、西野カナとしてはちょっとイメージとは異なるタイプの楽曲。日テレ系ドラマ「花咲舞が黙ってない」主題歌。ベスト3入りは2011年の「Distance」以来10作ぶりで、2位は「会いたくて 会いたくて」とならんで自己最高位タイなのですが、初動売上は2万枚と前作「さよなら」の2万2千枚(4位)よりダウンしてしまっています。

3位には女性シンガーAimer「StarRingChild EP」がランクイン。前作に引き続き、アニメ「機動戦士ガンダムUC episode6『宇宙と地球と』」のタイアップ効果もあり2作目のベスト10ヒット。初動売上1万8千枚も、前作「RE:I AM EP」の1万4千枚(6位)からアップし、初のベスト10入り。前作では絢香っぽいという話をしたのですが、今回の作品はむしろYUIに近い雰囲気かも。

続いて4位以下の初登場。まずは4位。TOKIO「LOVE, HOLIDAY.」がランクイン。爽快でアップテンポなロックンロール風ポップス。悪い曲じゃないけど、どこかパンチが足りない、と思う時は大抵、長瀬智也作詞作曲のナンバー。初動売上1万7千枚は前作「ホントんとこ」(6位)から横バイ。

ちなみに今週、TOKIOのほかにジャニーズWEST「ええじゃないか」が先週の16位から10位にランクアップし、ベスト10に返り咲き。さらには7位Sexy-Zone、9位嵐とランクインしており、ベスト10のうち4曲がジャニーズ系となっています。

ベスト10続いては5位氣志團「喧嘩上等」がランクイン。ここ最近、ちょっと忘れられかけた感もあったのですが、本作ではフジテレビ系ドラマ「極悪がんぼ」主題歌というタイアップ効果もあり、2005年の「You&Me Song」以来7作ぶりのベスト10ヒット。初動売上1万6千枚も、前作「One Night Carnival 2013」の3千枚(24位)から大きくアップしています。昭和歌謡っぽい雰囲気のガレージポップがいままでの氣志團とはちょっと雰囲気が異なりながらも「喧嘩上等」という氣志團らしいイメージそのもののタイトルつけており、氣志團らしい部分と新しい彼らという部分を同居させたようなシングル。彼らの新たな代表曲になりそう?

6位には注目の若手ロックバンドKANA-BOON「フルドライブ」がランクイン。また彼ららしい軽快でハイテンポなナンバー。これで3作連続のベスト10入り。ただし初動売上1万1千枚は前作「結晶星」の1万3千枚(8位)から若干の減少という結果となりました。

初登場最後、8位に藤宮香織「奏」が入ってきました。アニメ「一週間フレンズ。」エンディングテーマで、藤宮香織はアニメのキャラクターで女性声優雨宮天が歌っています。ご存じ、スキマスイッチの名曲のカバー。かわいい女性ボーカルでのカバーですが、ちょっと線が細いだけに、ストリングスとかでアレンジを分厚くするよりもシンプルにまとめた方が、楽曲の持つ切ない雰囲気がより生かされたのでは?

そんな訳で今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートはまた明日に!

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2014年5月27日 (火)

懐かしいカセットテープで

Title:Original 1993 Demos
Musician:oasis

いったい「何年振り」になるのでしょうか・・・久しぶりに「カセットテープ」という媒体のアイテムを購入しました。

Oasis_demo1

先日、かのoasisのデビューアルバム「Definity Maybe」発売20周年のリマスターアルバムがリリースされましたが、それに先立って数量限定で発売されたのが、彼らがデビュー前に配ったデモ音源のレプリカ。当時、関係者にわずか8本しか配られなかったというレアアイテム。それが今回、ソニーミュージックショップのみで数量限定でリリースされました。

ちなみに中身は↓こんな感じ。

Oasis_demo2

カセットのラベルは手書きそのままで、まさに本物のデモ音源のレプリカ使用になっています。

さて、そんな貴重なテープをもちろん発売予告と同時に予約し、このたび、無事入手できました。で、困ったのはこのカセットテープを再生する機械が家にはない、ということ(^^;;そこで、これを機に、もうこれも何年ぶりになるでしょうか、カセットテーププレイヤーを購入しました。

Oasis_demo3_2

オーム電機という会社のRCS-C416K-Kという機種。実はこれを機に、かつてとりためてカセットテープに録音した音源をUSBをつかって電子化して保存しようともくろみ、カセットテープからUSBに録音できるデッキを探してみました。

それでカセットテープデッキをいろいろと見ていて意外なことに気が付いたのですが、カセットテープって全然現役なんですね。家電量販店に行っても、ちゃんといまだにワンコーナー、カセットテーププレイヤーのコーナーが設けられています。いまだにソニーやら東芝やら大手メーカーもカセットテーププレイヤーを作り続けていました。

ただ一方で、カセットからUSBに録音できる機種はかなり限定されていて、そのほとんどが見ず知らずのメーカーのデッキ。カセットテープのユーザー層がうかがい知れます。その中でAmazonのレビューなどでよさげだったのがこの機種。とりあえずこれを機に購入。といってもわずか5,000円程度なので、それほど期待はしていません(^^;;

そして久しぶりにカセットテープで音楽を聴いたのですが・・・・・・懐かしい~!なんか、再生ボタンを「ガチャン」と入れたときから、その重さに懐かしさを感じ、さらに無音部分で流れる「シャー」というノイズにも懐かしさを感じてしまいます。

そんなノスタルジックな気持ちにひたりながら流れてきた音楽がまた素晴らしい!!収録曲のほとんどは、デビューアルバムに収録されている曲なだけに一度は聴いたことある曲ばかりなのですが、あらためて聴くと、oasisのすばらしさを再認識できました。

ほどよくへヴィーでノイジー。ロックという音楽のカッコよさをストレートに感じさせるバンドサウンドに、フックの効いたポップなメロディーライン。聴いているだけで一緒に歌いだしたくなるようなポップで楽しい曲の連続でした。

デモ音源ということで完成版と聴き比べると、概ねデモ音源の方がシンプルなつくりに。完成版はより重低音を強調し、迫力あるサウンドになっていました。ただ一方、シンプルなつくりのデモ音源もまた、これはこれで楽曲の魅力をより強調している部分もあり、悪くないかも。完成版で全曲知っているよ、という方でも一聴の価値のある内容だと思います。

ちなみにカセットテープはUSBをつかってmp3化しました。基本的にカセットテープをそのまま録音したような感じで、テープの雑音もそのまま収録されているため決してmp3化した音はよくはありませんが、カセットテープからの録音ならこんなものか、といった印象。

プレイヤーは意外としっかりした感じのつくりで、1度使ってみた感じでは比較的好印象。オートリバースなどの機能はないのですが、この手の機能は経験的に故障の原因になりやすいので、ない方がありがたいかも。USB録音はシンプルでやりやすいのですが、テープの再生が終わっても、そのまま無音で録音され続けてしまう点がマイナスでしょうか。

とりあえずoasisに話を戻すと・・・そりゃあこんな魅力的な曲をデビュー前から作っていれば売れるよなぁ、と思ってしまうような素晴らしい内容でした。ちなみに先日発売した、その「Definity Maybe」の20周年記念盤ももちろん購入しました!こちらの感想も後日!

評価:★★★★★

oasis 過去の作品
DIG OUT YOUR SOUL
Time Flies 1994-2009

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2014年5月26日 (月)

やっぱりノイズが好き(?)

Title:LUMINOUS
Musician:THE HORRORS

前作「SKYING」がUKチャート5位にランクインし、一躍ブレイクしたイギリスの5人組ロックバンドの、約2年9カ月ぶりとなる新作。前々作「Primary Colours」はシューゲイザー直系のフィードバックノイズが魅力的な傑作で、大きな評判を集めました。

続く「SKYING」は、最初に書いた通り、チャート上位に食い込むヒットを記録。それなりの評価を集めたようです。ただ個人的には、まさにフィードバックノイズが壺だった「Primary Colours」でハマった反面、ノイジーなギターが後ろに下がった「SKYING」は正直ちょっと期待はずれ、といった印象を受けました。

で、そんな話題になったアルバムに続く新作。まずアルバムの内容から言ってしまうと、イメージとしては、エレクトロサウンドを取り入れた「SKYING」と、フィードバックノイズが魅力的な「Primary Colours」の要素を見事に折衷させたような内容だったと思います。

まず前半は、エレクトロ色の強い作品が並んでいました。「So Now You Know」「In and Out of Sight」などはまさにポップなメロにエレクトロなアレンジが組み合わさったようなポップナンバーに仕上がっています。

ただ一方でアルバムの冒頭を飾る「Chasing Shadows」では分厚いギターノイズがさく裂しており、やはりフィードバックノイズ好きには否応なく期待させられるスタートとなっていました。

そんなフィードバックノイズ好きがはまったのが「Jealous Sun」でした。フィードバックノイズの嵐に、サイケチックなギターの音色が混ざるインストは、まんまマイブラ(笑)。同じくシューゲイザーからの影響がダイレクトだったのが「Mine and Yours」。心地よいギターノイズを楽しむことが出来る魅力的な楽曲が並びます。

アルバム全体は、エレクトロだったりシューゲイザーだったり、あるいはサイケポップだったり、ノイジーでスペーシーなサウンドにキュートでポップなメロディーが重なるような構成の楽曲がメイン。間違いなくシューゲイザー好きにはたまらないような内容になっていました。

「Primaly Colours」を奏でたTHE HORRORSが、「SKYING」というフィルターを通ってさらなる成長を遂げた、そんな印象を受けたアルバム。しかしやはりあのフィードバックノイズはたまらないものがあるなぁ・・・聴いていてとても心地よくなるアルバムでした。

評価:★★★★★

THE HORRORS 過去の作品
Primary Colours
SKYING

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2014年5月25日 (日)

KICK THE CAN CREW復活?

Title:アカリタイトル1
Musician:LITTLE

KICK THE CAN CREWのLITTLEによる6年ぶりとなるソロアルバム。KICK THE CAN CREWメンバーのソロアルバムのうち、J-POPからの影響が強い、といえばMCUのソロアルバムですが、LITTLEの久しぶりのニューアルバム、非常にJ-POP、要するにラップ以外の邦楽のポップソングからの影響を強く感じるアルバムになっていました。

例えば「FUNKYウーロンハイ」ではタイトルから想像できるようにSUPER BUTTER DOGの「FUNKYウーロン茶」をサンプリングしたナンバーですし、「おれたちのイマジン」ではMCUのソロでもゲスト参加した浜崎貴司とのコラボによるポップ色が強いナンバー。「いったいぜんたい」はギターリフが心地よい、ロック色の強いナンバーになっています。

J-POPからの影響という意味では正直悪い意味でベタな部分もあって、「ゲリラ雷雨」などは今風のEDMナンバーになっているのですが、ちょっとベタであまりおもしろさは感じませんでした・・・。

ただ一方では最後を締めくくる「D.R.E.A.M」ではHIP HOPらしいマイクリレーで締めくくり、HIP HOPのアルバムとして締める部分はちゃんと締めているのもおもしろいところ。ここらへん、HIP HOPらしい部分と、いい意味でも悪い意味でもベタさがあるJ-POPとのバランスがおもしろく、とても聴きやすいアルバムになっていたと思います。

評価:★★★★★

LITTLE 過去の作品
“Yes”rhyme-dentity

そんなLITTLEがなんと・・・・・・!!

Title:ULTRAP
Musician:UL

同じくKICK THE CAN CREWのMCUと新ユニット結成!そしてプロデュースはなんとKREVA!!それじゃあ、事実上、KICK THE CAN CREWじゃん!と思っていたら、ROCK IN JAPANにKICK THE CAN CREW名義で出演決定!そういう意味でこのアルバムはKICK THE CAN CREW活動再開の布石、ということでしょうか?

そんな訳で、事実上のKICK THE CAN CREWの新作、のような感覚で聴いたアルバムだったのですが・・・率直な感想を言ってしまうと、若干期待はずれだったかなぁ、という感じがします。

基本的にエレクトロサウンドのトラックに、ポップなラップが載るスタイル。確かにラップながらもある種のメロディアスなメロディーが楽曲に流れていて聴きやすいですし、KICK THE CAN CREW好きならば、間違いなく楽しめそうな内容だとは思います。

ただその反面、エレクトロなトラックといい、ラップ自体といいあまりLITTLEとMCUという特徴をあまり感じなかったように思います。それぞれのソロアルバムでは、それなりにソロラッパーとして特色を出したアルバムをリリースしていた彼らでしたが、2人が揃ったこのアルバムでは、そのスタイルが悪い意味で中和してしまったような印象すら受けました。

決して悪いアルバムではないと思いますし、KICK好きならそれなりに楽しめると思うのですが・・・LITTLEとMCUのユニットでプロデューサーがKREVAという期待感からするとちょっと物足りなさを感じる・・・そんなアルバムでした。

評価:★★★


ほかに聴いたアルバム

Stage Bright~A Cappella & Acoustic Live~/スターダストレビュー

昨年12月に行われた「スターダスト☆レビュー 東日本大震災復興支援 ア・カペラ&アコースティックチャリティライブ」の模様を収録したライブアルバム。アカペラ&アコースティック、といってもそこはスタレビ。決して「しんみり聴かせる」だけではなく、明るく楽しいポップソングで会場を盛り上げます。アカペラも絶品ですが、スウィングジャズの要素を入れたポップソングの数々がとても楽しく、さすがライブに定評のある彼らだけに、その魅力がアルバムを通しても伝わってくるような作品です。

ちなみに通常版では、彼らの持ち味であるユーモラスなMCのみを収録した「MCD」も付属・・・・・・なのですが、こちらは正直期待していたほどでは(^^;;ライブの中で聴くならおもしろいんでしょうが、これ単独だけだと、ちょっと辛いかも。どちらかというと、通常版のライブアルバムの曲の合間に聴きたかったかも。

評価:★★★★★

スターダストレビュー 過去の作品
31
ALWAYS
BLUE STARDUST
RED STARDUST

太陽のめぐみ
B.O.N.D

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2014年5月24日 (土)

好き勝手に

Title:フィクション
Musician:堂島孝平

堂島孝平の前作「シリーガールは振り向かない」は、本人曰く「トンデモCD」と名付けた自由度の高いミニアルバムをリリースしてきました。それに続くニューアルバムである本作も、まさに「シリーガールはふり向かない」のハチャメチャ感をそのまま引き継いだ作品。彼自身が彼のやりたいように好き勝手に作成したアルバム、そんな印象を受けた作品でした。

1曲目を飾る「俺は、行く」はストリングスを入れて、とにかくスケール感の大きな作品。歌詞も自らの人生を振り返るような内容になっていて、堂島孝平版「マイ・ウェイ」だとか。とにかく歌詞からサウンドからスケール大きな作品にまずは圧倒されます。

続く「フィクションの主題歌」はミュージカル風な作品。1曲の中で様々に展開していく楽曲で、いわば「サビの連続」というスタイルが今風でしょうか?個人的にポップな作風とあわせてちょっと清竜人を思い出してしまいました。

その後も比較的、ダイナミックな展開の分厚いサウンドで構成された楽曲が続きます。ひとことで言うと本当に「ハチャメチャ」といった感じ。その後も女性ボーカルとのデュオで、ちょっとノスタルジックな雰囲気のある「誰のせいでもない」や、80年代風の「透明になりたい」、さらにはミニアルバムとしてリリースされた「シリーガールはふり向かない」が本作にも収録されています。

どの曲も雰囲気の異なる作品なのですが、一方でどの曲もとにかく楽しいポップスという点では共通。このアルバムのインタビューで、本人は「ワクワクしなくなることの恐怖」という話を出していましたが、まさにポップミュージックが本来持っているべき「ワクワク」感を前面に押し出した作品になっていました。

その一方でこってり風味のアレンジが多かっただけに、個人的には前半、楽しみつつもちょっとくどさも感じたのも事実。ただ後半に行くに従い、アレンジや構成のくどさは消えて、ポップなメロディーをちゃんと聴かせるような曲が並んでいました。

要するに、決してこのアルバムでもあくまでも主軸になるのは良質なメロディーということ。ど派手なアレンジが目立つ一方、それは決してメロディーをごまかしているわけではなく、いつもの堂島孝平のアルバムと同じく、良質でポップなメロディーがきちんとアルバムの根底に流れています。

だからこそ、こういうハチャメチャな展開の曲になってもアルバムとしての屋台骨は決してくずれず、堂島孝平らしいアルバムに仕上がっていたと思います。こういうアルバムをちゃんとリリースできるのは、既にベテランの域に達した彼だからこそできる技。ハチャメチャなようで、実は一本、筋は間違いなく通っています。

堂島孝平というポップミュージシャンの実力をあらためて感じさせたアルバムだったと思います。なんかここに来て、メロディーメイカーとしての勢いがさらに増しているような感すら覚える作品。まだまだ楽しいポップソングを私たちにたくさん届けてくれそうです。

評価:★★★★★

堂島孝平 過去の作品
UNIRVANA
VIVAP
Best of HARD CORE POP!
A.C.E.
A.C.E.2
シリーガールはふり向かない

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (5/24)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

5/24更新
<開催決定>
名古屋ブラジルフェスタ、伊吹の天窓2014、Remix2014、円頓寺秋のパリ祭
<出演者追加>
SAKAE SP-RING 2014、まんまる音楽祭2014、FREEDOM NAGOYA 2014
<Time Table発表>
Nagoya HAWAII Festival 2014、SAKAE SP-RING 2014
<Area Map発表>
Nagoya HAWAII Festival 2014
<終了>
SOUL BEAT ASIA 橋の下世界音楽祭

続きを読む "名古屋圏フェス・イベント情報2014 (5/24)"

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2014年5月23日 (金)

都会の大人

Title:愛の関係
Mucisian:GREAT3

活動再開後2作目となるGREAT3のニューアルバム。このニューアルバムがすごい!復帰後初となるセルフタイトルの前作も傑作でしたが、それに続く最新作も、前作に負けず劣らずの傑作アルバムに仕上がっていました。

基本的にソウルミュージックからの影響を強く感じるポップソングというのが彼らの大きな特徴ですが、最新作に関して強い影響を感じるのは80年代のファンキーなディスコサウンド。昨年、ダフトパンクが80年代的な要素を強く取り入れたアルバムをリリースしましたが、基本的な方向性としては相似するものを感じました。

そんな今回のアルバムを大きく特徴づけるのはタイトル曲の「愛の関係」「Don't Stop」あたりでしょう。軽快でファンキーなサウンドがとても爽快なナンバー。シンセのサウンドはどこかスペーシーな雰囲気があり、80年代的な人なつっこく、どこか懐かしいポップソングを聴かせてくれます。

一方でもうひとつ特徴的だったのが「5,4,3,2,1」「ポカホンタス」のようなメロウなナンバー。ファルセットもつかった美しくも切ないボーカルが魅力的。そんなボーカルがのっかるメロディーラインも実に見事で、心に染み入ってくるよう。しんみり聴かせるソウルなポップナンバーも、このアルバムの大きな魅力のひとつでした。

今回のアルバム、ちょっと陳腐な言い方になってしまうのですが、浮かんできた言葉はアーバンでスタイリッシュといったイメージ。書いているだけで陳腐なイメージになってしまいそうですが、「愛の関係」というタイトルのピッタリくるような、都内な大人の雰囲気がムンムンに漂ってくるようなアルバムになっています。

ちょっと残念だったのは、ギターサウンドを聴かせるようなロックナンバーが少なめだった点。「穴と月」のようなギターロック路線の作品もあるのですが、ロックな側面を求めるとしたら、ちょっと物足りなさも感じるかも。また、全体的にサウンドを聴かせるような曲が多く、メロディーのインパクトという面では前作「GREAT3」の方が上だったかもしれません。

一方でアルバム全体の統一感という意味ではこちらの方が上でしょう。そこらへん、良し悪しがあるにはあるのですが、アルバム全体として、年間ベストレベルの傑作というのは間違いないと思います。前作に続き、またもや傑作を聴かせてくれたGREAT3。デビュー19年目にして脂がのりまくっているようです。

評価:★★★★★

GREAT3 過去の作品
GREAT3

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2014年5月22日 (木)

こちらは韓流がズラリ

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

一般的にはすっかり下火にしまった感のある韓流ですが、まだまだ一部の根強いファンはついているようで。

ただし1位は「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック」が3週連続の1位獲得。売上10万8千枚は前週の16万5千枚からダウンしてしまいましたが、まだまだその人気を見せつけています。

そして2位から韓流。Jun.K(From 2PM)「LOVE&HATE」が2位を獲得。韓国の男性アイドルグループ2PMのメンバーによるソロデビュー作。初動売上は3万5千枚。2PMの直近のアルバム「GENESIS OF 2PM」は初動6万3千枚(1位)でしたので、まあソロだとこんなところでしょうか。

3位にはEXO-K「Overdose」がランクインしています。こちらも韓国で結成された男性アイドルグループですが、メンバー12名のうち8名が韓国人、残りが中国人というグループで、それぞれ韓国組のEXO-K、中国組のEXO-Mといても活動しているそうです。こちらはその韓国ヴァージョンの輸入盤。ちなみに中国組のEXO-M「Overdose」も5位にランクイン。初動はそれぞれ2万1千枚と1万2千枚。どちらも前作「12月の奇跡(Miracles in December)」の1万1千枚(7位)よりアップしています。

一定のファンがついている男性アイドル勢に比べて苦戦気味なのが同じ韓流でも女性アイドル勢。今週は7位にT-ARA「Gossip Girls」が入ってきていますが初動1万枚は、日本盤の前作「TREASURE BOX」1万8千枚(4位)から大幅ダウン。苦しい結果となっています。

さて、アルバムチャートにズラリと並んだ韓流以外では、初登場組は9位にザ・クロマニヨンズ「20 FLAKES~Coupling Collection~」がランクイン。タイトル通り、シングルのカップリング曲を集めた企画盤。初動6千枚は前作「13 PEBBLES ~Single Collection~」(10位)から横バイ。通常、熱心なファン向けタイトルとなるカップリング集としてはかなりの健闘となりました。というか、ベスト盤もカップリング集もコアなファンしか買っていないのか・・・。

10位には人気男性声優鈴村健一「VESSEL」がランクイン。シングルアルバム通じて初のベスト10入り。初動6千枚は前作「互」の4千枚(20位)からアップしています。ちなみにどこかで聞いたことあるな、と思ったら、かの坂本真綾の旦那さんですね。ただアルバムには彼女は関わっていないみたいですが・・・。

今週の初登場は以上ですが、1枚返り咲き組が。8位にPerfume「LEVEL3」がランクアップし、ベスト10返り咲きとなっています。こちらおそらくアナログ盤がリリースされた影響で、その売上のためベスト10入りしたのでしょう。根強い人気を感じさせます。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2014年5月21日 (水)

アイドル勢がズラリ

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

GW明け初のシングルチャート。新曲がズラリと並びましたが、そんな中で目立ったのは、例のごとくアイドル勢でした。

まず1位はジャニーズ系。Sexy Zone「King&Queen&Joker」が手堅く1位獲得。初動売上15万枚は前作「バィバィDuバィ~See you again~」の14万4千枚(1位)よりもアップ。徐々にですが人気を伸ばしている模様。

2位はももクロの妹分的アイドルグループ、チームしゃちほこ「いいくらし」がランクイン。初動3万4千枚は前作「愛の地球祭」の2万7千枚(5位)からアップし、2作目のベスト10入りで初のベスト3入りを記録しています。

3位も女性アイドルグループでavex初の女性アイドルグループSUPER☆GiRLS「花道!!ア~ンビシャス」が入ってきています。初動3万3千枚は前作「空色のキセキ」の3万9千枚(2位)からダウン。前作に続きMUSIC CARD12種という強烈なドーピング仕様でしたが、その効果はあまりありませんでした。

続く4位以下ではまず4位にNHK朝ドラ「あまちゃん」の「暦の上ではディセンバー」を歌ったことで有名となった女性アイドルグループベイビーレイズ「ぶっちゃけRock'n はっちゃけRoll」が、9位にでんぱ組.inc「Dear☆Stageへようこそ~武道館LIVE記念限定盤~」がそれぞれランクイン。ベイビーレイズは初動2万1千枚で前作「恋はパニック」の1万8千枚(8位)よりアップ。ただし、MUSIC CARD5種同時発売で、5種同時購入でイベント参加権というドーピング効果が効いた模様。逆にでんぱ組.incはタイトル通り武道館でのライブを記念してリリースされた限定盤。そのため初動売上1万2千枚で、前作「サクラあっぱれーしょん」の4万3千枚(3位)からダウンしています。

そしてアイドル勢以外では・・・

5位にファンキー加藤「輝け」がランクイン。カルピスのCMソングですが、いかにもカルピスのCMらしいさわやかなチューンでファンキーっぽさはかけらもありません。ご存じFUNKY MONKEY BABYSのMCによるソロ第2弾。初動1万9千枚は前作「My VOICE」の3万8千枚(3位)から大きくダウン。大幅減はソロ第2弾なので仕方ないところでしょうか。次回作が勝負といったところ。

6位は人気女性声優南條愛乃とプロデューサー八木沼悟志のユニットfripSide「black bullet」。アニメ「ブラック・ブレット」オープニング・テーマ。初動売上1万6千枚は前作「eternal reality」の2万枚(9位)よりダウン。

8位初登場はSuperfly「Live」。映画「闇金ウシジマくん Part2」主題歌。「ウシジマくん」とSuperflyのイメージがいまひとつあわないのですが・・・聴かせるバラードチューン。初動売上1万2千枚は、前作「Force」の1万1千枚(9位)よりもアップ。ただ前作がアルバムからのリカットシングルと考えると、ちょっと厳しい結果か。

最後10位には、ロックバンドBUCK-TICK「形而上 流星」がランクインしてきています。前作「LOVE PARADE」に続いてのベスト10入りで、初動売上も1万1千枚と、前作の1万枚(9位)から若干持ち直しています。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは明日に!

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2014年5月20日 (火)

決して悪い出来ではないのですが・・・

Title:Indy Cindy
Musician:PIXIES

以前、PIXIESのEPでの感想でも書いたのですが、「複雑な気持ち」、PIXIESのニューアルバムについて思う気持ちはこれにつきてしまいます。

PIXIESは、1985年にアメリカで結成した、インディーのオルタナバンドの走りともいえるバンド。その熱を帯びたギターサウンドと、それと反して意外とポップなメロディーラインが魅力的で、その後のオルタナバンドにも大きな影響を与えています。

彼らはその後4枚のアルバムをリリースし、メンバー内の軋轢が原因で93年に解散を発表します。しかし、その時発表した4枚のアルバムのクオリティーの高さや、その後のオルタナシーンへの影響の大きさから、いわば「伝説のバンド」的な扱いで、高い評価を受け続けてきました。

そんな彼らが2004年に再結成を果たし大きな話題となりました。しかしその後は断続的にツアーは行うものの新作はリリースせず、そのうち2013年にはオリジナルメンバーのキム・ディールが脱退してしまいました。

しかし2013年以降「EP1」「EP2」「EP3」と名付けられた3枚のEPをリリース。そしてこのたび、なんと23年ぶりとなるニューアルバムがついにリリースされました。

アルバムに対して複雑な気持ちになるのはやはり再結成後の活動ゆえ。活動しているのかしていないのか中途半端な状況の中でキム・ディールが脱退。PIXIESが魅力的だったひとつの要因は、わずか4枚の傑作アルバムをリリースしただけで解散したという「短く太い活動」だったのですが、それとは反するのような今の活動には違和感を覚えずにはいられませんでした。

今回のアルバムも既発表の3枚のEPを並べなおしただけという内容。日本盤ではボーナストラックでライブ音源もついていますが、ここにもどうしても中途半端さを感じてしまいます。ブラック・フランシスはインタビューで、配信がメインとなったから、時間をおかずに曲をリリースした、みたいなことを言っていましたが、それならアルバムは不要だったのでは?

正直、アルバム自体は決して悪い内容ではありません。ノイジーなギターサウンドにポップで、時には切ない雰囲気すらあるメロディアスなメロディーライン。「Blue Eyed Hexe」で聴かせてくれるシャウトや「Another Toe In The Ocean」の哀愁を帯びたメロディーラインなど、実にPIXIESらしい要素を随所に感じられます。

ただ、そこには2014年のPIXIESとしての新しさは感じられません。いわばかつての彼らのイメージを引き継いだだけ。そしてこのアルバムに収録されている曲も確かにいい曲が多いのですが、聴くだけでワクワクして心ときめかしたあの頃の作品には残念ながら及びませんでした。

多分このアルバムをそこらへんのインディーバンドが作り上げたのならば、文句なく5つの傑作だったと思います。純粋にPIXIESのアルバムとしても4つくらいの出来で、ファンとしては少なくとも安心して楽しめる程度の内容にはなっていたと思います。ただ個人的にはその中途半端な活動とあわせて下のようになっちゃうのかなぁ。なんか本当に複雑な心境になってしまう、そんなアルバムでした。

評価:★★★

PIXIES 過去の作品
EP1
EP2

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8年目の彼ら

Title:13 PEBBLES~Single Collection~
Musician:ザ・クロマニヨンズ

今年デビュー8年目となるザ・クロマニヨンズ。ご存じヒロト&マーシーがブルーハーツ解散後に結成したザ・ハイロウズに続いて結成したバンド。彼らが8年間に残してきたシングルをまとめた、初となるベスト盤がリリースされました。

ここ最近、昨年に初となるライブアルバム、そして5月にはカップリング集もリリース。ブルーハーツもハイロウズも結成から解散まで10年、となるとザ・クロマニヨンズもひょっとしたら・・・・・・と思ってネットで検索をかけると、やはり同じことを思っていた人はたくさんいる模様(^^;;8月にはニューシングル、9月にはニューアルバムも予定されていますが、その疑念は消えません。

さて、そんな彼らのベスト盤ですが、やはりザ・クロマニヨンズの魅力といったら、そのシンプルな8ビートのロックサウンド。このシンプルさはブルハ、ハイロウズとバンドを経ることに強くなっていっているのはみなさんご存じのとおり。バンドを続ければ続けるほど、無駄な要素が必要なくなり、シンプル・イズ・ベストという境地に到達するのでしょうか。

曲名にしても「タリホー」「ギリギリガガンガン」など意味よりも楽曲のノリ、インパクトを重視したような曲が多くなっているのも特徴的。それだけ、シンプルな、本来ロックンロールが持っているノリの部分を追及している、ということなのでしょう。

ただその一方で

「ナンバーワン野郎! ナンバーワン野郎!
いなせな まっしぐら ナンバーワン野郎!」

(「ナンバーワン野郎」より 作詞 真島昌利)

「合言葉は雷雨決行
嵐に船を出す

引き返す訳にゃいかないぜ
夢がオレたちを見張ってる」

(「雷雨決行」より 作詞 甲本ヒロト)

のように、聴いていてリスナーとして煽られるような、ワクワクするような歌詞も結構多く、こういうシンプルで、ロックンロールの原点のような歌詞は、どこかロックンロールをはじめて聴いたころに戻るような感覚になります。

そういう意味では歌詞もメロもサウンドも、ロックンロールの原点ともいえる彼ら。だからこそバンド名も、人間としての原点「クロマニヨン人」からとられたのでしょうか?

ただもっともそれも結成から10年近くたてば、彼らにとってはひょっとしたら「やりきった感」も出てくるのかも??別にベスト盤やライブ盤リリースが相次いだからといって解散が決まっているわけではないのですが、これからの彼らの活動が気にかかるところ。もっとも万が一クロマニヨンズ解散となっても、おそらくすぐに2人で新しいバンドを組むのでしょうが。

評価:★★★★★

ザ・クロマニヨンズ 過去の作品
CAVE PARTY
ファイヤーエイジ
MONDO ROCCIA
Oi! Um bobo
ACE ROCKER
YETI vs CROMAGNON
ザ・クロマニヨンズ ツアー2013 イエティ対クロマニヨン


ほかに聴いたアルバム

憂歌兄弟/憂歌兄弟

日本を代表するブルースバンド憂歌団の、木村充揮と内田勘太郎による別働隊的ユニット。もともと憂歌団のスタートはこの2人の出会いからだったそうで、そういう意味では憂歌団の「原点」ともいえるコンビだそうです。楽曲は戦前ブルースからそのまんまな曲がある一方、歌謡曲やフォークの色合いが濃い曲もあり、ここらへんが日本のブルースユニットとしての「味」なのでしょうか。ただ、全体的に感じる個人的にはちょっと違和感が。かくいう私も十分おじさんなはずなのですが(苦笑)。

評価:★★★★

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2014年5月19日 (月)

ソロアルバムらしいソロアルバム

Title:EVERYDAY ROBOTS
Musician:DAMON ALBARN

ご存じblurのボーカリストでGorillazとしても活動しているデーモン・アルバーン。blurは先日の日本公演を最後に活動を休止させましたし、Gorillazの活動も止まったままですが、そんな状況の中、オリジナルアルバムでは初となる本人名義のアルバムがリリースされました。

そのアルバムなのですが、まず聴いてみて、非常にソロアルバムらしいソロアルバムといった印象を受けました。彼ひとりが佇んだジャケット写真からして、そのものズバリ「ソロアルバム」なのですが、アルバムの内容も、まず全編的に内省的な歌詞がソロアルバムらしさを感じます。

それ以上にソロアルバムらしいのは、楽曲それ自体。基本的にピアノやアコギなどアコースティックなサウンドを主軸とした楽曲になっている点もまさにソロならでは、といった感じなのですが、それ以上に、いかにリスナーに聴かせるか、というよりも、まずは自分の演りたい曲を演る、というアルバム全体を貫かれているスタイルにソロアルバムらしさを感じました。

アルバム全体を流れるのはメランコリックな美しいメロディーライン。前半は、静かなサウンドの中にちょっと不条理的な機械音みたいな音が流れています。まるで「EVERYDAY ROBOTS」というアルバムタイトルを象徴しているようでした。

しかし中盤から後半にかけては静かなピアノとメロディーラインが幻想的な雰囲気を醸し出す曲がメインとなっています。個人的にはちょっとAntony & the Johnsonsを思い出すような感じ。bon iverといい最近、このタイプのフォーキーでメランコリックな美メロを奏でるシンガーが少なくないため、デーモンもこの路線を狙ったのでしょうか?

これらの楽曲、正直地味でインパクトも薄め。そういう意味でも「ソロアルバムらしい」と言えるかもしれません。デーモン・アルバーンらしい個性が出せているか、という意味でも少々疑問。まさに演りたいことを演るだけ、そんな印象を受けました。それでも、ちゃんとメロディーラインはそれなりに聴かせてくるあたり、彼のメロディーメイカーとしての実力はしっかり感じられるのですが。

そんな訳で、まさにソロアルバムらしいソロアルバムで、blurやGollirazのアルバムをコンスタントにリリースされる中で発売されるのならば、「なるほど、こういうスタイルもおもしろいね」と感じるアルバムかもしれません。でも、blurやGollirazの活動がストップしている中、メインとなる活動がこれだと・・・それなりにいいアルバムなのですが、ちょっと寂しさも感じてしまいます。

今回のアルバムのタイトルナンバー「EVERYDAY ROBOTS」の中にこんなフレーズがあります。

「They didin't know where they was going
but they knew where they was wasn't it...」
(訳 どこへ行こうとしているかはわからない
けれど今いる場所はそこではない・・・)

(「Everyday Robots」より Written by Damon Albarn 訳詞 染谷和美)

ひょっとしたら今の彼の立ち位置はこの歌詞の通りなのかもしれません。今いる場所はここではなく、どこかへ行こうとしている、けれどもどこへ行こうとしているのかはわからない・・・。ちょっとこれからのデーモン・アルバーンがどのような活動を続けていくのか、気になってしまったソロアルバムでした。

評価:★★★★

DAMON ALBARN 過去の作品
DR.DEE

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2014年5月18日 (日)

「伝説」のバンドの歴史

Title:MARIES MANIA
Musician:毛皮のマリーズ

2006年にアルバム「戦争をしよう」でデビュー。2011年のアルバム「ティン・パン・アレイ」がチャート6位を記録し、まさにこれからという人気絶頂の2011年に突然の解散を発表。ラストアルバム「THE END」をリリース後、その年の12月31日をもって解散しました。

そんな「伝説」的なバンドの最初で、おそらく最後となるベスト盤。なんかやっつけなタイトルといい、手抜きなジャケットといい、どう考えてもバンドメンバー本人たちの無許可でリリースされたようなベスト盤。もっとも、この手のベスト盤にありそうな、メンバーからの「文句」は特になく。おそらく、本人たちにとっては「もう終わったバンド」ということなのでしょう。⇒コメントでご指摘をいただきました。おもいっきり本人たちも選曲にかかわっているみたいですね。失礼しました・・・。

私個人は、毛皮のマリーズを聴いたのはちょっと遅く、2010年のセルフタイトル「毛皮のマリーズ」から。いわばブレイク寸前に聴き始めた後乗り組。それなのでこのベスト盤ではじめて彼らの過去の作品を聴いてみました。

アルバム「ティン・パン・アレイ」がリリースされたころ、昔からのファンが良く言っていたのが、「最近の曲はあまりバンドの色が薄くなった」という話。今回のベスト盤で過去の作品をあらためて聴いたのですが、確かに昔はガレージバンドとしてへヴィーなバンドサウンドが全面に出ていたのに対して、このアルバムでいえばDisc2に収録された作品は、あきらかにバンドの色が後ろに下がっています。

ただ、だからといって初期の作品と後期の作品に関して毛皮のマリーズの本質的な部分はあまり変わったように感じませんでした。それは初期にしろ後期にしろ志磨遼平のワンマン的な色合いが強いという点。初期の作品も後期の作品と同じく、彼の描くエヴァーグリーンな雰囲気の甘いポップなメロディーが楽曲全体に流れていますし、なによりもサウンドこそ「バンドサウンド」ながらも、正直バンド色は薄めのように感じます。

むしろ初期の作品は、へヴィーなバンドサウンドと甘いメロディーがいわば対立関係のようにぶつかりあっていて、楽曲全体としてのバランスが少々悪いようにも感じました。そのため、Disc1を聴いて感じてしまったのは「ちょっとくどいな」という印象。ただでさえちょっとくどめなメロディーにへヴィーなバンドサウンドはちょっと屋上屋を重ねるような印象すら受けました。

その点Disc2はサウンドがすっきりしてその分、メロディーラインの良さだけが浮かび上がってきたような印象。スウィートでポップなメロディーラインの魅力的な楽曲が続きます。バンドサウンドが後ろに仕上がってしまい、志磨遼平のワンマン色が強くなったという意味で初期からのファンにとっては不満を感じるのもわかりますが、個人的にはグッと良くなったように思います。「ティン・パン・アレイ」以降、売上がグッと伸びたのも納得がいきます。

それだけにバンドを解散させたのは、志磨遼平のやりたいことはもうバンドではできないから・・・と思っていたのですが、そのためすぐに別のバンドをはじめた、というのはちょっと驚き。彼自身が強いバンド幻想を持っていた、ということなのでしょうか。

そんな毛皮のマリーズの歴史がつまったアルバムで、彼らの全貌がわかるベスト盤。後追いながらも、この素敵なバンドを知るには最適なベスト盤。ドレスコーズではじめて志磨遼平を知った方も是非。

評価:★★★★★

毛皮のマリーズ 過去の作品
毛皮のマリーズ
ティン・パン・アレイ
THE END


ほかに聴いたアルバム

NEW MORNING/MISIA

メロディーは決して悪くはありません。MISIAのボーカルはいつも以上に冴えまくっていて実に魅力的。ただ・・・正直あまりおもしろくない・・・。おそらく一番の理由は、いかにもMISIAらしい作品が並んでいて、新しさがないから、なんでしょう。それに加えて前半、アレンジが平凡で面白味がありません。特に打ち込みのサウンドがどうもチープに聴こえてしまいます。

ただ一方、後半に入ると「幸せをフォーエバー」のようなメロディーにインパクトがあり聴かせるナンバーがあったり、「Re-Brain」のようなちょっとラテンが入ったアレンジが印象的だったりおもしろい曲が続き、一気に良くはなるのですが・・・。後半はよかったし、なによりMISIAのボーカルのすごみが、さらに増した感じがあり、彼女自体の成長も感じられるアルバムだとは思うのですが。そういう意味で惜しさを感じるアルバムでした。

評価:★★★★

MISIA 過去の作品
EIGHTH WORLD
JUST BALLADE
SOUL QUEST
MISIAの森-Forest Covers-
Super Best Records-15th Celebration-

echo/Plastic Tree

プラトゥリ初となるミニアルバム。7曲入り30分弱のミニアルバムながら、メンバー全員が作詞作曲に参加するなど意欲的な作品。いつも通りナルシスティックなボーカルに耽美的な雰囲気の楽曲はPlastic Treeらしく、ある種のヴィジュアル系っぽい雰囲気を出しつつ、シューゲイザーやらイギリスのオルタナ系ギターロックからの影響をうまく取り入れている手法はさすが。30分ながらもなかなか濃い内容のミニアルバムでした。

評価:★★★★

Plastic Tree 過去の作品
B面画報
ウツセミ
ゲシュタルト崩壊
ドナドナ
ALL TIME THE BEST
アンモナイト
インク

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2014年5月17日 (土)

やはりオザケンは最高!

Title:我ら、時
Musician:小沢健二

先日ネット上で、「アラフォーが歌って若い世代が引いてしまうミュージシャン」があり、その1位に小沢健二が選ばれており、ショックを受けました。でも、確かに冷静に考えればその理由もわからないでもありません。オザケンは紅白に出場するなどお茶の間レベルでの人気を獲得しながら、一方「音楽ファン」の評価も非常に高いミュージシャン。しかしその反面、90年代後半以降その活動は散発的となり、おそらく熱心なファン以外にとってはほとんど名前を聞かなくなってしまいました。

多分、カラオケでオザケンを歌って、若い人に「知らない」と言われた場合の反応はこうなんでしょうね。「え?あの有名なオザケンを知らないの?」「AKBなんか聴くより、オザケンみたいなすぐれた音楽を聴いてみなよ」・・・・こういう反応が若い世代にうざがられるのでしょう。

ただ事実として今なお一部で熱狂的な支持を得ているのは間違いなく、先日も最終回寸前の「笑っていいとも」に出演して話題となったり、逆の側面としては倖田來未が「ラブリー」をカバーしてネット上で炎上したり、大ヒットしたアルバム「LIFE」から今年で20年(!)たつにも拘わらず、多くの信者が彼の本格的な復活を待ちわびています。

今回のアルバムもそんなファンを熱狂させた2010年に久々に行われた全国ライブツアーの模様を収録したライブアルバム。もともとは2012年に行われたライブ会場限定でリリースされた後、ブックレット付15,000円(!)というお値段でリリースされた作品集の、CD部分のみをリリースしたもの。比較的ファン向け要素の強いライブアルバムながらもチャート20位を記録し、熱心なファンがいまだに多く存在していることを再認識させられました。

そんなライブアルバムですが、最初聴いた段階ではまず戸惑いを感じてしまいます。まずなによりも王子様のイメージのオザケンの声が野太くなっていてあきらかにおじさんになっていた点に(笑)。そして、楽曲がいきなり中断してはじまるモノローグに。特にモノローグは、MCの一種だかポエトリーリーディングだかそれとも彼の「演説」なのか最初わからずにかなり戸惑ってしまいました。

しかし、アルバムを聴き進めるにしたがってすっかり小沢健二というミュージシャンのすばらしさにはまってしまいました。このライブ盤、オザケンのヒット曲代表曲が惜しげもなく収録されています。

まず魅力的なのは、これでもかというほどフックを聴かせたポップな曲の数々。「ラブリー」「痛快ウキウキ通り」あたりがその代表例でしょう。一度聴いたら忘れられないようなインパクトのあるサビに、楽曲全体を流れる幸福感。聴いているだけで楽しくワクワクしてきて、ポップスの醍醐味を感じられます。

もうひとつ大きな魅力となっているのが決して派手さはないものの美しいポップなメロディーラインをしっかりと聴かせる楽曲たち。個人的には生涯の名曲ベスト10に入ってきそうな「ぼくらが旅に出る理由」などがそうでしょう。決してワクワクするようなサビがあるわけではないのですが、楽曲全体を通じて流れるように展開するメロディー構成の妙に、彼のメロディーメイカーとしての実力を感じることが出来ます。

今回のライブ盤では「シッカショ節」「いちごが染まる」「時間軸を曲げて」という3曲の新曲も収録されています。この中でも「シッカショ節」では和の民謡風なメロに挑戦しており、いままでのオザケンのイメージと大きく異なる部分がおもしろい感じ。他の2曲も派手さはないものの、メロディーセンスの良さはいまなお健在に感じられます。

途中に挟まれるモノクロームは、どちらかというとブログとかにアップされそうなちょっとした「評論」みたいな感じで、彼なりの視点がおもしろさを感じます。安全に必要以上に気を遣う日本人が、自転車に乗ると途端にアジア人の血が騒ぐのか、安全を無視したような無茶な運転をするという指摘はおもしろいなぁと感じつつ、無茶な自転車の運転に寛容な日本との対比として「歩道を走る行為や自転車の飲酒運転などはアメリカではすべて違法だ」と言っていますが、ごめん、それらの行為は日本でも列記とした道交法違反だよ、オザケン!

そんな訳で、久しぶりに小沢健二の曲を聴いたのですが、やはり彼の魅力を再認識してしまいました。20代や10代の若い方に引かれても構いません。オザケン最高!!彼のことを知らない方は、是非ともチェックしてみてください!!・・・もっとも、このアルバムは途中のモノローグといい、やはりちょっとファンズアイテム的な側面は否めないので、最初の1枚としてはお勧めしがたいのですが。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

ラブストーリー/back number

このアルバムではチャート2位を記録。着実に人気を伸ばしている3ピースロックバンドの新作。マイナーコード主体のメロディアスで切ないメロディーラインと、それにマッチしたような青春の甘酸っぱい雰囲気の歌詞が大きな魅力。ただ一方で、メロディーを聴かせるバンドなのですが、美メロというにはメロディーの構成が特におもしろいものではなく「雰囲気」で聴かせているような部分も。とはいうものの、アルバム毎に確実に成長している感じですし、シングルに関しては「名曲」とも言えるような曲もチラホラ。そういう意味で、今後が楽しみといった感じのバンドです。

評価:★★★★

back number 過去の作品
スーパースター
blues

FUTURE IS NOW/m-flo

m-floの新作は、今回もEDMを大幅に取り入れたナンバーなのですが・・・・・・ごめん、正直つまんないや(苦笑)。正直なところ、「いまさらEDM?」といったイメージも。m-floといえば、ヒットチャートの半歩先を進む音楽をポップにまとめあげるところが魅力だったりしたのですが、EDMといえばすでにヒットチャートの主流。いまさら彼らが取り上げてもあまりおもしろさも感じませんし、EDMならEDMでも、m-floらしい新鮮さは感じられませんでした。

[Champagne]あらため[Alexandros]のボーカル川上洋平や、驚きの浜崎あゆみなどボーカルは相変わらず豪華で、特にdaokoのウィスパーボイスはなかなか良く、m-floらしいポップなナンバーもちらほらあり、良曲も少なくはなかったのですが、お約束のインターリュードの寸劇もなく、コンセプトもいまひとつ。前作に引き続いての凡作なのが気にかかります。うーん、この程度のミュージシャンじゃなかったはずなのですが・・・。

評価:★★★

m-flo 過去の作品
electriCOLOR -COMPLETE REMIX-
Award SuperNova-Loves Best-
m-flo inside-WORKS BEST III-
MF10 -10th ANNIVERSARY BEST-
m-flo inside-WORKS BEST IV-
SQUARE ONE
m-flo DJ MIX"BON ENKAI"
NEVEN

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (5/17)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

5/17更新
<開催決定>
関ヶ原LIVE WAR 2014 Rock onna Rock
<出演者追加>
SAKAE SP-RING 2014、TOKAI SUMMIT '14、イナズマロックフェス2014、中津川THE SOLAR BUDOKAN 2014
<Time Table発表>
SOUL BEAT ASIA 橋の下世界音楽祭、SSMC2014
<Area Map発表>
SOUL BEAT ASIA 橋の下世界音楽祭
<終了>
栄ミナミ音楽祭2014、森道市場2014~フランシスコの海へ~
 

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2014年5月16日 (金)

伝説のライブ!

Title:Blues Live!(邦題 イン・ジャパン '74&'76~伝説のブルース・ライヴ!)
Musician:SLEEPY JOHN ESTES&HAMMIE NIXON

今回紹介するのはスリーピー・ジョン・エスティスというブルースミュージシャンの日本でのライブの模様を収録したライブ盤。エスティスは1899年(異説あり)アメリカ・テネシー出身。戦前に活躍し、何回かのレコーディングセッションを行い人気を獲得したものの、その後徐々に下火となり、音楽業界から身を引きました。

その後、カントリーブルースがブームになると、彼の曲も再評価されるようになったのですが、その段階ではすでに死亡していると思われていました。しかし、1962年に研究者によって「再発見」。その時の彼は極貧の状態で、以前はかろうじて見ていた左目も失明し、全盲の状況だったそうです。

そんな状況で「再発見」された彼は、ブルースブームの中、62年に久々となるアルバムをレコーディング。このアルバム、日本でのブルースブームの中、オリコンのチャートにもランクインするなどちょっとしたブームになりました。

まさにそんな「物語性」に富んだブルースミュージシャンである彼が、ハーモニカ奏者のハミー・ニクソンと来日。その模様を収録したライブアルバムが今回紹介するアルバムです。もともと、来日直後の76年にリリースされていたそうですが、長らくCD化されず、このたび、待望のCD化となったそうです。

前半は1974年の東京郵便貯金会館でのライブの模様を収録した内容で、後半は76年の日本青年館及び京都・サーカス・サーカスでのライブの模様を収録しています。

この時、エスティスは御年75歳と77歳。惜しくも世を去るのが、この翌年の77年なのでまさしく最晩年のステージです。たしかに決して艶のある歌声、といった感じではありません。ただ、彼の奏でるアコギと、ハミーの奏でるハーモニカとカズーのみのサウンドの、彼の絞り出すように歌うボーカルがとても印象的。シンプルなだけにとても味わいを感じます。

ただ彼らが歌う楽曲は決して「渋い」という感じではありません。むしろ「BROKE AND HUNGRY」「STO THAT THING」のように半数近くが軽快なナンバー。「YOU SHOULD'T SAY THAT」では合いの手が妙にユーモラスですし、ご存じ「WHEN THE SAINTS GO MARCHING IN」では観客の手拍子で盛り上がっています。

ただ、この時のステージは観客もあの伝説を目撃する、といった気持ちだったのでしょうか、手拍子もとてもおとなしい感じで、その音を少しも聞き逃すものか、という雰囲気を感じられました。

その点、後半の方が観客も、そしてエスティスとハミー本人たちも2度目の来日だからでしょうか、ステージの雰囲気ももうちょっとなごんだ感じて、盛り上がりを感じます。特に「BROWNSVILLE BLUES」「JESUS IS ON THE MAINLINE」では手拍子で盛り上がり、エスティスとハミーも盛り上がってきたように感じます。

後半の特徴としては、17曲以降、日本を代表するブルースミュージシャン憂歌団の演奏によるステージになるという点。そのため、アコギとハーモニカのみというシンプルなステージにバンドサウンドが加わります。この憂歌団の演奏に関しては、2人のみの演奏と比べるとちょっと端正な感じがして、さらに若々しさも感じられ、ちょっとした違和感もあるのですが、ただ、ちゃんと2人の演奏をきちんと盛り上げる脇役に徹していました。

アルバム全体としては本人たちの年齢を感じさせない、というよりは年齢なりの味のあるステージで、実に魅力的なステージがリアリティーをもって伝わってきます。リアルタイムで彼らの来日を目撃できた方は今となってはとてもうらやましいのですが、このアルバムを通じて、そのライブの魅力が少なからず伝わってくるようなアルバムだったと思います。

渋いというエスティスのパブリックイメージだけではなく、アップテンポで軽快な楽しいステージという、彼のちょっと意外な(?)一面も知ることが出来るライブ盤。ブルースが好きなら必聴です。

評価:★★★★★

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2014年5月15日 (木)

染み入る歌とギター

Title:In My Soul
Musician:Robert Cray Band

齢60を過ぎても精力的な活動を続けるロバート・クレイの2年ぶりのニューアルバム。ロバート・クレイは、前作ではじめてその作品を聴きました。すぐれた作品だと思った反面、コンテンポラリーな内容は正直ちょっと好みからはずれているように感じました。

今回のアルバムに関しても基本的にその方向性は変わりません。ただ、ちょっと好みから外れた前作に関して、本作はその内容にすっかりはまってしまいました!その大きな理由のひとつはそのメロディーの良さ。ミディアムテンポのバラードナンバーがメインなのですが、時には優しく、そして時には力強く歌いあげるその歌の力に大きく惹かれた作品でした。

彼は基本的にブルースギタリストという枠組みで語られますが、楽曲自体はブルースよりもソウル的な色合いが濃いのが特徴的。前作はその中でもロックな曲も少なくなったのですが、本作ではよりメロウなソウルのナンバーがメイン。その楽曲のところどころに、彼の哀愁たっぷりのブルージーなギターが絡むという構成になっています。

そんな楽曲の中でも特に染み入るようなメロディーが印象的だったのがピアノの音色も印象的な「Fine Yesterday」。さらに6曲目から7曲目への流れは、絶品。ソウルテイストにメロウに聴かせる「Hold on」から哀愁あふれるギターとメロディアスなメロが印象的な「What Would You Say」は、どちらも心からそのメロディーやサウンドに聴き入ってしまう、とても魅力的なものでした。

またタイトルの元となった「Deep in My Soul」をはじめそのブルージーなギタープレイもしっかりと披露してくれていますし、「Your Good Thing Is About to End」のように、歌い上げそのボーカルを聴かせるナンバーも魅力的でした。

アルバム全体としては決して派手さはありません。むしろ「渋い」という表現が妥当でしょう。音楽的にも決して目新しい訳ではありません。ただ、ソウルやブルースを基調とし、楽曲によってはジャズなどの要素も入った楽曲は、ちゃんと現役感もあります。

齢60歳にして、まだまだ第一線での活躍を感じさせる作品。そのギターの音色とボーカルに強く惹かれた素晴らしいアルバムでした。ブルースリスナー以上にソウル好きにお勧めな1枚です。

評価:★★★★★

Robert Cray 過去の作品
NOTHIN BUT LOVE

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2014年5月14日 (水)

最低水準のヒットチャート

今週は対象週がゴールデンウィークまっただ中。そのため新譜は少な目で、売上も極端に少ないヒットチャートになりました。そのため今週はシングル・アルバム同時更新です。

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

そんな中で1位を獲得したのはももいろクローバーZ「泣いてもいいんだよ」。ちょっと意外なことにシングルでは初の1位獲得。中島みゆきが楽曲を提供したことでも話題になりました。初動売上は6万6千枚。前作はライブ会場&通販限定シングル「ももクリ 2013<LIVE会場&キングE-SHOP>期間限定シングル【2013年12月23日LIVE@西武ドーム】」の3万6千枚(2位)よりはアップしていますが、前々作「GOUNN」の7万7千枚(2位)よりダウン。ライブ動員などと比べるとシングルの売上はいまひとつ伸び悩んでいる感が。一部の熱烈なファンに支えられている感を強く感じます。

2位初登場はμ's「どんなときもずっと」。KADOKAWAの雑誌「電撃G's magazine」らが推進するアニメキャラクターによるアイドルプロジェクト。楽曲はなんのひねりもないアニメ声のアイドルソングといった感じ。2位は自己最高位ながらも初動売上4万5千枚は先々週ランクインした「それは僕たちの奇跡」の6万5千枚(3位)より減少。ただしその前作は、売上は1万枚から6千枚に落としたものの、14位から9位にアップし2週ぶりのベスト10返り咲きを果たしています。

3位には先週1位の嵐「GUTS!」が2ランクダウンながらベスト3をキープしています。

続いて4位以下の初登場ですが、まずは4位。LiSA「Rising Hope」がランクイン。LiSAはアニソンを中心に活動している女性シンガー。この曲はアニメ「魔法科高校の劣等生」オープニングテーマに起用されています。基本的にロック志向なようで、この曲もハードロックテイストのナンバー。初動売上2万9千枚は15位だった前作「traumerei」の1万8千枚よりもアップし、2作ぶりのベスト10入りになりました。

それに続く2曲は、今、注目の新進気鋭のロックバンド2組が入ってきています。まず5位、クリープハイプ「寝癖」。ハイトーンボイスが印象的なロックバンドですが、これでメジャーデビュー以降全シングルがベスト10入り。5位は自己最高位で、初動売上1万3千枚も前作「憂、燦々」の1万枚(10位)よりもアップ。

もう1組が8位初登場グッドモーニングアメリカ「拝啓、ツラツストラ」。こちらも軽快でポップな楽曲で注目度が上昇している4人組バンド。これがメジャー2作目で、初のベスト10入り。初動8千枚は前作「イチ、ニッ、サンでジャンプ」の4千枚(14位)よりアップ。ただし、フジテレビ系アニメ「ドラゴンボール改」エンディングテーマという好タイアップがついており、次回作以降の動向が気にかかるところです。

最後10位にはLedapple「Who are you ~愛のフラワー~」がランクイン。韓流の男性アイドルグループがまた出てきました。すっかり下火になった韓流ですが、一部ではいまだに根強いファンがいるんですね・・・。こちらは日本デビュー2作目。初動売上6千枚は前作「Greatest World」の7千枚(15位)よりもダウンながら、超低水準なチャートに助けられてのベスト10入りとなりました。

今週は返り咲き組がもう1枚。7位にSKE48「未来とは?」が先週の15位からランクアップ。通販や劇場売りの分が加算されたのでしょうか。

そんな訳で、10位がわずか6千枚というシングルチャートは以上。で、アルバムチャートはもっと低水準になっているわけでして・・・。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

アルバムは初登場がわずか1枚!

まず1位は「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック」が2週連続の1位獲得。売上は16万5千枚で、先週の15万2千枚よりもなんとアップ。低水準なヒットチャートの中で1枚だけ気を吐いています。

2位もMay J.「Heartful Song Covers」が先週から同順位をキープ。売上1万9千枚は先週の2万1千枚よりもダウンながらも健闘しています。そして3位はPharrell Williams「Girl」が先週の4位からランクアップしてベスト3入り。ただし売上は1万4千枚から9千枚へとダウン。

3位の売上が9千枚という点でかなりすごいことになっているのですが、4位以下も目を覆うような惨状に。そんな中、唯一初登場だったのが6位のpetit milady「プチミレディア」。人気女性声優悠木碧と竹達彩奈によるユニット。いままでシングル2枚をリリースしていますが、ベスト10入りはシングル、アルバム通じて初となりました。

今週は返り咲き組もズラリ。和楽器バンド「ボカロ三昧」が13位から7位、ONE DIRECTION「MIDNIGHT MEMORIES」が15位から8位、米津玄師「YANKEE」が12位から9位にそれぞれ返り咲いています。ただし売上はそれぞれ5千枚→4千枚、4千枚→3千枚、7千枚→3千枚とダウン。そんな中、ベスト50圏外からPaul McCartney「NEW」が今週いきなり5位にランクアップ。こちら、来日公演を控えて昨年の来日ツアーの模様をDVDにおさめたボーナスディスクがついた「2014ジャパン・ツアー・エディション」がリリースされた影響。昨年の11月25日付チャート以来のベスト10入りとなりました。

そんな訳で、かなり低水準だったアルバムチャート。今週10位のNot yet「already」の売上はわずか3千8百枚!かなり悲惨な結果となっています。まさにCDの時代の終焉を感じさせるチャートでした。

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2014年5月13日 (火)

20周年の限定復活!

Title:20th century boys strike back
Musician:Scudelia Electro

ご存じspiral lifeの一員としてデビュー。スピッツの「ハヤブサ」のプロデューサーとしても知られる石田ショーキチ。彼がspiral life解散後結成したバンドがScudelia Electro。1995年に活動を開始し、オリジナルアルバム6枚、シングル10枚をリリース後、2005年に解散しました。

そんなScudelia Electroが、石田ショーキチのデビュー20周年を記念して2013年に再結成。ライブを何本か行い、その後再び解散してしまったのですが、そんな中、LIVE HOUSE FEVERで行われた2DAYSライブから楽曲をピックアップしてまとめたのが今回のアルバムです。

Scudelia Electroは残念ながらさほどブレイクしたバンドではありません。ただ、石田ショーキチの名前とともに、おそらくポップなギターロック好きには知る人ぞ知る的なミュージシャンではないでしょうか。

このバンド、基本的にはシンプルなオルタナ系ギターロックバンド。所々シンセや打ち込みなどを入れて、スペーシーな雰囲気も出しているのも特徴的です。そんなScudelia Electroの最大の魅力は、石田ショーキチの書くメロディーラインだと思います。

Spiral Life時代から、メランコリックな美メロを書いてきた石田ショーキチですが、Scudelia Electroでもそのメロディーが実に魅力的。比較的長音符を多用しつつスケール感を出しながら、その中で微妙に展開していくメロディーラインは実にメランコリックで切ない雰囲気を出しています。聴いていて、いわば胸が締め付けられるようなメロディーが実に魅力的。間違いなく、このメロディーラインが、Scudelia Electro最大の魅力でしょう。

今回のライブ盤はもちろん彼らの再結成ライブということで代表曲が並んでいて、Scudelia Electroの魅力がしっかり伝わってくる選曲に。観客の拍手や声援も入っていて、会場の空気や、なによりもファンがScudeliaのことを待ちわびていたことが実によく伝わってきます。

ただ一方残念だったのは、正直、音が悪い・・・。この音の悪さは、逆にライブに臨場感を与えている部分もあるのですが、やはり聴いていてちょっと辛い部分も。またライブの演奏自体もメンバー全体が一体感があって、といった感じではなく、決してベストライブとは思えません。復活を待ちわびたファンにとっては十分楽しめると思うのですが、一方でさほど思い入れのない方にとってはあまり楽しめないかもしれません。

そんな訳で、Scudelia初心者にとっては、過去のベスト盤あたりからあさってもらった方がいいかもしれません。ただ、やはりScudelia Electroが実に魅力的なバンドであることは間違いなく、そういう意味でぜひともこれを機に、Scudelia Electroというバンドを知ってもらいたく、このライブ盤を紹介しました。興味ある方は過去のベスト盤から是非。とりあえず、問題点はあるもののファンにとっては、要チェックのライブ盤だと思います。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

HYPER FOLK/bonobos

bonobosの約2年ぶりとなる新作は、レゲエやダブ、スカやトラッドなど、様々な要素を取り入れつつ、シンフォニックなサウンドも織り交ぜポップに仕上げられているbonobosの魅力が満載のアルバムになっています。個人的にはこういう方向性はかなり好みですし、いいアルバムだとは思うのですが・・・ただ一方で、しんみりな雰囲気の楽曲が増え、前作で感じた多幸感は薄まってしまった感じが。また、様々な音楽を取り入れた結果、若干インパクトが薄くなってしまった感もあります。もっとも、楽曲のベクトルとしてはとてもおもしろい方向を向いているだけに、これからの活躍も楽しみにはなってくるアルバムだと思います。

評価:★★★★

bonobos 過去の作品
Pastrama-best of bonobos-
オリハルコン日和
ULTRA

What do I crave to see?/SHAKALABBITS

昨年、初のベスト盤をリリースしたSHAKALABBITSの、ベスト盤リリース後初となるアルバムは7曲入りのミニアルバム。ベスト盤後の新たな一歩・・・なのですが、基本的にいつもの彼女たち。軽快でポップだけど、ほどよくへヴィーなギターロックサウンド。目新しさはないものの、ある意味素直なガールズロックは、聴いていて純粋に楽しめる内容になっています。

評価:★★★★

SHAKALABBITS 過去の作品
SHAKALABBITS
4 ALL AGES
Phasemeter Trippin' Bug Shake
Condenser Baby
BRACKISH
Rabbits,Rabbits,All the way 1
Rabbits,Rabbits,All the way 2

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2014年5月12日 (月)

バンドテイストは薄いけど

Title:Keeper Of The Flame
Musician:the HIATUS

約2年4ヶ月ぶりとなるthe HIATUSのニューアルバム。前作「A World Of Pandeonium」から、パンキッシュでハードな曲がなくなり、メロディアスなポップチューンがグッと増えた印象を持っていましたが、本作も引き続きその路線を貫いたアルバムになっていました。

基本的にまず感じるのは、アルバム全体としてバンド色が希薄になっていること。楽曲は細美武士がメインに、柏倉隆史も作曲を手掛けたうえで、メンバー全員で作り上げているようですが、シンセのエレクトロサウンドが全面に出たメロディーが主軸となった作風なだけに、どうしても細美武士のソロプロジェクト的な印象を強く感じてしまいます。

ただ一方では「Roller Coaster Ride Memories」のように今回のアルバムからメンバーに加わった伊澤一葉のピアノのメロディーに、柏倉隆史の複雑なリズムのドラムスが重なる楽曲が多く、そういう意味ではバンドのメンバーもきちんとアルバムの中のひとつの軸となっています。このピアノとドラムスが強調された作品が目立つ作品で、ドラムスのリズムが楽曲のメインという意味では、今風なアレンジの作品と言えるかもしれません。

それら作品も加え、アルバム全体としてはエレクトロサウンドを取り入れた幻想的な作風がメイン。決して斬新とか新鮮というタイプの作風ではないものの、美しいメロディーラインともピッタリマッチし、最後まで聴き入ってしまうようなサウンドを作り上げていました。

そしてやはりアルバムで最大の魅力は、彼らのメロディーラインの良さでしょう。今回の作品、ミディアムテンポの楽曲が多く、派手な曲は決して多くありません。ただ、「Horse Riding」「Sunset Off The Coastline」「Don't Follow The Crowd」など、決して派手でなくてもメロディーの良さがキラリと光る作品が並んでいました。

そんな訳で、これからのthe HIATUSの進む方向が明確になったアルバムのように感じた本作。メロディーの美しさと、それを引き立てるサウンドメイキングの妙に心惹かれるアルバムでした。ただ一方で個人的にはラストを締めくくる、このアルバムでは唯一、バンド色が強い「Burn To Shine」のようなシューゲイザーっぽいナンバーにも惹かれたりするんで、今後もこの方向性の曲も聴きたかったりするんですが(笑)。

評価:★★★★★

the HIATUS 過去の作品
Trash We'd Love
ANOMARY
A World Of Pandemonium
THE AFTERGLOW TOUR 2012


ほかに聴いたアルバム

DECORATOR EP/livetune feat.初音ミク

livetuneの新作は7曲入りのミニアルバム。全編、いまどきのEDMなアレンジで爽やかなメロディーラインが特徴的。アレンジと初音ミクの電子ボイスはなかなかマッチしており、7曲という短さもあったのですが、本作はあまり気になりませんでした(自分が慣れただけかも)。正直、EDMアレンジはよくありふれている感じで目新しさはありませんでしたが、アルバム毎に成長が感じられ、これからも楽しみになる1枚でした。

評価:★★★★

livetune feat.初音ミク 過去の作品
Re:package
Tell Your World EP

Acoustic Tempo Magic/安藤裕子

彼女の楽曲をアコースティックアレンジで歌い上げた、アコースティックアルバム。基本的に、ちょっとジャズの要素も加えたアレンジでしんみり歌い上げています。無難に良いアルバム。うーん、間違いなく彼女の歌声にしんみり聴き入り、満足感あるアルバムなんですが、無難にまとまっている、という印象も一方では否めないんだよなぁ。いいアルバムではあると思うのですが、インパクトという側面がちょっと弱いかも。

評価:★★★★

安藤裕子 過去の作品
クロニクル
THE BEST '03~'09
JAPANESE POP
大人のまじめなカバーシリーズ
勘違い
グッド・バイ

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2014年5月11日 (日)

2枚目を占うミニアルバム

Title:HARD TO SAY NO EP
Musician:THE STRYPES

60年代のロックンロールを現在に再現させたかのような、テンションの高いルーツロックが大きな話題を呼び、日本でも注目を集めたTHE STRYPES。1stアルバム「SNAPSHOT」も高い評価を得ましたが、新作が早くもリリースされました。今回の作品は、全6曲入りのミニアルバム。新曲4曲に日本でのライブの模様を収録したライブ音源2曲を収録したアルバムになっています。

本人たち曰く、「2枚目はへヴィーになる」という公言していただけに、その方向性を占うこのEPの内容には注目を集めました。まず結論としてはタイトルチューンの「HARD TO SAY」は、確かにいままでの作品と比べるとへヴィーになった印象はあります。

まず楽曲をスタートさせて飛び込んでくるギターサウンドは、間違いなくいままでの曲に比べると厚みが増していますし、楽曲全体にぶっといベースの音がブンブンと鳴り響きます。

ただ、それではいままでのTHE STRYPESのイメージから大きく異なるか、と言われるとそれもまた違います。ギターサウンドを主導としたシンプルなバンドサウンドというスタイルはかわりませんし、1曲3分程度という曲の短さもそのまんま。基本、ポップなメロディーが流れていますし、いままでのガレージロックという枠組みから大きく離れるものではありません。

また、続く「SO THEY SAY」などのナンバーは、ギターリフをメインに構成されたいままでのTHE STRYPESらしいロックンロールナンバー。こちらも「SNAPSHOT」までの路線が気に入っている方にとっては安心して聴けるナンバーだと思います。

そしてなによりTHE STRYPESとして変わらないのがロックンロールに対する愛情。このアルバムでも難しいこと抜きにして、ロックなサウンドを鳴らしたいというバンドの情熱を感じられました。

THE STRYPESというバンドの魅力をきちんと保ちつつ、新たな一歩を踏み出したアルバム。ある意味、デビューアルバムに続くアルバムとしては理想的なスタイルと言えるかもしれません。次のアルバムが楽しみになってくるミニアルバムでした。

評価:★★★★★

THE STRYPES 過去の作品
BLUE COLLAR JANE

SNAPSHOT


ほかに聴いたアルバム

Night Visions/Imagine Dragons

このアルバムが大ヒットを記録したアメリカのロックバンド。打ち込みをつかったかなりドラマチックな作風で、スケール感の大きさを感じる内容。ちょっと泥臭さを感じさせる点といい、いかにもアメリカのスタジアムバンドっぽい雰囲気。正直、ちょっと大味な感じがして、あまり好みのタイプではないかなぁ。

評価:★★★

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2014年5月10日 (土)

青春ミッチー!

Title:さらば!!青春のファンタスティックス
Musician:及川光博&THE FANTASTIX

ミッチーが、THE FANTASTIXとの名義でリリースされた3部作の最終作。今作のテーマは「青春学園モノ」。ジャケットからしてまさに「青春!」といった雰囲気ですが、楽曲もまさに青春まっただ中といった雰囲気の曲が並んでいます。

「放課後ジュリエット」では「中間テストも終わって」なんてフレーズが出てきたり、「恋の生徒怪長」では、まさにそのもの「生徒会」なんて言葉が登場したり。あまりに学園モノそのまんまの内容なのですが、さすがにこれ、40代半ばのミッチーが歌うのは厳しいんじゃない?と最初思ってしまいました。

・・・が、そこはさすがミッチー(笑)。正直、聴いていてほとんど違和感ないのがさすがです。もちろん、それは彼がいまだに若々しい王子様だから(笑)。いや、冗談とかではなく、いまだにこのフレッシュさを保ち続けるのは、さすがです。

楽曲の方は基本的にいつものミッチー節。ビックバンドが入ってライブ映えしそうな「天の川ランデヴー」、ファンキーな「がむしゃら!NIGHT☆PARTY」、ミディアムテンポでしんみり聴かせる「ふたり」など、ミッチーらしい楽曲が並んでいました。ある意味、新しさはありませんが、ファンがミッチーに求める壺をきちんとついている曲が並んでいて、安心して聴ける内容と言えるかもしれません。

3部作ということで似たような構成になっていたとはいえ、前2作にあったカバー曲は今回はなし。また、コミカルな楽曲もありませんでした。その一方、コーラスのMINAMIがメインボーカルをつとめた「優・等・生」や、軽快なアニソン風の「恋の生徒怪長」など、いままで2作品とはちょっとひねった構成になっていたようにも感じます。もっとも、中盤のコントは今回も健在ですが(笑)。

テーマ性もはっきりしており、ライブ映えがしそうな曲も多く、ライブが盛り上がるだろうな、と感じるアルバム。もっとも、目新しさがあまりないだけにファン向けな要素が強いのかもしれませんが。一方で、ファンにとっては安心して聴ける、満足いくアルバムだと思います。

評価:★★★★

及川光博 過去の作品
RAINBOW-MAN
美しき僕らの世界
喝采
銀河伝説
ファンタスティック城の怪人


ほかに聴いたアルバム

"Z"OOM/ねごと

4人組ガールズバンドの6曲入りとなるミニアルバム。シンセなどの打ち込みを入れて、サウンド構成には幅があるものの、逆にバンドらしさが薄くなってしまっているは相変わらず。今回のアルバムは前作「5」に比べるとメロディーに力を入れ、とくにガールズバンドらしい「かわいらしさ」を強く感じるアルバムになっていました。ただ、そうだとするといまひとつメロディーのインパクト不足が気になります。彼女たちのアルバム、総じて「ねごと」らしさが見えているような見えていないような・・・そんな印象を受けてしまいます。

評価:★★★★

ねごと 過去の作品
Hello!"Z"
ex Negoto

第五作品集「無題」Remix Album/downy

レーベル「術ノ穴」を主宰するFragmentをホストに迎えた、downyの傑作「第五作品集『無題』」のリミックスアルバム。基本的にはビートを強調する今風のアレンジによるリミックスがメイン。「この楽曲がこんな風に!」みたいなリミックスはないものの、downyの世界を広げるような作品は、downyのアルバムと同じく、シンプルそうながらも凝ったアレンジにゾクゾクさせられることの連続。downyの新たな作品として十分機能する内容で、リミックスだから、といって忌避するのはあまりにももったいない傑作でした。

評価:★★★★★

downy 過去の作品
第五作品集「無題」

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (5/10)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

5/10更新
<開催決定>
EAT THE ROCK 2014、篠島フェス2014、イナズマロックフェス2014
<出演者追加>
SAKAE SP-RING 2014、中津川THE SOLAR BUDOKAN 2014
<終了>
今池"遊覧"音楽祭、
JAPANESE FOLKEY FESTIVAL 10th、ベルギービールウィークエンド2014名古屋

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2014年5月 9日 (金)

話題の映画サントラ盤

Title:アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック

日本を含む世界中で大ヒットを記録し話題となったディズニー映画「アナと雪の女王」。映画のみならず劇中の音楽も大きな評判となり、このサントラ盤もアメリカをはじめ日本でも大ヒットを記録しています。そんな話題の映画のサントラならば、これはぜひ聴いておかなければ、というわけでチェックしてみた次第。ちなみに映画は未見です(^^;;

そのサントラ盤を聴いてみたまずは率直な感想として・・・・・・そんなにずば抜けていいかなぁ・・・・・という印象がまずありました。いや、これは決してこのサントラが思ったより悪かったという訳ではありません。というよりも「予想通りよかった」といった方が正解かも。ただ、個人的にディズニー映画というと音楽が素晴らしい、というイメージがあるだけに、そのディズニー映画の音楽の水準としては、当然このくらいのレベルだろう、という意味で、ずば抜けていい、という印象は抱きませんでした。

もっともこの私のディズニー映画の音楽の水準、というのは例えば「ピーターパン」の「星に願いを」だとか「ファンタジア」だとか、もっと近いところだと「アラジン」の「A Whole New World」だとか(といっても20年以上前の作品ですが・・・)、そういう誰もが知っている「傑作」をベースに見ているため、ディズニーといっても日本であまり話題にならない作品を含めてみているわけではないので・・・そういう意味では、「アナと雪の女王」も、そんなディズニー映画音楽のスタンダードに名前を連ねるようになった、という感じでしょうか。

そんな話題の映画の楽曲は、いわゆるいかにもディズニー映画の音楽!といった雰囲気。主題歌で話題となっている「Let It Go」はいかにも今風といった感じのスケール感あるポップナンバーになっていますが、そのほかの楽曲に関しては古き良きディズニー映画音楽のスタイルを継承しているように感じました。

それはいわゆる聴いていてとても楽しくてどこかコミカル。ポップなメロディーがとにかく壺で、聴いていてワクワク楽しくなってくるような作品。いかにもディズニーランドに流れていそうな作品で、リスナーをその場で夢の世界に入り込めるようなそんな素敵な楽曲が数多く収録されていました。

今回の映画はアニメでもミュージカル風なつくりということ。音楽が話題になったのは音楽自体の良さはさることながら、それ以上に映画の中での使われ方もあったのでしょう。そういう意味では映画未見の私にとってはあれだけサントラが大ヒットしている理由は残念ながら若干つかみかねる部分はありました。

特に後半11曲目からは映画のサウンドトラックスコアになり、オーケストラ主体のインストになるのですが、こちらはやはり映画を見ていないと若干退屈。最後のMay.Jの「Let It Go」のカバーも力作でさすがに上手いけど、ちょっと力が入りすぎているような感じがして、ほどよく力を抜いているイディナ・メンゼルの原曲バージョンの方がやはりよかったかな。

サントラだけでもそれなりには楽しめるとは思うのですが、半分がインストということもあってやはり映画を見てナンボといった感じの作品。映画未見の方はまずは映画を見てから、といった感じかな。

評価:★★★★

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2014年5月 8日 (木)

ついにあの映画サントラが!

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

ロングヒット中の話題の映画サントラがついに1位獲得。

ここ最近、アルバム上位でロングヒットを続けていた「アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック」が先週の4位から一気に順位を伸ばし、なんと初の1位に輝きました。これは、日本語版キャストによる歌を収録したボーナスディスクを追加したデラックスエディションが発売された影響。売上は先週の1万7千枚から15万2千枚に大幅アップ。堂々たる1位獲得となりました。ちなみに日本語版としては松たか子、神田沙也加、ピエール瀧らが参加。うーん、ピエール瀧のボーカルが気になる(笑)。

ちなみに2位は、その「アナと雪の女王」の日本語版主題歌を歌うMay.J「Heartful Song Covers」が先週の3位から2位にランクアップ。売上も1万7千枚から2万1千枚に増加しており、こちらも「アナと雪の女王」効果でしょうか。

初登場最高位は3位、B'zのギタリストTak Matsumoto「New Horizon」。約2年ぶりとなるニューアルバム。初動売上1万8千枚は、前作「Strings Of My Soul」の2万7千枚からダウンです。

続いて4位以下の初登場ですが、まずは4位にPharrell Williams「Girl」がランクイン。プロデューサーチームザ・ネプチューンズやN*E*R*Dのメンバーとしても活躍しているアメリカのミュージシャン。このアルバムにも収録されている「HAPPY」が大ヒットを記録。日本でもラジオでかかりまくっているので印象的なサビは聞き覚えがあるかも?3月にすでに海外ではリリースされておりイギリスのチャートで1位、ビルボードでも2位を記録するなど大ヒットを記録。日本でも先週、13位にランクインしていましたが、このたびようやく国内盤が発売し、一気にベスト10入りとなりました。今週の売上は1万4千枚。ちなみに前作「In My Mind」は初動2万1千枚(8位)を記録しているのでこちらよりはダウンしていますが、いままでの輸入盤の売上を含めると、前作を上回っていそうな印象も。

5位にはsukekiyo「IMMORTALIS」が入ってきました。こちら、Dir en greyのボーカル京によるソロプロジェクト。初動売上は1万2千枚で、さすがにDir en greyの直近作「DUM SPIRO SPERO」の2万9千枚(4位)よりは大きくダウンです。

7位はビジュアル系バンド己龍「暁歌水月」がランクイン。これが4枚目となるアルバムですが、アルバムでのベスト10入りははじめて。初動売上1万枚は、前作「朱花艶閃」の6千枚(12位)より大きくアップです。

8位9位は韓流。男性アイドルグループ超新星のベスト盤「5 Years Best -BEAT-」が8位、「5 Years Best -BALLAD-」が9位にそれぞれランクインです。初動売上は前者が1万枚、後者が9千枚で、直近のオリジナルアルバム「SIX」の4万5千枚から大幅ダウン。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評はまた来週の水曜日に!

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2014年5月 7日 (水)

アニメ・ゲームソングがズラリ

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週はビックリするぐらい、アニメ・ゲームソングがズラリとならんでいます。GWでお休みになる子供たち向け?

そんな中1位を獲得したのが嵐「GUTS!」。日テレ系ドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」主題歌。初動売上50万1千枚は前作「Bittersweet」の51万1千枚(1位)より若干のダウン。あまり派手さはないけど丁寧なつくりがいい意味でジャニーズ系っぽい感じ。

2位はハロプロ系アイドルグループスマイレージ「ミステリーナイト!」。初動3万4千枚は前作「ええか?」の3万3千枚(3位)から若干アップで、2位は自己最高位。なんか昔のモー娘。みたいな曲調だな・・・。

で、3位からはズラリとアニメ・ゲーム系の曲が並んでいます。まず3位は寿嶺二「うたの☆プリンスさまっ♪アイドルソング 寿嶺二(愛しき人へ)」。女性用ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪All Star After Secret」挿入歌。かなりチープなムード歌謡曲といった雰囲気でちょっとビックリ。初動売上は2万3千枚。「うたの☆プリンスさまっ♪」がらみのシングルとしては、一ノ瀬トキヤ名義「うたのプリンスさまっ♪ マジLOVE2000% アイドルソング 一ノ瀬トキヤ(CRYSTAL TIME)」の3万4千枚(5位)からダウン。

4位にはキング・クリームソーダ「ゲラゲラポーのうた」。テレビ東京系アニメ「妖怪ウォッチ」オープニングテーマ。先週、同じ「妖怪ウォッチ」のエンディングテーマDream5がベスト10入りしたのですが、こちらは正真正銘タイアップ人気での上位ランクイン。キング・クリームソーダはこのアニメ主題歌のために結成された「謎のユニット」。とりあえずメンバーの一人はm.o.v.eのmotsuというのがもっぱらの噂のよう(笑)。

で、5位以下にはゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」のキャラクターソングがズラリと並んでいます。

5位 北条加蓮(渕上舞) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 028 北条加蓮(薄荷-ハッカ-)」
7位 神谷奈緒(松井恵理子) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 027 神谷奈緒(2nd SIDE)」
8位 星輝子(松田颯水) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 026 星輝子(毒茸伝説)」

こちっらはシングルシリーズの第6弾。5作同時にリリースされ、うち3作がベスト10入り。初動売上は北条加蓮1万7千枚、神谷奈緒1万6千枚、星輝子1万5千枚。11月に出た第5弾は5枚リリースされた上で、最高位は11位、初動1万5千枚なのでそちらよりは若干のアップ。

そして9位。ロックバンドSPYAIR「イマジネーション」が孤軍奮闘か、と思いきや、こちらもTBSテレビ系アニメ「ハイキュー!!」オープニングというアニソン(笑)。爽快なポップスロックはいかにもJ-POPの王道。初動売上は1万5千枚で、前作「JUST ONE LIFE」の8千枚(23位)から大きくアップで、ベスト10入りは前々作「現状ディストラクション」から2作ぶり。タイアップによって楽曲の売上に大きく差があるみたいで、固定ファンはなかなか確保しきれていない模様です。

今週はベスト10返り咲きが1曲。NMB48「高嶺の林檎」が41位から6位に大きくランクアップ。おそらく通販分かなにかが一気に計上された影響と思われます。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは明日に!

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2014年5月 6日 (火)

衰退の2000年代

Title:情熱の2000'sベストヒッツ35曲!~Epic35~

エピックレコード35周年を記念して配信限定でリリースされたコンピレーションアルバムの第3弾。タイトル通り、2000年代にエピックレコードからリリースされた楽曲を収録されています。

3作を比べると、この2000年代のコンピレーションには少々厳しいものを感じます。エピックの曲たちが時代の先端を行き、あらたな潮流を感じられた80年代、それがヒットシーンの王道となり、時代の中心を行く勢いを感じられた90年代と比べると2000年代の楽曲は、過去の栄光を引きずり、ひとつの場所に停滞してしまっている、そんな姿を感じられます。

もちろん、このコンピに収録している楽曲にも新たな一歩を踏み出そうとする曲は少なくありません。例えばRIZE「Why I'm me」のようなミクスチャーロックや韻シスト「Hereee we go」のようなHIP HOPなどの新たなジャンル、あるいは元ちとせ「ワダツミの木」のような奄美民謡のような洋楽志向だった80年代90年代とは異なる作品も見られます。

ただ一方でそれ以上に気になったのは、90年代の縮小再生産のような作品群。Aqua TimezやSCANDALなどの楽曲からは新しさを感じませんし、いきものがかりも確かにいい曲は書いているものの、真新しいか、といわれれば結局90年代のJ-POPを引きずっているにすぎません。

でもこの傾向って、決してエピックレコードに限った話ではなく、J-POPというジャンル全体を通じての話のように感じます。いまだに日本のポップスは90年代の縮小再生産のようなポップソングが次々と生み出され、2000年代に入ってからシーンをガラッと変えるような新たな楽曲は生まれていません。ヒットシーンはアイドルやアニソン、あるいは初音ミクのような楽曲に勢いはありますが、それはいわば歌い手のカテゴリーやあるいはタイアップのカテゴリーの話であって、アイドルソングやアニソンも結局は90年代以前の延長に過ぎない曲がほとんどです。

なんか、日本のポピュラーミュージック全体の衰退が、このコンピを通じて伝わってきてしまうようなそんな作品になっていました。

もっとも、とはいうもののコンピ全体に関して、決してお勧めできない曲がメインという訳ではありません。むしろ1曲1曲を考えると、名曲も少なくありません。歌詞のユーモラスさとパンキッシュなサウンドが耳に残るセンチメンタル・バスの「マニアック問題」や、切ないボーカルが印象的なCrystal Kay「Boyfriend-partⅡ-」など文句なしの名曲も数多く、そういう意味では、純粋にコンピ盤としてはお勧めできる作品だと思います。2000年代に懐かしさを感じる方も楽しめそうなコンピ盤です。

評価:★★★★

黄金の80'sベストヒッツ35曲!~Epic35~
青春の90'sベストヒッツ35曲!~Epic35~


ほかに聴いたアルバム

Billboard Live 2013/柴田淳

昨年11月、ビルボードでのライブを行った柴田淳の、ライブの模様を収録したライブアルバム。ピアノを中心にアコースティックでよりシンプルになった楽曲に、柴田淳のボーカルがピッタリとマッチ。なにより哀愁たっぷりのメロディーがいい意味で歌謡曲的で心にしみます。ジャジーな要素に洋風を感じる一方、メロディーは実に日本的でこのバランスがまた魅力的に仕上がっていました。

評価:★★★★★

柴田淳 過去の作品
親愛なる君へ
ゴーストライター
僕たちの未来
COVER 70's

あなたと見た夢 君のいない朝

クリープハイプ名作選/クリープハイプ

ミュージシャンに無断でリリースされたとして、ミュージシャン本人たちが公式サイトで異議を唱え、話題となったベスト盤。まあこの手のベストは昔からB'zやドリカム、スピッツ、宇多田ヒカルレベルの大物ミュージシャンですら、同じケースがあるだけに特段珍しいことではありません。ただ、このシングルジャケットを並べただけというどうしようもなくカッコ悪いジャケットはもうちょっとなんとかならなかったのでしょうか?

ただ、そういう思惑付のベスト盤ですが、内容の方は名曲揃い。ボーカル尾崎世界観のハイトーンなボイスが中性的な雰囲気を出しており、ちょっとエロチックな男女模様や女性の心境描写などは、くすんだ雰囲気もあり、どこか日本文学的な雰囲気すら感じられます。メロディーはいたって普通のギターロックなのですが、歌詞の描写はどこか歌謡曲的。この独特な個性が彼らの大きな魅力だと、あらためて感じることが出来たアルバムでした。

評価:★★★★★

クリープハイプ 過去の作品
吹き零れる程のI、哀、愛

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2014年5月 5日 (月)

ミュージシャンたちの道しるべ

Title:SAKUMA DROPS

昨年8月、自身のブログで末期がんであることを告白。その後、闘病生活を続けていましたが、今年1月、61歳という若さでこの世を去った佐久間正英。四人囃子やプラスティックスのメンバーとしての活躍を知られる一方、おそらく私くらいの世代を含め良く知られているのはGLAYやJUDY AND MARYのプロデューサーとしての活躍でしょう。今回、彼のプロデュースワークをあつめたオムニバスアルバムがリリースされました。

楽曲は生前の彼が選んだ全34曲。さらにラストに自身の遺作となってしまった「Last Days」も収録されています。アルバムは2枚組なのですが、1枚目にはGLAYやジュディマリ、ブルーハーツなど比較的有名どころが、2枚目にはRAZZ MA TAZZやcune、あるいはウラニーノといった残念ながらあまり売れなかった(売れていない)ミュージシャンたちの曲が並んでいます。

ただ今回彼がプロデュースワークを手掛けた作品を並べても、例えば小室哲哉などとは異なり、「佐久間正英系」のように括れる感じはありません。彼自身「自分の色が出たらお終い。佐久間がやったと思われたら負け」という発言をしているそうなのですが、あくまでも黒子に徹するのが彼のスタイルなのでしょう。その結果、GLAYやジュディマリのようなヒットチャート王道系からくるり、エレカシのようなサブカル系、遠藤賢司や早川義夫といったベテランの実力、RAZZ MA TAZZやCURIOのようなポップスバンドまで実に様々なミュージシャンたちの曲が並んでいます。

しかしそんな佐久間正英のプロデュースワークにはひとつ特徴があります。彼のプロデュースワークを一言でいえば「交通整理」。ミュージシャンの主張がむき出しになりゴチャゴチャになっている楽曲をうまく整理し、まとめあげているのが佐久間正英プロデュースの大きな特徴のように感じます。

典型的なのはエレファントカシマシ。宮本浩次のエゴがつまって暴走気味だったエレカシの曲を佐久間正英が上手く整理し、エレカシの特徴を生かしつつも多くのリスナーの耳に触れるような楽曲に仕上げています。N'夙川ボイーズなどもその例でしょうか。以前の彼らの作品は、バンドサウンドがごちゃっとしていて少々暴走気味の作風になっていたのが、佐久間正英プロデュースの「プラネットマジック」ではN'夙川ボーイズの魅力そのままに、見事スッキリ、ポップな作品にまとまっています。

それがともすれば「売りに走った」とみられがちな部分があるのも否定しません。ただ、ともすれば実力あるミュージシャンほど本人たちのエゴに走りがちなところを、佐久間正英がしっかり道しるべとしてあるべき方向性を示している、彼のプロデュースワークにはそういう部分があるような印象を受けます。

今回のオムニバスでうれしいのはやはりDISC2として、あまり売れなかったミュージシャンたちの曲も多く収録されている点でしょう。RAZZ MA TAZZやCURIO、cuneなど、個人的にも注目していたのですが、残念ながら思ったほどは売れずに終わってしまいました。そういうミュージシャンの曲もちゃんとひろいあげて選曲してくれているというのはとてもうれしいですし、また佐久間正英のミュージシャンたちに対する愛情も感じます。また、トリ前にウラニーノの名曲「ダンボールに囲まれて」が収録されていることもうれしいところ。彼がガンを告白したブログ記事でもウラニーノについて言及されていましたが、本当に最後、目をかけていたバンドなんだなぁ、ということを実感できます。

彼のプロデュースワークをあらためて振り返って、彼のあまりに早すぎる死が残念で仕方ありません。それだけ多くのミュージシャンの名曲を世に送り出してきたことをあらためて実感させられるコンピ盤。あらためて、彼の冥福をお祈りしたいと思います。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

contrast/TK from 凛として時雨

凛として時雨のボーカリスト、TKによる2作目となるソロアルバム。本作はタイトル曲含め5曲入りのアルバムとなっています。ストリングスやピアノを取り入れた感傷的なサウンドに彼の独特のハイトーンボイスがマッチ。前作同様、バンドとは異なる3ピースにこだわらないサウンドつくりが魅力的で、かつ、彼のボーカルともしっかり合っています。さらに本作は5曲目になんと初恋の嵐の「涙の旅路」をカバー。こちらも彼のボーカルが切なく、楽曲の雰囲気にもピッタリの名カバーに仕上がっていました。

評価:★★★★★

TK from 凛として時雨 過去の作品
flowering

period/androp

前作「one and zero」が傑作だったandropの新作。本作も彼ららしいシンセを取り込んだ爽やかな音像のギターロックをメインとしつつも、「Lit」のようなハードロック風の作品から「Neko」のようなどこかフリッパーズギターを彷彿とするようなギタポまで様々なバリエーションの曲が並んでいます。ただ、「Under The Sun」のようなヒットポテンシャルがありそうなポップチューンなどがある一方で、アルバム全体のインパクトは前作に比べると不足気味。バラエティーある曲調が逆にアルバムに散漫な印象すら与えているような部分も。andropらしさはちゃんと出ているし、決して悪いアルバムではないのですが。

評価:★★★★

androp 過去の作品
door
relight
one and zero

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2014年5月 4日 (日)

「天才」シンガーソングライター初のベスト

Title:tamuLAPIN
Musician:たむらぱん

デビュー以来、その独特な展開を見せながらもポップでキュートにまとめあげる音楽性が高い評価を受け、一部では「天才」の呼び声もある女性シンガーソングライターたむらぱん。メジャーデビュー作「ブタベスト」から早6年。既にメジャーからアルバム6枚をリリースしている彼女ですが、ここに来て、初のベスト盤リリースとなりました。

まあ、「天才」という呼び声をあげているのは当サイトもなのですが(笑)。「ブタベスト」も個人的に気に入った傑作だったのですが、なによりも彼女にはまったのはメジャー2枚目の「ノウニウノウン」から。特にこのアルバムにも収録されており、このベスト盤にも収録されている「ちゃりんこ」には、その独特の楽曲展開、ちょっと切ないメロと歌詞にすっかり魅了されてしまいました。

今回のベスト盤は2枚組。その2枚のCDのうちDISC1にはアップテンポで賑やか、ハイテンションな曲が収録されており、一方DISC2はメロディー主体。メロディアスに聴かせるようなナンバーがメインになっています。

さて今回のベスト盤であらためてたむらぱんの楽曲を聴きなおすと、新たに気づく彼女の魅力と一方ではちょっと気になる点が浮かび上がってきました。

ちょっと気になる点を感じたのはDISC1。アップテンポなナンバーに顕著だったのですが、少々楽曲にいろいろと詰め込みすぎな感じが気になりました。彼女の楽曲、ただでさえその楽曲の展開がサビの連続のように派手な部分があるだけに、それに加えてアレンジまで派手にしてしまうとちょっと聴いていて疲れてきてしまう部分がありました。おそらくアルバム単位では、アルバムの中にバラけて収録されているのでさほど気にならなかったのでしょうが、こうやってベスト盤としてまとめて聴くと、正直、ちょっと聴くのに体力がいるな、と感じてしまいました。

一方で新たに気づいた彼女の魅力というのはいわばこれと対照的。いままでアルバムでは凝った構成の楽曲にばかり目が行ってしまっていましたが、実は彼女、シンプルなポップもとても魅力的な曲を書いているんだ、ということを再認識しました。その点を特に感じられるのがDISC2。もちろん私がはまった「ちゃりんこ」のような凝った展開でポップという彼女らしい作品もあるのですが、一方では複雑ではない楽曲に関してもちゃんと魅力的なメロディーラインを書いており、決して彼女が奇抜な楽曲で話題になった訳ではなく、シンガーソングライターとして根っこの部分もしっかりしたシンガーなんだ、ということを再確認できました。

そんなこってり風味のベスト盤2枚組というボリュームなのですが、それでもやはり魅力的な楽曲が多いだけに飽きることなく最後まで楽しめることが出来るアルバムだったと思います。もちろん、彼女のことを知らない人が最初の1枚として楽しむにも十分な作品だったと思います。

彼女の活動も前作「love and pain」がシンプルなポップ路線にシフトしたのですが、ある意味、このベスト盤でいままでの活動に一区切りといった感じなのでしょうか。ともかく、まだまだ彼女の活躍からは目が離せなさそうです。

評価:★★★★★

たむらぱん 過去の作品
ブタベスト
ノウニウノウン
ナクナイ
mitaina
wordwide
love and pain


ほかに聴いたアルバム

Zeitraum/竹村延和

長らく活動を休止していたエレクトロニカミュージシャンの約12年ぶりとなる新作。ピアノやホーン、ストリングスなどが静かな空間に不規則に鳴り響き、その中に時々ノイズが鳴り響く作品。どこか幻想的で、かつチャイルディッシュな雰囲気を感じます。ただ、正直サウンドに目新しさはありませんし、特にこれといっておもしろさもありません。長い活動休止の後に出たアルバムがこれでは・・・。ある意味手慣らし運転的な作品で、次が本気といった感じなのでしょうか。ちょっと残念に感じるアルバムでした。

評価:★★★

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2014年5月 3日 (土)

良質なポップソングが並ぶ

Title:大橋トリオ
Musician:大橋トリオ

トリオと名乗るもトリオじゃない。大橋好規のソロプロジェクト、大橋トリオの初となるベストアルバム。代表曲をまとめた「スタンダードベスト」1枚のみのリリースと、それにバラード曲をまとめた「バラードベスト」をつけた2枚組のリリースと、さらに「カバーベスト」をつけDVDもつけた「デラックスベスト」の3パターンでの発売。で、今回聴いてみたのは2枚組の「スタンダード&バラードベスト」です。

大橋トリオというと、前にもこのサイトで書いたと思うのですが、友達や恋人にもっともおすすめしやすいミュージシャンだと思っています。大学でジャズを専攻した彼の楽曲は、基本的にジャズベースのポップソングなのですが、そのため洒落た感覚が漂うポップソング。ただ決して難しいことをやっているわけではなく、メロディーはメロディアスでポップ。かといって、よくありがちなJ-POPみたいに非常にベタでわかりやすいメロディーでもなく、大人のリスナー層でもアピールできる音楽。そういう意味で、決して悪い意味ではなく、広いリスナー層にお勧めできる音楽を演奏しているミュージシャンだと思っています。

こんな書き方をしてしまうと、よく出来た曲を書くけど無難な優等生ミュージシャン、という思われ方をするかもしれません。事実、そういう側面もあることは否定できません。ただその一方でこのベスト盤を聴いて感じるのは、そういう「優等生」の一言では終わらないような凝った楽曲がちゃんと作ってきていることに気がつかされます。

「トリドリ」など、基本的にピアノ曲なのですが、どこか無機質な感じを覚えるピアノの演奏がとてもユニークですし、「KOE」などもエレクトリックな雰囲気のサウンドを入れることによって独特の雰囲気を出しています。

また、「マチルダ」ではストーンズばりのへヴィーなギターのイントロからスタートするなどロック色の強く作品をつくってきたり、「窓」では矢野顕子とコラボをするなど様々なタイプの楽曲にも挑戦しており、決してジャジーなポップソングを歌うシンガー、とひとくくりにはできない部分もあります。

暖かみのある彼の声もまた魅力的なんですよね。包容力があってやさしさを感じられるので、彼の曲にもピッタリマッチしています。

そんな魅力的な大橋トリオの曲が2枚組につまったベストアルバム。大橋トリオをはじめて聴く方でボリュームが多いな、と感じられる場合は1枚のみのスタンダードベストがお勧め。しかし、このベスト盤を聴くと、なぜいままで大橋トリオが大ブレイクできないのかちょっと不思議。確かにちょっと地味な部分はあるので、シングル単位で売れないのはなんとなくわかるのですが、アルバムならもっと売れてもいいと思うんだけどな。

評価:★★★★★

大橋トリオ 過去の作品
A BIRD
I Got Rhythm?
NEWOLD
FACEBOOKII
L
R

FAKE BOOK III
White
plugged
MAGIC

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名古屋圏フェス・イベント情報2014 (5/3)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。本格的なフェスシーズン到来し、続々と新情報が入ってきています。11月頃まで週1で更新予定です。

主な選定基準は

複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。

ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。

場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

イベントについているタグの種類
形態・・・【野外】【屋内】【ライブサーキット】【街角ライブ】
ステージ・・・【複数ステージ】【単独ステージ】
【サブステージ制】→ひとつの会場でステージが2つあり、交互に演奏する形態
場所・・・【都市型】【郊外型】【山中】【海辺】
ジャンル・・・【Rock】【Pop】【HIP HOP】【Punk】【Club】【Reggae】【Idol】【Jazz】【World】
その他出し物・・・【屋台】→食べ物の屋台の出店あり 【マーケット】→雑貨屋やフリマの出店あり
【非音楽イベント】→音楽以外のイベントあり
その他・・・【外タレ】【無料】【オールナイト】【キャンプ可】【キャンプ前提】

5/3更新
<開催決定>
JAPANESE FOLKEY FESTIVAL 10th  “Meeting of the pre-final”、TOYOTA ROCK FESTIVAL 2014
<出演者追加>
今池"遊覧"音楽祭、Nagoya HAWAII Festival 2014、FRESH AIR 2014、SAKAE SP-RING 2014、FUKUNE MUSIC FES. 2014、UP PARK CAMP 2014 SHIMA REGGAE FESTIVAL、ランティス祭り2014~つなぐぜ!アニソンの"わ"~、TOKAI SUMMIT '14、愛知REGGAE BREEZE2014、FREEDOM NAGOYA 2014、TREASURE05X
<Time Table発表>
今池"遊覧"音楽祭、栄ミナミ音楽祭2014
<AreaMap 発表>
栄ミナミ音楽祭2014、森道市場2014~フランシスコの海へ~
<終了>
アースデイ名古屋2014 Around the tower、kuragari sound fes 2014、リゾームライブラリーIII

続きを読む "名古屋圏フェス・イベント情報2014 (5/3)"

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2014年5月 2日 (金)

サイケポップがとても楽しい

Title:Supermodel
Musician:Foster the People

前作「Torches」が話題となったアメリカの3人組インディーロックバンドの2枚目。3年ぶりとなるニューアルバムで、個人的にはこの間出てきた新人バンドというイメージだったので、前作からもう3年もたつのがビックリしたくらいで・・・。

前作は隙間のあるシンセポップで軽快なポップソングを聴かせてくれた彼らですが、本作では雰囲気がちょっと異なります。80年代のニューウェーヴな雰囲気はそのままなのですが、ノイジーなサウンドが全面に出てきたサイケポップな雰囲気が強くなっています。

ただ、そんな彼らの最新作は、サイケポップな雰囲気がとても楽しい雰囲気を醸し出しています。様々な音が入った、まるでポップのおもちゃ箱のよう。「Are You What You Want to Be?」「Pseudologia Fantastica」あたりはそんなポップな雰囲気が魅力的なメロディアスな曲になっています。

一方では「Coming of Age」「Nevermind」などはどこか憂いを帯びたようなメロディーが魅力的。今回のアルバムはバンドとしてのグルーヴ感よりも、ポップなメロディーを楽しんでもらおうというスタンスが感じられるアルバムになっていました。

かと思えば「Best Friend」では80年代のブラックミュージックを思わせるような軽快でファンキーなリズムがとても楽しいナンバーに。これらの作品、聴いていて共通するのは、どれもわくわくするようなポップソングに仕上がっているという点。若干インパクトが弱い面もあり、前作の方が好評のむきがあるようですが、個人的にはちょっと良くありがちなインディーバンドだった前作よりも、こちらの方が好きかも。

ちょっと残念なのは、後半に関してはいまひとつ特徴もなく中盤までのワクワク感がなくなってしまった点がマイナスポイント。ただ、アルバム全体としては、ポップソングとしての魅力をちゃんと伝えてくれるとても楽しい作品と思いました。

評価:★★★★★

Foster the People 過去の作品
Torches


ほかに聴いたアルバム

The Next Day/DAVID BOWIE

デヴィッド・ボウイのニューアルバムは10年ぶりとなる新作。77年にリリースし名盤の誉れ高い「Heroes」を白い四角で覆い隠したジャケットも話題になりました。肝心の内容も、デヴィッド・ボウイ完全復活という高い評価を得ているようです。

アルバムはちょっと物悲しさも感じさせるメロディアスなポップがとても印象的。サウンドは今のスタイルにアップデイトした、というよりもどちらかというと80年代的な雰囲気もあり、デヴィッド・ボウイらしさの本領発揮といった感じでしょうか。個人的にはいいアルバムだと思うけど、そこまでかなぁ・・・という印象も抱いたのですが、やはり昔からの熱烈ファンにとっては大満足といった感じになるのでしょうか。

評価:★★★★

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2014年5月 1日 (木)

若手バンドによるトリビュート

Title:ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-

結成から25年が経過した今でも第一線で活動を続けるバンドthe pillows。そんな彼らの結成25周年を記念してトリビュートアルバムがリリースされました。

the pillowsへのトリビュートアルバムといえば10年前、ミスチルやバンプなどが参加して話題となった「シンクロナイズド・ロッカーズ」がリリースされています(もう10年も前になるのか・・・)。この時はどちらかというとベテランバンドが多く参加したトリビュートとなっていますが今回の作品は、9mm Parabellum BulletやBase Ball Bear、東京カランコロンやグッドモーニングアメリカといった新進気鋭のバンドが多く参加しています。大ベテランバンドになった今でもこれだけ若手のバンドからリスペクトされるthe pillowsというバンドのすごさをあらためて実感させられるラインナップになっていました。

「シンクロナイズド・ロッカーズ」ではthe pillowsの曲を自分たちの土俵にあげて自分たちの曲にしてカバーしているミュージシャンも少なくなかった印象があります。それに対して本作は、やはり若手バンドメインだからでしょうか、基本的に原曲に忠実なカバーがメイン。そこに自分たちのバンドとしての味付けをちょっと加えたようなカバーがほとんどでした。

その結果、正直、「この曲がこうなるのか?」というような驚きやミュージシャンの圧倒的な個性を感じるカバーはありませんでした。ただその一方、the pillowsというバンドへの愛情は強く感じますし、なによりも楽曲自体のメロディーや歌詞の良さを再認識させられました。

9mm Parabellum Bulletの「インスタントミュージック」などは、9mmのイメージとはちょっと違う、軽いテイストのギターロックアレンジ。ただ、そんな中でもちゃんと9mmらしいグルーヴ感を入れており、彼らのバンドとしての実力も再認識しました。東京カランコロンの「ノンフィクション」は、このアルバムでは少ない自分たちの土俵にthe pillowsの曲をあげたようなカバーで、東京カランコロンらしい明るいポップスさが楽しいカバーになっていたと思います。

WHITE ASHの「White Ash」やグッドモーニングアメリカの「この世の果てまで」はパンキッシュなアレンジで勢いがあり、とても若々しさを感じました。これらの曲に限らず全体的に若々しさを感じる楽曲が多く、さすが若手バンドを集めたカバーだけあるな、という印象も受けました。

一方ちょっと残念だったのは髭の「ストレンジカメレオン」で、本編は原曲に忠実なカバーでよかったのですが、アウトロで延々とサイケなアレンジが続き、完全に蛇足。個性の出し方をなんか間違えちゃっているような印象を受けた、ちょっと残念なカバーでした。

とはいえ、アルバム全体としてはthe pillowsへの素直な愛情を感じるカバー曲が並び、the pillowsの曲の良さをあらためて感じられるアルバムになっていました。あまりに若手バンドばかりでちょっと心配していたカバーアルバムだったのですが、予想外に良い内容だったと思います。参加ミュージシャンもファンはもちろん、the pillowsのファンも十分楽しめるアルバムだと思います。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

namie amuro FEEL tour 2013/安室奈美恵

Amuronamie

昨年8月から12月まで行われたツアーも模様を収録したライブ盤。基本的にはDVDとしてリリースされていますが、おそらくそのDVDのプロモーションを兼ねてなのでしょうか、同じ内容をCD化し、レンタル限定でリリースしています。

しかしこれ、レンタル限定でリリースするのはもったいない・・・。確かに収録曲はDVDと一緒ですし、映像があった方がよいのでしょうが、CD音源を聴くだけでもライブの盛り上がりが伝わってきます。特に今風なEDMのナンバーに載る彼女のキレのあるボーカルは、CDで聴くだけでも十分魅力は伝わってきますし、今なおボーカリストとして脂がのりまくっているように感じます。これは彼女のライブ、一度行っておかないといけないなぁ・・・そう感じるほど、迫力の伝わるライブ音源。DVDは見ていないのですが、むしろCDで耳からだけの情報だからこそ、よりその迫力が伝わる部分もあるのでは?

評価:★★★★★

安室奈美恵 過去の作品
BEST FICTION
Past<Future
Checkmate!
Uncontrolled
FEEL

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