いまだ第一線
ユニコーンツアー2014 イーガジャケジョロ
会場 名古屋国際会議場センチュリーホール 日時 2014年4月8日(火) 18:45~
以前から足を運びたかったミュージシャンの一組、ユニコーンのライブに行ってきました。ちょうど先日、ここでも紹介したばかりのアルバム「イーガジャケジョロ」リリース後のツアー。会場は左の写真の通りソールドアウト。根強い人気を感じさせます。
さすが会場で見かけるファン層は、私と同年代かそれ以上、30後半から40代の方がメイン。親子連れもチラホラ。もちろん、若い人もチラホラ見受けられました。ある意味、居心地はいいライブでした(笑)。
ライブは予定時間から10分くらい経過した後スタート。ステージを覆う幕が落ちると、メンバーがそこに立っていて、ステージ中央にはどこかで見たようなピンクのドア・・・「どこでもドア」が(笑)。曲がはじまるとそのドアが開き、中からマイクを片手にEBIが登場。1曲目はアルバム「イーガジャケジョロ」から「夢見た男」からスタート。その後、「どこでもドア」は一度退場し、「KEEP ON ROCK'N ROLL」、そして懐かしいナンバー「スターな男」で会場は盛り上がります。
短いMCの後は「あなたが太陽」とこれまたちょっと懐かしい「あやかりたい'65」へ。その後は「どこでもドア」が再登場し、中から再びEBIが(笑)。ここからはEBIがメインのコーナー。マイク片手に「お前BABY」「Have A Nice Day」を客席を盛り上げつつ歌い上げます。
そのまま今度はABEDONがステージ中央へ。そのまま「WAO!」に突入し、会場はさらにヒートアップ。続く「鳥の特急便」では、へヴィーなバンドサウンドを聴かせてくれました。
ここで楽曲は一度ストップし、なぜか街中を車でめぐるような映像が会場に流れます。しばらくその映像が流れたかと思うと、いつの間にかステージ中央にタクシーを模したセットが。ここでABEDONとタクシー運転手ふんする川西幸一のコント(?)らしき出し物があった後、アルバムの中でも特にコミカルなナンバー「俺のタクシー」へ。最初、川西幸一が「毎度名鉄タクシーをご乗車いただきありがとうございました」と地元のタクシー会社の名前を出した時は会場から拍手が。そして中央のタクシーを模したセットはドラムセットになって、ここからは川西幸一がメインのコーナー。「俺のタクシー」が演奏される後ろでは、この楽曲の内容に沿って、メンバー全員で扮したコントの映像が流れました。
その後、川西幸一がセンターのまま「トキメキーノ」「イーガジャケジョロ」と続きます。さらに「We are All Right」と続き、会場は暗く、怪しい煙が立ち上る中、「ユトリDEATH」ではこれまたへヴィーメタルばりのハードな演奏を怪しげな雰囲気のステージで聴かせてくれました。
それが終わるとメンバー全員一度退場。会場にはてっしー一人が残り、彼ひとりでキーボードを弾き語りながら「それだけのこと」をしんみり歌い上げます。
そしてメンバー全員が再びステージへ。奥田民生がMCで「ここまででやりたいことは全部やりました。時間が余ったので、残りの時間でコンサートらしいことをやります」という彼ららしいコメントの後後半戦へ。「早口カレー」「オレンジジュース」「HELLO」と続いた後、おなじみのフレーズが流れ「大迷惑」へ!ここはやはり会場から大きな歓声がわき、一気にテンションはマックスになりました。
さらに「Boys&Girls」、さらに「Feel So Moon」とアルバムの中でもアゲアゲなナンバーが続き会場のテンションはマックスのまま本編終了へ。もちろん、大きなアンコールが起きます。
(→会場外に設置されていた顔に穴が開いた「イーガジャケジョロ」の記念撮影用パネル)
アンコールでは、なぜかいきなりユニコーン世代には懐かしい「ヒゲのテーマ」が流れだし、チェック柄の派手な服に大きなリボンをつけたABEDONが登場。ピッチを異様にあげたマイクをつかいながら、メンバー紹介へ。全員同じチェック柄の派手な服を着て、「ヒゲのテーマ」にあわせて踊りながらステージに入ってきました。
さらにABEDONが「ここでクイズです」とMCへ。「名古屋名物で鉄板に乗った食べ物は、ちんぽこである」というとんでもないクイズを、さらには「答えは『はい』か『YES』で答えてください」というフリの後、「はいYES!」へ。こちら「イーガジャケジョロ」の「セブン&アイ盤」にしか収録されておらず、私も未聴のナンバーだっただけに、まさか演るとは思わず、ちょっとビックリ。はじめて聴けてうれしかったのですが。
この曲1曲で、メンバーは再びステージ外へ。もちろん再度のアンコールへ。再び登場した彼らは、今度はツアーTシャツを着て登場。そしてオーラスは名曲「すばらしい日々」!これもまたとても聴いてみたかったナンバーだけに、すごくうれしかったなぁ。最後は締めるところはちゃんと締め、2時間半におよぶライブは幕を下ろしました。
はじめて見たユニコーンのライブ。大ベテランの彼らなだけに、ステージは卒なく、聴かせるところはちゃんと聴かせ、盛り上げるところは盛り上げ、笑わせるところは笑わせるステージ。さらにメンバー全員の見せ場がちゃんと用意されているところはさすがです。
今回のライブで一番驚いたのは、アルバムからの曲を演るのはもちろんとして、ほとんどの曲が再結成後のナンバーで、昔のナンバーはあまり演奏しなかったこと。正直、昔のナンバーも聴きたかっただけにちょっと残念なのですが(とはいえ「大迷惑」や「すばらしい日々」など聴きたかった曲はキチンと聴けたのですが)、最近のナンバーがメインでも会場はしっかり盛り上がり、かつライブが終わった後に満足感が残るステージになっていました。彼らが、再結成バンドにありがちな「昔の名前で食べている」訳ではなく、いまでも第一線で活動を続ける現役のバンドであることが、今回のライブでも強く実感できました。
そんな訳でライブの内容には全く文句なく、期待通り、いや期待以上に楽しいステージでした。ただ一方ちょっと気になったのがこの日のファン層。ほとんどが私と同年代以上ということは、おそらく昔ファンになった方がメイン。これだけ現役感あるバンドなので、もうちょっと再結成後にファンになったような若いファン層も多いかと思っていたのですが(もちろん、そういうファンの方もチラホラはいましたが)。この点はちょっと残念。もっともっと若い方にユニコーンの良さを知ってほしいなぁ。これだけ素晴らしいステージを見せてくれるバンドなだけに、ちょっともったいなさも感じました。
とはいえ、とても楽しかったステージ。また近いうちに彼らのライブには足を運びたいです!
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