早くも3度目の来日
Johnny Winter Japan Tour 2014
会場 名古屋ボトムライン 日時 2014年4月12日(土) 18:00~
長らく「来日していない最後の大物」と呼ばれつつ、2011年、ついに初来日を果たしたブルースギタリスト、ジョニー・ウィンター。その時、よっぽど日本が気に入ったのか、その後もたびたび来日し、これが3度目となる来日ツアー。やはり「リビング・レジェンド」である彼のライブを一度は見ておきたいと思い、ボトムラインまで足を運びました。
会場に入るとだいたい8割程度の入り。そして、客の年齢層が高い・・・(^^;;平均で50歳くらいでしょうか?30代くらいの方もチラホラは見受けられたのですが、圧倒的に多い50代60代。ロックおやじ大集合といった感じのライブでした(^^;;
開演予定時間から10分くらいが経過すると、バンドメンバー自ら、開演のアナウンスを行い(あとでドラムのTommy Curialeだとわかったのですが)ライブがスタート。メンバーがステージ上にあらわれると、最後にバンドメンバーが手をひいてジョニー・ウィンターご本人が登場。もちろん会場は大いに盛り上がります。
最初はバンドメンバーでジャム演奏を行った後、まずはいきなり「Johnny B Goode」からスタート。会場はいきなりハイテンションとなりました。かなり分厚いバンドサウンドで、ハードな演奏を聴かせてくれました・・・が、うーん、ジョニー・ウィンターご本人は声が全く出ていない・・・ちょっと辛い感じのステージでした。
その後はレイ・チャールズやマディー・ウォーターズなどのカバーをまじえつつライブを展開。バンドは迫力満点のグルーヴィーなサウンドを聴かせてくれました。ただ、残念ながら、ジョニー・ウィンターのギターはちょっと控えめ。声もあまり出ていませんでしたし、特にアップテンポなロックンロールナンバーについては会場の盛り上がりで助かっていた部分が多かったように思います。バンドメンバーが、ジョニー・ウィンターの演奏をバックからお膳立てしていたステージ、というイメージがありました。
もっとも一方ではマディー・ウォーターズの「Got my mojo workin'」などミディアムなブルースナンバーのカバーに関しては、この渋いボーカルとゆっくりとしたジョニー・ウィンターのギターがいい味を出していて、彼くらいの年齢だからこそのステージをみせてくれました。
本編は約1時間超で終了。その後、もちろんアンコールへ。やがて再びメンバーが登場。この時、ジョニー本人はテンガロンハットをかぶっての再登場となりました。
で、このアンコールのジョニーの演奏は素晴らしかったです。2曲だけだったのですが、スライドギターをギュンギュンと聴かせる演奏。本編はバンドメンバーにお膳立てされたステージといった印象だったのですが、アンコールの演奏では、バンドをジョニー本人のギターで引っ張って行っているような迫力あるギタープレイを聴かせてくれました。最後を締めくくった「Highway 61 Revisited」では会場の盛り上がりも最高潮に。最後の最後で彼のギタリストのすごさを実感できました。
ライブは約1時間半程度。正直、予想以上に短い時間でしたが、まあ、御年70才のジョニーのことを考えると仕方ないのかなぁ。この日は最初から最後まで椅子に座っていて、残念ながら立ってのギタープレイは聴けませんでした。ただ、ちょっと70才としては彼、ふけすぎているのが気になります。まだ日本とアメリカを往復する長旅に耐えられるだけにお元気なようですが・・・。
正直どちらかというと昔からのファンが想い出にひかるようなステージ。ただ、もっともバンドメンバーは一流揃いで迫力のあるグルーヴィーな演奏は楽しめましたし、ジョニー本人もアンコールではさすがのギタープレイを聴くことが出来ました。満足か、と言われると時間も短かったし、ちょっと物足りなさもあるのですが、まあ、仕方ないかな、といった印象でしょうか。とりあえずジョニー・ウィンターご本人を見れた!プレイを聴けた!という意味で楽しめたステージでした。
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