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2014年4月13日 (日)

今後が楽しみになる2作目

Title:a boy
Musician:家入レオ

2012年デビューシングル「サブリナ」がいきなりヒットを記録してブレイクした、女性シンガーソングライター家入レオの2作目。YUI、絢香を輩出した音楽プロデューサー西尾芳彦が主宰する「音楽塾ヴォイス」出身なのですが、YUIがYUIとしての活動を休止し、絢香の活動も活動休止を経て停滞気味な中、一人、彼女たちの穴を埋めるべくがんばっている、という印象があります。

デビューアルバム「LEO」は、楽曲は良く完成度の高いアルバムでした。ただ、この「完成度が高い」というのが曲者。いわゆる「現役女子高生シンガー」としてデビューした彼女ですが、この完成度の高さには「つくられた感」もチラホラ。実際、共作者として西尾芳彦がクレジットされているのですが、これ、実質は彼が作ってない?なんてことを感じたことも・・・。

今回のアルバムに関しても、この良くも悪くも完成度の高い作風は変わっていません。ただ、デビューシングルの「サブリナ」や「Shine」みたいな、一度聴いたら忘れられないようなサビの楽曲は少なく、そういう意味では若干地味な印象も受けます。ただ、サビがわかりやすくあか抜けていない曲が増えたという点で、本作も基本的に西尾芳彦と作曲は共作している曲が多いのですが、家入レオの関与する割合が増えたのでは?と邪推してしまいます。

その傾向には歌詞にも見て取れ、前作ではいかにもな中二病的な歌詞が多いのが気になったのですが、本作では中二病的な歌詞はグッと減りました。まあ「Free」みたいな、相変わらずな雰囲気の曲もあるのですが、例えば先行シングルの「チョコレート」では、タイトル通り、バレンタインデーのチョコレートをめぐる女の子の気持ちが描かれていて、等身大の彼女の姿を感じます。この曲に限らず、家入レオという19歳の女の子の等身大の姿があらわれた歌詞が多くなったように感じます。まあ、これはどちらかというと彼女自身が成長して、無理に自分を大きく見せることがなくなった、という側面の方が大きいのかも。

また、相変わらず楽曲に関しては90年代初頭のガールズポップを彷彿とさせるようなJ-POP路線のポップスロックがメイン。「希望の地球」など、前向きな歌詞も含めていかにも90年代っぽい路線。そういう意味では「おっさんホイホイ」な感じなのは相変わらずなのですが、ポップなメロが心地よい、適度にハードなギターロックは聴いていて素直に楽しめるポップソングとなっています。

インパクトという面では前作に劣るものの、その分、彼女の成長が感じられたアルバムになっていました。そういう意味でも今後が楽しみになってくるようなアルバム。まだまだ若干19歳の彼女。これからもどんどんと成長していきそうな予感のする作品でした。

評価:★★★★

家入レオ 過去の作品
LEO

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