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2014年3月 1日 (土)

ツアータイトルの意味は・・・?

KAN BAND LIVE TOUR 2014【Think Your Cool Kick Yell Come On!】

会場 Zepp Nagoya 日時 2014年2月20日(木)19:00~

Kanlive2014_2

待ちに待ったKANちゃんのライブツアー!もちろん、今回も足を運んできました。前回のライブから約2年ぶり。今回も会場はZepp Tokyoです。

会場には、7時10分くらい前に着いたのですが、既にライブがスタートしていました。というのも、今回コーラスで参加している菅原龍平のソロステージがオープニングアクトとしてライブを行っていたのです。もちろん、彼を見るのは今回はじめて・・・と言いたいところなのですが、実は彼がthe autumn stoneというバンドにいたころのライブを何度か見ていて・・・過去のデータをあさったら、約14年ぶりに見るステージのようです(^^;;ただ、ギターロックバンドだったthe autumn stoneと異なりフォーキーなステージ。わずか2曲しか聴けなかったのですが、ラストの曲は社会派な歌詞を聴かせる曲で、なかなか良かったように思います。

(以下、例のごとくネタバレ満載です。ご注意!)

で、彼のライブがスタートすると、なぜかそのままステージ中央に直立不動。しばらくするとおもむろに足元からスレイベルを取り出して、そのままライブスタート。パッとステージに光が灯ると、きゃりーぱみゅぱみゅのライブみたいな大きなリボンと飴やアイスクリームなどの看板がセットされたド派手なステージ。そこに、チェック柄の派手な服を着た、KANをはじめとするバンドメンバーが、同じくベルを手に、並んで入場してきました(笑)。

そんなきゃりーぱみゅぱみゅなセットを前に、「明るいだけのLove Song」からライブはスタート。さらに「君から目がはなせない」とこのセットにピッタリのポップなナンバーが続きます。が、さすがに50歳を過ぎたKANちゃんのライブにはこのセットは厳しいみたいで、途中からこのド派手なセットは撤収。その後、「サンクト・ペテルブルグ−ダジャレ男の悲しきひとり旅−」そしてキラーチューン「まゆみ」、さらにはライブではレアな「君がいなくなった」と聴かせるナンバーが続きます。

その後はポップな楽曲から一転、本人曰く"スタイリッシュ"で"アーバン"、他の言い方がないかベースの西嶋さんに振ったところ「マンダム」なんて答えが返ってきたりもしていましたが、ともかくそんな「大人な雰囲気」のナンバーが続きます。「ホタル」「BRACKET」と続き「Mr.Moonlight」では、これまた西嶋さんがみなさんにプレゼントということで、いきなりSaxを持ち出し、ムーディーな雰囲気でSaxを(でも、お世辞にも上手いとはいえないレベルで)吹き出します。やがて、どこかで聴いたことあるメロディーになったかと思えば、なぜか「長崎は今日も雨だった」に(笑)。

スタイリッシュな曲のコーナーは続き、アコースティックコーナーに。ここでまたちょっとしたコントが。これ見よがしにアップライトベースが置かれ、これまた西嶋さんがいかにも「自分に振って」というようにアピール。で、KANちゃんが「これ、なんという楽器ですか」とアップライトベースを指して質問したかと思えば、全く違うバンドメンバーが、自分の楽器について答える・・・というコントに。で、結局アップライトベースについての説明はないどころか、使われもしませんでした(^^;;

そのアコースティックコーナーでは「Girlfriend」、そしてKANちゃんがコーラスの菅原さんたちと組んだバンド、Cabrellsの曲「Chu Chu Chu」を披露してくれました。

その後はKANちゃん一人がステージに残り、今回の奇妙なライブタイトルの説明。「Think Your Cool Kick Yell Come On!」はそのまま日本語として読んで、「新曲聴けるかも」という意味だそうです(^^;;この日は、このツアータイトルにちなみ(?)彼の未完成の曲を集めたデモCDが売られており、私も買ってきました。そしてその後は「世界でいちばん好きな人」をピアノ弾き語りで聴かせてくれ、会場の雰囲気は一度、グッと引き締まります。

さらにKANちゃん一人のMC、この日披露される新曲2曲の説明がここであり、そのまま後半戦に突入。「よければ一緒に」から、新曲1曲目「scene」へ。KANちゃんらしいこの曲は、なんとミスチルの2000年代初頭の曲をイメージしてつくった曲。確かにイントロ一発目のギターはまんまミスチルでしたし、彼がMCでミスチルらしい部分として説明していた「Aメロは低いトーンで入る」「サビ前にちょっとだけファルセット」「そして大サビ」「サビのメロディーは複雑だけどもそれをちゃんとポップに聴かせる」というミスチルらしいスタイルをきちんと踏襲していて、うん、いかにもミスチルらしい曲だ(笑)。一方、歌詞はスキマスイッチの「全力少年」をパクッたそうで(ジャックダニエルをプレゼントして大橋卓弥には許可済みだそうです)、仮タイトルは「全力ほうき星」だったとか。確かにサビは、まんま「全力少年」でした。

で、このいかにもミスチルらしい曲から「愛は勝つ」への展開はまさに鳥肌モノ。この日はいつも以上にダイナミックなアレンジがほどこされていて、会場はさらに盛り上がります。そして新曲2曲目は「さくらナイトフィーバー」。「さくら」をテーマとした曲だそうですが、KANらしいところは「さくら」の気持ちになって歌った歌詞だそうで、「夜はライトアップされて眠れない。眠らせてくれよ」「夏や秋もそこに立っているんだから春以外も気付いてくれよ」という歌詞がとてもユニークな、80年代風ディスコチューン。事前に簡単な振り付けも教えられ、新曲なのに大盛り上がりでした。

そして「Oxanne−愛しのオクサーヌ−」で会場は最高潮に。さらに本編ラストは、これまたちょっとレアな「1989(A Ballade of Bobby & Olivia)」。ベスト盤にも収録されていないまさに隠れた名曲。別れた恋人同士の会話から、彼らの出会いと別れを歌った、物語性のある歌詞に、聴いていて思わず涙してしまいました。

もちろんその後は盛大なアンコールに。そしてアンコール最初は、また菅原さんが直立不動でステージの真ん中に、という、本編一番最初のはじまりと同じようにスタート。「ここでダイジェストがスタートか?」と思ったのですが、足元から取り出したのは、おそらくオーシャンドラムという楽器。で、メンバーが登場して、あとはKANと思ったら、いきなり半そでサングラスでバンダナをした、いかにも浜田省吾な人が登場(笑)。で、楽曲はもちろん、浜省の曲をパロッた「エンドレス」へ。なぜか「広島~!」と叫んだりして、まさに浜省なステージでした(笑)。

そしてステージはそのまま「適齢期Love Story」へ。シンセでバリバリ盛り上がるナンバーで、会場はさらに盛り上がります。さらに恒例のライブダイジェストへ。途中、今回もAKB48の「ヘヴィーローテーション」がなぜかまじり、相変わらず笑い要素が一杯のダイジェストでした。

メンバー全員のあいさつが終わり、ライブメンバーがステージから去ると最後はKAN一人のピアノ弾き語りで「50年後も」。最後はKANのミュージシャンとしての実力をしっかりと見せ、会場を締めて、ライブは終わりました。

全3時間。相変わらずネタ満載のとても楽しいステージでした。今回はネタ以上に、「スタイリッシュ」なナンバーが多く構成されていたり「聴かせる」という要素も強いステージだったように感じます。あと、菅原さんが本編最初とアンコールで、スレイベル、オーシャンドラムというちょっと変わった楽器を取り出したり、途中のコントのコーナーでもユニークな楽器の紹介があったりと、この「いろいろな楽器を演奏」というのもひとつのテーマになっていたような。

個人的には隠れた名曲「1989(A Ballade of Bobby & Olivia)」が聴けたのもすごくよかったし、新曲2曲も名曲!こちらも早くアルバムで聴きたいなぁ。本人曰く「ライブが終わったら・・・ゆっくり休んで・・・それから考えます!」だそうなので、アルバムはもうちょっと先になりそうですが(^^;;

そんな訳で、相変わらずの大満足なライブでした。ちなみに恒例の最後の偽ツアータイトルは「長崎は今日もさくらナイトフィーバー」でした(笑)。

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