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2014年3月22日 (土)

とにかく勢いのある新人バンド

Title:ウィーアーザワールド
Musician:快速東京

おもしろい新人バンドがあらわれました。その名も「快速東京」。2008年に結成し、フジロックのROKIES A GO-GOに出演するなど徐々に注目を集めた彼ら。これがその3枚目となるアルバムだそうです。

「ウィーアーザワールド」というタイトルも大概ですが、デビューアルバムは「ミュージックステーション」、2枚目は「ロックインジャパン」という人を食ったようなタイトル。まずこのアルバムタイトルだけでインパクトありまくりです。

楽曲は基本的にパンクといったスタイル。このアルバムも14曲入りながらもわずか24分という、1曲あたり2分弱という楽曲が並んでいます。ただ、音楽的にはパンクというよりもハードロックの影響が強く、さらには「ハグレティックトーキョー」のようなラップメタルや、「メタルマン2」といったギターソロまで入った(タイトル通り)メタルな曲まで並んでいます。

ただ、彼らのスタイルはパンクにしろハードロックにしろメタルにしろ、難しいこと抜きにして、純粋に「ロックを演奏する」ということを楽しんでいるように感じます。そんな彼らのスタンスが特徴的にあらわれているのが歌詞でしょう。タイトルからして「どーなっつ」「カバ」「ごはん」「ヤダ」など、歌詞のタイトルとしてはあんまりなもの。とにかく歌詞云々よりも曲のノリが重視、そういう彼らのスタンスを感じます。

ただこのバカバカしくもシンプルな歌詞でノリのよいロックというスタイルって、「ロックンロール」の本来の姿だと思いますし、また、例えば最近ではクロマニヨンズあたりに通じる部分も持っていると思います。

そういう意味では彼らのロックのジャンルに対するスタンスにも自由さを感じます。パンク、ハードロック、メタル、ラップメタル。これら似ているようで時として対立するロックのジャンルを、全く分け隔てなく楽曲に取り入れています。ここもジャンルではなく、純粋にロックを演奏することを楽しんでいるという彼らの姿を感じます。

ある種、実にロックバンドらしいロックバンドといえるかもしれない彼ら。楽曲もポップでインパクトあり、妙に耳に残ります。正直、勢い先行な部分もあり、そういう意味ではデビュー直後のPOLYSICSみたいに、このままだと遅かれ早かれ飽きられちゃうかも・・・という危惧もあるのですが、でも、「すぐに飽きる」と言われたPOLYSICSが15年以上活動を続けているもんなぁ~(笑)。

そんな訳で、もっとも注目している新人バンドの一組。これからの活躍に要注目です!

評価:★★★★★

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アルバムレビュー(邦楽)2014年」カテゴリの記事

コメント

いつもひまな時間ができたら見に来てます。

これからも楽しみに読みに来ます。

投稿: | 2014年3月24日 (月) 22時12分

コメントどうもありがとうございます。これからもよろしくお願いします!

できれば、次はぜひハンドルネームを書いていってくださいね~。

投稿: ゆういち | 2014年3月26日 (水) 23時58分

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