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2014年3月10日 (月)

敬愛する6人のミュージシャンをカバー

Title:Listen To The Music 3
Musician:槇原敬之

ボーカリスト槇原敬之。槇原敬之というミュージシャンについては、その歌詞、そしてメロディーについては良く語られ、高く評価されることが少なくありません。ただボーカリストとしての側面はどうでしょうか?決してあまり多く語られることはありません。確かに彼は決して飛びぬけた歌唱力があるわけではありません。また、個性的なボーカルを聴かせてくれるわけでもありません。しかし彼のボーカルは安定感があり、間違いなく「上手い」と言えるだけの歌唱力は持ち合わせています。そしてなにより彼のつつみ込むような優しいボーカルは、彼の楽曲にマッチしています。彼の楽曲の魅力の多くの部分は、あのボーカルがあるからというのは間違いない事実だと思います。

今回のアルバムは、そんなボーカリスト槇原敬之が臨むカバーアルバム。タイトル通り、以前からコンスタントにリリースされており今回が第3弾となります。第1弾、第2弾については、様々なミュージシャンの曲をカバーしてきた彼ですが、第3弾となる本作は大江千里、小田和正、久保田利伸、中島みゆき、松任谷由実、山下達郎という彼が影響を受けた6人のミュージシャンの楽曲を、CD2枚18曲に渡ってカバーしたアルバムになっています。

カバーするミュージシャンを6組に絞った結果、ミュージシャンによってマッキーとの相性の良否がはっきり感じられました。一番カバーが良かったと思ったのが中島みゆき。これでもかというほど感情を込めて仰々しく歌い上げる中島みゆきに対して、彼のカバーは至ってシンプル。その結果、中島みゆきの楽曲の本来持っているメロディーや歌詞の良さがより明確になったように思います。「銀の龍の背に乗って」などはその傾向がもっとも顕著に出たように思いました。

一方で、一番相性が悪く感じられたのが山下達郎。彼の楽曲の場合、楽曲の後ろでしっかりと感じられるブラックミュージックからの影響が大きな要素となっています。ただ、「MAGIC TOUCH」が顕著だったのですが、彼のカバーはブラックミュージック独特のリズム感がいまひとつ感じられず、ちょっと平坦に感じられました。

ただ、彼らのカバーに限らず、今回のアルバム、彼が影響を受けたミュージシャンに絞ったのですが既に以前のカバーアルバムでカバー済みのミュージシャンも多く、正直言って、全くカバーの意外性がありませんでした。「なるほど、マッキーの手にかかるとこういう解釈になるのか」というカバーはなく、ある意味、聴く前から予想が出来た内容のカバーばかり。また、カバーにしても原曲を大胆にいじったようなカバーはなく、基本的に原曲に忠実。そういう意味でも意外性のないカバーになっていて、あまり面白みはありませんでした。

確かにバラードナンバーに関しては、マッキーのボーカルの優しさが曲にピッタリマッチしており、カバーとしていい味は出していたと思うのですが、アルバム全体としてはカバーアルバムとしての「味」である意外性や、彼ならではの独自の解釈というおもしろさはあまり感じられないアルバムでした。ちょっと残念。第4弾では是非、「え?こんなミュージシャンもカバーするの?」とか、「この曲がマッキーの手にかかるとこんな風になるのか・・・」というカバーを聴きたいなぁ。もちろん、悪いアルバムではないのですが、ちょっと物足りなさも感じるアルバムでした。

評価:★★★★

槇原敬之 過去の作品
悲しみなんて何の役に立たないと思っていた
Personal Soundtracks
Best LOVE
Best LIFE

不安の中に手を突っ込んで
NORIYUKI MAKIHARA SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT CELEBRATION 2010~SING OUT GLEEFULLY!~
Heart to Heart
秋うた、冬うた。
Dawn Over the Clover Field

春うた、夏うた。


ほかに聴いたアルバム

ザ・クロマニヨンズ ツアー2013 イエティ対クロマニヨン/ザ・クロマニヨンズ

昨年行われたライブツアー「ザ・クロマニヨンズ ツアー 2013 イエティ 対 クロマニヨン」の模様を収録したライブアルバム。このライブアルバム、決して音は良いわけではありません。ただその分、ライブ会場の雰囲気がそのまま密封したような内容になっています。バンドとしての迫力はもちろん、観客の熱気もそのままパッケージした内容で、クロマニヨンズのライブの魅力が十二分に伝わってきました。1曲あたり2、3分程度の曲が次から次へと展開するテンポよい内容も実に魅力的。クロマニヨンズのライブはまだ一度も見たことないのですが、一度見てみたいなぁ・・・そう感じさせるには十分すぎるほど魅力的なライブアルバムでした。

評価:★★★★★

ザ・クロマニヨンズ 過去の作品
CAVE PARTY
ファイヤーエイジ
MONDO ROCCIA
Oi! Um bobo
ACE ROCKER
YETI vs CROMAGNON

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