複雑な気持ち・・・。
Title:EP2
Musician:PIXIES
PIXIESがまたしても新譜をリリースしてしまいました・・・・・・・「してしまいました」と表現しなくてはいけないのが悲しいところなのですが(苦笑)。前作「EP1」でベーシストとして参加していたKim Shattuckを解雇。新たなベーシストとして、Zwanなどで活動していたPaz Lenchantinを新メンバーに加えての新作となりました。
今回の新作を目だって酷評したのがかのピッチフォーク。アルバムレビューでは2点という年間ワーストレベルの酷評ぶり(^^;;レビューの文章は英語をざっと斜め読みした程度なのですが、「平凡なギターロック」といった感じの評価になっていました。
「EP1」もそうだったのですが今回のアルバムも、かつての彼らのアルバムと比較すると、確かに平凡な内容。PIXIESらしい一発で覚えられるようなフックが利きまくったメロもなければ、バンドサウンドの緊張感もいまひとつ。なによりキム・ディールとのやりとりがなくなってしまったのが一番寂しい点です・・・・・・。
ただ、じゃあピッチフォークで2点をつけられたような駄作か、と言われると、正直、そこまでは悪くはありません。「Blue Eyed Hexe」のヘヴィーなバンドサウンドはやはりカッコよさを感じますし、「Greens and Blues」のようなメロディアスな曲には、Black Francisのメロディーセンスも感じられます。そういう意味では、下手なギターロックバンドにはまだまだ及びもつかないレベルなのは間違いありませんし、PIXIESとしての魅力も、きちんと兼ね備えています。
それだけに、楽曲の内容にしろ活動にしろ、いまひとつ中途半端さはどうにも否めません。PIXIESの名前に頼った中途半端な活動をするくらいなら、Black Francisのソロの方がよっぽどいいですし、PIXIESとして活動するなら、過去の伝説をぶっとばすくらいの活躍をしてほしい、とやはり思ってしまいます。
そういう意味では、実に複雑な気持ちになるアルバム。それでもやはりPIXIESの新譜ならば聴いてしまうんですよね・・・。
評価:★★★★
PIXIES 過去の作品
EP1
ほかに聴いたアルバム
I Am Not A Human Being II/Lil Wayne
人気ラッパー、リル・ウェインの、「I Am Not A Human Being」シリーズの第2弾。美しいピアノの音色やトライバルなリズムを取り入れるなど、多彩な音を取りいれた作風は魅力的。ただ中盤以降は正直似たような雰囲気の曲が多く、ちょっと飽きが来てしまった部分も。
評価:★★★★
LIL WAYNE 過去の作品
THA CARTER III
THA CARTER IV
Dedication 4
Dedication 5
| 固定リンク
「アルバムレビュー(洋楽)2014年」カテゴリの記事
- ラストアルバム(2014.12.02)
- 女王、貫録のカバー(2014.11.28)
- ブルース入門に最適!(2014.11.16)
- 充実の40分(2014.11.07)
- やっぱりこれが好き!(2014.10.17)
コメント