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2014年1月16日 (木)

話題の新人

前回、前々回に引き続き、今日も2枚のアルバムを紹介します。今回はいまさらながら、ですが2013年に話題となった新人ミュージシャン2組によるアルバムです。

Title:アラビアの禁断の多数決
Musician:禁断の多数決

最近の新人は、音楽に対してかなり熱い思いを持って挑むバンドと、逆に妙に醒めた感覚で挑むバンドに二分化されているように感じます。前者の代表が例えばTHE BAWDIESやOKAMOTO'S、後者の代表が相対性理論やパスピエあたりでしょうか?今回紹介する、名前だけでもインパクトがある男女6人組バンド禁断の多数決は、典型的な後半のタイプのバンドのように感じました。

基本的に楽曲はエレクトロなダンスナンバーがメイン。そしてそれに載る女性ボーカルは、例えればアイドルポップのような無個性で、無機質なもの。そのため、とても熱量は薄めで醒めたものを感じます。そういう意味で、とても今時なバンドといった印象でした。

エレクトロなナンバーということで、スーパーカーに例えるCD評を見かけました。確かに曲によってはスパカっぽい曲もないことはなかったのですが、ただスパカはジザメリをはじめ、イギリスのギターロックバンドからの影響をはじめ、様々なシーンからの影響を色濃く入れていて、むしろ音楽に対するある種の熱さを感じる点、根本的な部分で違いを感じます。

もっと言えば、彼らの場合、むしろその楽曲から影響を感じるのはブラックミュージックからの影響で、「今夜はブギウギナイト」のファンキーなディスコソング、「リング・ア・ベル」のメロウなシティポップ風のサウンドといい、ブラックミュージックからの影響をちらりと垣間見せる部分は、楽曲の味付けとしてとてもおもしろく感じました。

ただ、個人的には熱いバンドと醒めたバンドでは熱いバンドの方が好み。そのためもあって、彼らについては正直ちょっとはまりませんでした。いい意味でも悪い意味でも今時のバンドだなぁ、という印象。トライバルなサウンドを聴かせる「アイヌランド」など、おもしろい曲もチラホラとちりばめられているのですが・・・。

評価:★★★★

そしてもう1枚。こちらも今、注目されているミュージシャンの新作です。

Title:Don't Stop The Music
Musician:tofubeats

インターネットで曲を発表し話題を集め、史上最年少でWIREへも出演。ももくろの楽曲のリミックスを手がけたことでも注目を集めたトラックメイカー。こちらは表題曲を含め新曲4曲+リミックス+インストバージョン3曲入りのミニアルバムです。

表題曲の「Don't Stop The Music」ではなんと森高千里がボーカルで参加。年齢を感じさせない彼女のかわいらしいボーカルが印象的なポップナンバー。2曲目の「おしえて検索」では神聖かまってちゃんのの子が参加。ネット出身のtofubeatsらしい歌詞で、インパクトとしてはこちらが上かも。

楽曲はいずれもエレクトロナンバーで完成度の高さを感じます。ただ、熱量という意味では彼もまた、ネット出身の現在のミュージシャンらしい、淡々と良質なポップを産み続ける、どこか醒めたものを感じます。確かにポップソングとしては十分に楽しめるナンバーばかりなのですが、どこか優等生的すぎるかなぁ、とも感じたアルバム。どちらかというと、職人的なミュージシャンといった感じですね。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

あんたへ/amazarashi

メロディーやサウンドは、パッと聴いた感じだといつものamazarashi。ただ今回のアルバム、大きく異なるのは歌詞で、いままでの彼らの歌詞と異なり前向きな歌詞が目立ちます。顕著なのは「終わりで始まり」で、楽曲的にも明るい雰囲気の作風。ここらへんの方向転換は正直賛否わかれそうな感じ。今後の展開に注目かなぁ。ただ、新しく雰囲気が変わった歌詞以外の部分は、ちょっとマンネリ気味にも感じるのですが。

評価:★★★★

amazarashi 過去の作品
千年幸福論
ラブソング
ねえママ あなたの言うとおり

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