44年ぶり
Title:Sweet Summer Sun-Hyde Park Live
Musician:THE ROLLING STONES
すいません、このライブ盤の感想の前にひとこと。2割冗談、8割本気です。
なんでストーンズの来日公演、東京のみでかつ平日オンリーなんですか(怒)。
この間のポール・マッカートニーの来日公演も平日オンリーだったし、そうやってチケットの売上を調整しているのかもしれませんが、もうちょっと地方の人のことを考えてほしいなぁ。一方では「最後の来日かも」って煽っておきながらあんまりです。
さて、そのTHE ROLLING STONESが今年7月6日と13日にロンドンのハイド・パークで44年ぶりに行ったライブの模様を収録したDVD+CD。彼らにとってハイド・パークのライブは大きな意味があって、44年前、1969年7月5日にハイド・パークでフリーライブを行ったのですが、その直前の7月3日に、グループを脱退したばかりのオリジナルメンバー、ブライアン・ジョーンズが急逝し、急遽彼の追悼ライブになったという、彼らにとって曰くつきの会場だったりします。
今回のこのDVDでは、ライブ映像の間にドキュメンタリー映像も挟まったりして、69年のライブとリンクしたような構成となっています。ただ、ドキュメンタリー映像はあくまでもおまけ的な要素で、メインはあくまでも2013年のライブ映像。ライブ自体も基本的に69年とリンクさせるような部分は少なく、過去に関係なく、今のストーンズのライブを楽しめる映像になっています。
そしてそのライブ、メンバー全員、齢70歳になろうというにも関わらず、現役感バリバリ。全盛期に迫ろうかというほどの勢いあるステージを見せてくれており、その年齢を感じさせません。特にそのキーとなるのがミック・ジャガー。彼のボーカルはいまなお艶があっていろっぽく、パフォーマンスもキレキレ。70歳のおじいちゃん(先日、ひ孫が誕生したとか!)とはとても思えません。「Happy」を歌うキースのボーカルが年齢なりなのと比べると、その若々しさは顕著でした。(もっとも、キースの年齢なりのボーカルも、「YOU GOT THE SILVER」のようなブルースナンバーではむしろピッタリ来るのですが)
もっとも、キースやチャーリー、ロニーの演奏も全くその年齢を感じさせません。もともと、ヘヴィーな音楽を体力重視で鳴らすようなバンドや、テクニック重視のバンドではないからこそ、この年齢になってもこれだけの演奏が出来るのでしょうが、その点を差し引いても、彼らのこの若さ、現役感は驚くべき限りです。
最初、正直このライブDVDは、70歳近いおじいちゃんバンドの演奏だし、どうしよう・・・・と思っていたのですが、実際に映像を見てみて、70年代あたりの演奏と大差ないクオリティーのステージにビックリしました。本当に、とんでもないバンドだなぁ。それだけに来日公演を・・・(苦笑)。
また、このライブ映像の構成自体も実に秀逸。ちょっと引きの映像でステージ全体や会場全体を映している映像や、観客の楽しんでいる顔の映像も多用しており、会場のハッピーな雰囲気が伝わってくる映像になっています。そういう意味でも素晴らしいライブDVDでした。
この歳にして、このライブの内容、ストーンズすごい!の一言。また、その雰囲気をちゃんと収録したこのDVDも見事な内容でした。それだけに、もっと多くの人が来日公演を楽しむ機会をつくってほしいのに・・・・・・。
評価:★★★★★
The Rolling Stones 過去の作品
Shine a Light: Original Soundtrack
Some Girls LIVE IN TEXAS '78
CHECKERBOAD LOUNGE LIVE CHICAGO 1981(邦題 ライヴ・アット・ザ・チェッカーボード・ラウンジ・シカゴ1981)(MUDDY WATERS&THE ROLLING STONES)
GRRR!
HYDE PARK LIVE
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント