あの歌手の遺作がランクイン
今週のシングルチャート
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今年最後のヒットチャートとなりました。
まず今年最後のヒットチャートで1位となったのはSMAPの「シャレオツ」。メンバーの草彅剛主演のフジテレビ系ドラマ「独身貴族」主題歌。初動売上は20万7千枚。前作「Joy!!」の32万7千枚よりダウン。ただ前作は50作目の記念作ということでプロモーションにかなり力を入れており、初動売上が大幅に増加していました。前々作「Mistake!」の16万1千枚からはアップしており、初動売上的にはそこそこ健闘した結果になっています。ちなみに両A面扱いの「ハロー」は、最近話題のロックバンドクリープハイプの尾崎世界観が手がけています。
2位はUVERworld「ナノ・セカンド」がランクイン。リズミカルなロックナンバー。メロは典型的なJ-POP、というよりちょっと歌謡曲っぽい作風になっています。初動売上は5万5千枚。前作「Fight For Liberty」の6万2千枚よりダウン。
3位はハロプロ系女性アイドルグループスマイレージの「ええか!?」が入ってきています。初動売上は3万3千枚で、前作「新しい私になれ!」の2万6千枚からアップで、ベスト3入りははじめて。
続いては4位以下の初登場です。まずは今週も韓流勢の男性アイドルが2組。4位にU-KISS「Fall in Love」、10位にBEAST「Sad Movie」がそれぞれ入ってきています。
U-KISSは今回も打ち込み主体の、爽やかなポップナンバー。初動売上2万6千枚は前作「Alone」の2万7千枚から微減。BEASTは、タイトルナンバーは哀愁たっぷりの歌謡曲ナンバー。両A面扱いで、稲垣潤一の「クリスマスキャロルの頃には」をカバーしています。初動売上1万5千枚は前作「Midnight -星を数える夜-」の2万枚からダウン。ここ数作、4万2千枚→2万枚→1万5千枚と減少傾向でちょっと厳しい状況に。次回作はかなりプロモーションをかけてきそうな予想も・・・。
そして7位初登場となるのが今週のタイトルに取り上げた島倉千代子「からたち小径」。今年11月に惜しまれつつこの世を去った彼女が、亡くなる3日前にレコーディングした楽曲。作曲は南こうせつなので、ど演歌というよりも歌謡曲テイストが強い楽曲で、演歌を聴かない世代にも受け入れらるかも。年末年始のリリースの谷間にロングヒットしそうな予感も。ただ・・・亡くなる直前の録音なだけに、声があきらかに衰えていて、少々痛々しさすら感じてしまいました・・・。最後の最後まで歌手でありつづけた彼女の意志の強さを感じます。あらためて、ご冥福をお祈りします。
なお、この曲の初動売上は2万2千枚。前作「愛するあなたへの手紙」は最高位58位初動売上1千枚だったので大きくアップ。意外なことにオリコンベスト10ヒットはこれがはじめて。累計130万枚売り上げた「人生いろいろ」も最高位16位だったそうで、かなり意外な印象があります。もっともこれは、島倉千代子の売上的な面でのピークが150万枚を売り上げた「東京だョおっ母さん」(1957年)、130万枚を売り上げた「からたち日記」(1958年)と、オリコンがスタートした1968年以前のヒットがメインのためと思われます。
最後にもう1曲。9位初登場は女性アイドルグループ愛乙女★DOLL「蒼い空を望むなら」。マイナーコード主体のアップテンポなナンバーはどちらかというとアニソンっぽい感じが。初動売上1万9千枚は前作「Paradise in the summer」の1万4千枚よりアップ。
今年最後となったシングルチャートは以上。今年最後のアルバムチャートは明日!
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