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2013年12月22日 (日)

今年のライブ締め

矢野顕子 さとがえるコンサート2013

会場 名古屋市芸術創造センター 日時 2013年12月4日(水)19:00~

Yano

まだ12月に入ったばかりでちょっと早いのですが、今年最後のライブ(予定)に行って来ました。矢野顕子の毎年年末恒例の「さとがえるコンサート」。矢野顕子のライブを見るのは、イベントなどを含めても全くのはじめて。12月に足を運ぶのに、何かいいライブはないかなぁ、と調べていたら、このさとがえるコンサートを見つけ、はじめて足を運んでみました。

今回のライブは「エレファントホテル」全曲演奏というコンセプトでのライブ。1994年にリリースされたアルバム「エレファントホテル」を、MATOKKUというバンドをゲストに招いて、今回のライブですべての曲を演奏しようという試みだそうです。「エレファントホテル」はリアルタイムで聴いたことはなく、今回、これを機にはじめて聴き、このライブに臨みました。

会場の芸術創造センターに行くのも今回はじめて。自分の列は前から9列目で、予想以上にステージに近い。それもありじっくりとステージを眺めて楽しむことが出来ました。この日のステージは、ピアノやドラムがドンと置かれたほか、使い道が不明な楽器らしきものが妙にたくさんステージ上に載っていました。

やがて開演予定時間を10分ほど過ぎると矢野顕子、そしてこの日のゲストMATOKKUが登場。矢野顕子が中央のキーボードに向かうと、まずアルバム「エレファントホテル」の1曲目「愛があれば?」からスタートしライブがはじめりました。

Yano2

序盤はさらに「ME AND MY SEA OTTER」と続き、まずはアルバム通りの展開で進んでいきます。ただ、楽曲のアレンジは原曲とは大きく異なりました。最初の2曲に関してはリズムマシーンを導入。打ち込みのリズムでエレクトロテイストの入ったアレンジになっており、楽曲の雰囲気はグッと今風なものとなっていました。

ライブは、矢野顕子がステージ中央で歌ったり、ステージ下手に置かれたピアノで弾き語りをしたり、そこにMATOKKUのメンバーの演奏が加わったり、さらにドラムのサポートも入ったりと、1曲ごとに様々なスタイルで聴かせてくれました。1曲毎に矢野顕子のMCが入りつつ、のんびり進んでいくステージ。矢野顕子のMCもまた、おっとりとした天然風味のMC(笑)。途中、楽譜を持っていくのを忘れたり、段取りを勘違いしたりと、間違いも多かったのですが、本人は至ってマイペースで、彼女いわく「これも初日ならでは(笑)」。

その後は「サヨナラ」「街」などをピアノ弾き語りで聴かせながらも、間には「リラックマとわたし」のような新曲も披露。ちなみに途中のMCでは、MATOKKUのメンバーが演奏する不思議な楽器も紹介していました。ひとつはテルミン、これはおなじみですね。もうひとつは、ステージ上に置かれた使い道が不明な楽器で、これはオンド・マルトノというフランス生まれの電子楽器だそうです。テルミンもオンド・マルトノも電子楽器なのですが、打ち込みのサウンドとはまた異なる、無機質な雰囲気と暖かみを同居させた不思議なサウンドを聴かせてくれました。

Yano3

中盤ではサンバ調の「PIPOCA」で、ドラムまで入ったフルメンバーで盛り上がり、後半は「OH DAD」「STRING OF PEARLS」をピアノの弾き語りで聴かせてくれました。

後半には、「にぎりめしとえりまき」の昔話風の歌詞を、和風なメロにのせ、さらっと歌いのけ、彼女のボーカリストとしての実力をあらためて見せつけ、「夢のヒヨコ」ではかわいらしいボーカルを聴かせてくれます。そして「すばらしい日々」。ご存知ユニコーンのカバーなのですが、この日もフリーキーに、そしてパワフルに自由に歌う彼女のボーカルに聴きほれるステージ。もう完全に矢野顕子の曲になっていました。本編最後は、アルバムでも最後の曲「てぃんさぐぬ花」で締めくくり。この曲もバンド全員が出ての演奏だったのですが、矢野顕子本人も、南米の太鼓(名前は忘れた・・・)をたたきながら、演奏を盛り上げていました。

もちろんその後はアンコールへ。アンコール1曲目は「ISETAN-TAN-TAN」というタイトル通り、10月にリリースしたばかりの伊勢丹のオフィシャルソングを披露。そしてラストは、「名古屋といえば中央線」という曲紹介のあと、おなじみTHE BOOMのカバー「中央線」で締めくくり。彼女の包容力あるボーカルでしんみり聴かせつつ、ライブは終了。約2時間のステージでした。

今回、矢野顕子のステージは完全にはじめて。かなり期待していたステージだったのですが、まさに期待通りの内容でした。彼女のボーカルは原曲のフレーズをおもいっきりはずしつつ歌うのですが、それても全く楽曲が破綻しないのはやはり彼女の実力なんでしょうね。フレーズははずしまくるのに、ボーカルには安定感があり、なによりも声量があり、生で聴くと、彼女はとんでもなく歌が上手いなぁ、ということを再確認できました。

今回「エレファントホテル」全曲演奏というコンセプトだったのですが、楽曲はどれもアレンジを大きく変え、原曲のイメージとは異なった雰囲気の曲もチラホラ。MATOKKUの電子楽器を用いた暖かいけどちょっと不思議な雰囲気の演奏も魅力的でしたが、それ以上に即興性の強い矢野顕子のボーカルが実に魅力的。「エレファントホテル」が再構築されていく様子をリアルタイムで楽しめる、そんなステージでした。

また彼女のおっとりとした、ちょっと不思議ちゃんも入った天然なMCもおもしろいなぁ。そのため、会場にもまったりとした独特の空気が流れていたステージでした。そんな空気を楽しみつつ、あっという間の2時間。素晴らしいライブでした。矢野顕子のステージ、やはりとてもいいですね!また足を運びたいです。

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