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2013年11月 8日 (金)

成長著しいミュージシャンのベスト

Title:Superfly BEST
Musician:Superfly

Superflyというミュージシャンはデビュー当初から現在まで大きく成長したミュージシャンにように思います。デビュー当初のSuperflyは、洋楽っぽさを売りにしている割には歌謡曲っぽいイモっぽさが残ってしまっていましたし、ボーカルの歌唱力を売りにしていましたが、確かに声量はあるものの抑揚のない平坦なボーカルという印象があり、思いっきり「ハイプ」というイメージを持っていました。

ところがその後、メキメキその力をつけてきました。楽曲の歌謡曲っぽさ、J-POPっぽさは相変わらずなのですが、最近の作品に関してはルーツ志向のロックが持つダイナミズムと、歌謡曲が持つ泥臭さ、日本人の耳への馴染み易さをきちんとマッチさせ、和製ロックのスタイルを確保しています。

もっとも顕著なのがボーカルで、初期の平坦な歌い方から、抑揚のある感情のこもったボーカルに大きく進化。そうなるともともと歌唱力のあるシンガーだっただけに、そのボーカルは大きな武器になっています。

今回リリースされたベスト盤は、初期作品から最近の作品までほぼ発表順に並んでいるだけに、その成長がよくわかる内容になっています。特にわかりやすいのが1曲目に新曲「Bi-Li-Li Emotion」、2曲目にデビューシングル「ハロー・ハロー」が並んでいる展開。「Bi-Li-Li Emotion」では、J-POPっぽさを隠そうともしないメロディーとパワフルなサウンドがしっかりマッチしているSuperfly流ロックを確立しているのに対して「ハロー・ハロー」はどこか中途半端に洋楽指向を目指している感じがチグハグ。ボーカルもパワフルで感情のこもった「Bi-Li-Li Emotion」と、パワーだけあって少々平坦な「ハロー・ハロー」とではその違いが明確に感じます。

ここらへんの進歩が明確になったのが「Wildflower」あたりからで、Superflyとしてのスタイルを完全に確立したのがおそらく「タマシイレボリューション」あたりではないでしょうか。ここがちょうどDisc1とDisc2の境になっているあたり、偶然かもしれませんが、成長途上の彼女がわかるDisc1と、完成されたDisc2という形になっています。

賛否はあるかもしれませんが、個人的にSuperflyを聴いていると、そのロックと歌謡曲との融合という意味でB'zに似たようなものを感じます。また今回のベスト盤を聴いているとパワフルな女性ボーカルという点で、初期の渡辺美里に近いような雰囲気も感じました。ただ、産業ロックあたりをルーツとするB'zや、いまひとつルーツレスな渡辺美里と比べると、Superflyの場合、明確に初期のハードロックというルーツを持っているため、より洋楽のテイストを上手く楽曲に取り入れており、邦楽リスナーはもちろん、洋楽リスナーにも受け入れられる楽曲になっているようにも感じます。

このアルバムもチャートで上位のヒットを続けているようで、人気も上々。それだけに今後、さらなる活躍も期待できそう。まさにこれからも楽しみなシンガーなだけに、まだSuperflyをきちんと聴いたことない方にもお薦めです。

評価:★★★★★

Superfly 過去の作品
Superfly
Box Emotions
Wildflower&Cover Songs:Complete Best 'TRACK3'
Mind Travel
Force


ほかに聴いたアルバム

トーキョー・コーリング/曽我部恵一BAND

曽我部恵一BANDの新作は、全編エレクトロサウンドを導入した作品。このエレクトロサウンドには特に新鮮味はないものの、曽我部恵一BANDに感じていた、いわゆる内輪的なノリはなくなり、曽我部恵一の書くメロディーの良さが目立つアルバムに。ただ、バンド色はすっかり薄くなってしまい、これはバンド名義でやる意味はないのでは??

評価:★★★★★

曽我部恵一 過去の作品
キラキラ!(曽我部恵一BAND)
ハピネス!(曽我部恵一BAND)
ソカバンのみんなのロック!(曽我部恵一BAND)

Sings
けいちゃん
LIVE LOVE

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