癖になる方にははまりそう
Title:Ndagga Versions
Musician:JERI-JERI
以前、JERI-JERIの「800% NDAGGA」を紹介したことがありました。その時に、そのアルバムのダブ・バージョンがあることをチラッと書いたのですが、ようやくそのダブバージョンを聴くことが出来ました。
ちなみに、この「800% NDAGGA」でも書いたのですが、このJERI-JERIというちょっと奇妙な名前のミュージシャンについて紹介を。このJERI-JERIというプロジェクトは、ドイツはベルリンに拠点を置くジャーマン・ミニマル・テクノのプロデューサー、マーク・エルネストゥスによる企画。彼が、アフリカはセネガルのダンス音楽、ンバラのミュージシャンたちとコラボして作り上げたプロジェクトがJERI-JERIだそうです。以上、「800% NDAGGA」を紹介した時に書いた文章そのままの転載でした(^^;;
で、その「800% NDAGGA」のダブバージョンということで、浮遊感あふれるダビーなサウンドが繰り広げられるんだろうなぁ・・・と思ったのですが、ところが一般的にイメージされるようなダブの要素はあまり感じられません。あえて言えば後半「Dub Dafa Nekh」や「Bamba Version」などにはダブやレゲエの要素も感じられますが、基本的な強烈なポリリズムのパーカッションが終始展開していくサウンド。「800% NDAGGA」同様の高揚感あるリズムがたまらないアルバムになっています。
そんな訳で、ダブバージョンというよりも、基本的には「800% NDAGGA」のインストバージョンというイメージの作品。それだけに、最初から最後まで強烈なパーカッションのリズムが印象的なアルバムになっています。つまり「800% NDAGGA」の中のリズムの要素を抽出したようなアルバム、といっていいかもしれません。
それだけに、「800% NDAGGA」に比べると、とっつき易さという意味ではちょっと劣るかもしれません。ただ一方では、リズムの要素を強調したアルバムなだけに、はまる方にはむしろ「800% NDAGGA」よりもはまるかも。それだけ中毒性の強いアルバムのように感じました。
まず「800% NDAGGA」を聴いた上で、気に入った方は是非、次はこのアルバムを。中毒性あるサウンドに一気にはまってこの世界から抜けられなくなる、かも。
評価:★★★★
JERI-JERI 過去の作品
800% NDAGGA
| 固定リンク
「アルバムレビュー(洋楽)2013年」カテゴリの記事
- 44年ぶり(2013.12.29)
- 荒々しいトラックが強烈(2013.12.24)
- あの傑作アルバムの続編(2013.12.23)
- 早くも2作目!(2013.12.21)
- 驚愕のライヴ!(2013.12.15)
コメント