エクスペリエンス成熟期のライブ
Title:MIAMI POP FESTIVAL
Musician:THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE
彼の音源の販売権がソニーに移ってから、JIMI HENDRIXがらみの音源のリリースが続いていますが、またリリースされました、今回はライブアルバム。1968年5月18日にアメリカはマイアミ北部、ガルフストリーム・パークで行われたマイアミ・ポップ・フェスティバルの模様を収録したライブ音源だそうです。
1968年5月という時期はアルバム「Electric Ladyland」を制作している時期で、CDに書かれている文章をつかえば、ちょうど成熟期にあった頃。翌年にはエクスペリエンスは解散になってしまうので、いわば少しずつ崩壊に差し掛かった時なのでしょうか?
この日のライブは昼夜2回公演という、演歌かアイドルの公演みたいなスタイルだったみたいで、そのためこのアルバムも全11曲入りなのですが、うち2曲は昼公演の模様も別に収録されています。ライナーツノートによると1回の公演で演奏された曲は6曲程度だったそうで、そういう意味でも今回のライブ音源は、その時のライブのほぼ全容ということになるのでしょうか。
ジミの活動がまさに全盛期とも言えることのライブだっただけに、その内容については文句のつけようがありません。また、音質にしても至ってクリア。かなり状態のよい音源で観客の歓声などもふくめて臨場感も十分。いままでブートレグとしては出回っていた音源だそうですが、これほどよいライブ音源が今頃発掘されたというのは驚きを感じます。
また今回のライブ音源は、ジミのギターはもちろんのこと、ミッチ・ミッチェルのドラムの音が少々強めのミックスになっています。そのため、ギターとドラムスの絡みにインパクトがあり、またその一種のせめぎ合いに緊張感を感じました。もちろん、ジミのギターあってのことはもちろんなのですが、バンドの演奏としてもダイナミズムを覚えるステージになっていました。
そんな訳で、その最高のパフォーマンスを楽しめたアルバムでした。しかし、昔から様々な形で編集盤や未発表音源集がリリースされてきた彼だから、今後もこういう新規のリリースが続きそうですね。よくも悪くも・・・。
評価:★★★★★
Jimi Hendrix 過去の作品
VALLEYS OF NEPTUNE
People,Hell And Angels
ほかに聴いたアルバム
Psychedelic Pill/Neil Young&Crazy Horse
カナダ出身のSSWが、自身のバンド、クレイジー・ホースを率いてリリースした新作。ノイジーなギターサウンドに、哀愁あふれるメロディーが心に残るサウンド。泥臭さを感じさせるその雰囲気は、良い意味で、実にニールヤング&クレイジー・ホースらしいなぁ、ということを感じさせてくれます。これぞ親父のロック!といった感じ、かな。
評価:★★★★
Niel Young 過去の作品
Fork In The Road
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