人気ラジオ局のお祭り
ZIP AUTUMN SQUARE
会場 久屋大通公園久屋広場 日時 2013年10月5日(土)
毎年秋、名古屋のFM局ZIP-FM主催で行われるイベント、ZIP AUTUMN SQUAREに行って来ました。この手の在名マスコミ主催のお祭りは、大抵番組の公開録音がメインになるのですが、ミュージシャンのライブがメインとなり、屋台やフリーマーケットのゾーンもあり、ちょっとした「フェス」っぽい感じになっている点、ZIP-FMとしてのこだわりを感じます。
ただ、会場は久屋公園の一角だけで、思ったよりちょっと狭い・・・。屋台も数件程度ですくなめ(かつ焼きそばを売っている店が2、3件も・・・)。まあ、場所は繁華街栄のど真ん中で、いくらでもおいしいレストランがあるので、屋台もなかなかもうからないのでしょうが。
イベント自体は10時からスタートだったのですが、私はお目当てのミュージシャンにあわせて12時頃に会場入りしました。で、私が会場に到着したのは、ちょうどお目当ての秦基博のライブがスタートする前だったのですが、ミュージシャンの紹介として登場してきたのが、ZIP-FMの人気MC、ジェイムス・ヘイブンス。個人的に、生ジェイムスを見れたのは結構うれしかったりして(笑)。
秦基博
そして秦基博が登場。この日は自らアコギを抱え、キーボードの人と2人のみでのステージでした。登場したら、黄色い歓声があがったのが失礼ながらちょっと意外・・・(^^;;
ライブは「言ノ葉」からスタート。基本的にしんみりと聴かせるステージで、優しい雰囲気の歌声とアコースティックなサウンドが会場に響きます。アップテンポな「グッバイアイザック」では手拍子で会場は軽く盛り上がり、その後は「Girl」で再びしんみり。最後はキーボードの人が下がり、彼ひとりのみになり、アコギ1本で「鱗」で締めくくりました。
秦基博のライブははじめてだったのですが、アコースティック編成ということもあり、とても素直なステージだったなと思いました。声にしてもアレンジにしてもメロにしても万人を振り向かせるような感じではないのですが、その声に耳を傾けると知らず知らずにはまっていく、まあ、秦基博の曲自体CDで聴いてもそんなイメージなのですが、ライブもまさにそんな印象そのもののステージでした。
Salley
次に登場したのは、Salley(サリー)という男女2人組のユニット。まだデビュー間もないそうです。かわいらしいボーカルの声が印象的で、軽快なアコースティックポップを聴かせてくれました。
この日はタワレコ限定シングル「green」や2日に発売されたばかりのシングル「その先の景色」をなどを演奏してくれたのですが、その中で「各駅停車」という曲がフォーキーな要素も入ったちょっと切ないポップスで、なかなかよかったです。
指田郁也
続いては指田郁也という男性ソロミュージシャン。ピアノ1本でのステージで、楽曲はバラードメイン。AORの王道を行くような楽曲で聴かせる大人のポップといった感じでしょうか。MCでは、自分は鉄道ファンであって、タモリ倶楽部に出たことが自慢といっていました(笑)。ZIP-FMの番組も音楽と鉄道をかけあわせた番組だそうで、ちょっとおもしろそう(笑)。この日も披露してくれた「バラッド」がドラマ主題歌になっていたり、次の名古屋のワンマンライブがダイヤモンドホールという大きめの会場だったりして、「売り」に出ているミュージシャンという感じでしょうか。この日聴かせてくれた曲はいい曲だと思ったのですが、ブレイクするにはもうちょっとインパクトもほしい感じも・・・。
山崎あおいそして続くは山崎あおいという女性シンガーソングライター。彼女のアコギ+アコギ+キーボードの3人編成でのステージ。彼女はちょっと小柄な感じでした。
アコースティックで爽やかに聴かせてくれたのですが、楽曲としてはいわゆるガールズポップといった感じ。バンド編成ならもっと元気で明るいスタイルということになるのかな?まだデビュー間もない大学生シンガーだそうで、まだまだこれから、といったところでしょうか。
で、この後、吉田山田、THE UNITEDと続くのですが、一度会場を離れ栄近辺で買い物。戻ってきたら、THE UNITEDの最後の曲が演っていました。THE UNITEDはイギリスのアイドルグループ。楽曲はいかにもアイドルポップといった感じのエレクトロポップでした。
家入レオ
個人的にお目当て2人目の家入レオ。さすがに人気のミュージシャンとだけあって、この頃には会場はかなりの混雑になってきました。この日はアコースティック編成でのライブ。彼女のライブを見るのはこれがはじめてです。
ライブは「Bless You」からスタート。かなり感情的な動作を見せるようなパフォーマンスは楽曲から受けるイメージ通りといった感じ。その後、今度リリースされる新曲「太陽の女神」も披露してくれましたが、こちらはミディアムテンポの聴かせるナンバーで、彼女としてはこれといったキラーフレーズはなく、ちょっと地味な印象がありました。
最後は「Shine」で締めくくり。他のミュージシャンと同様、約30分のステージ。彼女の歌に関しては、かなり安定感もあり卒ないといった感じ。上手いとは思うけど、いい意味でも悪い意味でも優等生的に感じました。一方、MCが18歳という年齢とは思えない落ち着いた大人びたものだったのも印象的。楽曲の歌詞が年齢なりなのと対照的に感じました。
会場は、かなり多くの観客が集まっていましたが、熱心なファンというよりは「名前の知っているミュージシャンが出ているから見ておこう」みたいな観客が多かった印象がありました。
次のKはまたあまり興味がなかったので、再び栄に買い物へ。最後のSPYAIRがはじまる直前に会場へ戻ってきました。
SPYAIR
地元名古屋出身の4人組ロックバンド。この日はアコースティック編成で、ボーカルとギターの2人だけの登場。アコギ1本での演奏となりました。会場には彼らお目当てのファンも多く、黄色い歓声があがります。この頃には、後ろまで観客がビッシリ。
大ヒットした「現状ディストラクション」や「虹」などを披露してくれたのですが、オリジナルをそのままアコギアレンジにした感じのステージで、後ろでヘヴィーなバンドサウンドが鳴っている前提のボーカルと、静かなアコギがちょっとチグハグだった印象も。あまりSPYAIRとしての良さを出せていなかったようなステージでした。
最後はアンコールもあったのですが、トータルでは30分程度のステージ。武道館ライブを成功させたり人気上昇中の彼らですが、アコースティック編成のステージを見る感じだと、まだまだこれから。もっともバンド編成だと、どんなステージを見せてくれるのか興味はありますが・・・。
そんな感じで、ライブは19時で終了。帰路につきました。1組あたり30分というステージで、それも全アコースティックの編成。ライブの「ダイジェスト版」といった感じで物足りなさは否めませんが、ラジオ局のお祭りで、無料のイベントということを考えると贅沢はいえない感じ。ただ、せめて1組2組くらいはバンド編成では無理だったのかなぁ。
個人的にライブよりも、生のジェイムス・ヘイブンスを見れたことがこの日一番うれしかったことかも(笑)。幕間のつなぎで入る彼のトークも、下手なライブより楽しめたし(笑)。会場は思ったより狭い感じで、屋台も少なめだったのはちょっと残念ですが、栄での買い物などを兼ねればそれなりに半日楽しめたイベントでした。
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