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2013年9月28日 (土)

太陽の力で出来たロックフェス

中津川THE SOLAR BUDOKAN 2013

会場 中津川公園内特設ステージ 日時 2013年9月22日(日)

Nakatsugawa01

THE SOLAR BUDOKAN。もともとは昨年12月、日本武道館で、シアターブルックの佐藤タイジ提案の元に実現した、太陽光発電のみで行われたライブイベントでした。そのライブイベントが、野外ロックフェスに拡大し、なんと中津川で開催が決定。地元近くでの珍しい大規模ロックフェスということで参加してきました。

会場は、中津川駅から15分程度の場所。予想以上にかなりきれいに整備された公園で、かなり大きな体育館や、野球場も。また、かなりきれいに整えられた芝生も、一面に整備されていました。

また、会場には太陽光パネルがかなりの量、敷き詰められていました。下の写真の向うに見えるのが、メイン会場のREVOLUTION STAGEです。

Nakatsugawa02

中津川駅から比較的スムーズにシャトルバスで会場に到着したので、一番手OKAMOTO'Sがはじまるまで会場をブラブラ。客の入りも混み過ぎてもなく、少なすぎず、ちょうどよい感じ。会場の中にある体育館の中には、かつて中津川で行われた「中津川フォークジャンボリー」の貴重な資料が展示してあり、過去に同じ中津川で行われたイベントへの敬意を感じられました。

Nakatsugawa03

↑こちらは食べ物のブースが並んだゾーン。ちょっと少なめだったような感じもしましたが、特に混雑もなく、エスニック系から地元の食材をつかった料理まで、おいしくいただけました。

OKAMOTO'S@REVOLITION STAGE

まずこの日一番手でスタートしたのがOKAMOTO'S。個人的に、この日のお目当ての一組。以前からライブを見たかったのですが、今回、はじめてそのステージを見ることが出来ました。

演奏がはじまると、そのタイトなバンドサウンドにまず惹かれました。特にリズム隊が刻むヘヴィーなビートがカッコいい。若手ながらも、バンドとしての実力を感じます。ただ、最初ちょっと残念に感じたのは、それに載るオカモトショウのボーカルがちょっと弱いこと・・・。特に1曲目は英語詞の曲だったのですが、ちょっとつたない英語詞もあって(ニューヨーク出身のはずですが・・・)最初はちょっと「うーん」となってしまいました。

ただ、後半になるとその印象も薄れていきます。オカモトショウがステージ上をアグレッシブに動き回り、観客も朝一番からどんどんとテンションがあがっていきます。後半のルースターズカバー「恋をしようよ」みたいな軽快なナンバーでは、むしろあのボーカルがピッタリ。実力派揃いのこの日のフェスの中では、ちょっと分が悪かった感もありますが、朝一番の会場をしっかりと暖めたステージでした。

黒猫チェルシー@REDMPTION STAGE

続いては、メインステージ横のサブステージで黒猫チェルシーのライブ。黒猫チェルシーのステージを見るのははじめて。個人的には黒基調の服装でのガレージロック、を予想していたのですが、ボーカル渡辺大知は素肌に派手なジャケットといういでたち(笑)。派手な雰囲気の服装は、むしろサイケっぽかったかも。

ちょっと暑くなってきた会場の中、木蔭に入って後ろの方でのんびりと見ていたのですが、ガレージロックというよりはハードロックに近い雰囲気。アグレッシブな演奏を聴かせてくれた、ロックでハードなステージでした。

SOIL&"PIMP"SESSIONS@REVOLUTION STAGE

黒猫チェルシーの後は再びメインステージへ。ジャズバンド、SOIL&"PIMP"SESSIONSのステージ。前見たのが2006年のステージなので、彼らを見るのは久しぶり。ジャズ、とはいっても、その演奏はかなりパンキッシュでジャズよりもロックののりで楽しめるステージでした。

特にメンバーの一人である「社長」は、その役割が「アジテーター」。時には拡声器で観客をあじりまくります。でもこの社長は、恰幅が良い格好に、派手な服装、さらにヒゲをはやしたスタイルがちょっと髭男爵に見えてしまいました(笑)。ただステージは、サックスやトランペットで激しく吹き鳴らされる音や、ウッドベースが奏でるヘヴィーなリズムがカッコよく、ジャムバンドっぽい演奏だったのですが、会場は終始大盛り上がりのステージでした。

私はSOILは途中で引き上げ、昼食を。ホルモン焼きそばと、地元中津川の飛騨牛と、中津川でとれたトマトをつかったカレーライスをおいしくいただきました。

TAIJI at THE BONNET@REDEMPTION STAGE

昼食を食べていると、サブステージから聴こえてきたのがTAIJI at THE BONNETの演奏。このフェスの主催者、佐藤タイジの別働隊バンドなのですが、音もどんなバンドかもはじめて。で、ステージを見ると、どこかで見たことあるような面子が・・・と思ったら、これがかなり豪華なメンバー。ベースはなんとウエノコウジ!ギターはうつみようこに、キーボードに奥野真哉、ドラムスがコレクターズの阿部耕作。小さいサブステージながらも、豪華感まんさいのメンバーでのステージでした。

それだけの面子が集まっているわけなので、その演奏も一級品。最初ステージ前に到着したときは、かなりメタリックな曲を奏でていましたが、その後はハードロックやパンクなどのテイストの強い曲。どれも比較的にヘヴィーな曲でカッコいい!途中、うつみようこがボーカルをとった曲があったのですが、こちらはちょっとメスカリンっぽかったかも。正直、全く知らないバンドで期待もしていなかったのですが、予想以上にカッコいいステージに、途中から思いっきり盛り上がっていました。

BUCK-TICK@REVOLUTION STAGE

さて、続いては結成30年のベテランバンドBUCK-TICKの登場。ご存知80年代から90年代にかけて一世を風靡し、「ヴィジュアル系」に大きな影響を与えたバンド。今なお高い人気を誇り、この日もBUCK-TICKのグッズを身に着けたファンが多く見受けられました。

彼らのステージを見るのは私はこれがはじめて。メンバーは、さすがにあまり「お化粧」はもうしていないものの・・・ボーカル櫻井敦司だけは、全身黒の衣装に、しっかりとメイクが。まさに一人ヴィジュアル系(笑)。いや、でも十分カッコいいです。

そんな彼らのステージは、さすがベテランだけあって、卒のない安定した演奏。ヘヴィーという感じよも、むしろ打ち込みのビートを入れたダンサナブルな楽曲が多く、意外や意外、踊れる曲が多く、こういう野外のフェスでも映えそうな曲を多く演奏してくれました。

特にそんなステージの軸になっていると感じたのが、ドラムスヤガミトールのドラムスで、タイトなドラムスの演奏が彼らのステージをギュッと引き締めているように感じました。トライバルなビートと琉球音階を取り入れた、沖縄音楽の雰囲気を感じる「Memento mori」が彼らの音楽性の広さを感じ、今回のステージの中でもベストな1曲でした。

ちなみにこの日唯一、黄色い歓声が起こったのが彼らのステージ(^^;;途中、櫻井敦司がマイクを観客席に落としてしまうというトラブルがありつつ、ちょっと苦笑いしたものの、その後はステージでのイメージを崩さずに、マイクコードをたぐりよせてパフォーマンスの一部のように見せていたのが印象的でした。

その2へ続く

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