レゲエに留まらないコラボ
Title:I LOVE
Musician:MINMI
約3年ぶりとなるMINMIのニューアルバム。今回のアルバムの大きな特徴は、様々なミュージシャンとのコラボでしょう。それもユニークなのは、レゲエというジャンルに留まらないコラボが、大きなインパクトとなっていました。
湘南乃風とコラボした「さくら~永遠~」はともかくとして、インパクトがあったのは、やはりサンボマスターとのコラボ「この世が闇だと言わないでおくれ」、さらにはラッパーSHINGO★西成とのコラボ「ポジティブ音頭 ~D.P.P.~」でしょう。サンボマスターとのコラボ曲は、曲のタイトルからしてそのまんまサンボマスターといった感じですが、楽曲もサンボマスターらしい、ファンキーなロックチューン。また、SHINGO★西成とのコラボは、タイトル通りの夏の暑さにピッタリの音頭!かなりユーモラスでリズミカルな楽曲を聴かせてくれています。
さらには「風に乗せて」は、なんかプロデューサーにあの中田ヤスタカを迎えた作品。とはいっても、パーカッションのリズムが軽快なラテン風のナンバー。Perfumeやcapsuleのイメージとは微妙に異なるものの、軽快なエレクトロのリズムが入っている点、確かにヤスタカっぽい雰囲気も?また、今風のEDMナンバー「TONITE」はm-floとのコラボ。こちらは一度聴けばm-floだな、とわかるような安定のナンバー(笑)。
ただ、今回のアルバム、これらのコラボナンバー以外に関しても、あまりMINMIらしい「レゲエ」というイメージはありません。1曲目の「Lavender」からしてエレクトロのポップチューンですし、湘南乃風とコラボした「さくら~永遠~」ですら、エレクトロアレンジが前に出ており、レゲエというイメージは薄め。今回のアルバムで、レゲエ色が出ていたのは、「君がスキ」くらいでしょうか?
そんなこともあり、アルバム全体の統一感は薄めですし、MINMIっぽさもちょっと薄かった感じも。ただ、その一方で、様々なミュージシャンとのコラボは、レゲエという枠にとらわれない、彼女の幅広い音楽性を感じさせてくれました。今回の経験は、これからの彼女の活動にどのように生きてくるのでしょうか?そういう意味では、次回作が楽しみになってくるようなアルバムでした。
評価:★★★★
MINMI 過去のアルバム
THE LOVE SONG COLLECTION 2006-2007
MINMI BEST 2002-2008
Mother
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