今、最も勢いあるバンド
今週のアルバムチャート
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今週、1位を獲得したのは、今、最も勢いのあるバンドの新作。
今週、1位を獲得したのは、マキシマム ザ ホルモンの「予襲復讐」。6年ぶりとなる新作が、なんと初動売上15万7千枚を獲得し、前作「ぶっ生き返す」の7万枚から倍増以上の売上を叩き出し、アルバムでは初となる1位獲得となりました。
彼らの音楽は、メタルの要素も入った、ハードコア、あるいはラウドロック(本人たちは、この括りで呼ばれるのは嫌がっているようですが・・・)とカテゴライズされる楽曲。決して、万人向けのサウンドではありません。しかし、現在、その勢いは止まらず、先日行われたROCK IN JAPAN FES.ではメインステージでの登場にも関わらず、入場規制が行われる前代未聞の事態にまでなっています(つーか、この手のロックフェスは、メインステージ一杯のキャパが、チケットの販売数だと思っていた・・・)。
ただ、彼らに限らず、最近、ラウドロック勢がヒットシーンの中で勢いを見せています。MAN WITH THE MISSIONなんかもヒットを連発していますし、私も初耳のラウドロックバンドが、いきなりチャート上位に食い込むケースも少なくありません。でも、なんとなくわかるよなぁ。アイドルソングやK-POP、アニソンが席巻するチャートの中、やはり若い世代には、ポップソングでは物足りなさを感じ、ヘヴィーな血沸き肉踊るようなサウンドを求める人が、少なからず増えている、ということなんでしょう。
ほとんどメディアにも露出せず、決して万人受けするポップソングを奏でているわけではない彼らが、初回盤、複数種類発売など小細工はせず(ただし、配信、レンタル禁止という処置はとっているみたですが)15万枚以上初動で売り上げる事実を、レコード会社側はどう考えるのでしょうか。すっかりアイドルやアニメファンの「ファンズアイテム」となりつつあるCDですが、まだまだ聴きたい音楽を待っている人たちがいるのではないでしょうか。
続く2位には、2004年に惜しまれつつ解散したロックバンド、THE YELLOW MONKEYのベスト盤「イエモン-FAN'S BEST SELECTION-」がランクイン。デビュー20周年記念企画の最後を飾る、タイトル通り、ファン投票による人気曲を集めたベスト盤です。初動売上は4万2千枚。前作は2010年にリリースした「COMPLETE SICKS」の初動1万2千枚。解散から10年近くが経過しているにも関わらず、根強い人気を感じさせる結果になっています。
3位は、先週1位のいきものがかり「I」が、2ランクダウンながらもベスト3をキープしています。
続いて4位以下の初登場曲ですが、4位にTakamiyことTHE ALFEEの高見沢俊彦の「雷神」がランクイン。最近、THE ALFEE以上にソロ活動が目立っているような。初動売上1万5千枚は、前作「Fantasia」から横バイ。これで3作連続1万5千~6千枚の初動売上を記録しており、根強い固定ファンに支えられています。
7位には、女性シンガーBENI「Red」が入ってきています。ここ2作ほどカバーアルバムのリリースが続いており、オリジナルは1年7ヶ月ぶり。初動1万枚は、そのカバーアルバム「COVER2」の5万枚よりダウンしていますし、オリジナルとしての前作「Fortune」の1万2千枚よりもダウンしています。
最後10位には、GREE用ゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ!」のキャラソンを集めたミニアルバム「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER PERFORMANCE 04 アイドルマスター ミリオンライブ!」がランクイン。同シリーズでは、前作「03」は最高位19位でしたので、2作ぶりのベスト10入り。ただし初動8千枚は、その「03」から横バイ。低水準のチャートに助けられた結果になりました。
そんな訳で、今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に!
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