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2013年8月19日 (月)

メンバー復帰後の新作

Title:THE SIGNAL AND THE NOISE
Musician:ASIAN DUB FOUNDATION

今年で結成20年目となるASIAN DUB FOUNDATIONのニューアルバム。なんと本作では、結成時の中心メンバーであった、ベースのドクター・ダスが7年ぶりに復帰。さらにドラムスのロッキー・シン、ボーカルのゲットー・プリーストも復帰するなど、かつての彼らに復帰したようなアルバムになっています。

さらに、「Enemy of The Enemy」以来となるエイドリアン・シャーウッドがプロデュースを手掛け、新メンバーとしてネイサン・リーも正式加入するなど、なにかと話題の多いニューアルバムとなっています。

ドクター・ダス復帰により、よりベースが前に出たような構成になり、新メンバー加入により、フルートのパートが増えるなど、新たなADFらしい一歩を踏み出したような部分も見受けられます。

ただ一方では、以前のメンバーが復帰することにより、よりいつものASIAN DUB FOUNDATIONらしい作品になっていたように感じました。パンクやロック色が強かったここ最近の楽曲に比べ、レゲエ色や、エスニックテイストが強くなり、横ノリのリズムが心地よい、リズミカルな楽曲が増えたように思います。

その反面、へヴィーな音圧でグッとくるような作品はちょっと減ったかも?個人的には、もうちょっとパンチ力が欲しかったようにも感じました。

もちろん、いままでのADFらしい、反体制的な歌詞は本作でも健在。まあ、ここらへんはいつもの通りなので、言うまでもないような感じもします。ただ、ここ最近、ロンドンの暴動事件やら、中東諸国の民主化運動やら、さらに複雑になっていき、混迷を深める世界情勢。残念ながら、ADFが声高に叫び続ける日は、まだまだ続きそうです。

そんな訳で、旧メンバー復帰後初となる新作は、いままでの方向性に一区切りつけ、あらたな幕開けを感じさせる一方、ちょっと懐古的な部分も感じさせるようなアルバムでした。ここを足がかりに、さらにあらたなサウンドを目指すのか、それとも??

評価:★★★★

ASIAN DUB FOUNDATION 過去の作品
Time Freeze 1995/2007
PUNKARA
A History Of Now

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