美里の夏 2013
今でも、毎年夏にアルバムリリースを続けている渡辺美里。今年の夏も、アルバムがリリースされました。ただし、カバーアルバムだった昨年に続き、今年もオリジナルではなく、ベスト盤と、ライブ盤の2枚同時リリース。
Title:美里うたGolden BEST
Musician:渡辺美里
彼女も、そろそろ「何枚目のベストだろう・・・」になりつつある中発売されたベスト盤。ファンに人気の高い曲14曲に絞り込んだ内容なのですが、一番直近のナンバーが、1996年リリースの「My Love Your Love(たったひとりしかいないあなたへ)」と、もう17年も前の曲になってしまうあたり、寂しくなってしまいます・・・。
選曲に関しては、おなじみの代表曲ばかり並んでいて、納得の内容といえば内容ですが、これだけベスト盤がリリースした後のベスト盤としては、なんのひねりもない内容。初回盤についてくるDVDも、わずか5曲のPVのみという、あまりにおざなり。確かに、代表曲をコンパクトに聴けるという意味では、初心者向けかもと思う反面、それなら2000年にリリースされたベスト盤「Sweet 15th Diamond」でいいんじゃない?多分、中古屋でかなり安く手に入るし。
若干、存在意義が不明なベスト盤。これなら、オリジナルアルバムをリリースしてくれ・・・と言いたいけど、オリジナルアルバムも、正直、あまり期待できないんだよなぁ(苦笑)。
評価:★★★★
Title:Live Love Life 2013 at 日比谷野音~美里祭り 春のハッピーアワー~
Musician:渡辺美里
今年5月、日比谷野音で行われた野外ライブの模様を収録したライブアルバム。ちょっと意外なことに、これがはじめての日比谷野音でのライブだとか。確かに、彼女の場合、デビュー後すぐブレイクしたので、いままで日比谷野音レベルのキャパではなかなかライブできなかったのでしょう。
彼女のライブ、いつもは夏に行われるとあって、選曲が春仕様なのはちょっと珍しいかも。そして聴いていると、ライブで歌いなれているような曲と、そうでない曲の差を感じました。
「サマータイムブルース」や「My Revolution」あたりのライブの定番曲に関しては、もうこなれたといった感じが。圧倒的な安定感で、迫力も満点。実に魅力的なボーカルを聴かせてくれます。
その反面、あまり夏のライブで歌われないような曲に関しては、ちょっとその声量に頼りすぎたようなボーカルで平坦に聴こえてしまい、ちょっといまひとつ。また、「NEWS」みたいに、彼女のボーカルはファンキーでカッコいいのに、バックの演奏が、ベタッとした演奏になっていていまいち・・・という曲も見受けられたり。ライブ慣れしているかどうかの差が、かなりはっきり感じられました。
全体的にはおなじみの代表曲も多く、それなりに楽しめる内容にはなっていると思います。今年はオリジナルアルバムが出ないので、その場つなぎ的なアルバムという印象も。ただ、下手なオリジナルアルバムより楽しめちゃいそう、と思っちゃうあたりが寂しい限りなのですが。
評価:★★★★
渡辺美里 過去の作品
Dear My Songs
Song is Beautiful
Serendipity
My Favorite Songs~うたの木シネマ~
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