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2013年7月17日 (水)

バラエティー富んだシングルチャート

今週もアルバムチャートの新譜が少なかったため、同時更新です。

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週のシングルチャートは、新譜9枚ですが、比較的バラエティーあるタイプのミュージシャンが並んでいます。

まず1位は、EXILE TRIBE(三代目 J Soul Brothers VS GENERATIONS)「BURNING UP」。タイトル通り、EXILEの弟分ユニット、三代目J Soul BrothersとGENERATIONSによるコラボシングル。はやりのエレクトロポップ調のナンバーで、ちょっとK-POPっぽい雰囲気。初動売上は26万3千枚で、EXILE TRIBEは、EXILEの関連ミュージシャンの総称だとか。知名度の低い後輩ミュージシャンを売るには、EXILEのブランドを使う上手いやり方ですが、EXILEの名前に頼りすぎては、いつまでたっても独り立ちできないような気も。EXILE TRIBE名義では、前作「24karats TRIBE OF GOLD」の15万4千枚より大きくアップ。複数種類のCDを同時に購入すると、イベント参加券をもらえるなどのAKB商法が功を奏した模様。

2位はLinked Horizon「自由への進撃」。Sound Horizonの別名義ユニットで、これが2作目。収録曲のうち「紅蓮の弓矢」と「自由の翼」が、漫画も大ヒットしている話題のアニメ「進撃の巨人」のオープニングテーマ。基本、往年のヴィジュアル系を彷彿とさせるようなJ-POPですが、ストリングスなどを用いて、交響曲のように盛り上げる手法がインパクトがあり、「進撃の巨人」の世界観にマッチしています。その影響が強いのでしょう、初動売上は12万9千枚で、前作「ルクセンダルク小紀行」の2万枚より大幅にアップ。ある意味、ヒット曲らしいヒット曲という感じです。

3位はAKB48からのソロ。渡辺麻友「ラッパ練習中」がランクインしています。軽快な典型的なアイドルポップ。初動売上6万7千枚は、前作「ヒカルものたち」の9万1千枚よりダウンしています。

続いて、4位以下の初登場ですが、最近、すっかりうんざりしている女性アイドルグループは、今週は初登場1組のみ。4位の℃-ute「悲しき雨降り」がそれ。昔の歌謡曲風にエレクトロアレンジという組み合わせは、最近、ハロプロ系に多いイメージが。初動売上6万枚は、前作「Crazy 完全な大人」の4万7千枚からアップ。

5位はいきものがかり「笑顔」。映画「劇場版 ポケットモンスター ベストウイッシュ『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』」主題歌。タイトル通り、爽やかな歌詞が特徴的なミディアムソングで、ポケモン映画にピッタリな雰囲気。初動売上は3万1千枚で、前作「1 2 3~恋がはじまる~」の1万7千枚から大幅アップ。タイアップ効果でしょうが、ここ最近の下落傾向が止まりました。

そういえば、いきものがかりみたいな、女性ボーカル+男性2人って、昔は「ドリカム編成」って呼ばれていたなぁ、とふと思い出すのが、そのいきものがかりに続いて6位にランクインしたDreams Come True「さぁ鐘を鳴らせ」。ドリカム主題歌が定番のフジテレビ系ドラマ「救命病棟24時」主題歌。タイトル通り、聴いていて奮い立たせるような、力強さを感じるナンバー。ただ、初動売上2万1千枚は、前作「MY TIME TO SHINE」の3万枚よりダウン。タイアップ効果はあまり無かった模様です。

さて、良くも悪くも話題なのが、7位に初登場してきた剛力彩芽「友達より大事な人」でしょう。ご存知、ドラマにCMに大活躍中の女優によるデビューシングル・・・と言いたいのですが、あまりにドラマやCMに出まくる彼女は、特にネット上で、そのゴリ押し振りがバッシングの対象となっています。それだけに、デビューシングルの行方が気になったのですが、初動2万枚でこの位置。うーーん、なんとも言えず微妙な感じ(^^;;個人的には「思ったより売れた」という感想。ゴリ押しといいながらもやはりそれなりにファンはいた、というべきか、あれだけゴリ押しして、この程度か、というべきか・・・。

続く8位には、三浦大知「GO FOR IT」がランクイン。ホーンセッションも軽快なダンサナブルなR&Bチューン。初動1万9千枚は、前作「Right Now」の2万1千枚から若干ダウン。

最後10位には、藤井フミヤ「青春」が入ってきました。シングルでのベスト10入りは、2004年の「木漏れ日の風に吹かれ」以来、6作、約9年ぶりという結果に。特にこれといって強いインパクトもない、アコースティックなミディアムナンバーなのですが、プロモーション活動が功を奏した形に。初動売上1万6千枚は、前作「今、君に言っておこう」の最高位14位初動8千枚から大きくアップしています。


今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

新譜は少なくても1位は強力譜

今週の1位は、安室奈美恵のニューアルバム「FEEL」が獲得です。初動売上は24万7千枚。2位以下を圧倒しての1位でしたが、残念ながら、前作「Uncontrolled」の初動29万2千枚からはダウンしてしまいました。

2位3位は、先週の1位2位がそのままランクダウン。BUMP OF CHICKENのベスト盤「BUMP OF CHICKEN I [1999-2004]」が2位、「BUMP OF CHICKEN II [2005-2010]」が3位にランクインしています。

続いて4位以下ですが、今週は、新譜はわずか2枚のみ。5位にDef Tech「24/7」が、9位に高橋優「BREAK MY SILENCE」が、それぞれランクインしています。

Def Techの新譜はミニアルバム。初動売上2万枚は、前作「Up」の2万6千枚からダウン。直近のベスト盤「GREATEST HITS」の3万2千枚からもダウンしています。男性シンガーソングライターの高橋優は、フルアルバムでは3作連続のベスト10入り。初動売上1万2千枚は、直近のミニアルバム「僕らの平成ロックンロール②」の最高位13位、初動9千枚よりアップしたものの、フルアルバムとしての前作「この声」の1万3千枚よりは若干ダウンしてしまいました。

今週のチャート評は以上。また来週の水曜日に~。

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コメント

剛力彩芽に関しては、ファンがいたと言うよりは、やはり最近のメディアのゴリ押しに感化されて、
とりあえず買って見たと言う浮遊層がほとんどではないでしょうか。

一昔前、GIRL NEXT DOORが一時期エイベックスの異常なゴリ押しで売れてましたが、
それと似たような匂いを感じます(そして、彼女たちもネット上でのバッシングが異常でしたね・・・(^^;)。

ガルネクもゴリ押しがパタッと止まった瞬間、一気に人気が急降下しましたし、
彼女もゴリ押しがパタッと止まってしまうと、世間が手のひらを返したかのように、
一気に注目度がなくなってしまうような気がします。

投稿: HK | 2013年7月18日 (木) 00時55分

>HKさん
ああ!確かにそうだ!すっかり忘れてました(笑)<GIRL NEXT DOOR
まあ、今の雰囲気だと、ゴリ押しが止まった瞬間、一気に人気が落ちてしまいそうな感じはします。どうなるんでしょうか??

投稿: ゆういち | 2013年8月 5日 (月) 00時12分

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