初登場はアニソンがらみが目立つ
今週もアルバムの新譜が少なめでしたので、アルバムチャートも同時更新です。
今週のシングルチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/
新譜はアニソンがらみのユニットが目立ちます。
ただ、そんな中も1位は、またAKB48がらみ。SKE48「美しい稲妻」がランクイン。もろ80年代歌謡曲といった楽曲。最近では、この手の曲はありふれすぎていて、特におもしろみもありません。初動売上は51万枚。前作「チョコの奴隷」の53万8千枚からダウンし、前々作「キスだって左利き」と同水準に。2作連続で初動が伸びていましたが、とりあえずは一段落。
2位はaiko「Love Letter」が入ってきました。軽快なギターロック風のナンバーですが、微妙にひねくれたメロディー展開が彼女らしくて癖になりそうなナンバー。ベスト3入りは、2010年の「向かいあわせ」以来3作ぶり。初動売上は4万3千枚で、前作「ずっと」の4万6千枚からダウン。前々作「恋のスーパーボール」は初動7万2千枚を売っているだけに、落ち込み方が気になるところ。
3位は先週2位のLinked Horizonの「自由への進撃」がワンランクダウンでベスト3をキープ。ロングヒットの予感がする動きをしており、今後に注目か?ベスト3は以上ですが、今週は、タイトルの通り、Linked Horizon以外にも、アニソンがらみのユニットの初登場が目立っています。
4位にマリア×風鳴翼「戦姫絶唱シンフォギアG キャラクターソング1(不死鳥のフランメ)」、6位にOLDCODEX「Rage on」がそれぞれランクイン。マリア×風鳴翼は、アニメ「戦姫絶唱シンフォギアG」登場キャラクターによるキャラソンで、人気声優の日笠陽子と水樹奈々によるユニット。OLDCODEXは、こちらも人気声優鈴木達央によるバンドプロジェクトで、テレビ朝日系アニメ「Free!」オープニングテーマになっています。
戦姫絶唱シンフォギアがらみでは、キャラソン「戦姫絶唱シンフォギア キャラクターソング4(魔弓・イチイバル)」が最高位7位初動1万枚を記録。今回は、初動1万6千枚とそれを上回る結果に。今後、9月まで毎週、このアニメのキャラソンがリリースされるそう・・・。マイナーコード主体なアップテンポなメロディーというのは、典型的に様式化されちゃったアニソンという感じで、今後にあまり期待できない印象が否めないのですが・・・。
一方、OLDCODEXはこれが6枚目にして初のベスト10入り。初動売上1万5千枚は、最高位31位だった前作「The Misfit Go」の4千枚から大きくアップ。バンドプロジェクトということで、わざとしゃがれ声のボーカルで、ハードコアっぽく作りました感が満載の作品。中途半端にバンド物を目指すんじゃなくて、もうちょっと腰を落ち着けてやればいいのに。
今週、シングルの初登場はあと1枚のみ。7位に男性アイドルグループ超特急(K-POPじゃないですよ)と、テレビ東京系「ウルトラマンギンガ」のコラボユニット、ウルトラ超特急「Starlight」がランクイン。いかにも爽やかさを売りにしたい男性アイドルらしいポップソングで、ウルトラマンは影も形もありません・・・。超特急名義では2作目のベスト10入り。初動売上1万1千枚は、前作「Bloody Night」から横バイです。
今週のアルバムチャート
http://www.oricon.co.jp/rank/ja/
アルバムチャートは今週も新譜は少なく、初登場はわずか3枚!
そんな中1位は、こちらはジャニーズ系。NEWSのニューアルバム「NEWS」がランクインです。オリジナルアルバムとしては約2年10ヶ月ぶりとなるアルバム。初動売上10万枚は、前作「LIVE」の15万6千枚から大きくダウン。昨年6月にリリースしたベスト盤「NEWS BEST」の10万6千枚よりもダウンしてしまいました。
2位は安室奈美恵「FEEL」が先週よりワンランクダウンでベスト3をキープ。そして3位には、なんとさだまさし「天晴~オールタイム・ベスト~」が先週7位よりランクアップ。初登場から4週目にして、初のベスト3入りとなりました。売り上げも、2万5千枚と、先週の1万4千枚よりアップし、ロングヒットとなっています。
ちなみに、このさだまさしのベスト盤以外にも、ロングヒットのアルバムがランクインしており、それが6位May J.「Summer Ballad Covers」と、10位Chris Hart「Heart Song」。May J.は5週目のランクイン、Chris Hartは、一度ベスト10圏外に落ちたものの、先週、返り咲き、2週連続でランクインしています。ただ、どちらもカバーアルバムで、「新譜」じゃない点、ちょっと寂しい点なのですが・・・。
その他、初登場では4位に徳永英明「STATEMENT」がランクイン。例のカバーアルバムのリリースはあったものの、オリジナルとしてはなんと4年2ヶ月ぶりとなるニューアルバムです。初動売上は2万枚。1位を獲得した前作「WE ALL」の3万枚からダウン。直近のカバーアルバム「VOCALIST VINTAGE」の4万1千枚よりもダウンしています。ただ、前作「WE ALL」の頃は、「VOCALIST」ブームの流れがありました。そのブームが終わってしまった今のアルバムとして、この売り上げは健闘といった感じでしょうか。
そしてもう1枚。5位にAI「MORIAGARO」が入ってきました。初動売上は1万9千枚で、前作「INDEPENDENT」の2万枚から若干のダウン。前作「INDEPENDENT」はレコード会社移籍もあり、広告に力を入れて、一気に売り上げを盛り返しましたが、続く本作も、ほぼ横バイという結果は、かなりの健闘。人気を取り戻した、と言える結果でしょう。
今週のチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に!
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