大衆音楽のパワーを感じる
橋の下世界音楽祭~SOULBEAT ASIA 2013
会場:豊田大橋下千石公園特設ステージ 日時:6月6日(土)
今年の「フェス」第2弾。今回は、橋の下世界音楽祭に出かけてきました。TURTLE ISLANDが主催するライブで、民謡やアジアの大衆音楽を取り込んだ音を鳴らすミュージシャンたちが参加しているいわゆるワールドミュージックのイベント。ライブは「投げ銭」式で、基本無料で、参加者が自由にお金を払うシステム。そのため、誰もが気軽に参加できるイベントになっていました。
会場は、その名前の通り、豊田大橋の下。ちなみに豊田大橋というのは、豊田市駅から、トヨタスタジアムに向かう途中、矢作川にかかる橋のこと。その橋の下に、特設ステージや、数多くの屋台を設置し、野外フェスの会場にしていました。会場の全景は↓な感じ。
奥に見えるのがメインステージ。橋の下という場所ながらも、思ったよりも広く、かなり多くの屋台が並んでいました。ちなみに一番向こうに見えるのがメインステージです。
馬喰町バンド
12時過ぎに会場についたのですが、この時は、サブステージで、馬喰町バンドが演奏していました。馬喰町バンドは、3人組のロックバンド。民謡のメロディーを積極的に取り入れた楽曲が特徴的。以前、「DISCOVER NEW JAPAN 民謡ニューウェーヴ Vol.1」というコンピアルバムに、「あんせんこんせん」という曲で参加していたので聴いたことがあったのですが、この日もこの曲を披露してくれました。
その他の曲も、アコースティックな楽器で、まさにお祭りの雰囲気を醸し出しているステージで、このライブイベントに抱いていた雰囲気にピッタリのステージ。ハッピーな雰囲気が会場を包み込み、会場も盛り上がっていました。後半には、インドネシアの民謡などもとりいれており、こちらも楽しい雰囲気で聴かせてくれます。とても楽しいステージで、また是非ともライブを見てみたいなぁ。まさにこの日のイベントにピッタリなスタートでした。
その後は昼飯をあさりがてら会場をブラブラ。思った以上にたくさんのお店がありました。いわゆるフェス系でおなじみの屋台はもちろん、地元らしい五平餅やたませんなんて懐かしいお店、お祭りらしいお面が売っていたり、雑貨屋や、さらにはなぜか土俵まで用意されていて、自由に相撲が取れるようになっていました(謎)。
EKD
やがてメインステージでEKDというバンドのステージ。ラテンをベースとしたリズムに、ガレージロックっぽいサウンド。くすんだ雰囲気がなかなかカッコいい雰囲気。イメージとしては、昔のスカパラっぽい感じかな?名前も音もはじめて聴いたのですが、なかなか楽しめました。
で、EKDのライブが終わった途端、いきなり不思議な集団が登場。
お祭り囃子の陽気なリズムを鳴らしながら、奇妙な骸骨の人形を操りつつ、パレードが登場。会場を沸かしました。投げ銭のPRも兼ねているみたいで、最後は会場の中央で、みんなで踊りながら、みんな投げ銭をしていました。もちろん、私も(笑)。
知久寿焼
続いてはメインステージで、知久寿焼。ご存知、たまのメンバー(一般的には「ボーカル」のイメージが強いでしょうか?)。この日は1人だけのステージで、ウクレレやアコギと、ハーモニカのみでのステージでした。
雰囲気としては、まさにたまの時代のイメージそのまま。曲も、「ロシアのパン」や「らんちゅう」など、懐かしいたまのナンバーも聴かせてくれました。アコースティックなサウンドは暖かみがあって、歌詞にしろメロにしろ、確かにパッと聴くと奇抜な部分はあるものの、でも、ライブでじっくりと聴くと、なにげに日本の民謡の雰囲気なども取り入れており、実に優れた大衆音楽を奏でていたんだなぁ、ということを再認識しました。
あの独特なボーカルも相変わらずで、ユーモラスで、不思議な、でもとても暖かい空気がその場をつつんだライブ。最後は、彼のソロ曲「いたわさ」で締めくくり。これも、たまの時代といい意味で全くかわらない雰囲気のユーモラスなナンバー。この日楽しみにしていたミュージシャンの一組なのですが、予想以上に素晴らしいステージでした!
ちなみにその後、彼がひとりで会場内をブラブラしているのを目撃(笑)。ファンなどに握手やサインを求められて、気さくに応じていました。私は勇気がなく、サインとか求められませんでしたが・・・(^^;;
NICE VIEW
次はサブステージでNICE VIEWというバンド。これがこの日のイベントのイメージに反して、メタリックなハードコアバンド。ステージの前は完全にモッシュピットと化していました。私はさすがにちょっと好みではなかったので、1、2曲聴いて退散(^^;;会場の後ろの方の芝生で、一休みしていました。
OLEDICKFOGGY
やがて、メインステージで、OLEDICKFOGGYというバンドのライブがスタートしたので、メインステージに戻ってきました。バンジョーやアコーディオンがメンバーにいて、フォークやカントリーっぽい雰囲気を出しつつも、基本的にはパンキッシュなギターロック。ちょっとベタな歌謡ロック的な側面も。個人的には、正直、いまひとつピンと来ない部分が・・・もうちょっとフォークやカントリーの色を強く出したほうがおもしろいかなぁ、と思いました。
磐城じゃんがら遊撃隊
続いては、福島県いわき市から、磐城じゃんがら遊撃隊という、いわき市指定無形民俗文化財のじゃんがら念仏踊りを踊る集団が登場。といっても、ステージ上ではなく、会場内を練り歩き、最後は会場中央で、踊りを披露してくれました↓
なんでも、いわき市ではいろいろな席で踊られるような踊りだそうで、太鼓の強いリズムと、お鈴の甲高いリズムが対照的に奏でられていました。かなりテンポのよいリズムで、太鼓とお鈴の音色の対比が、どこか幻想的な雰囲気すら感じる、トランシーなサウンド。その踊りとリズムに、思わず魅入ってしまいました。
その2に続く
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