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2013年5月21日 (火)

フレミ史上最高のダーク

Title:THE TERROR
Musician:THE FLAMING LIPS

かなり意外な感があるのですが、今年、活動開始から30年を迎えたTHE FLAMING LIPSの新作。え?そんなにベテランバンドなの??ただ、グラミー賞受賞が2003年だったり、2009年にリリースしたアルバム「Embryonic」が、アメリカビルボードで、初のベスト10ヒットを記録したり、名実ともにその活躍が目立ったのが、21世紀に入ってからだったりするので、かなり意外な感がありました。

そんなベテランバンドでありながらも、いまなお、若手バンドのような瑞々しい雰囲気の中、新たな挑戦を続けており、オリジナルとしての前作「Embryonic」以降も、12ヶ月間、毎月1曲新曲を発表するという試みを行ったり、頭蓋骨をかたどったグミ・シングルを発売したり、さらには24時間に及ぶジャム曲を、本物の頭蓋骨に埋め込んだHDDに収録して発売したりと、奇想天外なアイディアでリリースを続けています。

そして、約4年ぶりとなった今回のニューアルバム。「THE TERROR」というタイトル通り、いままでの作品の中で、もっともダークな雰囲気の曲が収録されているそうです。確かに、全面的にノイズで覆いつくされたような、サイケデリックテイストのアレンジは、ダークな雰囲気を醸し出しています。「YOU ARE ALONE」「BUTTERFLY,HOW LONG IT TAKES TO DIE」などはノイズが不気味な雰囲気を醸し出しており、まさに「THE TERROR」を地で行くような作風。前作「Embryonic」は、いままでの美メロポップというイメージを破壊したような作品になっていましたが、前面サイケなこのアルバムも、そんなTHE FLAMING LIPSのかつてのイメージとは全く異なる様相のアルバムになっています。

とはいうものの、今回のアルバム、ちょっと違和感があってはまれなかった前作と異なり、そのノイジーな音が、気がついたら妙に癖になりはまってしまうような作品になっていました。「THE TERROR」といっても、恐怖心よりも、その幻想的な音は、どこか遊園地のオバケ屋敷、というよりも、ディズニーランドのホーンデッドマンションのような、楽しさを同時に感じるような内容になっていました。

もちろん、その音の世界の向こうで流れている、THE FLAMING LIPSらしい、ポップなメロディーも、そんな楽しい雰囲気の一助となっているのでしょう。そういう意味では、音的にはかなりダークながらも、その向こうには、THE FLAMING LIPSらしさもきちんと健在している作品と言えるかもしれません。音の世界を十分に楽しめた作品でした。

評価:★★★★★

THE FLAMING LIPS 過去の作品
EMBRYONIC
The Dark Side Of The Moon
THE FLAMING LIPS AND HEADY FWENDS(ザ・フレーミング・リップスと愉快な仲間たち)

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