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2013年5月17日 (金)

3バンドの行方

今日紹介する3つのバンド。サカナクション、フジファブリック、アナログフィッシュ。個人的には、「ひねくれ系ギターロックバンド」というイメージで、ちょっと近いものを感じるのですが・・・・・・・・・・無論、異論は認めます(笑)。

Title:sakanaction
Musician:サカナクション

その中で、人気実力ともに、あたま2つくらい出てしまっているのが彼ら、サカナクション。ギターロックにエレクトロのサウンドを取り入れるという方法論は、昔、くるりやスーパーカーをはじめ、多くのギターロックバンドが、まるで「はしか」のように一時期はまる傾向にあったため、彼らもその口か・・・と思い、少々醒めてみていました。

しかし、そんな中、明らかにサカナクションとしての個性を確立し、今となっては、彼らの取り入れたエレクトロのサウンドは、完全にサカナクションの音になっています。昨年、フジロックで見た彼らのステージは、あきらかに大物バンドとしての風格すら感じられたのですが、このアルバムにも、そんな一皮も二皮もむけた、大物バンドとしての風格を感じることが出来ます。

このアルバムの序盤、「intro」からインスト曲「祈り」を通じて、スケール感ある「ミュージック」への流れは鳥肌モノ。完全にサカナクション流エレクトロポップを完成させた感があります。そんな一皮むけたサカナクションサウンドに貢献しているのがメロディーライン。決して派手さはなく、淡々とした感すらあるものの、しっかりとインパクトあるメロディーラインを書いてきています。「ボイル」なども、グイグイと押し込んでくるようなパワーを楽曲から感じられますし、ラストを飾る「朝の歌」のメロディーラインなども絶品です。

バンドとしての勢いが感じられる傑作であると同時に、次へのつながりも感じさせてくれるサカナクションの個性が完全に確立された印象も受けたアルバムでした。このバンド、これからもこのレベルの傑作を続々リリースして、私たちに届けてくれそう。そんな予感もしたアルバムでした。

評価:★★★★★

サカナクション 過去の作品
シンシロ
kikUUiki
DocumentaLy

Title:VOYAGER
Musician:フジファブリック

で、ある意味、本来はサカナクションと並んで傑作を連発しているはずだったフジファブリックの新作。ただ、志村正彦亡き後、既に3枚目となるアルバムで、いまさら志村正彦の頃の彼らと比べて聴くのは違うだろうなぁ、と思いながら聴き始めたのですが、1曲目「徒然モノクローム」は、完全に志村正彦のメロディーと、歌い方に、ちょっと残念に感じられました。

いや、確かにこういう楽曲は「フジファブリックらしい」と言えるのかもしれませんが、この「らしさ」はあくまでも志村正彦の個性。いつまでも彼の幻影を追っていては、新生フジファブリックとしての成長はないのでは?もっともその後、エレポップな楽曲や、郷愁を誘う「春の雪」のような曲もあったり、特に「透明」あたりは、山内総一郎のメロディーメイカーとしての実力も感じさせます。そういう意味では残ったメンバーでがんばっているなぁ、というのは伝わるのですが、彼らの個性と志村正彦の個性は異なる訳で、ある意味、「フジファブリックらしさ」というのからは距離を置いた方が、新生フジファブリックらしさが確立されるような感じがするんだけどなぁ。

そういう意味でも、本当はJoy DivisionとNew Order、NIRVANAとFOO FIGHTERSみたいに、別名義のバンドとしてスタートした方がよかったのかもなぁ、とファンではない外からの意見としては思ってしまうのですが。とはいえ、残ったメンバーの成長も感じるだけに、いつのまにか新生フジファブリックとしての個性を確立されていることを願って・・・。

評価:★★★★

フジファブリック 過去の作品
TEENAGER
CHRONICLE
MUSIC
SINGLES 2004-2009

STAR

Title:NEWCLEAR
Musician:アナログフィッシュ

上の2バンドに対して、少々後塵を拝している感の否めないアナログフィッシュの新作。久しぶりに聴いた前作「荒野/On the Wild Side」でその実力を再認識したのですが、ニューアルバムに関しては、その次回作ということで抱えていた期待に比べると、少々物足りなかったかな?

「ひねくれポップ」というよりも、やさしい雰囲気のギターロックといった印象が強いアルバム。特に「Good bye Girlfriend」あたりは、山下達郎?とも思うようなシティーポップに仕上がっていて、いい意味で安心して聴けるようなポップに仕上がっています。が、そのため一方では、少々楽曲の癖が薄くて、後に残るような印象が薄かったように思います。いいアルバムだと思うのですが、少々物足りなさが残ったアルバム。前作がよかっただけに、ちょっと残念でした。

評価:★★★★

アナログフィッシュ 過去の作品
荒野/On the Wild Side

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アルバムレビュー(邦楽)2013年」カテゴリの記事

コメント

フジファブリックファンとしてどうしてもこれだけは書き込みたいと思って書き込みさせていただきました
確かにフジファブリックはバンド名を改名すべきという話を聞きます
しかし、志村さんは生前「志村正彦BANDは嫌だ。みんなそろってフジファブリック」と言っていました
つまりフジ=志村さんではないのです
志村さんだけでなく山内さん、金澤さん、加藤さん、さらにサポートメンバーも入れて初めてフジファブリックといえるのです
それに今「フジファブリック」というバンドがあるだけでファンは幸せなのです
もうあの名曲たちを生で聞けないと思っていたので・・・

現体制になってからのフジファブリックのLIVEは圧巻としか言いようがありません
中でも「Mirror」、「蒼い鳥」、「Fire」の3曲はアレンジによって全くと言っていいほどの別物の曲に変貌しています※このうち2曲はRIJでも披露されています

今のフジは何と言ってもLIVEです
1度でもいいので見に行くことをお勧めします
長文失礼しました

投稿: softman | 2013年8月16日 (金) 02時12分

>softmanさん
ファンの方からのご意見ありがとうございます。確かに、フジファブリックというバンドを引き継いでいるだけ、特にファンの方とってはうれしいことかもしれないですね。
フジファブリックのライブは、残念ながらまだ一度も見たことがありません。機会があれば、是非一度見てみたいのですが・・・。

投稿: ゆういち | 2013年8月21日 (水) 19時31分

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