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2013年4月13日 (土)

ジャケットは不気味だけども

Title:eureka
Musician:きのこ帝国

個人的に、今、注目している新人バンドのひとつ、きのこ帝国。かなり不気味なジャケットが印象的な、これが2枚目となるフルアルバムです。

彼らの大きな特徴は、シューゲイザーからのダイレクトな影響。このアルバムでも特に、1曲目「夜鷹」はその影響が顕著で、楽曲全体をギターノイズで多いつくしています。ただ、単純なマイブラフォロワーではないのが、マイブラは、ノイズがどちらかというと「陽」の側面を強く感じられたのに対して、彼らの楽曲のノイズには「陰」の要素を強く感じます。特に「夜鷹」では、彼らの大きな特徴のひとつである、若者の鬱屈とした気持ちをダイレクトに載せた歌詞も大きなインパクトがあり、その歌詞と、ノイズが絶妙にマッチした名曲に仕上がっていました。

まさに、その若者の鬱屈とした気持ちをそのまま表したのが、まさに「春と修羅」。いきなり冒頭に「あいつをどうやって殺してやろうか」という過激な歌詞からスタートし、でもサビでは「ああ、なんか全部めんどくせぇ」で締めくくる歌詞。ある意味、ダイレクトな表現が印象的なこのナンバーになっています。

個人的に、さすがに30代半ばの私が、この彼らの歌詞にそのまま共感することはありません。あまりにストレートで、ある種の「わかりやすさ」を持った歌詞は、少々狙いすぎでは?と思ったりもする部分も。まあ、その狙いすぎな部分を含めて、まだまだ成長途上にある新人のバンドらしさを感じて、逆にほほえましさすら感じます。

また、ノイズで覆いつくしたシューゲイザーな曲はそんなに多くなく、前述の「夜鷹」の他は、「ユーリカ」「ミュージシャン」あたりな顕著なくらい。いかにもなジャケットが(これもまた、ある種の「狙いすぎ」感を覚えるのですが)示すような、ダウナーな曲は多くなく、むしろ「風化する教室」のような、女性ボーカルで、ギターポップのような色合いが強い曲もチラホラ。想像したよりもポップに感じるかもしれません。

そういう意味では、アングラ臭を漂わせながらも、至ってポップな側面を持ったバンドで、若者の鬱屈した気持ちを、ギターノイズに載せて歌うようなダークな側面と、ポップで明るい側面を両立させている点も、彼らの大きな魅力なのかもしれません。まだまだ成長途上な部分も感じますが、評価は期待を込めて。

評価:★★★★★

きのこ帝国 過去の作品
渦になる

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