素敵なメロディーライン
Title:Lysandre Acoustic Album
Musician:Christopher Owens
今回紹介するアルバムは、アメリカのインディーロックバンドGirlsの元ボーカリスト、Christopher Owensのアルバム。Girlsといえば、2009年にリリースした「Album」、2011年にリリースした「Father, Son, Holy Ghost」が、いずれも高い評判を集めたのですが、そのボーカリストChristopher Owensは昨年7月にバンドからの脱退を表明しています。
そんな彼は、今年1月にアルバム「Lysandre」をリリースしましたが、このアルバムは、そのアコースティックバージョン。なんと今回、全8曲入りとなるこのアルバムが、公式サイトから無料ダウンロードでリリースされました。というわけで、今回、このアルバムをさっそくダウンロードして聴いてみました。
・・・といっても、実はアルバム「Lysandre」は全く聴いたことはなく、このアルバムで聴いたのは、今回、はじめて聴いた曲ばかり。それだけに、元曲との比較、ということは出来ません。ただ、少々陳腐な表現になってしまうのですが、珠玉のポップソングが揃っていました。
楽曲は、いずれもまさにアコギ1本のみの演奏に、彼の歌が重なる形式。それだけに、文字通り、メロディーと歌詞のみで勝負というアルバムです。残念ながら歌詞の内容はよくわからないので、私にとって良し悪しはメロディーのみの評価、ということになるのですが、まさに美メロといった感じの楽曲の数々が、実に胸に染みる内容になっていました。
「Here We Go Again」みたいに、アップテンポでそれなりにインパクトのある曲もありましたが、やはり一番心惹かれたのが「A Broken Heart」みたいな、静かに聴かせるようなナンバー。決して派手さはないものの、メロディアスな曲がしっかりと心に残ります。アコースティックなサウンドとあわせて、ほっと安心できる暖かさを感じる楽曲で、決して飾ることがないだけに、メロディーの良さが、よりストレートに心に響いてくるアルバムだったと思います。
Girlsの「Album」は私も聴いて、とても楽しめましたし、彼の書くメロディーラインは本当に素晴らしいものがありますね。まだ聴いていないけど、「Lysandre」のオリジナルの方も聴いていようかなぁ・・・そんな気にさせる、素敵なアルバムでした。
ダウンロードは公式サイトから。全30分弱の内容ですし、Girlsも、彼自身も知らない方でも、ポップス好きならお試しあれ。
評価:★★★★★
ほかに聴いたアルバム
WRECKING BALL/BRUCE SPRINGSTEEN
BRUCE SPRINGSTEENの最新アルバムは、フォークロック色が強いアルバム。フォーキーな内容なだけに、パッと聴いた感じでは、かなり軽く感じます。ただ、聴きすすめていくと、その根底には、彼らしい一本筋の通った、骨太のメロディーや彼の力強いボーカルを確かに感じることのアルバムになっていました。
評価:★★★★
BRUCE SPRINGSTEEN 過去の作品
Working On A Dream
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