またもや「新譜」がリリース!
Title:People,Hell And Angels
Musician:Jimi Hendrix
またも、Jimi Hendrixの「新譜」が発売されました。もともと、1968年の秋頃から亡くなるまで、彼は猛烈な勢いで曲を書き、録音したそうで、そのデモテープは数百時間に及んでいるという話。死後、そんなデモテープが数多く、ある時はオフィシャルとして、またある時は粗悪な改変が行われ、世にリリースされてきました。
今回のニューアルバムは、そんな彼のデモテープから、あらたな音源の発掘と、いままで中途半端な形でリリースされた楽曲の修正、だとか。特に、ジミの演奏に、別のスタジオ・ミュージシャンたちが重ねて録音し、リリースされた問題作「CRASH LANDING」の曲の、元のヴァージョンも収録されており、ファンにとってはうれしい話でしょう。
また、多くの曲は既発表曲の別ヴァージョンだったりするため、熱心なファンにとっては、既発表のヴァージョンと聴き比べることにより、彼の考えていた、進むべき方向を知ることが出来るようで、ファンにとっては聴き所の多い作品になっているそうです。
まあ、そんな感じで、「ようです」とか「そうです」みたいに伝聞系が多いのは、正直、そんなに詳しく語れるほどのファンではないので、おもにライナーツノートからの伝聞だから(^^;;ただ、今回のアルバムに限らないのですが、やはり何度聴いても、どんな曲を聴いても、ジミヘンのギタープレイはカッコいいの一言です。
今回のアルバムで、個人的に印象に残ったのが、まず冒頭の「Earth Blues」。晩年の彼が、ファンクにその関心の方向が行っていたらしいのですが、その方向性が、素人の耳にも顕著な内容。ファンキーなリズムが、文句なしにカッコいい楽曲になっています。
そして、原曲はエルモア・ジェイムスによるブルースナンバー「Bleeding Heart」も大きな印象に残りました。ジミのギタープレイは、ブルースの雰囲気を色濃く残しながらも、全くブルースとは異なる独創的なもの。このブルースでありながらもブルースではない、独特な雰囲気が、なんともいえないカッコよさを生み出しているように感じました。
そんな訳で、熱烈なファンは言うまでもなく、そうでなくてもロックが好きなら、まずは聴いておきたいアルバムでしょう。一応、マニア向けの企画ですが、その内容は、初心者でも十分、彼の魅力に触れられる内容だったと思います。お勧めです。
評価:★★★★★
Jimi Hendrix 過去の作品
VALLEYS OF NEPTUNE
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