有終の美
今週のアルバムチャート
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有終の美を飾りました。
今週1位は、先週2位だったFUNKY MONKY BABYSのラストベストアルバム「ファンキーモンキーベイビーズ LAST BEST」が、初登場から2週目にして1位を獲得しました。売上こそ、16万8千枚から5万7千枚に落としたものの、他に強力盤がなかったこともあり、最後のアルバムで、見事有終の美を飾る結果に。ちなみに、アルバムチャートで初登場で1位をのがし、2週目以降で1位を獲得したケースは2007年5月のアヴィリル・ラヴィーン「ベスト・ダム・シング」以来だそうです。
今週は2位も初登場ではありません。大友直人指揮、東京交響楽団演奏による「佐村河内守 作曲:交響曲第1番《HIROSHIMA》」が、先週の175位から一気に2位にランクアップ。昨年12月3日付で9位を獲得して以来のベスト10返り咲きで、かつ、最高位を記録しています。この大幅売り上げ増の理由は、先月31日にNHKで放送した「NHKスペシャル 魂の旋律~音を失った作曲家~」で取り上げられたことによるもの。こちらも、100位圏外から一気にベスト3入りするのは、2007年6月に、ZARDの「Golden Best ~15th Anniversary~」が、坂井泉水さん急逝に伴い、急上昇した以来だそうです。
初登場の最高位となったのは3位。DIR EN GREY「THE UNRAVELING」がランクインしてきました。アルバムでのベスト3入りは、2002年にリリースした「鬼葬」以来。ただし、初動売上2万1千枚は、オリジナルとしての前作「DUM SPIRO SPERO」の2万9千枚からダウンしてしまいました。
以下、4位からの初登場ですが、6位にボーカロイドのプロデューサー、トーマの「アザレアの心臓」がランクインしています。これがメジャーデビュー作となるアルバムで、いきなりのベスト10ヒットとなりました。
7位には、2004年に解散するものの、2011年に活動を再開した、人気ビジュアル系バンドbaroqueの、活動再開後初となるオリジナルアルバム「ノンフィクション」がランクインです。シングルでは既にベスト10入りしているものの、アルバムではなにげにベスト10入りは初。解散前に、唯一メジャーリリースとなった2004年リリースのオリジナルアルバム「sug life」は、最高位31位初動9千枚でしたが、本作は、初動1万枚・・・うーん、baroqueのことよりも、アルバムチャートの売上水準が、これほど落ちたんだ、ということを実感させられる結果になっています。
初登場最後は、8位、恵比寿マスカットの「卒業アルバム」。4月7日の舞浜アンフィシアターでのライブを最後に解散した、AV女優やグラビアアイドルからなるアイドルグループ、恵比寿マスカットのラストアルバム。これがアルバムとしては2枚目で、こちらもシングルではベスト10していますが、アルバムでのベスト10入りは初。初動売上9千枚は、17位だった前作「ザ マスカッツ~ハリウッドからこんにちは~」の5千枚から上昇。こちらもラストアルバムで有終の美を飾りました。
初登場は以上ですが、今週は、比較的新譜が少なかったということもあり、返り咲きが1作。今週10位に、ONE OK ROCK「人生×僕=」が、先週12位から10位にランクアップ。2週ぶりのベスト10返り咲きとなりました。ただし、売上は先週の9千枚から5千枚にダウンしています。
今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。
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