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2013年4月

2013年4月30日 (火)

オーバー30にもアピールできるミュージシャン

Title:BEST HIT!! SUGA SHIKAO-1997~2002-
Musician:スガシカオ

Title:BEST HIT!! SUGA SHIKAO-2003~2011-
Musician:スガシカオ

「音楽不況」、そう言われて久しい状況が日本では続いています。単なるCDが売れない、というだけなら、CDから配信へのパラダイム・シフトという説明がつきますが、CDのみならず、配信もいまひとつ盛り上がらない現状。「CD」と称した「握手券」「イベントチケット」の売上で、なんとかレコード会社が維持されている、そんな状態が久しく続いています。

レコード会社は、その理由を異様に違法配信に求めているみたいですが、私はなんてことない、いままでCD購買層の大半を占めていた10代後半から20代前半の若者人口が減ったことが最大の理由だと思っています。

思えば80年代あたりから、ヒット曲は極端に若者向けにシフトし、その上の世代が聴いていたような「歌謡曲」が姿を消しました。そのヒット曲の若者向け志向は、10代から20代の人口が大きく減った現在でも続いており、逆に、30代、40代あたりが聴けるようなヒット曲が極端に少なくなってしまっているように思います。むしろ90年代のメガヒットを支えた、団塊ジュニア世代が、30代後半から40代に差し掛かっている今こそ、この世代向けの音楽にヒットポテンシャルがあると思うにも関わらず。

2011年にオフィス・オーガスタを独立したスガシカオのいままでの活動を総括するベスト盤を聴きながらそういうことを思ったのは、まさにスガシカオが、そういう30代から40代世代に対してアピールするにはもってこいの楽曲を書いているから。ファンクやソウルミュージックの影響を強く受けた彼の作品は、ベタな歌謡曲とは違うバタ臭さを感じる一方で、ちょっとビターな雰囲気のミディアムテンポな楽曲が多いため、落ち着いて聴くことが出来ます。

また、30代40代世代のアピールできると考えた大きな要素は歌詞。いわゆるFUNKY MONKEY BABYSみたいな根拠のない前向きソングでも、SEKAI NO OWARIみたいな中2病ソングでもなく、地に足をつけた歌詞が、やはり年齢なりのものを感じます。また、「サナギ」「19才」のようなエロチックな歌詞が要所要所に見えるにも魅力的。まさに「大人のラブソング」といった感じでしょう。

ただ、その上で魅力的なのは彼のメロディーセンス。ファンキーなリズムや歌詞もさることながら、その向こうで流れている彼の書くメロディーは、「美メロ」という表現すら出来てしまいそうなメロディアスなもの。曲によっては、哀愁あるメロディーが、日本的。いい意味での歌謡曲的な部分も感じ、洋楽テイストのリズムやサウンドが流れる中、しっかり日本のポップスに仕上げています。

今回のベスト盤は、それぞれ2枚組で計4枚というフルボリューム。年代にわけて2作品となっていますが、正直なところ、初期と最近の作品に、それほど大きな差はありません。さすがにデビュー作「ヒットチャートをかけぬけろ」は、歌い方に若さを感じるのですが、初期の作品と最近の作品をシャッフルしても、ファンではなければ気がつかなさそう。それだけ、初期の作品から、完成度の高い曲をつくっていた、ということでしょう。

フルボリュームながらも魅力的な作品がたくさんで、最後まで楽しんで聴くことが出来ました。これからの時代、こういうオーバー30にもアピールできるようなミュージシャンを、もっと売り込めばいいのになぁ、ということを感じます。

ただ一方、初心者向けとしては、この2枚組×2=CD4枚というのはちょっとボリュームがありすぎ・・・。最近、CDが売れないためか、ベストで3枚組とか普通にリリースして、その分、値段は高めに、というケースが少なくありませんが、入門盤としてアピールするには、初心者でも手軽に聴けるボリューム、せいぜい2枚組くらいがベストだと思うんですけどね。

評価:★★★★★

スガシカオ 過去の作品
ALL LIVE BEST
FUNKAHOLiC
FUNKASTiC
SugarlessII

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2013年4月29日 (月)

これぞ、OKAMOTO'S

Title:OKAMOTO'S
Musician:OKAMOTO'S

OKAMOTO'Sといえば、ルーツオリエンテッドな若手バンド、として注目を集めていますが、今、ルーツオリエンテッドといえば、もう一組、話題になっているバンド、THE BAWDIESがいます。ただ、一言でルーツオリエンテッドといっても、両者の姿勢は全く異なります。ブルースやサザンソウルなどの影響を楽曲に忠実に織り込み、ルーツに対して、とてもストイックな姿勢で臨むTHE BAWDIES。それに対して、OKAMOTO'Sは、もっと幅広いジャンルにそのルーツを求め、かつ、もっとポップな姿勢で臨んでいるように感じます。

セルフタイトルとなった今回のアルバムは、そんな彼らの、ルーツ、あるいは音楽に対する姿勢が、よりはっきりとしたアルバムになっているように感じました。ストーンズっぽいピアノの音色な軽快な「Sing A Song Together」からはじまり、続く「Give&Take」は、イギリスの90年代のギターロックあたりの雰囲気を感じます。かと思えば「太陽はどこ」はモータウンっぽいですし、「共犯者」はブルージーなハープからはじまる、ガレージロックナンバーになっています。

そんな古今東西のジャンルを自らの曲に取り込みながらも、その取り込み方は至ってポップ。いや、メロディーにはむしろ、ベタなJ-POP風とすら感じる部分もあり、その点がまた、彼らの音楽が聴きやすい大きな要素となっています。むしろ、彼らにとって重要なのは、ルーツを使いつつ、ポップに、楽しく音楽を演奏する点なのでしょう。そのため、必要以上の「洋楽っぽさ」にこだわっていないかもしれません。

それを裏付けるかのように、今回のアルバム、全体としてメンバー全員が、とても演奏を楽しんでいるように感じました。ともすればちょっと弱さすら感じられてしまう、オカモトショウのボーカルも、この軽さが逆にハッピーな雰囲気を醸し出しているようでした。

セルフタイトルになった本作だけあって、OKAMOTO'Sとしての本来あるべき姿が、全面にあらわれたような、そんなアルバムだったように感じました。前作までは、彼らの幅広い音楽性が、バンドとしての方向性をぼやかしてしまったように感じましたが、今回では、それが突き抜けて、幅広いジャンルの曲をポップに楽しく演奏することこそ、OKAMOTO'Sの個性なんだということを主張するようなアルバムだったと思います。

そんな訳で、ひとつ壁を超えた感のある傑作アルバム。これからの彼らの活動も楽しみになってくる作品でした。

評価:★★★★★

OKAMOTO'S 過去の作品
10'S
オカモトズに夢中
欲望

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2013年4月28日 (日)

山中さわおはどこへ向かう?

Title:破壊的イノヴェーション
Musician:山中さわお

the pillowsのボーカリスト、山中さわおの3枚目となるソロアルバム。いままでの山中さわおのソロアルバムは、明確にthe pillowsとの活動を区別してきました。基本的にオルタナティヴなギターロックサウンドがベースなのですが、ミディアムテンポの聴かせるタイプの曲がほとんどで、歌詞も英語。また、その内容も、the pillows以上に内省的なものになっていました。

しかし、今回のソロアルバム、はっきり言えば、the pillowsのアルバムと言われても違和感のない内容に仕上がっています。歌詞には日本語も登場し、ミディアムテンポなナンバーだけではなく、バンドサウンドを押し出した、アップテンポでロッキンなナンバーも少なくありません。特にラスト2曲「Mallory」「Buzzy Roars」は、the pillowsのライブで演奏しても盛り上がりそう・・・。

また、歌詞では、あいかわらず「独り」というフレーズが飛び出すものの、「I want to go」と歌う「RED BAT」をはじめとし、

「行けるとこまで行こう
その場所で人知れず終わりたいな」

(「Answer」より 作詞 山中さわお)

と歌う、先行シングルにもなった「Answer」や、

「それでも僕は行くよ
心を無くしたくないんだ」

(「Permanent black sheep」より 作詞 山中さわお)

と歌う「Permanent black sheep」など、孤独の中も、先へ進もうとする彼の意思が見て取れます。

現在、the pillowsは活動休止中ということ。また、これだけthe pillowsっぽい曲が並んだソロアルバム、ということで、ファンとしては少々やきもきもさせられる内容になっているソロアルバム。ただ、the pillowsは、6月頃から活動を再開させるそうで、ファンとしては一安心。彼が向かおうとする次の一歩は、やはりthe pillowsとしての一歩だった、ということでしょうか。

また、the pillowsの曲としてもおかしくない曲が並んでいる、とはいっても、全体的にはthe pillowsよりもやはりインパクトは薄め。特に、the pillowsのような、一度聴いたら忘れられないような、フレーズや、インパクトある歌詞の一節みたいなものはなく、そういう意味では、やはり副業的に、「売ること」を考えずに、自分の好きなことをやった結果、なのかもしれません。

そんな訳で、the pillowsファンなら、要チェックの1枚。ちょっとその他の音楽ファンに幅広く、訴求できるだけのインパクトは薄めかもしれませんが・・・彼らしい美メロもちらほらありますし、ギターロックが好きなら楽しめるアルバムだと思います。

評価:★★★★

山中さわお 過去の作品
DISCHARGE
退屈な男

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2013年4月27日 (土)

15年目のMISIA

Title:Super Best Records-15th Celebration-
Musician:MISIA

1998年、シングル「つつみ込むように・・・」でデビューしてから早15年。思えば、あの頃とは、MISIAの周りの環境も、かなり異なりました。「つつみ込むように・・・」の頃は、このようなR&Bの楽曲は、「クラブ」などといった場所で流れ、洋楽テイストの強い、ちょっと玄人向けの曲、というようなイメージで受け止められました。それが、彼女のブレイクにより、一気にお茶の間レベルに降りてきたのですが、それでもMISIAのこの曲のイメージは、どこかいままでのJ-POPとは、全く違った雰囲気の、新しいタイプの曲といったイメージで受け入れられました。

それから15年。彼女のようなタイプのシンガーは、すっかり珍しくなくなるところか、ヒットチャートの王道系とまでみなされるようにまで、ヒットシーンの中ですっかり根付いてしまいました。そんな中で、15年経った今でも、彼女は確固たる人気を集めている一方、やはり一時期ほどの勢いはなくなり、少々「過去のシンガー」といったイメージを抱かれはじめている点は否めません。このアルバムも、チャート1位を記録し、その健在ぶりをアピールしましたが、2002年にリリースし、ミリオンセールスを記録したベスト盤「MISIA GREATEST HITS」に比べると、売上は大きく落としてしまっています。

そしてこのベスト盤を聴くと、やはり一時期ほど勢いのおちた理由は、なんとなくわかるような気がします。確かに、パワフルで、感情のこもったボーカルは健在で、いまでもとても魅力的なのは間違いありません。ただ、このアルバムにも収録されている「Everything」「忘れない日々」のヒットを受けてか、やたらめったらバラードナンバーが多い。

それも、静かにしんみり聴かせるというよりも、彼女のボーカルをはりあげて歌うタイプが多く、まさに「Everything」の2匹目のどじょう狙いが露骨に感じられるような曲もチラホラ。もちろん、そんな曲も決して悪いわけではなく、1曲1曲聴く限りでは、「良い曲」だとは思います。ただ、こうやって3枚組フルボリュームのベスト盤として並べて聴くと、少々食傷気味になってしまうのも否めません。

15年たった今、デビュー当初のシーンの先端を行くような、刺激的な部分はなくなり、ある意味「様式的」になってしまったバラードを聴かせるバラードシンガーになってしまった感のある彼女。確かに、デビュー当初のような、刺激的な曲を続けるのは厳しいのかもしれませんが、少々寂しい部分もあります。

もちろん今でもバラードばかりを歌っているわけではなく、様々なタイプの曲を聴かせてくれるのも間違いないのですが・・・少なくともシングルや代表曲を中心に集めたこのベストでは、バリエーションの乏しさを感じてしまいました。1曲1曲は悪くないと思うんですけどね。

評価:★★★★

MISIA 過去の作品
EIGHTH WORLD
JUST BALLADE
SOUL QUEST
MISIAの森-Forest Covers-


ほかに聴いたアルバム

Cry Like A Monster/のあのわ

のあのわの最新作は、シンセを多様した、明るいポップサウンドが印象的な1枚。祝祭曲の強い、明るい曲調はいつも通り。ただ、シンセを使うことにより、どこか80年代の香りが漂うような作風になったのが、今回のアルバムの特徴でしょうか。いままで、様々な音を詰め込んで、過剰なまでの音作りを行ってきた彼女たちですが、本作は、いままでの作品に比べると、そういう過剰感はありません。ただ、その結果、少々アルバム全体にインパクトが弱い薄味になってしまったような感じも。ここらへん、難しいところだなぁ。

評価:★★★★

のあのわ 過去のアルバム
ゆめの在りか
SPECTACLE
MAGICAL CIRCUS
Hi! How Are You?

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2013年4月26日 (金)

泣ける

Title:矢野顕子、忌野清志郎を歌う
Musician:矢野顕子

矢野顕子のニューアルバムは、文字通り、2009年に惜しまれつつこの世を去った忌野清志郎のカバーアルバム。今回のアルバムは、彼に捧げたトリビュートアルバムではなく、あくまでも矢野顕子のアルバムとして、彼の曲をカバーしただけ、ということだそうです。

そういうこともあって、曲に対するスタンスはいつもの矢野顕子。忌野清志郎の歌を解体し、矢野顕子らしい、フェイクたっぷりのボーカルでカバーしています。そのため、忌野清志郎のファンが、清志郎の曲を求めて聴くと、ひょっとしたら気に入らないかもしれません。矢野顕子が、自分の解釈で歌っているため、曲から清志郎の色がほとんど消えています。ただ、そのため、その向こうにある純粋な歌詞やメロディーの良さが浮き彫りになり、曲自体が持つ力を、より感じることが出来るカバーになっていたと思います。

ただ、トリビュートではなく、あくまでもカバーとはいっても、今回カバーした楽曲の節々から、彼女の、清志郎に対する思いが歌われているようにも感じてしまいました。例えば「デイドリームビリーバー」の最後の歌詞、「ずっと夢見させて くれてありがとう」はまるで清志郎に対して歌われているみたいですし、「雑踏」で歌われる「会いたい人がいる」という歌詞にしろ、「約束」で歌われる「また今度会いたいね」という歌詞にしろ、どこか清志郎に対して歌われているように思ってしまいます。

もっとも、彼女はインタビューで、今回の選曲は、90年代や00年代の楽曲を中心に、自分の歌いたい曲を歌った、と言っているので、決して、意図的に清志郎へのメッセージのような曲を選択したわけではないのかもしれません。ただ、彼女の情感をこもったボーカルで歌われると、どうしても清志郎に対するメッセージのように感じてしまい、目頭が熱くなるものがありました。

そして、やはり決定的だったのが一番最後。彼女の曲「ひとつだけ」が収録されているのですが、忌野清志郎とのデゥオになっています。もともと、2006年に彼女のアルバム「はじめてのやのあきこ」の1曲として収録された曲をリマスタリングして収録した曲ですが、「会いたい」と歌われた曲の最後に清志郎の声が聴こえてくると、「やっと会えたね」と、胸が熱くなってきてしまいます。

うがった見方をすれば、いかにも狙ったような、ちょっとずるい構成なのですが、矢野顕子の心に響く叙情感たっぷりのボーカルの中では、そんなことを忘れて、ただただ、やっと聴こえた忌野清志郎のボーカルに感動を覚えてしまう、そんなアルバムになっていました。

もちろん、そういうことを抜きとして、矢野顕子が本来意図していた、純粋な矢野顕子のニューアルバムとしても非常に素晴らしいアルバム。基本的に弾き語りをベースとしたシンプルなアレンジになっており、彼女のボーカルの魅力、清志郎の曲自体が持つ魅力が、実に高いレベルで融合した傑作だったと思います。

清志郎が好きな人に、というよりも、あくまでも矢野顕子のアルバム、なのですが、清志郎の曲の魅力を十分すぎるほど伝えている、そんな傑作でした。

評価:★★★★★

矢野顕子 過去の作品
akiko
音楽堂
荒野の呼び声-東京録音-
Get Together~LIVE IN TOKYO~(矢野顕子×上原ひろみ)


ほかに聴いたアルバム

and then...~20th anniversary BEST~/古内東子

タイトル通り、デビュー20周年を迎えた彼女のベスト盤。女性の心理を読み込んだ、切ないラブソングが心に響く、安定感のあるポップソングが並びます。ただ、バラード主体の選曲のため、ちょっと似たような曲が多くなってしまった感があるのがマイナスか。注目は、ゲストを迎えた新録曲。平井堅を迎えた「さよならレストラン」もよかったのですが、絶品なのが槇原敬之が歌う「誰より好きなのに」。彼の暖かい歌声が曲にマッチして、原曲とはちょっと雰囲気の異なる曲に生まれ変わっています。マッキーのボーカリストとしての素質を感じることが出来る1曲でした。

評価:★★★★

古内東子 過去の作品
IN LOVE AGAIN
The Singles Sony Music Years 1993~2002
Purple

透明
夢の続き

超克/BRAHMAN

震災後の救援活動でも大きな評価を得たBRAHMAN。その彼らの5年ぶり、震災後初のアルバムという訳で、当然、大注目のアルバムとなった今回のアルバム。そんな期待の声に応えるかのような傑作アルバムに仕上がっていました。ハードコアがベースながらも、メロディアスなメロディーが底辺には流れ、ハードなサウンドを押し出したかと思えば、パッと音が引き、静かな時が流れる、そんな静動あわせたサウンドが迫力あり、緊張感を生み出している、そんなアルバムでした。

評価:★★★★★

BRAHMAN 過去の作品
ANTINOMY
ETERNAL RECURRENCE~永劫回帰~

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名古屋圏フェス・イベント情報(4/26)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。週一で更新の予定。週末中は微妙に変わっているかも。

主な選定基準は

  • 複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。
  • ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。
  • 場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

4/26 主な更新
・NAGOYA GROOVIN' SU
MMER 2012 開催決定!
・びわこJAZZフェスティバルin東近江 終了
・浜松ブルースフェスティバル2013 追加
・TAICOCLUB 第6弾(最終)ミュージシャン発表
・UP PARK CAMP2013~志摩レゲエ祭~ 第1弾ミュージシャン発表
・TOKAI SUMMIT '13 第3弾ミュージシャン
発表

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2013年4月25日 (木)

強力譜は少なめ

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は、初登場は多いものの、強力譜は少なめのアルバムチャートになりました。

そんな中で1位を獲得したのは、EXILEの事務所、LDH所属の女性アイドルグループ、E-girlsのデビューアルバム「Lesson 1」。シングル、アルバム通じて1位獲得は初。初動売上は5万7千枚で、直近のシングル「CANDY SMILE」の3万4千枚よりアップという結果になりました。

2位は、遊助ことタレント上地雄輔の「あの・・出会っちゃってるんですケド。」がランクイン。相変わらず、訳のわからないタイトルなんですが、初動売上2万9千枚は、前作のミニアルバム「あの・・お祭りですケド。」の2万5千枚よりはアップ。ただし、フルアルバムとして前作の「あの・・涙があるから愛があるんですケド。」の3万8千枚よりはダウンです。

3位は、先週から変わらず、FUNKY MONKEY BABYS「ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST」が獲得。これで4週連続ベスト3をキープ。ロングヒットの兆しがありそうです。

続いて、4位以下の初登場ですが・・・

5位にLOVE PSYCHEDELICO「IN THIS BEAUTIFUL WORLD」がランクイン。最近、少々ご無沙汰な感のあった彼女たち。これが3年2ヶ月ぶりのニューアルバムとなります。初動売上1万1千枚は、前作「ABBOT KINNEY」の1万7千枚からダウン。ただ、久々のリリースということを考えると、健闘した方か?

6位には、吉川晃司「SAMURAI ROCK」が入ってきました。うーん、なんとなく微妙なタイトル・・・(^^;;初動売上1万枚は、直近はベストアルバム「KEEP ON SINGIN'!!!!!~日本一心~」で最高位13位初動売上8千枚よりアップ。11年ぶりのベスト10入りとなった前作「Double-edged sword」以来、2作連続のベスト10入りとなりましたが、「Double-edged sword」の初動1万1千枚よりは若干のダウンとなりました。

7位は、名古屋で結成された5人組ラウドロックバンド、coldrain「The Revelation」がランクインです。3枚目にして、初のベスト10ヒット。初動売上は9千枚で、直近のミニアルバム「Through Clarity」は、最高位14位初動売上7千枚よりアップしています。人気上昇中のバンドですが、どちらかというと、低水準のチャートに助けられてのベスト10ヒットといった感じ。

8位には、人気声優高垣彩陽「relation」がランクイン。2011年にミニアルバム「melodia」をリリースしていますが、フルアルバムはこれがはじめて。またベスト10ヒットも、シングルアルバムあわせて初となります。初動売上8千枚は、その「melodia」の初動5千枚よりアップ。

最後、9位にはアメリカの人気エモバンド、Fall Out Boy「Save Rock and Roll」(邦題「セイヴ・ロックンロール-FOBのロックンロール宣言!」がランクインです。2009年に活動を休止したものの、このほど活動を再開。ほぼ4年5ヶ月ぶりのニューアルバムとなりました。日本でのベスト10入りは、その4年5ヶ月前の前作「Folie à Deux」に続いて2作目。ただし、初動売上は、前作の2万4千枚から7千枚に大幅にダウン。少々厳しい結果になりました。

そんな訳で、今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2013年4月24日 (水)

女性アイドルグループが1,2,3

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、ベスト3を女性アイドルグループが占めました。

まず1位はモーニング娘。「ブレインストーミング」。前作「Help me!!」に続く1位獲得で、初動売上9万4千枚は、前作の9万3千枚よりも若干のアップ。エレクトロ風アレンジながらも、哀愁感のある歌謡曲テイストがつよいメロは、つんく♂っぽさを感じます。

2位は、「女性アイドルグループ」ClariS「reunion」。括弧付なのは、イラストイメージで、実写を全く公表しない、というスタンスのアイドルグループだから。アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」主題歌。前作「ルミナス」の4位からランクはあがったものの、初動は3万8千枚から2万4千枚にダウン。爽やかなシティポップ風ながらも、どこか人間っぽさが感じられない点、ボーカロイドっぽい雰囲気が感じられるのですが。

3位は福岡を拠点に活動を続けるLinQ「チャイムが終われば」がランクイン。初動売上1万9千枚は、前作「CHIKU-TAKU」の1万6千枚からアップ。アップテンポで爽やか・・・というだけの、特に特色もないアイドルポップ。

続いて、4位以下の初登場曲ですが・・・

5位は、人気女性声優田村ゆかり「Fantastic future」が入ってきました。アニメ「変態王子と笑わない猫。」主題歌。わざとかわいらしく歌ったようなボーカルが少々無理をしているようにも感じる、いかにもなアイドルポップ。初動売上1万5千枚は前作「W:Wonder tale」から横バイとなっています。

6位には、ようやくアイドル系以外がランクイン。ナオト・インティライミ 「恋する季節」。キリンビール「氷結」CMソング。タイトルからも、CMソングというタイアップにもイメージピッタリな、爽やかを絵に描いたようなポップソング。シングルでのベスト10入りは、昨年3月にリリースした「愛してた」から3作ぶり。初動売上は1万2千枚で、最高位13位だった「しあわせになるために」の9千枚よりアップ。タイアップ効果が効いた模様。

7位にもアニソンが。人気声優谷山紀章らによるロックユニット、GRANRODEO「偏愛の輪舞曲」がランクインです。アニメ「カーニヴァル」主題歌。ヴィジュアル系ロックバンドのような、ハードロック風のナンバー。ベスト10入りは前々作「RIMFIRE」以来、シングルでは3作目。初動売上1万2千枚は、最高位12位だった前作「DARK SHAME」の9千枚よりアップ。

続く8位に入ってきたのがGReeeeN「イカロス」。カルピスのCMソング。軽快なリズムが特徴的。相変わらず抽象的な前向き応援歌ですが。初動売上は9千枚。前作「桜Color」の9千枚よりダウン。ここ2作ほど、売上を取り戻しつつありましたが、また初動売上を落とす結果になりました。

最後にアニソンがもう1曲。といっても、こちらは9位ランクインの斉藤和義「ワンモアタイム」。映画「名探偵コナン 絶海の探偵」。自身初となるアニメタイアップ。せっちゃんらしい、メロディアスで、ちょっと切ないメロが印象的なナンバー。好タイアップだったのですが、残念ながら初動売上9千枚は、前作「月光」の1万4千枚からダウンしてしまいました。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、また明日に!

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2013年4月23日 (火)

素敵なメロディーライン

Title:Lysandre Acoustic Album
Musician:Christopher Owens

Lysadre

今回紹介するアルバムは、アメリカのインディーロックバンドGirlsの元ボーカリスト、Christopher Owensのアルバム。Girlsといえば、2009年にリリースした「Album」、2011年にリリースした「Father, Son, Holy Ghost」が、いずれも高い評判を集めたのですが、そのボーカリストChristopher Owensは昨年7月にバンドからの脱退を表明しています。

そんな彼は、今年1月にアルバム「Lysandre」をリリースしましたが、このアルバムは、そのアコースティックバージョン。なんと今回、全8曲入りとなるこのアルバムが、公式サイトから無料ダウンロードでリリースされました。というわけで、今回、このアルバムをさっそくダウンロードして聴いてみました。

・・・といっても、実はアルバム「Lysandre」は全く聴いたことはなく、このアルバムで聴いたのは、今回、はじめて聴いた曲ばかり。それだけに、元曲との比較、ということは出来ません。ただ、少々陳腐な表現になってしまうのですが、珠玉のポップソングが揃っていました。

楽曲は、いずれもまさにアコギ1本のみの演奏に、彼の歌が重なる形式。それだけに、文字通り、メロディーと歌詞のみで勝負というアルバムです。残念ながら歌詞の内容はよくわからないので、私にとって良し悪しはメロディーのみの評価、ということになるのですが、まさに美メロといった感じの楽曲の数々が、実に胸に染みる内容になっていました。

「Here We Go Again」みたいに、アップテンポでそれなりにインパクトのある曲もありましたが、やはり一番心惹かれたのが「A Broken Heart」みたいな、静かに聴かせるようなナンバー。決して派手さはないものの、メロディアスな曲がしっかりと心に残ります。アコースティックなサウンドとあわせて、ほっと安心できる暖かさを感じる楽曲で、決して飾ることがないだけに、メロディーの良さが、よりストレートに心に響いてくるアルバムだったと思います。

Girlsの「Album」は私も聴いて、とても楽しめましたし、彼の書くメロディーラインは本当に素晴らしいものがありますね。まだ聴いていないけど、「Lysandre」のオリジナルの方も聴いていようかなぁ・・・そんな気にさせる、素敵なアルバムでした。

ダウンロードは公式サイトから。全30分弱の内容ですし、Girlsも、彼自身も知らない方でも、ポップス好きならお試しあれ。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

WRECKING BALL/BRUCE SPRINGSTEEN

BRUCE SPRINGSTEENの最新アルバムは、フォークロック色が強いアルバム。フォーキーな内容なだけに、パッと聴いた感じでは、かなり軽く感じます。ただ、聴きすすめていくと、その根底には、彼らしい一本筋の通った、骨太のメロディーや彼の力強いボーカルを確かに感じることのアルバムになっていました。

評価:★★★★

BRUCE SPRINGSTEEN 過去の作品
Working On A Dream

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2013年4月22日 (月)

THE FANTASTIX 第2弾

Title:ファンタスティック城の怪人
Musician:及川光博&THE FANTASTIX

ミッチーが、「及川光博&THE FANTASTIX」名義でリリースする第2弾。前作「銀河伝説」では、宇宙をテーマとした、コンセプトアルバムをリリースしましたが、第2弾については、「ゴシックホラー」をテーマとしたコンセプトアルバムとなっています。

そのため、コンセプトこそ異なれ、主な内容は、前作と一緒・・・というと、「マンネリ」みたいに感じてしまいますが、そうではなく、基本的に前作と意識的に同じ構成のアルバムになっています。

収録曲には、カバー曲が1曲収録。前作では、爆風スランプの「星空ダイアモンド」をカバーしていましたが、本作では、安全地帯の「ブルシアンブルーの肖像」をカバーしています。また、前作では、コミックソング「怪傑ミッチーのうた」が収録していましたが、本作も同じくコミカルな「怪人ミッチーがくる!」を収録。他にも、アルバムの中盤に寸劇(コント?)が収録されています。こちらも、前作は「宇宙定食」だったのに対して、本作は「ホラー定食」。落ちも似ています(^^;;

そんな訳で、意識的に同じ構成のコンセプトアルバム。そのため、宇宙、ゴシックホラーというイメージの違いはあるものの、楽曲的にはいつものミッチー節。安定感あるポップソングが並んでいて、おおまかな楽曲の方向性には違いはありません。

そういう意味では、楽しめて聴けたものの、マンネリといっちゃあマンネリ。目新しさはありませんし、熱心なファンじゃなければ、前作本作どちらかを聴けば十分、といった感じの内容。また、ミッチーとゴシックホラーという組み合わせも、とてもピッタリ来るものの、それだけに予想の範囲内。ちょっと悪くいってしまえば、無難なコンセプト設定??

ただもっとも、このコンセプトは、このアルバムだけを考えて作られたものではなく、おそらくその向こうにあるライブツアーを意識したんでしょうね。前作「銀河伝説」リリース後のツアーには行きましたが、宇宙船をイメージしたライブセットが印象的でした。本作も、ゴシック調のツアーセットが登場するんですね。とてもライブ映えしそうなコンセプトですし、おそらく、そういうライブツアーが前提となったアルバムなのでしょう。

今回は、残念ながらライブに行く予定はないのですが、また楽しいライブを見せてくれるんだろうなぁ、そんな予感のするアルバムでした。

評価:★★★★

及川光博 過去の作品
RAINBOW-MAN
美しき僕らの世界
喝采
銀河伝説


ほかに聴いたアルバム

FLAGSHIP/JUN SKY WALKER(S)

再結成後、第2弾となるオリジナルアルバム。前作同様、いや前作以上に、社会に対して中指を突っ立てたような、いかにもな「パンクロック」に、バンドブームをおもいおこさせるようなビートロック。いかにもジュンスカらしい路線なのですが・・・若々しいといえば若々しいのですが、メンバー全員、50歳の声を聴くような年齢の「ロック」としては、少々痛々しさを感じてしまいます。昔のジュンスカをなぞる曲ではなく、「今現在」の彼らだからこそ歌える曲を聴きたいなぁ。

評価:★★★

JUN SKY WALKER(S) 過去の作品
B(S)T
LOST&FOUND

おむすひ/高木正勝

今回の高木正勝のアルバムは、2枚組のフルボリューム。ピアノを中心としたアコースティックなサウンドに女性ボーカルが重なる美しい楽曲が印象的。ちょっと幻想的な曲調が、まるで森の中で鳴っているかのような感覚を覚えます。また、「Light Song」と題された曲がアルバムの中で何曲も配され、それは、世界各地でストリート録音された楽曲。まるで世界全体がつながったような構成になっています。

そんな聴いていてとても気持ちよいアルバムなのですが、アルバム全体としてはさらりと聴けてしまう、ちょっと映画のサントラみたいなアルバムでした。ちょっとひっかかりみたいなものが少なかったのが残念かも。

評価:★★★★

高木正勝 過去の作品
Tai Rei Tei Rio
TO NA RI(原田郁子+高木正勝)

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2013年4月21日 (日)

auのCMソングになってブレイクしそう。

Title:SOUND SCRAMBLE OMNIBUS

Soundscramble

音楽配信サイト「OTOTOY」で、また無料ダウンロードのアルバムがリリースされていたので、聴いてみました。今回のアルバムは、柴崎コウ、BiSのサウンド・プロデューサー、松隈ケンタが設立したインディーレーベル「SCRAMBLE RECORDS」のサンプラー。全6組のミュージシャンが12曲の楽曲を提供しています。どのミュージシャンも初耳だったのですが、新しい出会いを期待しつつ、ダウンロードして聴いてみました。

で、サイトでの紹介文では、「インディの自由度を武器として、高いサウンド・クオリティで斬新な展開を目指す!! 」と書かれていたので、新しいサウンドを期待して聴いてみたのですが・・・うーん、「インディの自由度」というよりも、完全に売れ線ポップスだな、これは。

オルタナティヴロックをベースにながらも、J-POP路線のわかりやすいポップなメロディーで、サブカル系の若者も視野にいれつつ、ヒットチャートの王道を狙う手法。イメージ的には、flumpoolとか、WEAVERとか、あるいはメジャーデビュー当初のGalileo Galileiを思い出しました。

間違いなく、ポップソングとして完成度は高いです。例えばConvenienceというバンドなんか、フュージョン風のサウンドをベースで奏でつつ、ポップで爽やかなメロディーとボーカルを載せる楽曲で、そのまま武道館あたりで大勢のファンの前で歌っていても違和感なさそう。ただ、それって、「インディの自由度」とは全くの逆。むしろ完成度が高すぎて、新しさとか、おもしろさがあまり感じられませんでした。

こういっちゃなんだけど、バックの大きな事務所が実は控えていて、ある程度反応がよければ、auあたりのCMタイアップをつけて、いきなりブレイク・・・という筋書きがあっても不思議じゃない感じ(^^;;

そういう意味では、いつでもブレイクできそうなバンドばかりなので、先物買いとしては悪くないし、比較的、広い層の方が楽しめそうなバンドが並んでいると思います。ただ・・・・・・・「インディーズ」という点を「売り」にしようとしている割には、自由度がなく、インディーズらしい良さみたいなものをあまり感じられませんでした。

とはいえ、そんな中、一組、気に入ったバンドがいて、それがthe milky tangerineというバンド。もちろん初耳だったのですが、このアルバムにも収録されている「渋谷買物構想曲」がユニーク。渋谷で買物を楽しむ姿を歌った曲で、パルコやスタバ、西武デパートなど、渋谷にある固有名詞を読み込んでいて、楽しいポップスに。もう1曲「切ないダンスミュージック」も、タイトル通りの軽快なポップソングで、どちらも妙に癖になるようなメロディーラインが特徴的。正直、アルバムレベルでも聴いてみたいかも。

・・・と思って調べてみたら、このバンドの女性ボーカル、どこかで名前を聞いたことあるなぁ、と思ったら、以前、曽我部恵一プロデュースでデビューしたことがあるんですね。それだけに、完全な「新人」ではない、ということかぁ。この出来の良さも納得。

そんな訳で、この中からブレイクするミュージシャンが出ても不思議ではないので、先物買いとしてチェックするのは悪くないかも。無料だし。ただし、インディーバンドらしさを期待すると、少々肩透かしをくらうかも。

ダウンロードサイトは、こちらから。

評価:★★★


ほかに聴いたアルバム

選ばれてここに来たんじゃなく、選んでここに来たんだ/The Mirraz

タイトルからして、粋がる若者そのまま、といった感じのThe Mirrazの新譜。不倫する女性を強烈に皮肉った「気持ち悪りぃ」とか、タイトルからしてそのまんまな「Fuck you very much」とか、若いからゆえの暴走気味の歌詞が、今回はかなり前面に。さらに、前作ではかなりポップ路線になった彼らですが、今回のアルバムでは、初期に戻ったような、ガレージロック路線に再び戻っています。良い意味でも悪い意味でも、一直線に突っ走り気味な作風。もう一皮むけてほしい感じもしますが。

評価:★★★★

The Mirraz 過去の作品
We are the fuck'n World
言いたいことはなくなった

Scale/FPM

オリジナルアルバムとしては、3年2ヶ月ぶりとなるFPMの新作。今風のエレクトロソングからエレクトロニカ風、また、ロック志向が強い曲まで、バラエティー豊富で、いずれも聴きやすい曲調が特徴的。ただ、どのサウンドも、特に目新しさはなく、FPMらしさという点は薄味かも。

評価:★★★★

FPM 過去の作品
FPM
QLASSIX

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2013年4月20日 (土)

ポップスさと実験性が絶妙なバランスで同居

Title:We are 東京カランコロン
Musician:東京カランコロン

また、おもしろい新人ミュージシャンが出てきました!その名は東京カランコロン。女性1人+男性4人の5人からなるロックバンド。ここ最近、いろいろなところで話題になり、その名前は聞いていましたが、これが、彼女たちにとってメジャーでは初となるフルアルバムとなります。

東京カランコロンという名前も非常にかわっていて印象に残ります。その妙に人なくっこくポップで、そしてユーモラスな「カランコロン」という名前、彼らのこの名前こそ、このバンドの曲の要素を良くあらわしているように感じます。

楽曲は、どれも明るくハッピー。基本的にとても楽しく、エンターテイメント性を感じされるサウンドになっています。例えば「ハートフルポット」など、ギターの音のみならず、様々な音をアレンジに取り入れているのですが、どれもポップで明るくまとめあげています。「ポンコツ野郎の大逆襲」では、かなりギターのノイズを前面に出したアレンジになっているのも関わらず、そのノイズも含めて、妙にユーモラス。アバンギャルドさを感じつつも、とても楽しい仕上がりになっています。ほかの曲も、バンドサウンドだけではなく、シンセの打ち込みなども含め、ちょっとサイケ的な要素も感じられるのですが、どれもあくまでもポップにまとめてきています。

でもって、もうひとつの大きな特徴がメロディーライン。非常に癖の強いメロディーラインは、よく言われるところのひねくれメロ。正統派ポップ路線かと思えば、ちょっとおもいもよらないような展開があらわれ、やけに耳に残るようなメロディーに仕上げています。どこか一筋縄ではいかない部分を感じさせます。かと思えば、「渚のセレナーデ」では、曲紹介のMCも含めて、往年の歌謡曲を意識したそのまま「ベタ」なポップソング。ここらへんのユーモアさも楽しいところ。

また彼女たちの曲で耳を惹くのが、男女デゥオというボーカルスタイル。男女ボーカルとも、やさしい雰囲気の丸みを帯びたボーカルなのですが、似たベクトルの声質という点で、楽曲全体の統一感があるのと一方、特に女性ボーカルがかわいらしく、楽曲の大きなインパクトになっています。

ただ、このメロディーも含め、楽曲全体の骨格には、一方ではある種のベタさも感じられます。ひねくれたメロは独特の癖があるものの、例えば、ストレートなピアノバラードの「青き日々よ」みたいな曲もあり、ヒットチャート王道系のJ-POPらしい、いわばちょっとベタっぽさを感じられるメロもチラホラ見受けられました。

しかし、彼女たちの場合、その結果、平凡といった印象を受けるのではなく、むしろ逆。ひねくれメロに、ちょっとサイケちっくなアレンジという、下手すれば「実験的」になりそうな部分を、そういうベタな部分で押しとどめている、という印象を受けました。結果、大衆性と独特な個性が、絶妙なバランスでマッチしたアルバムになっていました。

よりポップになったクラムボン、といった感じでしょうか。あるいは、ひねくれたジュディマリといった感じも。ちょっとのあのわにかぶる部分もある気もするのですが・・・。ただ、まだまだこれから大きくなりそうな要素も感じられます。これからに要注目!なポップスバンドです。

評価:★★★★★


YETI vs CROMAGNON/ザ・クロマニヨンズ

早くも7枚目となるクロマニヨンズのニューアルバム。もともと、初期衝動的というか、ロックンロールの勢いを重視したスタイルが、特にクロマニヨンズになってから顕著ですが、その方向性がどんどん純化してきた感じが。タイトルからして、意味不明なのですが(笑)、歌詞にも、意味よりも、ロックンロールとしての勢いを重視したような曲が並んでいます。ただ、この純化という方向性が、いまだに若手バンドのような若々しさを感じさせる大きな理由か?

評価:★★★★★

ザ・クロマニヨンズ 過去の作品
CAVE PARTY
ファイヤーエイジ
MONDO ROCCIA
Oi! Um bobo
ACE ROCKER

Sweet Swedish Winter/カジヒデキ

その「純化」という意味では、彼にも通じる部分があるかもしれません。もともと、スウェーディッシュ・ポップに大きな影響を受けていた彼ですが、その方向をさらに強調し、スウェーデンの冬をテーマとした、まさにそのまんまな作品。寒い北国のスウェーデンの冬ですが、このアルバムから感じられるのはいたって暖かい雰囲気。ある意味、典型的なスウェーデンのイメージそのままといった感じなのですが、ある意味、割り切りというか、イメージ通り突き進む、一種の覚悟すら感じます。まあ、そういう難しいこと抜きにして、ポップで楽しいアルバムではあるのですが。

評価:★★★★

カジヒデキ 過去の作品
LOLIPOP
STRAWBERRIES AND CREAM
TEENS FILM(カジヒデキとリディムサウンター)
BLUE HEART

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2013年4月19日 (金)

名古屋圏フェス・イベント情報(4/19)

管理人の予定策定という実用を主目的とした、名古屋近辺の音楽イベント一覧。週一で更新の予定。週末中は微妙に変わっているかも。

主な選定基準は

  • 複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。
  • ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。
  • 場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

4/19 主な更新
・TREASURE05X 開催決定!
・Seapus2013 第6弾ミュージシャン発表
・OUR FAVORITE THINGS 第2弾ミュージシャン発表
・SOUL BEST ASIA 2013~橋の下音楽祭~公式サイト公開
・JAPANESE FOLKEY FESTIVALの情報公開
・idol wave、やらまいかミュージックフェスティバル、Peacetribe2013 追加

続きを読む "名古屋圏フェス・イベント情報(4/19)"

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彼らなりの原点

Title:Comedown Machine
Musician:The Strokes

いわゆるロックンロール・リバイバルと呼ばれたムーブメントのさきがけとなった「Is This It」のデビューからもう12年。これが5枚目のニューアルバムとなるTHE STROKESですが、しかし、いい意味で垢抜けないですね。おととし、サマソニではじめて彼らのステージを見たのですが、正直、いまだに大きなフェスの舞台よりも、ライブハウスの方が似合いそうな雰囲気が印象に残っています。いい意味で、インディーらしさをしっかり保っているバンドなのでしょう。

もっとも、そんな彼らも、前作「ANGELS」は、そんな垢抜けなさから、なんとか脱出を試みた、そんなアルバムに感じました。ただ、その結果は決して上手くいかず、チグハグな結果に終ってしまったように思います。

それに対して今回のアルバムは、またもやTHE STROKESらしいといってもいい、インディーっぽい音がインパクトとなっているアルバム。勢いのあるメロディーに、スカスカな音が特徴的な作品になっていました。

ただ、そんな中でもバラエティーをもたせようとした曲づくりも印象的で、「Tap Out」「One Way Trigger」は、軽快な打ち込みのリズムが心地よいナンバーですし、一方、「All The Time」は彼ららしいとも言えるガレージロックなナンバー。また「Slow Animals」みたいなメロディアスなナンバーには、インディーらしいとはいえ、そこはベテランとしての余裕や安定感みたいなものを感じました。

ちなみに、CDジャケットもかなり特徴的。インディーバンドっぽいシンプルな紙ジャケに、中のブックレットも含めて、本人たちの写真はありません。歌詞カードもついておらず、ちなみに国内盤でも歌詞及び対訳はなし(なので、無理に国内盤を買う必要性はないかも)。今回はツアーもなければ、PVもないそうで、目だったプロモーションもないそうです。

そういう意味で、このアルバム、「原点回帰」というと音楽的にはちょっと違うかもしれませんが、シンプルなガレージロックバンドとして音だけで勝負する、という点では、彼らなりの原点に戻ったアルバムという位置付けも出来るかもしれません。プロモーションもほとんど行わなかったためか、本作、チャート的にはイギリスでもアメリカでも最高位10位と、いままでの作品に比べると少々奮わなかったのですが、アルバムの内容的には、前作よりグッと良くなったように感じます。まだまだ、彼らの活躍は続きそうです。

評価:★★★★★

THE STROKES 過去の作品
ANGELS

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2013年4月18日 (木)

話題のアイドルグループが1位2位

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週は、なにかと話題のアイドルグループが1位2位を獲得です。

今週1位は、アイドルグループももいろクローバーZ「5TH DIMENSION」が1位獲得です。初動売上18万枚。前作「バトル アンド ロマンス」の2万3千枚を大きく上回る結果に。ただ、最近の話題性からすると、初回盤2種+通常盤リリースでこの程度か、という印象も。ちなみに、その「バトル アンド ロマンス」は、今回、このアルバムリリースに乗じて、初回盤が再発売。その結果、今週はいきなり2位にランクアップ。ワンツーフィニッシュという結果となりました。

3位は先週1位の「ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST」が2ランクダウンながら、これで3週連続ベスト3をキープという結果になりました。

4位以下の初登場ですが、まずは4位に凛として時雨「i'mperfect」がランクインです。前作「still a Sigure virgin?」がいきなりチャート1位を獲得した彼らですが、残念ながら2年半ぶりになるニューアルバムではベスト3入りも出来ませんでした。初動売上も、前作の2万6千枚から1万9千枚にダウン。前々作「just A moment」と同水準に。

5位は、人気男性声優神谷浩史のミニアルバム「ハレイロ」が入ってきました。初動1万8千枚は、直近のオリジナルアルバム「ハレゾラ」の1万6千枚から若干のアップ。5位はアルバムとしては自己最高位で、アルバムでは初のベスト5入りとなりました。

声優系がもう1枚。それが7位にランクインした、人気女性声優竹達彩奈のデビューアルバム「apple symphony」。初動売上は9千枚で、直近のシングル「時空ツアーズ」と同水準の結果に。ちなみにこのアルバム、あの川本真琴が2曲ほど曲を提供しており、一部ではちょっとした話題になっています。

8位には、青森県むつ市在住のロックバンド、amazarashi「ねえママ あなたの言うとおり」が入ってきました。以前から、人前に姿をあらわさない謎のバンドとして、その独特の世界観(ってか中2病っぽい感じなんですが)と共に、話題のバンドでしたが、このミニアルバムで初のベスト10ヒットとなりました。初動売上は9千枚で、最高位14位だった前作「ラブソング」の6千枚よりアップ。

最後、10位に「TVアニメ『ラブライブ!』オリジナルサウンドトラック Notes of School idol days」がランクイン。このアニメから登場したキャラクターユニット、μ'sが、先週のシングルチャートでベスト10入りをしていますね。そのμ'sの「これからのSomeday」も収録。ただ、初動売上は8千枚で、その「これからのSomeday」の初動1万3千枚を大きく下回る結果となりました。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2013年4月17日 (水)

アイドル系ズラリの中で1位を制したのは・・・

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週も、例のごとくアイドル系のシングルがズラリと並んだのですが、1位を制したのは・・・

福山雅治ニューアルバム「誕生日には真白な百合を」が1位獲得です。TBS系ドラマ「とんび」主題歌。ドラマのイメージにもピッタリあいそうな、聴かせる暖かい雰囲気のミディアムテンポなナンバー。まあ、彼の人気もアイドル的ではあると思うのですが・・・。初動売上は10万8千枚。前作「Beautiful life」の14万5千枚よりダウン。ドラマは最終回の視聴率が20%超えのヒットを記録したのですが、その割にはタイアップ効果があまりなかった模様・・・。

2位はAKB系。AKB関連のユニットから、アニメ「AKB0048 next stage」の声優で採用されたメンバーによるユニット、NO NAME「この涙を君に捧ぐ」がランクイン。初動売上は4万8千枚で、前作「希望について」の4万6千枚から若干のアップ。前作はいかにもアニソンを意識したような曲調でしたが、本作は、ちょっと90年代のJ-POPの雰囲気を残した、王道のアイドルソングといった感じに。

3位には、人気男性声優宮野真守「カノン」が入ってきました。アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000%」主題歌。初動売上2万8千枚は、前作「ULTRA FLY」の9千枚より大幅アップ。シングルでのベスト10入りは、2011年にリリースした「オルフェ」以来3作ぶりで、ベスト3入りは、シングルアルバム通して初。ナルシスティックな歌い方も含めて、完全に典型的なヴィジュアル系ロックなナンバー。

以下、4位からの初登場ですが、まずアイドル系が2枚初登場でランクイン。それが5位Cheeky Parade「C.P.U!?」、そして7位THE ポッシボー「全力バンザーイ!My Glory!」。Cheeky Paradeは、avexからデビューされたアイドルユニットのメジャー2作目。チップチューンの要素も入った、トランシーなナンバー。初動1万8千枚は、前作「BUNBUN NINE9'」の2万2千枚からダウン。THEポッシボーは、2作ぶりのベスト10入り。初動1万2千枚は、前作「なんじゃこりゃ?!」の7千枚よりアップ。奇をてらわないテンポよいJ-POPナンバー。

あと、これもアイドル系かなぁ、一応。6位にランクインしたTHE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER お願い!シンデレラ」。モバゲー用ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」CMソング。初動売上は1万8千枚。モバゲー用ゲーム「アイドルマスター」関係では、1月に登場人物のキャラクターソングが5位から9位を独占しましたが、その時の最高位が、5位の十時愛梨(原田ひとみ) 「THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 013 十時愛梨(アップルパイ・プリンセス)」で初動1万9千枚。本作は、それよりも若干のダウン。楽曲は、下手なアイドルよりもベタなアイドル路線を突っ走っている曲になっています。

さて、アイドル関連はここまで。他には今週、まず4位に、ヴィジュアル系バンドシド「恋におちて」がランクイン。ジャジーな出だしに驚いたのですが、楽曲は、かなり正統派なムード歌謡曲。なにげにしっかりしたメロディーラインで、これはこれでおもしろいかも。初動売上2万2千枚は、前作「V.I.P」の3万4千枚よりダウン。

最後、8位にはスガシカオ「アイタイ」がランクイン。WOWOWドラマ「ホリック xxxHOLiC」主題歌。スガシカオらしい、ちょっと怪しげな雰囲気のナンバー。ベスト10ヒットは2009年の「Party People」から4作ぶり。オフィスオーガスタからの独立後、初のベスト10ヒットとなりました。初動売上1万枚は前作「約束」の9千枚から若干のアップ。どちらかというと、低水準のチャートに助けられた形か?

そんな感じで、今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、また明日に。

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2013年4月16日 (火)

ベボベらしさを確立

Title:バンドBのベスト
Musician:Base Ball Bear

Base Ball Bearのベスト盤。メジャーデビュー後は初となるベスト盤ですが、インディーズ時代をまとめたベスト「完全版『バンドBについて』」をリリースしているため、厳密には2枚目のベスト盤ということになります。

「完全版『バンドBについて』」と、このベスト盤を比べると、Base Ball Bearというバンドが、メジャーデビューあたりを境として急激に成長していることがわかります。インディーズ時代の彼らは、「バンドBについて」の感想でも書いたのですが、露骨にスーパーカーやNUMBER GIRLの影響を感じるバンドでした。もちろん、その中にBase Ball Bearらしさも顔をのぞかせていましたが、まだまだバンドとしての個性は確立されていませんでした。

それとは逆に、メジャー時代の代表曲をあつめたこのベスト盤では、聴けばまず「ああ、Base Ball Bearの音だ」と明確にわかる曲ばかりとなっています。彼らのデビューアルバムの1曲目を飾り、ベスト盤でも1曲目を飾っている「CRAZY FOR YOUの季節」あたりは、ナンバガの影響が顕著ながら、それ以降は、彼らの個性が強く出た楽曲になっています。

分厚いバンドサウンドに、独特の雰囲気のヒネた、でもどこか切ないメロディーラインが彼らの特徴。そして、それ以上に大きな特徴なのがその歌詞。学生時代のノスタルジックな恋愛風景を描いたような歌詞が、甘酸っぱさを感じさせます。このメロディーも含めてのノスタルジックで甘酸っぱい切なさが、彼らの大きな個性であり、魅力になっています。

ただ、あらためて聴くと、自分が彼らに抱いていたイメージ以上に、美メロを書いているなぁ、ということを再認識しました。特に「抱きしめたい」あたりのメロディーは絶品。疾走感あるメロディーラインが、好きな人を抱きしめたいという感情の高鳴りとピッタリマッチしている名曲に仕上がっています。「17才」なんかも、彼ららしい切なさと甘酸っぱさを感じさせてくれて、いいですね~。ここらへん、Base Ball Bearsの本領発揮といったところでしょうか。

一方で、今回のベスト盤であらためて感じたのが、意外とJ-POPの王道とも言える、売れ線っぽいメロも書いているなぁ、ということでした。「神々LOOKS YOU」のメロなんかは、ちょっとミスチルっぽいと思ったり、「yoakemae」なんかもメロは結構、ヒットチャートで上位に入ってきても違和感ない感じ。いや、それはだからダメとか、つまらない、とか言いたいんじゃなくて、もっと売れてもいいのにな、ということ。「初恋」なんかも、かなりインパクトあるメロだと思うんだけどなぁ。

もちろん、彼らも既にそれなりのブレイクを果たしていて、このアルバムもチャート6位を記録しているんですけどね。ただ、もうひとつ壁を超えて、ロック系でいえば、サカナクションやONE OK ROCK、RADWIMPSくらいのレベルまで人気の面で行ってもいいバンドだと思うんですよ。まだ、これから人気が上昇する機会もあるとは思うんですが。

そんな訳で、Base Ball Bearの成長と勢いを感じることの出来るベスト盤。バンドとしては、もっともいい時期を切り取ったベストであり、一番最初に聴くアルバムとしても最適。これからの彼らの活躍にも期待したくなるアルバムでした。

評価:★★★★★

Base Ball Bear 過去の作品
十七歳
完全版「バンドBについて」
(WHAT IS THE)LOVE&POP?
1235
CYPRESS GIRLS
DETECTIVE BOYS

新呼吸
初恋


ほかに聴いたアルバム

「NHKデザインあ」/cornelius

NHK教育で放送されている、デザインをテーマとした子供向け番組「デザインあ」。そのサウンドトラックが発売されたのですが、その音楽を担当したのが、あのcornelius。そんな訳で、このサントラ盤、事実上、corneliusのニューアルバムとなっています。

「デザインあ」というタイトル通り、「あ」という音の響きだけで、重層なコーラスをつくりあげたり、様々な音と重ねたり、実験的な作風をつくりあげつつも、ポップでどこかユーモアのある作品になっています。テレビ番組のサントラということで、corneliusとして「新しい音」に挑戦した感じではないものの、彼の新作と考えても十分な、非常に刺激的な作品になっていました。

cornelius 過去の作品
CM3
FANTASMA

18/吉井和哉

YOSHII LOVINSON名義の時代を含む、吉井和哉ソロでの初のベスト盤。発売順ではないものの、2枚組のうち1枚目はYOSHII LOVINSON時代を含む初期の作品が、2枚目は最近の作品が収録されています(初回盤はライブ音源を中心に収録したボーナスディスクとDVD付)。

1枚目は、どちらかというとポップス色、歌謡曲色が強い雰囲気。2枚目はギターロックの色合いが濃くなっています。どちらかというと、個人的には1枚目の方が好きですね。歌謡曲的な側面をもっと押し出した方が、吉井和哉らしい個性があらわれるような気もするのですが・・・。また、「母いすゞ」をはじめとして、身近な人に対する優しいまなざしを感じられる曲が多いのも特徴的。ラブソングにしても、そんな暖かさを感じられる曲が印象に残りました。

評価:★★★★★

吉井和哉 過去の作品
Hummingbird in Forest of Space
Dragon head Miracle
VOLT
The Apples
After The Apples

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2013年4月15日 (月)

デトロイトの人たちの叫び

Title:SEARCHING FOR SUGAR MAN Original Motion Picture Soundtrack
(邦題「シュガーマン 奇跡に愛された男」オリジナル・サウンドトラック)
Musician:RODRIGUEZ

アカデミー賞授賞で話題となったドキュメンタリー映画「シュガーマン 奇跡に愛された男」。1970年代初頭に、大きな期待の下、アメリカでデビューしたものの、全く売れなかったロドリゲスというシンガーが、はるか海を越えた南アフリカの地で大ブレイクしたという事実に基づくドキュメンタリー映画で、私も先日、映画館で見てきました(その時の感想はこちら)。非常におもしろい映画で、その中で流れるロドリゲスの歌も印象的。映画を見た後、その映画で使われた曲を収録した、このアルバムも購入してしまいました。

楽曲は、ジャンル的にはフォーク、あるいはフォークロックにカテゴライズされそうな、アコギ主体のメロに、力強いロドリゲスのボーカルが載るスタイル。ボブ・ディランとの比較をよく行われているのですが、乱暴に言ってしまえば、確かに近い雰囲気を持ったミュージシャンとは思います。

正直言ってしまうと、若干、「時代」を感じてしまうのも事実。ただ、一方ではメロディーにインパクトもあり、十分、ヒットポテンシャルも感じます。まあ、実際、アメリカでは全く売れなかったものの、映画で取り上げたとおり、南アフリカで大ブレイクし、英語版Wikipediaによると、オーストラリアでもそこそこ売れたみたいなので、アメリカでもきっかけさえあれば、ブレイクできたのかもしれません。

妙に耳なじみやすいメロディーも大きな魅力のひとつなのですが、一番インパクトがあったのが歌詞。彼の出身地はデトロイトだそうですが、既に70年代に入ると、失業率も高く、中心部の荒廃が進んでいたとか。そんな街に生きる人たちの声を代弁するかのような、メッセージ性の強い歌詞が特徴的。デトロイトに住む一介の若者である彼が、いわば労働者階級の叫びや、政府や社会に対する静かな怒りを表現しています。

例えば「CAUSE」では

「Cause they told me everybody's got to pay their dues
And I explained that I had overpaid them」

(訳「やつらに言われたよ 人は皆苦労すべきなのだと
だから言ってやったんだ 十分すぎるくらい経験してきたと)
(作詞 Rodriquez 訳詩 安江幸子 「CAUSE」より)

なんて歌詞、まさに苦労を重ねる人たちの心の叫びとも言える歌詞が印象に残ります。

また、特にそんな中でも、そんな社会を変えようとする歌詞もインパクトがあり、個人的に、このアルバムの中で一番印象に残ったのが、「INNER CITY BLUES」の一節。

「The curfew's set fot eight
Will it ever all be straight
I doubt it」

(訳「門限を8時にしたって
保守的な生活になどなるだろうか
疑問だね)
(作詞 Rodriguez 訳詩 安江幸子 「INNVER CITY BLUES」より)

なんて歌詞は、昔のままがよいとする人たちに、世の中は変わっていくんだという事実をつきつけた、かなり痛快な一節になっています。

映画のサントラ、といっても、基本的に彼の曲がそのまま使われていたわけで、事実上、ロドリゲスのベスト盤のようになっているアルバム。とりあえずは映画を見て、その上で映画を楽しめたのならば、おそらく無条件で楽しめるアルバムだと思います。ちなみに、「サントラ盤売上による印税はロドリゲス氏本人に支払われます」という記載があり、映画を見た人ならば気になる点も、ちゃんとフォローされているのがユニーク(笑)。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Bastards/Bjork

ビョークの最新アルバムは、2011年にリリースした「バイオフィリア」の楽曲を、新進気鋭のミュージシャンたちがリミックスしたEPシリーズ「バイオフィリア・リミックス・シリーズ」をまとめて1枚のCDとした作品。エレクトロニカのミュージシャンがメインで、そのため、楽曲もエレクトロニカのアレンジがほとんどなのですが、曲により雰囲気が異なっている点がおもしろい内容になっています。

そんな中で異色を放っていて、個人的にもおもしろかったのが、Omar Souleymanというシリアのミュージシャンによるリミックス。アラビア色の強いフレーズがインパクトがあり、妙にチープは電子音も印象的。他の楽曲とは異なる、エキゾチックな雰囲気が大きな魅力のリミックスになっていました。

個人的に、ちょっと意気込み過ぎな点を感じたオリジナルアルバムよりも、バリエーション豊富で、各ミュージシャンたちがそれぞれの色を出していた、こちらのリミックスの方が聴きやすく、楽しめたかも?それだけ、よく出来たリミックスが揃った1枚でした。

評価:★★★★★

Bjrok 過去の作品
biophilia
2012-02-12 NY Hall of Science,Queens,NY

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2013年4月14日 (日)

今年を代表しそうなアルバム

Title:THE 20/20 EXPERIENCE
Musician:JUSTIN TIMBERLAKE

JUSTIN TIMBERLAKEのニューアルバム「THE 20/20 EXPERIENCE」が今、大きな話題となっています。アメリカでは、実売96万8千枚を売り上げ(ちなみにダウンロード販売を含んだ数値です)、ビルボードチャートで圧倒的な売上で1位を獲得し、大ヒットを記録しています。かと思えば、ピッチフォークでも8.4点の得点がつけられ、「BEST NEW MUSIC」と評価されるなど、「音楽ファン」相手でも高い評価を得ています。売上と音楽的な評価が一致しているという、実に幸せな状態。まだ4月ですが、間違いなく、今年を代表するアルバムになりそうです。

まず、聴いていて素直に気持ちのよいアルバムだなぁ、というのが、このアルバムを聴いての最初の感想。メロウなフレーズが印象的な、メロディアスな美メロが特徴的で、基本的にはミディアムテンポなナンバーがメイン。いわゆる「今風のR&B」なのですが、耳なじみがありそうだけれでも、聴かせるメロディーラインが「平凡」からは遠く離れたものになっており、聴き飽きないメロディーになっています。

そんなメロディーラインを主軸として、1曲1曲、様々なタイプの曲が顔をのぞかせる構成に。「SUIT&TIE」はちょっとファンキーな要素を感じますし、「DON'T HOLD THE WALL」はトライバルなリズムがおもしろいナンバー。「STRAWBERRY BUBBLEGUM」は、ちょっとセクシーなR&Bのメロながらも、タイトなトラックは、今風のエレクトロですし、かと思えば、「THAT GIRL」はホーンセッションにオールドスタイルなソウルの雰囲気を感じたりして。

各々の曲が、いわば物語性を持ち、1曲1曲が強い主張をしているように感じたアルバムだったと思います。ただ、その中でも、アルバムとしても、全体がひとつの流れとなるように構成されており、9曲目の「MIRRORS」はアルバムのクライマックス。スケール感あるサウンドにメロディーラインが否応なく耳に残るインパクト満載の作品。で、クロージングの「BLUE OCEAN FLOOR」は、美しいメロディーバラードナンバーをしんみり聴かせるナンバーで、アルバムを締めくくります(日本盤はこの後にボーナストラック2曲がありますが)。ただ、このラストナンバー、ちょっと奇妙な雰囲気のトラックが、妙に耳に残ったりもする、一癖ある曲になっているのですが・・・。

さらっとBGMがわりに楽しもうと思えば楽しめちゃいそうですし、それなりにメロディーを楽しむ目的で、普段、音楽をあまり聴かないような方でも楽しめちゃいますし、かといって、しっかし聴きこむことも可能。あらゆる層にアピールできそうな、かつ、2度3度楽しめそうなアルバム。そういう点が大ヒットにつながったんでしょうね。

ただ、正直、いろいろなタイプの曲や音が入っていて、少々捉えどころもない感じかなぁ、という点、若干、気になるところ。また、今風のR&B路線のメロは、個人的な壺とはちょっと外れた感じ。そういう意味では、個人的に「はまった!」といった感じではありませんでした。もっとも、その部分を差し引いても、十二分に楽しめましたし、また、傑作であることは疑うまでもありません。

おそらく今年の年間ベストで、軒並みのランクインが予想されそうな、今年を代表するようなアルバムだと思います。日本では、大手CD屋ではそれなりに展開されていたものの、チャートでは最高位11位という惜しい結果に。日本でももっと売れてもいいアルバムとは思うんですけどね。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

Black Radio/Robert Glasper

グラミー賞を授賞して大きな話題となった、アメリカのピアニストによるアルバム。基本的に、「ジャズ」のアルバムとして捉えられることが多く、確かに、楽曲的にはジャズをベースとしています。ただ、一方では、R&BやHIP HOPの要素が強く、ドラムスを強調した音づくりは今風といった感じ。ピアニストのアルバムなのに(^^;;

そんな訳で、ジャズのアルバムというよりも、ジャズ風のR&Bのアルバムといった感じ。コンテンポラリー色が強く、正直、目新しさという面では少々微妙なものもあるのですが、良い意味で聴きやすいアルバムに仕上がっていました。

評価:★★★★★

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2013年4月13日 (土)

ジャケットは不気味だけども

Title:eureka
Musician:きのこ帝国

個人的に、今、注目している新人バンドのひとつ、きのこ帝国。かなり不気味なジャケットが印象的な、これが2枚目となるフルアルバムです。

彼らの大きな特徴は、シューゲイザーからのダイレクトな影響。このアルバムでも特に、1曲目「夜鷹」はその影響が顕著で、楽曲全体をギターノイズで多いつくしています。ただ、単純なマイブラフォロワーではないのが、マイブラは、ノイズがどちらかというと「陽」の側面を強く感じられたのに対して、彼らの楽曲のノイズには「陰」の要素を強く感じます。特に「夜鷹」では、彼らの大きな特徴のひとつである、若者の鬱屈とした気持ちをダイレクトに載せた歌詞も大きなインパクトがあり、その歌詞と、ノイズが絶妙にマッチした名曲に仕上がっていました。

まさに、その若者の鬱屈とした気持ちをそのまま表したのが、まさに「春と修羅」。いきなり冒頭に「あいつをどうやって殺してやろうか」という過激な歌詞からスタートし、でもサビでは「ああ、なんか全部めんどくせぇ」で締めくくる歌詞。ある意味、ダイレクトな表現が印象的なこのナンバーになっています。

個人的に、さすがに30代半ばの私が、この彼らの歌詞にそのまま共感することはありません。あまりにストレートで、ある種の「わかりやすさ」を持った歌詞は、少々狙いすぎでは?と思ったりもする部分も。まあ、その狙いすぎな部分を含めて、まだまだ成長途上にある新人のバンドらしさを感じて、逆にほほえましさすら感じます。

また、ノイズで覆いつくしたシューゲイザーな曲はそんなに多くなく、前述の「夜鷹」の他は、「ユーリカ」「ミュージシャン」あたりな顕著なくらい。いかにもなジャケットが(これもまた、ある種の「狙いすぎ」感を覚えるのですが)示すような、ダウナーな曲は多くなく、むしろ「風化する教室」のような、女性ボーカルで、ギターポップのような色合いが強い曲もチラホラ。想像したよりもポップに感じるかもしれません。

そういう意味では、アングラ臭を漂わせながらも、至ってポップな側面を持ったバンドで、若者の鬱屈した気持ちを、ギターノイズに載せて歌うようなダークな側面と、ポップで明るい側面を両立させている点も、彼らの大きな魅力なのかもしれません。まだまだ成長途上な部分も感じますが、評価は期待を込めて。

評価:★★★★★

きのこ帝国 過去の作品
渦になる

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2013年4月12日 (金)

名古屋圏フェス・イベント情報(4/12)

一応、週一で更新の予定。週末中は微妙に変わっているかも。

主な選定基準は

  • 複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。
  • ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。
  • 場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。ご了承ください。

4/12 主な更新
・SAKAE SP-RING 第3弾出演ミュージシャン発表
・FREEDOM NAGOYA 2013 第1弾出演ミュージシャン発表
・びわこJAZZフェスティバル、頂、わちゃわちゃフェスタを
追加
・四日市JAZZフェスティバル⇒既に開催が決定しているようなので、開催予定の中に加えました。

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今、もっともはまっているバンドです。

Title:THANK YOU!!!
Musician:N'夙川BOYS

個人的に、時々、おもいっきり壺に入ってはまってしまうミュージシャンがいます。昔はGO!GO!7188やNUMBER GIRL、もうちょっと最近になるとSUEMITSU AND THE SUEMITHなどがまさにその例。CDも聴きまくり、機会があればライブにも足を運び、曲のクオリティー云々以前に、まず自分の壺にはまってしまう、そんなミュージシャンが時々あらわれます。

で、今まさに壺にはまりまくっているのが彼ら(正確には、前作「24HOUR DREAMERS ONLY!」がリリースされた直後が一番はまっていました)。「物語はちと?不安定」が映画「モテキ」に起用されて話題となった3人組ロックバンド。今回、初となるベスト盤がリリースされました。

ガレージロック、それもベースレスな、ロックンロールとしての最小限の音で構成されたバンドサウンドを奏でながらも、メロディーはポップ、という以上にキュート。男女デゥオの構成もまた、楽曲のポピュラリティーを際立たせています。そして、一度聴いたら忘れられないようなキャッチーなサビ。個人的には、やはりメロディーがポップ、というのがはまる大きなポイントだったりするのですが、彼らの中毒性のあるポップなメロディーが、一時期、頭の中にヘヴィーローテーション状態でした。

ただ、今回のアルバムで、「物語はちと?不安定」以外のインディーズ時代の楽曲をはじめて聴いたのですが、残念ながらこの時期の曲に関しては、最近の曲にように、インパクトあるメロディーのポップチューンではありませんでした。「CANDY PEOPLE」のような、その後のN'夙川BOYSの原点と言えるようなポップチューンもあるものの、ノイズミュージック?と思わせるような曲もあったりして、いまひとつ方向性がはっきり定まっていない部分を感じました。

「物語はちと?不安定」から、いまの方向性が明確になったものの、ガレージロックらしい荒いアレンジのため、楽曲全体が、グチャっとした印象を受けます。しかし、それがガラリと変わったのがメジャーデビュー後。明確にポップに、そして音が聴きやすくなっています。口悪く言ってしまうと、「売れ線」ということになるのかもしれません。ただ、インディーズ時代の彼らの楽曲と比べると、彼らの進む道がわかりやすくなったような印象を受けます。例えて言えば「交通整理された」といった感じでしょうか。

そんな訳で、いままで聴いていなかったインディーズ時代の作品を期待したのですが、正直、期待したほどではなかったなぁ、というのが感想。ただもっとも、それを差し引いても、魅力的な楽曲ばかりなので、アルバム全体としては文句なしの傑作だと思います。ま、ベスト盤ですしね。ジャケットは非常にシンプルだけど、歌詞カードには、彼らのいままでの歩みも解説されていて、初心者ファンとしてはうれしい感じ。ただ、一番はじめの1枚としては、これも悪くないけど、メジャーから出た2枚のアルバムのどちらから入るのが無難かも。

評価:★★★★★

N'夙川BOYS 過去の作品
PLANET MAGIC
24HOURS DREAMERS ONLY!

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2013年4月11日 (木)

有終の美

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

有終の美を飾りました。

今週1位は、先週2位だったFUNKY MONKY BABYSのラストベストアルバム「ファンキーモンキーベイビーズ LAST BEST」が、初登場から2週目にして1位を獲得しました。売上こそ、16万8千枚から5万7千枚に落としたものの、他に強力盤がなかったこともあり、最後のアルバムで、見事有終の美を飾る結果に。ちなみに、アルバムチャートで初登場で1位をのがし、2週目以降で1位を獲得したケースは2007年5月のアヴィリル・ラヴィーン「ベスト・ダム・シング」以来だそうです。

今週は2位も初登場ではありません。大友直人指揮、東京交響楽団演奏による「佐村河内守 作曲:交響曲第1番《HIROSHIMA》」が、先週の175位から一気に2位にランクアップ。昨年12月3日付で9位を獲得して以来のベスト10返り咲きで、かつ、最高位を記録しています。この大幅売り上げ増の理由は、先月31日にNHKで放送した「NHKスペシャル 魂の旋律~音を失った作曲家~」で取り上げられたことによるもの。こちらも、100位圏外から一気にベスト3入りするのは、2007年6月に、ZARDの「Golden Best ~15th Anniversary~」が、坂井泉水さん急逝に伴い、急上昇した以来だそうです。

初登場の最高位となったのは3位。DIR EN GREY「THE UNRAVELING」がランクインしてきました。アルバムでのベスト3入りは、2002年にリリースした「鬼葬」以来。ただし、初動売上2万1千枚は、オリジナルとしての前作「DUM SPIRO SPERO」の2万9千枚からダウンしてしまいました。

以下、4位からの初登場ですが、6位にボーカロイドのプロデューサー、トーマ「アザレアの心臓」がランクインしています。これがメジャーデビュー作となるアルバムで、いきなりのベスト10ヒットとなりました。

7位には、2004年に解散するものの、2011年に活動を再開した、人気ビジュアル系バンドbaroqueの、活動再開後初となるオリジナルアルバム「ノンフィクション」がランクインです。シングルでは既にベスト10入りしているものの、アルバムではなにげにベスト10入りは初。解散前に、唯一メジャーリリースとなった2004年リリースのオリジナルアルバム「sug life」は、最高位31位初動9千枚でしたが、本作は、初動1万枚・・・うーん、baroqueのことよりも、アルバムチャートの売上水準が、これほど落ちたんだ、ということを実感させられる結果になっています。

初登場最後は、8位、恵比寿マスカット「卒業アルバム」。4月7日の舞浜アンフィシアターでのライブを最後に解散した、AV女優やグラビアアイドルからなるアイドルグループ、恵比寿マスカットのラストアルバム。これがアルバムとしては2枚目で、こちらもシングルではベスト10していますが、アルバムでのベスト10入りは初。初動売上9千枚は、17位だった前作「ザ マスカッツ~ハリウッドからこんにちは~」の5千枚から上昇。こちらもラストアルバムで有終の美を飾りました。

初登場は以上ですが、今週は、比較的新譜が少なかったということもあり、返り咲きが1作。今週10位に、ONE OK ROCK「人生×僕=」が、先週12位から10位にランクアップ。2週ぶりのベスト10返り咲きとなりました。ただし、売上は先週の9千枚から5千枚にダウンしています。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2013年4月10日 (水)

1位の初動売上は、自身過去最高記録だそうです。

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

圧倒的な強さでの1位獲得です。

今週1位はEXILE「EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~」が初登場で1位獲得です。5大ドームツアー「EXILE LIVE TOUR 2013 "EXILE PRIDE"」のテーマ曲。初動売上は56万5千枚と、EXILE TRIBE名義の「24karats TRIBE OF GOLD」の15万4千枚も、EXILE名義での前作「BOW&ARROWS」の9万2千枚も大きく上回る初動売上を獲得。主な理由としては、リーダーのHIROが年内で引退を表明した影響もあるのでしょうが、ファンクラブ向けチケットに、このCDが付いてくるらしく、その売上が加味された模様。楽曲は正直、少々マンネリ気味な、特に面白みのない、平凡な内容だと思うのですが・・・。

2位は、AKB48の高橋みなみによるソロデビューシングル「Jane Doe」。初動8万5千枚。マイナーコード主体のアップテンポなナンバーは、80年代のアイドル歌謡曲風、というよりも、ちょっとアニソンっぽい雰囲気も。

3位には、ハロプロ系のアイドル℃-ute「Crazy 完全な大人」がランクイン。初動売上4万7千枚は、前作「この街」の2万4千枚からアップで、前々作「会いたい 会いたい 会いたいな」の4万7千枚と同水準に。こちらも80年代のアイドル歌謡曲風路線の、特にこれといった特色もない感じなのですが・・・イベント特典などの影響があった模様。

4位以下の初登場は、まず5位にμ's「No brand girls」が入ってきました。アニメ「ラブライブ!」挿入歌。アニメキャラクターによるアイドルユニットによる新作で、基本的にギターロック路線なのですが、あまりにもなアニメ声と、悪い意味でのJ-POP的な前向き応援歌にはちょっと霹靂。初動売上1万7千枚は、前作「これからのSomeday」の1万3千枚よりアップ。

続く6位は女性シンガーLiSA「best day,best way」。典型的な90年代のビートロック風の、元気なガールズロック。いままでアニメフィールドを主戦場とした彼女ですが、本作は、ノンタイアップシングルに。その結果、初動売上は前作「crossing field」の3万9千枚から大きくダウンの1万4千枚となりましたが、ノンタイアップながらベスト10入りは立派なところでしょう。

8位には、水森かおり「伊勢めぐり」がランクイン。お決まりのご当地演歌ですが、正直、伊勢とそれにまつわる地名を他の地名に変えれば、なんにでも汎用が利きそうな歌詞になっています(苦笑)。初動売上は1万2千枚で、前作「ひとり長良川」の2万枚からダウン。

9位は、最近、人気上昇中のロックバンド、SiM「EViLS」が入ってきました。昨年5月にリリースしたミニアルバム「LiFE and DEATH」で初のベスト10ヒットを果たしましたが、シングルでのベスト10入りは初。その「LiFE and DEATH」はわずか6千枚での売上でのベスト10入りでしたが、本作は堂々1万1千枚の売上を記録しています。ちなみに、シングルとしての前作は2010年にタワレコ限定でリリースした「ANTHEM」。この時はベスト100にもランクインしておらず、当然、大幅な上昇となっています。

初登場最後は10位。三森すずこ「会いたいよ...会いたいよ!」がランクインしています。お前は西野カナか!という感じのタイトルで、この並びだと、なんか演歌歌手か??なんてことも思っちゃうのですが、こちらは人気声優のデビューシングル。アップテンポの、典型的なアイドルポップチューンになっています。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、また明日に!

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2013年4月 9日 (火)

OGRE YOU ASSHOLEの魅力を捉えた企画盤

Title:confidential
Musician:OGRE YOU ASSHOLE

傑作だった「100年後」からわずか5ヶ月、OGRE YOU ASSHOLEの新作が早くも登場!・・・と言いたいところなのですが、今回のアルバムは、企画盤。いままで、アナログ盤のみでリリースされていたセルフリミックス楽曲や、新たなセルフリミックス曲を収録したリアレンジアルバムとなっています。

「企画盤」なんて言葉を使うと、どうしても熱心なファン向けのタイトル、そんなイメージがつきまといます。しかし、このアルバム、そうやってスルーしてしまうにはあまりにも惜しい傑作になっていました。

まず感じるのは、オリジナルアルバム以上に自由度が増している、という点。ある種の制約から解放されたかのような、彼らが自分たちの曲で試してみたかったアイディアが、1曲1曲に詰め込まれています。

「DOPE」では、音数を絞り込み、シンプルなギターと、鈴の音色でリズムを組み立てて、空間を感じる構成に仕上げていたり、「フェンスのある家」では、原曲に比べ、フリージャズのようなペットの音やグルーヴィーなサウンドを前に押し出して、よりフリーキーな作風に仕上げています。そして「素敵な予感」ではタイトルとは裏腹に、ダークにどんどんと沈み込んでいくようなサウンドが、強いインパクトを与えています。

ただ、一方では、「また明日」「バックシート」など、ポップス色の強い曲が間に挟まってこともあり、アルバム全体としては、決して実験的という印象に終わらず、ポップにまとまっている印象すら受けます。

こういうフリーキーだったり、実験性を強く感じる楽曲と、その反面、ポップなメロディーを持ったバランスの良さが、OGRE YOU ASSHOLEの大きな魅力。この魅力は、この企画盤のみならず、以前からのオリジナルアルバムでも強く感じることが出来たポイントでした。ただ、この企画盤においては、このOGRE YOU ASSHOLEを支える2つの軸足が、より鮮明になったかな、そんな印象を受けました。

そういう意味では、実に彼らの魅力を上手く捉えているアルバムだと思うし、オリジナルアルバムと同様、このアルバムから彼らの魅力にはまる人も少なくないかもしれません。また、これだけ自由に様々なタイプの曲に挑戦しているにも関わらず、アルバム全体の統一性も感じられ、それだけOGRE YOU ASSHOLEの個性がしっかり確立しているということを実感させられます。

そんな訳で、「企画盤」としてスルーするにはあまりにも惜しい傑作。というか、むしろ個人的には年間ベストクラスの傑作ですらあるように感じます。要チェックな1枚です。

評価:★★★★★

OGRE YOU ASSHOLE 過去の作品
しらないあいずしらせる子
フォグランプ
浮かれている人
homely
100年後


ほかに聴いたアルバム

THE BEATMOSS Vol.2/THE BEATMOSS

本格的なソロ活動が続くRIP SLYMEのメンバーですが、今度はILMARI。こちらは彼のバンドプロジェクトによるアルバム第2弾。ラップメタル風な作品や、エレクトロロック風の作品、普通のオルタナ系ロックな作品など、様々な作風に挑戦し、かつ、どれもポップにまとめあげています。ただ、どの楽曲についても、特に目新しいものはなく、よくありがちな作風に終始しているのが残念。RIP SLYMEでは出来ないロックのジャンルに挑戦したけど・・・といった程度で終わっています。やりたいことをやっているんだなぁ、とは思うけども・・・。

評価:★★★

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2013年4月 8日 (月)

ヒダカトオル離婚後の行方は?

Title:MONOBRIGHT BEST ALBUM~Remain in MONOBRIGHT~
Musician:MONOBRIGHT

2010年11月、元BEAT CRUSADERSのヒダカトオルのメンバー加入が突然発表となり、話題となったギターロックバンド、MONOBRIGHT。その後、シングル2枚、アルバム2枚、ミニアルバム1枚を発表後、予想通り、ヒダカトオル脱退で、再度、オリジナルメンバーによる4人組バンドに戻った彼ら。そんな彼らの活動が一区切りついた段階で、MONOBRIGHTとしての活動を振り返ったベスト盤がリリースされました。

今回のベスト盤、ユニークなのはMONOBRIGHTの楽曲が、リリース順ではなく、製作順に並んでいるという点。例えば「宇宙のロック」はリリースされたのは2010年でしたが、もともとは2003年にデモ音源がつくられていたそうで、そのため、2曲目に配置されています。まさにMONOBRIGHTの歩みがわかる構成になっているベスト盤ということでしょう。

さて、MONOBRIGHTというと、個人的にはひねくれたユニークなメロディーを書くバンドだが、いまひとつブレイクしきれないバンド、というイメージがあります。そして、このベスト盤であらためて彼らの楽曲を聴くと、確かに、いいバンドではあるものの、いま一歩、パンチ力が足りないなぁ、ということを感じてしまいます。

例えば「WARP」あたりは、癖の強いメロディーラインがインパクトもあり、MONOBRIGHTらしさを感じさせるのですが、残念ながらこの傾向は続いていきません。「DANCING BABY」あたりもトライバル風なリズムがなかなかおもしろく、このように単発でおもしろい曲も少なくはないのですが、彼らの代表曲を通して聴くと、ポップスセンスの良さは感じるものの、どうもインパクトの薄さを感じてしまいます。悪くはない、実力はある、でもあと一歩物足りない、そんな煮え切らなさを感じてしまいます。

ヒダカトオルが、MONOBRIGHTに参加してきたのも、そんな彼らの煮え切らなさを感じてのこと、かもしれません。事実、ヒダカトオル加入時期の彼らの楽曲は、やはりパンチ力という意味では、他の時期に比べてずば抜けています。もちろん、そこには強烈なヒダカトオルの色を感じさせるのですが、MONOBRIGHTにとっても大きな刺激になったのではないでしょうか。

そういう意味で、ヒダカトオル脱退後の彼らがどうなるか、これからに俄然注目といったところでしょう。このアルバムでは、ヒダカトオル脱退後、初となる作品「REVOLUTION」が収録されています。タイトルからして、新しいMONOBRIGHTを宣言しているような曲ですが、スケール感もある爽快なナンバーで、これからのMONOBRIGHTにも期待できそうなナンバーになっていました。

MONOBRIGHTがいままでブレイクしきれなかった理由を感じつつ、次への期待も感じさせるベスト盤。次のアルバムで、どんな彼らの姿を見せてくれるのか・・・楽しみです。

評価:★★★★

MONOBRIGHT 過去の作品
monobright one
monobright two
adventure
淫ビテーションe.p.
ACME
新造ライヴレーションズ


ほかに聴いたアルバム

初音階段/非常階段 starring 初音ミク

日本を代表するノイズ・ミュージシャン、非常階段。今回、非常にユニークなアルバムをリリースしてきました。タイトル通り、あのボーカロイド初音ミクを「ボーカル」として楽曲に取り入れた作品をリリースしています。

まず最初の2曲は、ノイズがメインではなく、普通のポップス(1曲目は緑魔子の「やさしいにっぽん人」、2曲目はJAGATARA「タンゴ」のカバー)、3曲目は、初音ミクの朗読がメインなのですが、曲の合間合間に突然ノイズが乱入してきます。これはまるで初音ミクが突然壊れ、ノイズを発したかのような、まるでホラーのような不気味さを醸し出しています。そしてラストは完全に初音ミクが壊れ、ノイズの中に、かすかに初音ミクの「声」が・・・。ボーカロイドである初音ミクの性質を実に上手く活用した、初音ミクとのコラボでしか出来ないような世界を作り上げていました。

とはいえ、アルバムの大半を占めるのが、ひたすら流れるノイズの音。メロディーも何もない音楽(?)であるため、好き嫌いはかなりわかれそう。マイブラやオウテカあたりが好きな私でも、正直言って、本当のノイズ・ミュージックは、正直、ちょっと聴いていて辛いものがありました。そういう意味では好き嫌いはかなりわかれそう。おもしろい企画だけど、純粋にはちょっとお薦めしかねる1枚。興味がある方は、どうぞ。

評価:★★★★

5/ねごと

女の子4人組のガールズバンド、ねごと。オルタナ系の女の子バンドといえば、チャットモンチーが思い出される訳で、そういう意味では、比較されやすい2組。ただ、方向性は逆。以前から、シンプルなロック志向のチャットモンチーに対して、彼女たちはシンセサウンドを積極的に活用し、複雑な楽曲を志向していました。そして、ここに来て、その異なった方向性はさらに明確に。言うまでもなく2人組になり、より音がシンプルになったチャットモンチーに対して、このアルバムでは、シンセサウンドをさらに前面に押し出し音が分厚くなり、また、楽曲ごとに曲の構成も様々。彼女たちの可能性をさらに広げようとする内容になっていました。

ただ、その結果、サウンドや構成に意識がいってしまって、肝心のメロディーラインが少々後ろに回ってしまった感じが否めません。どうもメロディーが弱く、また、ちょっと軽すぎる、というか平凡な印象が。ちょっとメロディーとサウンドのバランスが悪いような印象を受けてしまいました。

評価:★★★★

ねごと 過去の作品
Hello!"Z"
ex Negoto

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2013年4月 7日 (日)

10年前からスタンスは変わらず

Title:Decade
Musician:SOUL'd OUT

今年、早くもデビューから10年を迎えた3人組HIP HOPユニット、SOUL'd OUT。その10年の活動の集大成となるのが、このベスト盤。2枚組となる内容には、彼らの代表曲が網羅されています(初回盤ではDVD付)。

SOUL'd OUTの曲は、難しいことを考えず、エンターテイメントとして素直に楽しめる楽曲ばかり。巻き舌を過度に強調したラップに、ディスコや歌謡曲の要素を取り込んだスタイルは、デビュー当初から変わらず。この10周年のベスト盤でも、10年の間にあまり大きな変化は感じられません。デビュー当初から彼らのスタイルは完成されていた、ということなんでしょう。

彼らの大きな特徴は、非常にわかりやすく、ベタであるという点。また、それが彼らの大きな魅力だと思います。巻き舌を強調し、リエゾンを多様したボーカルは、日本人の英語に対するイメージを、そのまま体現化したもの。そんなボーカルスタイルや、あるいは80年代風のディスコサウンドにより、日本人の「洋楽」に対するイメージ(それも一昔前の)を、そのまま曲に反映させた楽曲に仕上げています。

しかし、そんな「洋楽風」なコーティングを一枚めくると、中身はむしろ歌謡曲テイストの強い楽曲に。本人たちもJ-POPからの影響を公言していますが、メロディーはいかにも日本人好みのテイストが強く反映しており、この洋楽と歌謡曲の微妙なバランスが、彼らの曲の「楽しさ」を演出しているように感じます。

まあ、上にも書いた通り、基本的にこのスタンスを貫いているため、少々マンネリ気味にも感じられるのですが、そこはやはりベスト盤。代表曲を並べられると、マンネリよりも先に、曲の楽しさを感じることが出来、2枚組というボリュームながら、最後まで飽きずに楽しむことが出来ました。

ちょっとボリュームはありますが、代表曲が網羅されており、SOUL'd OUTの入門盤として最適なベスト盤だと思います。なによりも、楽しむことを重視したような曲ばかりなので、HIP HOPが苦手・・・という方でも十分すぎるほど楽しめる作品だと思います。これを機に、是非。

評価:★★★★★

SOUL'd OUT 過去の作品
ATITUDE
Flip Side Collection
so_mania


ほかに聴いたアルバム

PIL/浅井健一

浅井健一の、ここ最近のアルバムの傾向は共通していて、最初何曲かは、「カッコいい!」と思い、「今回は期待できるかも」と思わせながらも、中盤からだれてきて、最後はやはりいまひとつだった・・・という結果になる展開。今回のアルバムも4曲目まではカッコいい曲が並んでいたのですが、最後まで聴いたら、やはりダレてしまいました。

一番大きな理由は、楽曲の雰囲気や世界観が、どれも似通っていてる点。楽曲のバラエティーも決して多様な訳ではないので、その結果、アルバムがどれも似たような雰囲気になってしまっているような・・・。一時期ほどの多作ではなくなったのですが、もうちょっと曲を絞ればいいのに・・・とは、毎回思っていることなのですが・・・。

評価:★★★★

浅井健一 過去の作品
Sphinx Rose

59days preface/BACK DROP BOMB

オリジナルメンバーであるドラムの有松益男が復帰し、初となるアルバムにして7曲入りのミニアルバム。ハードコア路線を基本線に、スカやダブなどの要素を融合したサウンドがおもしろく、バンドサウンドも迫力があります。その一方で、ちょっと弱いと思ったのがメロディーライン。メロディーが完全にサウンドに負けていて、結果、アルバム全体のインパクトがちょっと弱くなっている印象を受けました。

評価:★★★★

BACK DROP BOMB 過去の作品
VENOMETEORIC
THE BDBEST
THE OCRACY

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2013年4月 6日 (土)

名古屋圏フェス・イベント情報

本格的に夏フェスの季節到来間近。相変わらずフェスバブル的な状態が続く中、大型フェスが少なく、フェス不毛の地となっている名古屋圏ですが、それなりに魅力的なフェスやイベントもちらほら。名古屋圏のフェス・イベントをまとめてみました。主な目的は、管理人のこれからのライブスケジュール策定のためという、個人的な理由です(^^;;

主な選定基準は

  • 複数ミュージシャンが参加する野外ライブや、複数のイベント会場で同時に行われる、ライブサーキット的なイベント。
  • ジャンルはポップス全般。ジャズも含む。演歌、クラシックは除く。
  • 場所は、名古屋から新幹線を使わず日帰り圏内。具体的には東海3県と、静岡の掛川あたりまで、長野の木曽地域、滋賀の米原、彦根、長浜あたりまで。

一応、それぞれのイベントに、「行きたい度」をつけました。

行きたい度 ★★★★★ ⇒是非とも行きたいイベント
行きたい度 ★★★★   ⇒出来れば行きたいイベント
行きたい度 ★★★    ⇒お金と時間に余裕があれば。
行きたい度 ★★      ⇒タダ券が手に入り、暇なら。
行きたい度        ⇒行きません。

「行きたい度」はあくまでも管理人の趣味・主観によるものです。そのため、イベント自体の良し悪しとは一切関係ありません。例えば、レゲエフェスなどは、どんなに豪華でも、個人的趣味からおそらく、★★★以下になるものと思われます。ご了承ください。

内容は、随時更新していく予定です。

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あれから早くも2年・・・。

あの東日本大震災から、先日3月11日で早くも2年が経過しました。原発事故はいまだに尾をひいており、復旧作業もいまひとつ進まないまま。そんな中、震災直後に、チャリティーのオムニバスアルバム「Play for Japan」をリリースした、音楽配信サイトOTOTOYが、昨年リリースした「Play for Japan 2012」に引き続き、今年も、チャリティーアルバム「Play for Japan 2013」が配信されました。今回の売上高は、東日本大震災で被災した子供たちを支援する団体に寄付されるそうです。

Title:Play for Japan 2013 vol.1~Landscapes in Music~

Playforjapan2013_1

「Play for Japan」第3弾の大きな特徴は、それぞれアルバム毎にテーマ性を持たせたこと。いままでも、漠然とは似たタイプの曲が並んでいましたが、一定のテーマでは統一されていませんでした。

Vol.1は、ふるさとを思う気持ちを歌った曲が並んでいます。これが、素晴らしい名曲そろいでした!内容的には、「Play for Japan」シリーズの中では、ダントツでよかったように思います。

ピアノとストリングスをバックに、かわいらしくも芯のある歌声を聴かせる南壽あさ子「フランネル」、伸びやかな女性ボーカルが心地よく、サビでのノイジーギターもパンチが利いているHidetaka Takayama「Crystal feat.Silla(mum)」、どちらもフォーキーなメロが心に染みながらも、洋楽テイストの強いPredawn「Over the Rainbow」と、一方、和風なテイストが強い長谷川健一「ふるさと」、透き通るようなボーカルが印象に残る青葉市子「ひかりのふるさと」、そしてメロディーと歌声が、力強くも暖かい、ご存知ソウルフラワーユニオン中川敬「世界はお前を待っている」と、名曲が並んでいます。

他にも世武裕子、ROTH BART BARONなど聴かせる曲が並んでいる中、やはり取り上げざるを得ないのが畠山美由紀が、ふるさと気仙沼を思って歌った「わが美しき故郷よ」。以前もこのオムニバスに収録されましたが、今回は震災からちょうど半年が経過した、2011年9月11日に日経ホールで行われたライブの模様を収録したライブ音源。いつも以上に感情のこもったボーカルは、涙なしに聴くことが出来ません。

この曲だけではなく、そのミュージシャンのアルバムまでも聴きたくなってしまうような名曲揃いだった傑作オムニバス。やはり、自分たちのふるさとを思って歌うと、心のこもった名曲が出来上がるんでしょうか?

評価:★★★★★

Title:Play for Japan 2013 vol.2~沸きあがる的な~

Playforjapan2013_2

こちらは、まさにサブタイトルの通り、なにか「沸きあがる」ようなパワーを感じさせる曲が並んだアルバム。ただ、このアルバムの中で目立つのは、ノイズミュージシャン非常階段の22分にも及ぶノイズではじまり、途中、フリージャズの阿部薫による21分にも及ぶ演奏が入っています。非常階段も阿部薫も、その世界では評価の高い、著名なミュージシャンなのですが、正直、一般的なポップスからもっとも遠いところにいる、ノイズやフリージャズがかなりの部分を占める、というのはちょっと厳しかった、というのが素直な感想。

それ以外の曲にしても、タイトル通り、沸きあがるような曲がメイン。ただ、そのためインパクトだけはやけにつよいパンキッシュな作品が並んでいます。いい方を変えると、ハチャメチャな雰囲気。メロディアスなバイオリンを聴かせてくれるインストナンバーNabowa「Ries」あたりはなかなかよかったけど・・・。正直、3枚の中では、少々お薦めしずらいアルバムだったように思います。

評価:★★★

Title:Play for Japan 2013 vol.3~a will finds a way~

Playforjapan2013_3

そして最後3枚目は、歌を通じて、東北にエールを与えるような楽曲が並んでいる、といった感じでしょうか。

パンキッシュなオルタナ系ギターロックLimited Express(has gone?)「I See I See I See」からスタート。続くave「福の歌」は、ストレートに福島への愛情を歌った曲で印象に残ります。

ユーモラスだったのは、ねろというフォークシンガーによる「東京ワルツ」。レトロな歌謡曲風ながら、原発事故を強烈に皮肉った内容がユニーク。妙なインパクトを残しています。ここのサイトでもアルバムを何度か取り上げたことがあるsleepy.ab「earth」も、彼ららしい、幻想的なギターロックが気持ちよいナンバー。CHAQURA「明日は来る」も、レトロな雰囲気とスカ風なリズムがなかなかおもしろい楽曲になっていますし、最後を締めくくる奇妙礼太郎「Stand by me」は、おなじみのナンバーを最初は英語で、後半は日本語詞でカバーし、アコギ1本で歌っている曲。力強くも前向きなカバーが最後を締めくくるにはピッタリのナンバーにあっています。

メッセージ性も強く、まさに東北へのエールとなっているアルバム。私たちにとっても、力をもらえるような、そんなパワーのあるオムニバスになっていたと思います。

評価:★★★★

今回も、数多くの実力のあるミュージシャンたちが参加し、多くの名曲が聴けるオムニバスアルバムになっています。なによりも、あれから丸2年が経過している中、こういう活動をコンスタントに続けてくれているOTOTOYのスタンスには敬意を表したいところ。今回は、3作同時購入のみということなのですが、音楽ファンなら是非。購入は、こちらのサイトから。

以前のPlay for Japanの感想はこちら
Play for Japan Vol.1~Vol.3
Play for Japan Vol.4~Vol.6
Play for Japan Vol.7~Vol.10
Play for Japan 2012 Vol1~Vol.3
Play for Japan 2012 Vol.4~Vol.7
Play for Japan 2012 Vol.8~Vol.11

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2013年4月 5日 (金)

またもや「新譜」がリリース!

Title:People,Hell And Angels
Musician:Jimi Hendrix

またも、Jimi Hendrixの「新譜」が発売されました。もともと、1968年の秋頃から亡くなるまで、彼は猛烈な勢いで曲を書き、録音したそうで、そのデモテープは数百時間に及んでいるという話。死後、そんなデモテープが数多く、ある時はオフィシャルとして、またある時は粗悪な改変が行われ、世にリリースされてきました。

今回のニューアルバムは、そんな彼のデモテープから、あらたな音源の発掘と、いままで中途半端な形でリリースされた楽曲の修正、だとか。特に、ジミの演奏に、別のスタジオ・ミュージシャンたちが重ねて録音し、リリースされた問題作「CRASH LANDING」の曲の、元のヴァージョンも収録されており、ファンにとってはうれしい話でしょう。

また、多くの曲は既発表曲の別ヴァージョンだったりするため、熱心なファンにとっては、既発表のヴァージョンと聴き比べることにより、彼の考えていた、進むべき方向を知ることが出来るようで、ファンにとっては聴き所の多い作品になっているそうです。

まあ、そんな感じで、「ようです」とか「そうです」みたいに伝聞系が多いのは、正直、そんなに詳しく語れるほどのファンではないので、おもにライナーツノートからの伝聞だから(^^;;ただ、今回のアルバムに限らないのですが、やはり何度聴いても、どんな曲を聴いても、ジミヘンのギタープレイはカッコいいの一言です。

今回のアルバムで、個人的に印象に残ったのが、まず冒頭の「Earth Blues」。晩年の彼が、ファンクにその関心の方向が行っていたらしいのですが、その方向性が、素人の耳にも顕著な内容。ファンキーなリズムが、文句なしにカッコいい楽曲になっています。

そして、原曲はエルモア・ジェイムスによるブルースナンバー「Bleeding Heart」も大きな印象に残りました。ジミのギタープレイは、ブルースの雰囲気を色濃く残しながらも、全くブルースとは異なる独創的なもの。このブルースでありながらもブルースではない、独特な雰囲気が、なんともいえないカッコよさを生み出しているように感じました。

そんな訳で、熱烈なファンは言うまでもなく、そうでなくてもロックが好きなら、まずは聴いておきたいアルバムでしょう。一応、マニア向けの企画ですが、その内容は、初心者でも十分、彼の魅力に触れられる内容だったと思います。お勧めです。

評価:★★★★★

Jimi Hendrix 過去の作品
VALLEYS OF NEPTUNE

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2013年4月 4日 (木)

シングル、アルバム同時

今週のアルバムチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/ja/

今週1位は、Kis-My-Ft2「Goodいくぜ!」が獲得。シングルアルバム同時1位獲得となりました。ちなみにシングルチャート1位の「キ・ス・ウ・マ・イ ~KISS YOUR MIND~」はもちろん収録されていません。初動売上は22万2千枚で、前作「Kis-My-1st」の25万3千枚よりダウン。2枚目としては健闘といった感じか?

2位は今年6月の東京ドーム公演での解散が決まっているFUNKY MONKEY BABYSの、最後となるベスト盤「ファンキーモンキーベイビーズLAST BEST」がランクインです。初動売上16万8千枚は、前作「ファンキーモンキーベイビーズ5」の8万2千枚から倍増以上で、さすがラストということで、浮動層を一気に取り込んだ模様。ただし、ベスト盤としては前作「ファンキーモンキーベイビーズBEST」の初動25万枚よりは大きくダウンした結果となりました。

3位は、これがデビューアルバムとなる韓国の男性アイドルグループMYNAME「WE ARE MYNAME」がランクインです。ベスト3入りはシングルアルバム通じて初。初動売上2万7千枚で、シングルとして直近作「What's Up」の初動1万9千枚を上回る、上々の滑り出しとなっています。

以下、4位からの初登場ですが・・・まず6位。人気声優坂本真綾「シンガーソングライター」がランクイン。以前からもミュージシャンとしての活動も定評のある彼女ですが、本作でははじめて、全編本人作詞作曲による意欲作。初動売上1万8千枚は、直近リリースのベスト盤「シングルクレクション+ミツバチ」の1万9千枚を下回りましたが、直近のミニアルバム「Driving in the Silence」の1万7千枚より微増。ただ、初の1位獲得となったフルアルバムとしての前作「You can't catch me」の2万6千枚からはダウンという、少々微妙な結果になっています。

8位には、ニコニコ動画で人気を博した女性ボーかリスト96猫「アイリス」がランクイン。初動売上1万3千枚は、前作「memoReal」の1万2千枚より若干アップ。

9位初登場は、アメリカの人気バンドTHE STROKES「Comedown Machine」が入ってきました。初動売上1万5千枚は、前作「ANGLES」が国内盤発売時の売り上げ1万7千枚よりダウン。ただ、このアルバム、前作で3位を取ったイギリスチャートで10位に留まるなど苦戦しており、それと比べるとオリコンでは善戦した、といえるでしょう。

最後10位には、KEMU VOXX「PANDORA VOXX Complete」がランクイン。こちらはボーカロイドで楽曲作りをしている同人音楽サークルによるメジャーデビューアルバム。以前、インディーでリリースしたアルバムにインスト曲も追加し、再リリースした作品ということです。

今週のアルバムチャートは以上。チャート評は、また来週の水曜日に~。

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2013年4月 3日 (水)

韓流がズラリ

今週のシングルチャート

http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/

今週は、偶然か上位に韓流のミュージシャンがズラリと並ぶチャートになりました。

ただし1位はジャニーズ系。Kis-My-Ft2「キ・ス・ウ・マ・イ ~KISS YOUR MIND~」が獲得です。基本、ジャニーズ系らしいちょっとユーモラスなアイドルソングなのですが、突然、ヘヴィーなラップが飛び出したりして、この手のポップスらしい良くも悪くも「節操のない」ナンバー。初動売上21万4千枚で、前作「My Resistance -タシカナモノ-」の31万6千枚から大幅減。前作はドラマタイアップというタイアップ効果があったのと、発売形態が、5種→3種と減少した影響によるものと思われます。

で、今週の表題。今週は以下2位から5位まで韓流がズラリと並んでいます。2位KARA「バイバイ ハッピーデイズ」、3位超新星「抱・き・し・め・た・い」、4位BOYFRIEND「瞳のメロディ」、そして5位にFTISLAND「You Are My Life」となっています。

KARAは、完全に90年代のJ-POP風ナンバー。ちょっとビーイング系っぽい匂いも?初動売上6万5千枚は、前作「エレクトリックボーイ」の5万7千枚より増ながら、前作はアルバム先行だった影響。前々作「スピードアップ」の9万9千枚より大幅減で、厳しい状況は続いています。超新星は、いかにもK-POP風のエレクトロ+アイドルポップなナンバー。初動4万7千枚は、前作「She's Gone」の2万9千枚より大幅アップ。ライブチケット付などの特典が大きく影響した模様。

で、K-POPながらビーイング系のBOYFRIENDは、ビーイング系らしく、日テレ系アニメ「名探偵コナン」エンディングテーマ。爽やかな正統派アイドルナンバー。初動3万4千枚は、前作「キミとDance Dance Dance」の3万7千枚からダウン。最後、5位FTISLANDは、メロウなバラードナンバーでロック色はほとんどなし。初動売上2万9千枚は、前作「Polar Star」の3万7千枚からダウン。売り上げがいまひとつ伸びなかったのは、地味なナンバーだったためか?

6位にやっと日本勢。それもロック勢がランクイン。RADWIMPS「ドリーマーズ・ハイ」。先の読めない展開が彼ららしい、ユニークなナンバーになっていますが、初動売上2万5千枚は、前作「シュプレヒコール」の4万5千枚から半減近くという厳しい結果に。ここ数作、6万8千枚→4万5千枚→2万5千枚と、激減傾向が続いており、厳しい状況となっています。

7位には黒子テツヤ、青峰大輝 「『黒子のバスケ』キャラクターソング DUET SERIES Vol.4(光と影の距離)」がランクイン。アニメ「黒子のバスケ」のキャラクターソング。ロック風のアイドルポップ。初動売上1万4千枚。「黒子のバスケ」キャラクターソングでは、直近では「SOLO SERIES Vol.9」が初動1万4千枚だったのでほぼ横バイ。「DUET SERIES」の前作「Vol.3」は初動2万4千枚だったので、そこからはダウン。ちなみに、「DUET SERIES」は「Vol.5」も同時発売となっており、こちらは12位に留まっています。

最後、8位にMスリー「夢見るダンシングドール」がランクイン。アイドルグループFairiesから、中学生メンバー3人によるユニット。おもいっきりウォール・オブ・サウンド風なサウンドが印象に残ります。

今週のシングルチャートは以上。アルバムチャートは、また明日に。

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2013年4月 2日 (火)

ロック好きなら無条件で楽しめます。

Title:180
Musician:Palma Violets

今、話題のロックンロールバンド、Palma Violets。イギリスはロンドン出身の若者4人からなるロックンロールバンドで、期待の新人が毎年ノミネートされることでも知られる、イギリスBBCの「Sound of 2013」にもノミネート。また、今年のサマソニ出演も決定し、日本でも期待のバンドとして盛り上がっています。

ただ、彼らの活動については、オールドスタイルのロックンロールバンドを、意識的に狙っているなぁ、というのを感じます。4人が、イギリスの住宅の前にたむろする白黒の写真も、いかにもな感じですし、「ラフ・トレードのジェフ・トラヴィスが1曲だけを聴いて即契約をした」というエピソードも、この手のロックンロールバンドにはありがち。わざと粗く、くすんだ雰囲気を残した録音もまた、そんな「狙い」を露骨に感じます。

とはいえ、そんな「作られた部分」を含めて、ロックが好きなら、おそらく無条件で楽しめそうな音ではないでしょうか。ガレージロックをベースに、メロディーはポップで耳なじみやすく、勢いのあるサウンドには、ついつい惹きこまれるものがあります。

特にそんなロックリスナーの心にそのまま直結しそうなのが「Johnny Bagga' Donuts」。パンキッシュなサウンドに、いかにもなタメをつくったボーカルが特徴的なロックンロールナンバー。テンポのよいバンドサウンドの中で鳴り響くオルガンの音がまた印象的で、曲に深みを与えています。

ちなみにこのオルガンの音色が、このバンドにとってはひとつのフックになっていて、例えば2曲目「Step Up for the Cool Cats」などは、オルガンの音色がサイケちっくに響き、大きなインパクトを与えているナンバー。単純なロックンロールバンドでも、こういう彼らならではの「音」がひとつあるだけで、曲に幅が出るように感じます。

そんな訳で、ゴチャゴチャ難しいことを言う前に、聴いて楽しめちゃうような、そんな理屈抜きのロック好きには壺のアルバムだったように思います。

ただ、このアルバムの日本盤、ひとつ大きな問題点が。それは、本編の後に7曲も続くライブ音源。今年2月に日本で行われた「Hostess Club Weekender」のライブ音源なのですが、なんで、こういうものを蛇足のようにつけるかなぁ。勢いある曲が、全編あわせて40分程度というちょうどよい長さもまた、ひとつの魅力だと思うのですが、このボーナストラックのおかげで60分以上の長さのアルバムに。アルバムは長ければいいというものではないと思うんだけどなぁ。「40分の短いアルバムだから、20分もボーナストラックを入れられる!」なんて考えた日本の担当者は、アルバムの魅力って何か、全くわかっていないんでしょうね(苦笑)。

評価:★★★★★

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2013年4月 1日 (月)

気持ちよいほどにポップ

Title:A.C.E.2
Musician:堂島孝平

堂島孝平のニューアルバムは、前作に引き続き、ライブ&レコーディングメンバーA.C.E.を率いての新作。そのA.C.E.を、前作に続きアルバムタイトルにするあたり、よっぽどやりやすいんだなぁ、ということを感じます。

堂島孝平といえば、以前からポップ職人として、爽快なポップソングが彼の持ち味だったのですが、この「A.C.E.2」では、そのポップスセンスが冴えまくっています。何も考えずに、ポップに楽しむアルバム、といった感じでしょうか。その結果、アルバムの印象は、かなり軽いアルバムだなぁ、というものでした。日本のポップソングでは珍しい、底抜けの明るさ、それがこのアルバムの大きな売りだと思います。

特に先行シングルにもなった「き、ぜ、つ、し、ちゃ、う」は、まさにこのアルバムを代表するようなポップチューン。まるで80年代のアイドルソングのようなタイトルと、同じく80年代のカラーをふんだんに取り込んだ軽快なポップソングが魅力。なにかと複雑になりすぎた現状の中で、この軽いポップソングは、むしろ新鮮に感じます。

もちろん、このアルバムにはただただ明るいポップソングだけ入っているわけではありません。個人的に、このアルバムの中でメロディーが一番気に入ったのが「君の髪がなびくのを見ている」。タイトルからしてどこか切ないのですが、メロディーも、まさに美メロという言葉がピッタリの切ないポップチューン。ポップス職人としての本領発揮の作品になっています。

他にも、お掃除について歌ったファンクポップナンバー「クリーニング・グルーヴィー」や、軽快なチップチューン風の「キッチン・ダンスホール」など、ポップなメロディーを軸足にバラエティーのある内容で、最後まで飽きさせません。アルバム全体40分程度という短さも、気軽に聴けるには最適といった感じ。前作「A.C.E.」に続き、聴くだけで楽しくなってくる、そんな素敵なアルバムでした。

評価:★★★★★

堂島孝平 過去の作品
UNIRVANA
VIVAP
Best of HARD CORE POP!
A.C.E.


ほかに聴いたアルバム

バーベアマン/地球三兄弟

真心ブラザーズの2人と、奥田民生が組んで結成したユニット、地球三兄弟のデビューアルバム。まあ、大物同士のコラボとはいっても、気合が入ったユニットではなく、むしろ、かなりユルユルな雰囲気・・・なのは、あの3人なので想像通り(^^;;気負わない感じで、好きなロックを好きに演奏している、といった雰囲気が、アルバムを通じても伝わってきます。ただ、ユルユルすぎて、目新しさはないし、インパクトも薄め。悪いアルバムではないのですが、3人のファン以外には積極的にお薦め、という感じでもないのは残念・・・。

評価:★★★★

ポップンブルース/ヘンリーヘンリーズ

これが2作目となるヘンリーヘンリーズは、全員現役高校生という、若干18歳のバンド。前作から引き続き、王道のガレージロックサウンドは、とにかく勢いがあって若々しさを感じます。ただ、敬愛するフラワーカンパニーズからの影響が強く、彼らなりの個性が、十分に発揮できていないような印象を受けます。いままでは、「現役高校生バンド」がひとつの個性として売りになってきましたが、それだけでは徐々に売りにならなくなってきそうな感じ。もっとも、伸びしろはまだまだありそうなバンドなので、これからに期待したいところです。

評価:★★★★

ヘンリーヘンリーズ 過去の作品
ヘンリーズ革命、後の

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