« 今週もロック系が奮闘 | トップページ | アカデミー賞授賞の話題作! »

2013年3月29日 (金)

期待の新人7組

Title:kilk Sampler 2013 New Artists

Kilk2013

音楽配信サイトOTOTOYで、すっかり恒例となった、ポストロック系のレーベル、kilk recordsのサンプラー企画。今回は、タイトルの通り、2013年に期待の新人ミュージシャンたちの曲を集めたサンプラーになっています。

収録曲とミュージシャンは以下の通り。

I know you, you know me/Ajysytz
Spirit/köttur
不可視/urbansole
Ghost Sign (feat.üka)/AUDIO BOXING
Nuclear/Glaschelim
Happy Christmas/Marrybelle
Learn to swim/arai tasuku

今回、7組の新人ミュージシャンたちの曲が集まっているのですが、特徴的に感じたのは、女性ボーカルの曲が多い、という点。ポストロックやエレクトロニカ風の幻想的なトラックには、やはり女性らしい柔らかいボーカルがマッチする、ということでしょうか。正直、arai tasukuの「Learn to swim」あたりには、ビョークの影響も強く感じるのですが、その他にも、ビョークあたりからの直接的あるいは間接的な影響が垣間見れる感じもしました。

そんな7組の中、おもしろいなぁ、と感じたのは、まずurbansoleの「不可視」。静かなギターサウンドの中歌われる静かなボーカルが、幽玄的な雰囲気すらかもしだしている、印象的なナンバー。独特な個性を感じます。

また、Glaschelimの「Nuclear」も、ダイナミックなバンドサウンドのロックインスト。特に目新しい、といった感じではないのですが、スケール感ある演奏が印象に残りました。

kilk recordsのサンプラーは、これまで何度も聴いたのですが、いままでのサンプラーの中で、一番良かったように思います。まあ、全7曲入りと、曲数が少なく、期待の新人に絞ったから、という理由かもしれませんが・・・。そんな訳で、興味のある方は、是非。無料なので、チェックしてみては?

ちなみにダウンロードサイトはこちらから。おそらく、期限はない模様・・・。

評価:★★★★★

Kilk Records Sampler 過去の作品
Kilk Sampler 2011 Spring

Kilk Record Sampler 2011 Summer
kilk records sampler summer 2012


ほかに聴いたアルバム

LIVE LOVE/曽我部恵一

2010年2月9日、10日に行われたアコースティックライブの模様を収録したライブ盤。それぞれ「LIVE」と「LOVE」というテーマを掲げ、「LIVE」では日常風景を描いた曲を、「LOVE」では文字通りラブソングを中心とした選曲になっています。なによりも、アコギ1本で、マイクもアンプもなしというステージという点が大きな特徴でした。

このアルバムはCDとDVDの2枚組。DVDは「LIVE」、CDは「LOVE」の模様を収録しています。どちらも、完全なアンプラグドということもあり、実にアットホームな印象のステージ。アコギ一本でマイクも使っていないので、観客には、彼の歌がダイレクトに伝わってきますが、そんなライブ会場の雰囲気は、CDやDVDを通じても伝わってきます。アットホームな雰囲気ながらも、テーマ性を持って聴かせるという点を意識したからでしょうか、いわゆる内輪的な雰囲気はほとんど感じられず、曽我部恵一の歌の世界を素直に楽しめるライブ盤になっていました。

評価:★★★★★

曽我部恵一 過去の作品
キラキラ!(曽我部恵一BAND)
ハピネス!(曽我部恵一BAND)
ソカバンのみんなのロック!(曽我部恵一BAND)

Sings
けいちゃん

Signed POP/秦基博

約2年3ヶ月ぶりとなる新作。すっかり人気も定着してきた感があり、楽曲の出来も安定してきて、余裕も感じられるようになりました。この最新作も、どの曲もシングルカットできそうなインパクトのある曲が並んでいました。ただ、その結果、1曲1曲の出来はいいものの、アルバム全体の印象が、少々弱くなってしまった感が。そういう意味では惜しい作品のように感じました。

評価:★★★★

秦基博 過去の作品
コントラスト
ALRIGHT
BEST OF GREEN MIND '09
Documentary

|

« 今週もロック系が奮闘 | トップページ | アカデミー賞授賞の話題作! »

アルバムレビュー(邦楽)2013年」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 期待の新人7組:

« 今週もロック系が奮闘 | トップページ | アカデミー賞授賞の話題作! »