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2013年3月12日 (火)

2012年の話題作!

Title:Good Kid M.a.a.D City
Musician:Kendrick Lamar

最近、アメリカで最も話題となったアルバムの1枚。ケンドリック・ラマーは、アメリカ・カリフォルニア出身の25歳。昨年リリースされたこのアルバムは、全米2位のヒットを記録しましたが、それ以上に非常に高い評価を得て、インディー系のアルバムの紹介サイトとして著名なピッチフォークスで、年間1位を獲得するなど、注目を集めるアルバムになっています。

まずはトラック。音数は比較的少なめでタイトな雰囲気のトラックが特徴的。無機質な電子音のリズムが印象的な「Sherane a.k.a. Master Splinter's Daughter」のような、エレクトロトラックも目立つ一方、物悲しげなメロがラップに重なる「Bitch,Don't Kill My Vibe」、ラップに重なる女性ボーカルのメロディーがメロウな「Poetic Justice」など、メロウな、そしてちょっと物悲しさを感じるトラックが目立ちます。音数を絞ったゆえに感じられる緊張感もあり、最後まで楽しめる内容になっています。

ただ、このアルバムで、一番の売りはやはりそのリリック。詳しい解説が、こちらのサイトで紹介されていました。内容は、ケンドリック・ラマーが、彼の少年時代について綴った物語り。日々、犯罪が繰り広げられ、薬物が跋扈するゲットーの中で産まれ育ちながら、主人公のラマー少年は、至って「普通の」少年で、真っ当に生きようとしています。ただ、そんな中、友人と上手くつきあっていくために、悪いことにも手を出してしまったりして。しかし、そんな中でも、なんとか悪の道に転がり落ちるのではなく、真っ当に生きていく少年についてラップしています。

ある意味、このテーマ性というのは非常にユニークで、ご存知の通り、現在では下火になってしまいましたが、一時期、アメリカではギャングスタ・ラップというジャンルが一世を風靡し、自分がいかに「ワル」であるかを風潮するようなラップがひとつの流れとして生まれました。

さすがに最近は、そういう流れもすっかり途絶えてしまったとはいえ、やはりアメリカの黒人社会でリアルな描写として、やはり犯罪や薬物などと隣り合わせの暮らしを描いた作品は多く、そんな中で、「真っ当に生きていこう」とする主人公をテーマにしている、という点はやはり珍しい素材ではないでしょうか。

また、こういうテーマは、日常生活の中、いろいろと誘惑が多いところをなんとか真っ当に生活を続けていっている私たちにも通じる部分があるのではないでしょうか。確かに、犯罪や薬物がテーマとなっているようなラップは「ゲットーのリアル」ではあるかもしれませんが、一部共感する部分もあるものの、基本的には私たちの暮らしから縁遠いもの。彼のラップも、確かに、犯罪や薬物と隣り合わせの日常は、私たちの暮らしからは縁遠いとはいえ、誘惑に負けず(ただし時にはちょっとだけ負けちゃって)生きようとする彼の生き様には、私たちが共感できる部分が少なくないと思います。

・・・・・って、こんなにリリックの内容が重要なのに、国内盤が出ないのって、どういうこと!!!と思いながら、輸入盤を買ってしまったのですが、3月6日に国内盤がリリースされた模様。遅いよ!!!

そんな訳で、これから買われる方は、国内盤を是非。輸入盤を買った私は・・・買いなおして、訳詩を・・・は、さすがにちょっと辛いかなぁ・・・。

評価:★★★★★


ほかに聴いたアルバム

OVEREXPOSED/MAROON5

アメリカ本国のみならず日本でも人気の5人組ロックバンドの2年ぶりの新作。エレクトロ主体のポップソングなのですが、ただ、無難といった感じで、いまひとつ引っかかりがなく、印象に残りませんでした。ソウルの影響を強く感じる「Wasted Years」「Let's Stay Together」あたりはよかったのですが・・・。

評価:★★★

UNAPOLOGETIC/RIHANNA

ここ最近、1年毎に新譜リリースと勢いのあるRIHANNAのニューアルバム。軽快なエレクトロをベースに、バラエティー豊かでポピュラリティーある作風で、安定感がありヒットも納得な内容というのはいつも通り。今風の作品から、80年代風の作品まで、幅のあるポップソングが楽しめます。特に今回、目立ったのがゲストが参加した曲で、EMINEM参加の「Numb」や、DAVID GUETTA参加の「Right Now」など、ゲストがそれぞれの個性を上手く発揮しており、アルバムにインパクトを与えていて、おもしろい内容に。

評価:★★★★

RIHANNA 過去の作品
Rated R(R指定)
LOUD
TALK THAT TALK

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