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2013年3月25日 (月)

残念ながら非売品ですが・・・。

Title:DEMO TRACKS
Musician:COIL

Coildemo1

先日、オフィスオーガスタから、↑こんなCDが届きました!

こちら、ご存知オフィスオーガスタが誇る2人組男性宅録デゥオ、COILのデモ音源を集めたデモトラック集。昨年10月にリリースされたベスト盤「マスターピース ~COIL傑作集~」と、11月にリリースされた「セカンド・ベスト ~COIL佳作集~」についてくる応募券をおくると、漏れなくプレゼントされる「アルバム」です。

全7曲入り23分の内容で、収録曲は以下の通り。

Coildemo2

1.ボンデージ・スーパーカー
2.下心ボーダレス
3.クルクル フェチ
4.ねてよう日
5.僕はスーパーマン?
6.BPlues
7.かしわで ぱんぱん

おなじみの曲から、初耳の曲までズラリと並んでいます。

で、注目なのは1曲目「ボンデージ・スーパーカー」で、「マスターピース」のコラムにも登場する、COIL幻のデビューシングル。COILらしいミディアムテンポのギターロックで、コラムによると、歌詞が忌野清志郎の「雨上がりの夜空に」とかぶりそうな、車を女性に見立てたエロソングだったので、ボツになったとか。それ以前にシングルとしてはメロディーが地味な感じもするのですが、ただ、それを差し引いてもCOILらしいユーモラスでポップな佳作なので、このまま埋もれさせるのは惜しい感じもします。

また、「下心ボーダレス」も、同じく「マスターピース」のコラムに登場する、「裸のランチ」の原型。コラムにも記載されていた通り、「まさかオレ丸裸にされないよな?」という歌詞が、「まさかこれ美人局じゃあるまいよな?」と、身も蓋もない表現になっているのがユニークです。

他にも「かしわでぱんぱん」の最後に、小さく「もうやだ」というつぶやきが入っていたり、完成版とは微妙に異なる点がチラホラ。ここらへんの聴き比べが、とても楽しい感じに。全体的には、完成版の方が、すっきりとした仕上がりになった感じがして、完成に近づくにつれ、音を練りこんでいった過程を知ることが出来ます。

純粋に、名曲が揃っていて、ほぼ完成に近いバージョンなので、1枚のアルバムとして聴いても楽しめる作品。非売品で、既に応募が締め切られているのは残念なのですが、機会があれば、聴いてみてください・・・。「ボンデージ・スーパーカー」は、何かの機会に、製品化してほしいですが・・・。

評価:★★★★★

COIL 過去の作品
ギャルソン
Vitamin C
ソナチネ
ボサノバ
カフェラテ

カセットミュージック
マスターピース~COIL傑作集~
セカンド・ベスト~COIL佳作集~


ほかに聴いたアルバム

パナギアの恩恵/特撮

前作「5年後の世界」がセルフカバーアルバムだったので、純然たるオリジナルとしては、なんと7年半ぶりとなる大槻ケンジ率いる特撮のニューアルバム。以前より、ヘヴィーなギターサウンドが増え、メタル色が強くなった印象も。全体的にアレンジも過剰になった感じで、個人的な好みからはちょっとズレてしまった印象も・・・。歌謡曲風な哀愁たっぷりのメロに怪しげな雰囲気というのは相変わらず。ただ、その中で目立ったのは、やはり三柴理のピアノで、個性的な癖のあるフレーズが炸裂しており、アルバムの中で強いインパクトになっています。彼のピアノだけでも、十分に満足できるアルバムでした

評価:★★★★

特撮 過去の作品
5年後の世界

インク/Plastic Tree

シューゲイザー系からの影響が露骨なギターサウンドが、より分厚くなった印象のあるPlastic Treeの新作。シューゲイザー系への憧憬が、あまりにもわかりやすいのですが、それが逆にほほえましくすら感じられます。メロは歌謡曲っぽく、ボーカルの歌い方は相変わらず耽美的な雰囲気なのが好き嫌いわかれそうですが、シューゲイザー好きなら、ギターノイズに身をゆだねて気持ちよくなれそうな作品です。

評価:★★★★

Plastic Tree 過去の作品
B面画報
ウツセミ
ゲシュタルト崩壊
ドナドナ
ALL TIME THE BEST
アンモナイト

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