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2013年2月15日 (金)

パワフルでソウルフルなボーカルが魅力

Title:BOYS&GIRLS
Musician:ALABAMA SHAKES

今回紹介するバンドは、あのラフ・トレードからデビューし、大きな話題となっているバンド。黒人女性ボーカルのブリタニー・ハワードを中心に、白人男性3人で組まれたでロックバンド。今年のグラミー賞にもノミネートされ、話題を呼んでいます。リリース直後から気になっていたのですが、おくればせながら、アルバムを聴いてみました。

このボーカルのブリタニー・ハワード、黒人女性ということですが、ビヨンセみたいないわゆるスラリとしたモデルスタイルの美形では・・・残念ながらありません(^^;;まさに「ソウル姉ちゃん」というスタイルのパワフルな女性で、その外見に違わない、パワフルなボーカルが実に魅力的。あのジャニス・ジョップリンと比較されることが多いようで、確かにスモーキーな雰囲気のボーカルは近い部分があるかもしれません。ただ、パワフルなボーカルは、ジャニス以上にソウルフルなイメージが強く感じられます。(あえていえば、同じくよく比較されるアレサ・フランクリンに近いかも・・・)

楽曲自体も、まさにビンテージソウルといった感じ。古き良きロックンロールと、ソウルの要素を上手く取り込んだサウンドが実に魅力的。アップテンポで勢いをつけて、というよりも、ミディアムテンポで、ゆっくりとそのグルーヴを聴かせる曲がメインとなっていて、よりソウルテイストが強くなっています。

特に「YOU AIN'T ALONE」や、タイトル曲でもある「BOYS&GIRLS」のようなバラードナンバーでは、まさに古き良きソウルミュージックそのものといった感じ。パワフルなボーカルも思う存分に生かされており、ソウル好きにはたまらないのではないでしょうか。

一方では、「RISE TO THE SUN」のように、バンドサウンドが前に出てくる作品では、よりロックテイストが強くなっている印象。もともとはLed ZeppelinやAC/DCなどのコピーもしていたそうですが、ハードロックからの影響も感じるダイナミックな演奏が、バンドの曲に幅を与えています。

アルバム全編に流れるスモーキーなくすんだ雰囲気が、実に魅力的な傑作。最近、この手のビンテージソウル風なミュージシャンやバンドが増えている印象があるのですが、エレクトロサウンド全盛な昨今のブラックミュージック界隈の傾向から、こういう音が逆に求められているのかなぁ、なんてことも思ったりして。ともかく、これからも楽しみなバンドです。

評価:★★★★★

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