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2013年2月25日 (月)

以前から一度行ってみたかったライブ

米米CLUB a KOME KOME CLUB ENTERTAINMENT 2013 大天然祭~大漁歌い込み~

会場 日本ガイシホール 日時 2013年2月16日(土)17:00~

私が中学生の頃、日本を代表する人気バンドだった米米CLUB。その当時は、よく同じく大人気だったバンド、プリンセスプリンセスと並び評されていました。個人的には、プリプリのファンだったのですが、米米はライブがとても楽しい、という話は学生時代からよく聞いており、そのため一度ライブに行きたいなぁ・・・ということは昔から思っていました。

Komekome

で、それなら云十年、復帰後の米米のライブに、今回、はじめて足を運ぶことが出来ました。会場は日本ガイシホール。本格的なアリーナツアーということもあって、多くのファンが集まっていました・・・が、やはり、年齢層はほとんどがアラフォー世代(^^;;私くらいでも、若い方だったような。また、中学生以下にはチケット代を一部キャッシュバックという企画をやっているためか、家族連れも多く見かけました。

会場は約8割程度の入り。最近のCDの売上から考えると、かなり好調な入りで、ここらへんはさすがライブバンドならでは?ステージ上には「大天然祭」と毛筆の字体で書かれた大きな幕がかけられていました。

やがて5時を5分ほど過ぎるとライブがスタート。最初は、メンバーの一部が、自己紹介のアナウンスと共に、幕の前に1人ずつ登場し、概ね自己紹介が終わると、幕が落ち、一気にライブ本編がスタートしました。

この日は、「第一部」「第二部」とライブ構成がわけられていて、「第一部」は「大漁歌い込み」というサブタイトルどおり、船をモチーフにしたようなステージ上で、アップテンポな曲がメインとなるステージ。1曲目はいきなり「嫁津波」からスタートしたのですが、さすがに「津波」は歌えなかったみたいで、歌詞は「嫁の波」に変えられていました。

この「第一部」で大きく特徴的だったのは、日本伝統の祭り囃子を取り入れていた点。そのため、まるで会場はお祭りのような雰囲気に。かつ、そこにファンクをはじめとした洋楽の要素も強く入れており、いわば「民謡風ファンク」的なリズムに。まさに民謡のリズムに、ダイナミックなバンドサウンド、ホーンセッションのリズムを融合させたステージは、無条件で踊りだしそうな楽しいステージでした。

「第一部」は、その後、懐かしい「FUNK FUJIYAMA」や、新曲「TAKARABUNE」などを含む約45分のステージ。とても楽しいステージでした。このステージの楽しさって、あのソウルフラワーユニオンに通じる楽しさなんですよね。まさか米米のライブでSFUと同じような楽しさを味わえるとは思っていませんでした・・・。米米のステージの楽しさって、どちらかというとエンターテイメントショー的な要素がメインだと思っていただけに、きちんと音楽的な側面でも「楽しさ」を演出している点、米米CLUBのライブミュージシャンとしての実力を再認識しました。

「第一部」は45分程度のステージ。ここで15分の休憩を挟んで、続いて「第二部」に突入。こちらは、「いつもの米米」のステージということでした。

この「第二部」では、懐かしいヒット曲なども並び、熱心なファンではない私にとっては、特に「ああ、そういえばこういう曲もあったなぁ」と懐かしく感じる曲もチラホラ。「TIME STOP」からはじまり「抱きしめたい」も懐かしいなぁ、と感じたり。さらにテキーラまさはるという、ゲストボーカルが登場し、「ベネズエラでは誰もが知っている曲です」といって何を歌いだしたかと思うと、「君がいるだけで」のスペイン語?バージョン。さらに、その後、カールスモーキー石井が再登場し、「君がいるだけで」をしっかりと歌ってくれました。

中盤以降は、シュー・クリーム・シューのステージがあったり、ジェームス小野田が、金ぴかの鎧を身にまとい登場し(「第二部」では最初のうちは、ステージ上にはいませんでした)、彼のボーカル曲で盛り上がったり、大人数で様々なパフォーマンスが出来る米米ならではのバラエティーに富んだステージに。後半では、ジェームス小野田と、ミナコによるデゥオでの「愛ズレー恋ズレー」からジェームス小野田とカールスモーキー石井の「オン・ザ・ロックをちょうだ」への流れを一種のコントのように演じて、会場をわかせました。

終盤は、「OH!MY ANGEL」、そして個人的にもっとも聴きたかった「SHAKE HIP!」へ。ある意味、この日一番盛り上がったかもしれません。私ももちろんダンス。米米らしいファンキーで、かつ、ステージ全体会場全体で盛り上がれるナンバーで、まさに本編ラストにふさわしい締めくくりでした。

アンコールは、カールスモーキー石井が、ピアノの演奏だけをバックに、バラードナンバー「愛してるのに」を披露。そして、ラストは、ご存知「浪漫飛行」へ。会場は大いに盛り上がり、ライブはフィナーレへ。最後は、メンバー全員がステージの前にズラリと並び、メンバー紹介、そして丁寧にファンやスタッフにお礼の言葉を述べて、3時間に及ぶライブは幕を下ろしました。

「第二部」は、まさにエンターテイメントショーといった感じのステージ。最初から最後まで、ひとつの流れとして構成されたステージで、歌あり踊りありコントありの楽しいステージでした。実際、カールスモーキー石井も、自ら「司会者」と言っていたので、そういうショーであることを強く意識しているのでしょう。

ただ、ライブ自体は、楽しい部分といまひとつな部分の差が大きかった印象が。コミカルな要素が強い部分、洋楽のテイストが強い曲、あるいは逆に、思いっきり歌謡曲風に振れた曲に関しては文句なしに楽しかった反面、普通のJ-POP風のナンバーは、少々平凡に感じられましたし、バラードナンバーなどは、カールスモーキー石井のナルシスティックな部分が前に出てしまい、ファンではないと退屈に感じられる部分も・・・。

とはいえ、ライブ全体は、まさにショーとしてよく考えられていて、全体的には、熱心なファンではなくても十分楽しめられるステージだったと思います。充実した3時間で、満足して会場を後にしました。

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