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2013年2月24日 (日)

どこか懐かしい空気が

Title:SHIELDS
Musician:GRIZZLY BEAR

今回紹介するアルバムは、アメリカの4人組インディーロックバンドの新作。前作「Veckatimest」も大きな評判を集めましたが、今回のアルバムも、各種メディアの2012年年間ベストアルバムの上位にランクインしたほか、アメリカのビルボードチャートで7位、イギリスのチャートでは17位というヒットを記録しています。

前作は聴いておらず、今回のアルバムも、年間ベストアルバムに多く顔をのぞかせていたことから、遅ればせながら聴いてみました。まず、彼らのアルバムからはサイケデリックロックの要素を強く感じます。「Sleeping Ute」から、サイケちっくなサウンドが印象的ですし、続く「Speak In Rounds」も同様、サイケデリックロックの影響を強く感じます。

ただ、それ以上に強く感じたのは、60年代の懐かしい空気。「Yet Again」などの出だしのギターやメロディーなど典型的なイメージですが、哀愁ただようメロディアスなポップスは、60年代のギターロックバンドの雰囲気を強く感じます。

そのため、サイケなサウンドとあわせて、アルバム全体、どこか懐かしい空気が漂うようなアルバムだったと思います。また、メロディーはどの曲もメロディアスで聴きやすく、ポピュラリティーがあり、アメリカやイギリスなどでヒットを記録しているのも、そういう耳なじみやすいメロディーを書くバンドであるという理由が大きいのでしょう。

ただ、この手のオールドスタイルなメロといい、サイケ風なサウンドといい、最近のインディーバンドって、こういうタイプが多いような、という漠然とした印象も。ちょっとおとなしくまとまっている感じもあって、惜しい印象も受ける、そんな作品でした。

評価:★★★★


ほかに聴いたアルバム

+/ED SHEERAN

このデビューアルバムが、全英1位、全米5位という大ヒットを記録し、一躍話題となったイギリスのシンガーソングライター。アコースティックメインのサウンドで、良質なメロディーをしんみりと聴かせる、いわば正統派なシンガーソングライターといった感じ。日本で言えば、秦基博あたりのイメージにかぶる部分も?ただ、彼よりは、ずっとR&B寄りなのが大きな特徴なのですが。良質なポップアルバムといった感じで、広い方にお薦めできる作品。

評価:★★★★★

My Life II...the Journey Continues (Act 1)/Mary J.Blige

「クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル」の最新作。その名の通りのHIP HOPソウルから、80年代風のディスコサウンドまで幅広く聴かせるが、基本は王道R&B路線。迫力のあるボーカルでしっかりと聴かせてくれます。新鮮味という意味ではちょっと薄いものの、基本的に安心してじっくりと聴いていられるアルバムでした。

評価:★★★★

Mary J.Blige 過去の作品
STRONGER WITH EACH TEAR

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